今日は3つに分けます。
文字数10000字制限マジウザいですね^^;
<続き>
7時頃、篠塚さんをきいちゃんが迎えに行ってる間に、俺は全ての料理を仕上げ、テーブルの上に見た目良く並べた。
サーモンのクリーム煮もイメージ通りの仕上がりで、ご無沙汰の角煮も圧力なべの魔法で柔らかくなってる。
ふわふわ卵の浮かんだスープも、柔らかくなった春雨が美味しい味を吸いこんで美味しくなってた。
サラダも彩りよく出来たし、ご飯も炊けてるし、後は2人が戻って来るだけだな。
一旦やる事も無くなった俺は、新しくなったTVをチラチラと見てみた。
今までの14型のアナログTVとは違う、綺麗な画質のTVで見る鉄腕DASHは一味違うな。
ソファに腰をかけようとした時。
霧「ただいまぁ。」
タイミング良く、きいちゃんが戻ってきた。
篠「おじゃまします。」
篠塚さんも一緒だ。
俺「お久しぶりです^^」
篠「あ、お久しぶりです^^ すいません、ご飯ごちそうして頂いて。」
俺「あ〜いえこちらこそ、きいちゃ・・・霧斗に車貸して頂いちゃって^^」
篠「それはもう断る理由がありませんでしたから^^」
篠塚さんってやっぱり普通に良い人じゃないか。
霧「ほらほら、かたっくるしいのは無〜し^^ つかマジウマそ〜♪」
きいちゃんは、テーブルの上の料理達を見て、無邪気に喜んでる。
このままだとつまみ食いしそうだったから、早速こじんまりとしたパーティを始める事に。
篠「これ全部悠太さんが?^0^」
霧「そうだぞ〜^^ ゆうが一生懸命作ってくれたんだ。な〜?^^」
俺「ん、うん^^」
俺をほめながら、肩を抱いてほっぺにキスしてきた。
俺「ちょい!篠塚さんの前でハズい・・・!」
篠「やっぱりラブラブですねっ^^」
霧「そりゃあな^^ ゆうも恥ずかしがんないで良いじゃん^^ 篠塚は俺らがラブラブしてるとこ見たいんだよ。」
俺「ん・・・だけど・・・*−−*」
篠「先輩っ、悠太さんが恥ずかしいなら無理にしなくても。」
霧「無理にじゃないって^^ いつもはもっとスゲーもん。」
俺「きいちゃん・・・!」
俺はもう顔が真っ赤っかで、暖房が要らない位暑くなってた。
俺「ほ、ほら、食べよ?冷たいお茶で良いですか?」
篠「あ、はい。ありがとうございます。」
俺「きいちゃんもお茶な?」
霧「うん^^」
きいちゃんの暴露過ぎる暴露を煙に巻いて、深呼吸をし、グラスにお茶を注いだ。
霧「何だかお茶で乾杯って変わってるよな^^;」
俺「だって篠塚さんこの後運転なんだから。」
篠「あ、良いですよ。私に気遣わなくてもお酒召し上がって下さいって。」
霧「ああ、いや、別に酒飲みたいってわけじゃないから良いさ^^」
俺「僕も今日はやめときます^^」
篠「そうですか^^」
霧「よし、じゃあ俺が乾杯の音頭を取らせて頂きますっ!」
きいちゃんはお茶の入ったグラスを片手におもむろに立ち上がった。
俺「短くね^^;」
霧「まあまあまあ^^ コホン。え〜、この度は愛する悠太君が無事免許合宿を終え、僕の元に無事戻って来てくれた事を盛大に祝おうと思います。そして篠塚には、今回僕
のサプライズに協力して頂いて感謝してます。ホントにありがとう。そしてゆう、ホントにおめでとな^^」
俺「・・・うん*^^*」
長々と語っているきいちゃんの言葉は、不思議と心に沁み入った。
霧「そしてもう一つ、僕とゆうが永遠にお互いを変わらず愛していける事を心から祈ります。」
篠「ステキですよ〜!」
クサすぎるセリフ。篠塚さんにはツボの様だ。
霧「ゆう、俺の目見て。」
俺は言われるがままに、常にキラキラしていて力強いきいちゃんの目をじっくり見た。
霧「これから就職して、毎日忙しくなるけど、俺はケツから血が出てもお前を大切にしていくから。」
きいちゃん・・・
俺「・・・うん。」
篠「BL小説みたい!^^」
霧「篠塚っ^^;」
篠「あ・・・すいません・・・つい^^;」
すごく照れくさくて、目線を合わせてるだけで精いっぱいの俺の脇で、篠塚さんはきいちゃんの愛の告白にはしゃいでる。
