こんばんは、霧斗です^^
続きUPします!
今回は、前半は僕、後半は悠太が書きました。
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↑この区切りは、担当が変わる時に出ますので、今後も一応覚えておいてくださいね。
今回は、僕と元彼女のケンカが中心で話が進みます。
明日UPする続きへのつなぎの回で、あまり悠太との絡みが直接的に無いので、そこだけご勘弁ください。
<続き>
ユキ「やっと邪魔者いなくなった。」
俺「え・・・!」
ユキ「あの男、やっと空気読める様になったんだね。」
いきなり飛び出したユキの言葉に、俺は息を呑んだ。
ゆうの悪口を俺の前で平気で言える様になったのか・・・!?
俺「お前そういう言い方はないだろ・・・!!」
ユキ「だってホントのことでしょ?あの悠太って男のせいで私は霧斗と別れたんだし。」
俺「ゆうは関係ない。あいつを悪く言うな。」
ユキ「ンフ・・・ 相変わらず仲良いね。付き合ってるみたい。」
俺の心には、久しぶりにある感情がひしめいていた。
怒り。
俺は自分でもあんまり怒った記憶がないんだが、この時はこのユキという女に強い怒りと憤りを覚えざるを得なかった。
俺がかつて一目惚れしたユキは、こんなユキじゃなかった。
180度大きく変わって、わざと俺を怒らせるのを楽しんでるかにも思えてきたのだった。
俺「いい加減にしてくれ。そんな話しかしないなら俺行くから。」
ユキ「ううん。まだ別に話あるよ。」
俺「何だよ・・・!」
ユキ「とにかくベンチに座って。」
この期に及んで何の話があるのか・・・。
とりあえず聞くだけ聞く事にして、平常心を装う事にした。
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俺「で、何の話?」
ユキ「冷たいね。」
俺「さっきあんな言い方されたら怒るだろ。」
ユキ「そうかもね。まあ良いから。とにかく話ってのはね、私明後日東京から出てくの。」
俺「そ。」
ユキ「お父さんの知り合いの社長さんの秘書見習いで雇ってくれるから、もう東京に来る事はないの。」
俺「でも尾道なんだろ?」
ユキ「そうだよ。実家に戻るんだもん。」
俺「で、それから?」
ユキ「最後にお願いがあるの。」
俺「お願い?」
ユキ「ホントはもう良いやって思ってたんだけどね、さっき霧斗の姿見たからさ。」
俺「何だよお願いって。」
何のお願いだか・・・住所教えろとか電話番号教えろとかか・・・?
それともメアドか?
ユキと別れてから一度メアド変更したから、新しいのは知らないんだっけか。
そしたら、耳を疑うお願いがユキの口から飛び出した。
ユキ「抱いて。」
俺「・・・は!?」
ユキ「思い出作りに抱いて。」
俺「何・・・言ってんだ・・・?」
信じられないお願いだった。
今晩抱いてってことは・・・私とエッチしてって事だろ・・・!?
ユキ「霧斗と別れてから色んな男に抱いてもらったけど、霧斗みたいな人いなかった。」
俺「どーゆー意味だよ・・・!?」
ユキ「霧斗のが一番大きくてテクも上手かったって事。」
ユキが言葉を発すれば発するほど、俺がかつて惚れていたユキが音を立てて崩れていった。
俺が惚れたユキは、純で優しくて、心で俺の事を想ってくれてた。
それが今、このユキという名の女は、俺をただのセフレの様にしか扱おうとしていない。
ユキ「霧斗も私とのエッチが一番良いって言ってくれてたでしょ?私より前の彼女とはエッチで良い記憶無いって言ってたじゃん。」
俺「ふざけんな・・・。」
ユキ「ふざけてないよ。本気で言ってんの。(霧斗のおっきなのが欲しいの。)」
もう・・・我慢の限界だった・・・!
