大学生になり、僕は外国語を学ぶ学科に入った。
サークルは学園祭の実行委員会に入り、忙しいながらもかなり充実した大学生活を過ごしていた。
1年後期になり、必修の英会話の講義のクラス替えがあった。
だいぶ上のクラスになったことと、あまり知り合いがいないことが不安だった。
その講義では1つのテーブルに4人座り、テキストに沿って英語で会話をするような講義だ。
僕のテーブルには、同じ実行委員会の友人と、これから僕が片思いする相手――孝太郎(仮名)とその友人がいた。
孝太郎は、中学生から陸上部をやっていて、大学でも陸上部をやっている。そのせいか、とてもいい身体をしている。更に顔は爽やか系のイケメン。性格は真面目で少し天然。
とても素敵な人だが、初めて会った時は特になんとも思ってはいなかった。
後期になったとはいえ、残暑が凄く、真夏と何も変わらなかった。
みんな、夏っぽい格好で大学に来ていた。
そして、英会話の講義に出る。
その日のテーブルには僕と孝太郎しかいなかった。
まだ知り合ってから数週間しか経っていなかったので、英語を話すとき以外話さなかった。
たまに目に入ってくる孝太郎の鎖骨、二の腕、太ももがとてもセクシーだった。
いい感じに筋肉があって、焼けている。
そのせいで講義中に何回か勃起しかけた。
しかし、講義が終わるとそんなことも忘れ、実行委員会の部屋に向かい、先輩や友人たちとくだらない会話で盛り上がっていた。