さすが・・・腐女子・・・^^;
霧「では、かんぱ〜い!」
俺・篠「かんぱ〜い!」
=====
篠「悠太さんってホントに幸せですよねっ^^」
俺「え・・・あ・・・はい・・・アハハ^^;」
霧「ゆうこのサーモンメチャクチャウマい^^」
俺「そ?^^」
篠「ていうか全部美味しいですよ^^」
俺「良かったです^^」
霧「篠塚も彼氏作んなら料理が出来るヤツにしたら?^^」
篠「ん〜、実は今気になってる人がいて^^」
俺「え?どんな人なんですか?」
篠「サークルの同い年で、優しくてカッコ良くて、池上先輩みたいな人なんです。」
霧「俺?」
俺「やっぱそういう人が良いですよね^^」
篠「はい・・・でも片思いみたくて・・・」
霧「篠塚^^ 片思いでも、思い切って告ってみたら成功するかもだぞ?な?ゆう^^」
俺「え・・・うん^^」
篠「・・・そう・・・ですよね・・・^^ 先輩達がその成功例ですもんね^^」
霧「そ〜ゆ〜こと^^」
3人で食事するって、こんなに楽しいものなんだ・・・。
御飯がすごく美味しく感じるし。
笑いの絶えない食卓って、幸せな証拠だよね。
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テーブルに並んだたくさんの料理も、跡形なくきれいに無くなり、ソファの上で黄金比率プリンを食べながら3人でくつろぐ。
若干食べすぎて、動くのが少しメンドいな^^;
でもそれだけお腹も満足。
篠「ホントごちそうさまでした^^」
俺「いえいえ^^」
霧「マジうまかったよ^^」
俺「ありがと^^」
2人とも満腹で幸せそうな顔をしてた。
自分が手間暇かけて一生懸命作った料理を褒められるってこんなに嬉しいんだ。
篠「あ、そうだ・・・先輩、悠太さん」
俺「はい。」
霧「ん?」
篠「渡したいものがあるんです。」
篠塚さんは、ヴィトンのバッグを漁ってる。
なんだろ・・・?
すると出てきたのは、2つの小さな袋。
霧「何だ何だ?」
篠「開けて見て下さい^^」
その小さな袋を開けて中身を空けると、それはアクセサリーだった。
レザーネックレス。クロスと2リングとコインのやつだ。
一目見て、すごくカッコいいって思った。
篠「大したものじゃないですけど、就職おめでとうございます^^」
俺「これ自分たちに?」
篠「はい、それにおそろですよ^^」
霧「マジ?^^」
きいちゃんの手を見ると、確かに同じネックレスが。
俺「ありがとうございます!^^」
霧「ホントありがとな!^^」
篠「どういたしまして^^」
霧「これメチャカッコいいな!な?ゆう!」
俺「うん!スゲー気に入りました!」
篠「着けてみて下さいよ^^」
俺「あ、はい^^」
早速2人で首にかけてみると、やっぱり凄くカッコいい。
レザーネックレスは持ってなかったからすごく新鮮なんだ。
霧「似合ってんじゃん^^」
俺「そっちこそ^^」
篠「あ、写真撮りましょ!肩組んで下さい。」
霧「肩だけで良いのか?^目^」
篠「え・・・じゃあ・・・肩組んだ写真と、先輩が悠太さんをハグしてる写真の2枚、良いですか?」
霧「はいはい〜^^」
俺「何だかやっぱ恥ずかしいな*^^*;」
霧「ダイジョブだって。別に俺たちがエッチしてるとこ撮りたいなんて」
俺「きいちゃん!」
篠「先輩!そんな事思ってませんってっ!」
霧「ハッハッハ〜!ウケる2人の慌てっぷり!ハッハ〜!!」
俺「もう!・・・ク・・・ハハハハッ!」
パシャリ
篠「良い写真^^」
霧「あ!隠し撮り!」
篠「シャッターチャンスって言って下さいっ^^;」
霧「見せて^^」
篠塚さんのデジカメを受け取って、撮れた写真を見ると、そこには楽しそうに笑ってる俺ときいちゃんが写ってた。
自然な感じの2人。
まさにシャッターチャンスだった。
俺「この写真くれませんか?」
篠「もちろんですよ^^」
霧「今パソコンにコピっちゃって良い?」
篠「良いですよ。」
霧「じゃちょっと借りるわ。すぐ戻ってくるからな^^」
俺「うん^^」
きいちゃんはカメラ片手に寝室へと入って行った。