俺「いい加減にしろ!!俺を何だと思ってんだ!!」
ユキ「え・・・?!」
俺「俺はな・・・!ホントに好きな相手としかエッチしないんだ・・・!!ユキもそれ知ってんだろ・・・!!!」
ユキ「私の事もう好きじゃ無いの?」
俺「もう好きじゃ無い・・・!!こんな性格になっちまったお前を誰が好きになるか・・・!!」
ユキ「誰が好きになるかって?ヤリチンの男どもは私の事好きかもね。」
俺「じゃあそいつらに抱かれてろ・・・!」
ユキ「そのつもりよ。今日あんたとヤッた後もう2人と約束してるから。」
もうここまで来たら・・・
もうここまで来たら・・・
俺「もう1人予約入れとけ!!俺の代わりにな!!」
ユキ「そうね。そうする。もう2人くらい予約入れちゃうかも。ウフフ。」
怒り心頭の俺をあざ笑うかの様に、女はおどけてみせた。
最後の「ユキのカケラ」が俺の中で粉砕された瞬間だった。
俺「二度と俺に話しかけるな・・・!!地元で会ってもだ!!!」
ユキ「言われなくても分かってるよ。もうあんたに用は無いしね。」
もうこれ以上何も云う言葉は無かった。
話すだけ無駄なのは明らかだった。
俺がかつて付き合ってたユキはもう死んでいた。
あの女は、ユキの体を借りてる、ただの娼婦だ。
俺は女に背を向けて、さっさとその場を後にしようとした。
ユキ「あ、あと最後に。あんたの優しさは周りをダメにするよ。」
背中を向けた俺に、ユキの言葉が刺さる。
ユキ「あんなに優しくしといて、裏切られて残された私の気持ちにもなってみなよっ」
裏切った・・・?!
俺が・・・?!
ユキ「いっつもあの男とつるんでさ。私が大事だとか言ってたのは嘘じゃんね。あの男の方が大事なんじゃん。」
俺「どういう意味だよ・・・!!」
聞き捨てならない女の言葉に、俺は感情を出来るだけ抑えて振り向いた。
ユキ「私かあの男か選べない時点でそういう事でしょ。」
俺「俺にゆうを裏切って欲しかったのか??俺の親友と絶交すれば良かったのか?」
ユキ「そ。あの男じゃなくて、私の事だけ見て欲しかったの。おかしい?」
俺「・・・。」
俺は言葉を失った。
どう答えれば良いのか分からなかった。
ユキ「私は優しいあんたに惚れてたの。なのにあんたはいっつもあの男とばっか出かけて、ほとんど2人きりにだってなれなかったし。」
俺「それは・・・。」
ユキ「私にあんだけしつこく告ってたくせに、結局あんたが捨てたんじゃん?」
言いたい放題・・・。
でもなぜか俺は、一気に冷静さを取り戻していた。
もう怒りの感情ももったいない。
俺は深く息を吸って、静かに言い放った。
俺「・・・いや、俺が捨てられたんだ。」
ユキ「え・・・?!」
女は俺の答えに驚いてた。
俺「俺がお前に捨てられたんだよ。親友捨てろってクソふざけた要求したのは誰だ?」
ユキ「え・・・そ・・・それはだから」
俺「お前だって友達と出かけるからって俺の誘い断ったこと何度もあるじゃねえか。それを棚に上げて俺のせいにしてんのはどこのどいつだ?」
ユキ「え・・・」
俺「心配すんな。俺フラれ慣れてるから。もうヨリ戻すつもりも、エッチするつもりも一切無いし。じゃ、元気で。」
ユキ「ちょっと待って・・・」
俺「もう俺に用無いんだろ?だったらもう良くね?俺も今のユキには用無いし・・・。・・・ユキ変わっちゃったな。」
ユキ「待って・・・」
俺「昔からユキがこんなだったら絶対告ってなかった。それだけ覚えといてな。じゃ。」
再度背を向けて、俺はゆうと高野の待つ学食へと向かった。
もうユキっていう女は、俺の心から死に絶えた。
あんなに変わっちゃったユキは、もはや俺の眼中にさえいなくなった。
これでいいんだ。
身勝手なヤツは元々大嫌いだから。
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高「遅いなぁ・・・。」
俺「久し振りに会ったんだし、色々話してんじゃん?」
高「なぁ・・・何であいつら別れたん??」
俺「え・・・ああ・・・えっと・・・」
高野のストレートな質問に、俺は言葉を濁した。
あの時の出来ごとが鮮明に蘇る。
ユキちゃんに、親友か彼女のどっちが大切か選べって迫られて、きいちゃんが答えなかったから別れた。
あの時は俺、自分を責めたけど、きいちゃんは俺のせいじゃないって抱きしめてくれたんだ。
でも今でも、心の中では責任を感じてる。
それにさっきのユキちゃんの目線も、一切俺にも高野にも向けられる事はなかったし、それで十分、ユキちゃんが俺の事を嫌ってる事がくみ取れたわけで。
高「どないしよか・・・先飯買ってくるか?」
俺「う〜ん・・・じゃああと5分待って、来なかったらそうしようぜ。」
高「オッケ^^」
俺「つか高野ずっと阿佐ヶ谷に住むつもり?」
高「あー、そやなぁ。引越しエライ面倒やし。家賃安いままの方がええやん?」
俺「まあそうだけどさぁ・・・^〜^;」
高「あんさん達千葉に引っ越したんやろ?^^」
俺「あ、うん。」
高「どや?イケちゃんと一緒に住むんて。」
俺「あ、ああ、楽しいよ^^ 」
何か探られそう・・・^^;
高「一緒に寝とんの?」
俺「え・・・まあ・・・同じ寝室だよ。」
高「何で2部屋のとこ借りんかったん?」
俺「ん〜・・・家賃安かったからかな・・・。」
あ〜・・・何かごまかすの自信ないなぁ・・・^^;
高「ホンマ兄弟みたいやんな^〜^」
俺「兄弟?」
高「一緒の寝室で寝てんやろ?フツーはようせんで?」
俺「あ〜・・・うん・・・。」
高「あれやろ〜、ベッド2つぴったり合わせてダブルベッド〜とかにしてんのちゃうん?^皿^」
んん!!!!!?????
勘鋭すぎない・・・!!??
高「やっぱドンピシャやんなぁ^0^」
俺「あ・・・う・・・」
高「ホンマ彼氏と彼女みたいやん^^」
俺「バ、バカっ・・・!!」
もしかして高野には完全にバレてるのか・・・???
すると高野は隣に座って肩に手を回してポンポンしてきた。
高「オヤジが言っとったんやけど、何でも一緒にしたいって思える大親友ゆうのはな、生きてる内に必ず1人現れるんやで。」
俺「え・・・?」
高「サトにとってその大親友はイケちゃんや。ほんで俺にとってはあの京都のボケナスや。」
俺「中ちゃん?」
高「そや。あいつも同じやて。これ(小指)は居てるけど、同じくらい俺は大事な親友や言うてくれてる。杏子ちゃんもそれ分かってくれてるらしいで^^」
俺「そ・・・っか・・・。」
高「まあ一緒のベッドとかしたことないけどな^皿^ お前たちはとことん親密なんやろな^^」
きいちゃんには申し訳ないけど・・・ユキちゃんより杏子ちゃんの方が、心が広いんだな・・・。
まさかこの時、きいちゃんとユキちゃんがあんな喧嘩してるなんて思いもしないで、そんな呑気な事思ってた。
高「あいつはめっちゃええ奴やし、ホンマにサトはラッキーやんな^^」
俺「あ・・・うん・・・そうだな^^ つかお前も中ちゃんも大事な親友だぞ?」
高「分かっとるて^^ 俺ら4人は死ぬまで親友やろ?^〜^」
俺「だなっ^0^」
何とかその場を収めて、ふと携帯を手に取った俺。
まだかな・・・きいちゃん・・・。
高「ほな5分経ったし、飯買いに行こや^^」
俺「あ、待った。ちょっとメール送っとく。」
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先に食事買って待ってる
から、来たらきいちゃん
も買って席に来てね^^
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<続きます。>