毎回たくさんのご感想ありがとうございます。
今日もまたリレー形式です。
今回は僕と霧斗のカラミはほぼ無い上に、恋愛ネタもほっとんど無いですけど、次回につなぐためと言う事で、お許しください。
さてその前に、いずれ最終回を迎えた後についてです。
今日まで数人の読者の方から、メール交換のリクエストは幾度となく頂いていましたが、僕がどうしてもインターネット経由でのメール交換に抵抗を感じてしまうという理由で、丁重にお断りをさせて頂いていました。
その上携帯ではメールをすぐに返すくせに、PCメールは1ヶ月に1回チェックするかしないかという程の適当ぶりでして。
ですが、やっぱりそれではいつもご愛読頂いてる皆様に冷たいなと思ってました。
それで、代案っていうわけでは無いんですけど、この掲示板で最終回を書き終えた後は、ブログという形で続けていければ良いなと思ってます。
もしかしたら毎日更新は出来ないかも知れませんが、霧斗と僕とで頑張って書いていきます。
これで納得してくれると、僕としてもとても安心して継続出来るのですが、どうでしょうか・・・?
ご感想と共に、ブログに関するご意見も多数お待ちしています。
では、続きです。
***
「先輩、起きて下さい。先輩。」
ゆうと電話した後二度寝モードに突入してた俺は、崎田にたたき起こされた。
俺「ったく・・・何だよ朝から・・・!」
崎「朝って・・・もう11時っすよ。」
俺「んえ・・・?マジ?」
まだ8時くらいだとばかり思っていたわけで。
結構寝坊したなぁ・・・。
俺「お前何時に起きた?」
崎「9時っす。」
俺「ふ〜ん・・・。」
崎「TVの音とか聞こえませんでした?」
俺「いや・・・全然。」
崎「じゃあかなり爆睡してたんすねぇ。」
俺「うん・・・。」
崎田は素面だとホント爽やかな奴に見える。
茶髪ベースに金髪のハイライトでアシメという、初見においてはチャラいかも知れないが・・・。
職業柄、オシャレなヘアじゃないといけないものなんだろう。
ぶっちゃけ結構似合っていたわけで。
俺も大学入りたてのころは、濃茶と薄茶のミックスでハイライトを入れていた。
だが、「きいちゃんは黒髪が一番似合いそうだし。」と、付き合い始めの頃、ゆうに言われたのを機に、かつてのオールブラックに戻した。
ゆうの言う通り、他の友人からも評判が良かったわけで。
4月からは銀行員だし、もう染める事もないか・・・。
崎「先輩、今日横浜行きませんか?」
俺「え、俺そのつもりだったけど?」
崎「マジすか?^^」
俺「つか俺横浜人生で2回しか行ったことないし。」
崎「俺も今日で3回目っすよ。俺案内しますから。」
俺「横須賀と横浜の違いが分かんねえ奴に務まんのかよ・・・。」
崎「大丈夫ですって!今度から毎日のように通う街ですよ?」
俺「はいはい・・・。^^; で、どこ連れてってくれんだ?」
崎「ん〜、まあ適当にブラブラっすね。」
何だか・・・横浜の街で迷子になる気がする・・・。
崎「てかぼちぼち行きません?」
俺「ん、ああ・・・そうだな。お前飯食った?」
崎「まだっすけど。」
俺「横浜着いてからラーメンでも食う?」
崎「はい!」
俺「今日は奢れねえからな。^^」
崎「分かってますよ^^ 昨日御馳走してくれただけでも嬉しいっすから!」
こういうはつらつとして明るい所、ホントにゆうにそっくりだ。
あ・・・俺またゆうの事考えてる・・・。
仕方ねえか・・・。それが自然なのかも知れないな。
ジーパンを穿き、腰にストールを巻いて、ボーダーシャツとジャケットを着けた俺は、崎田とともにアパートを後にした。
***
「ばあちゃん、これ何?」
「それは昔使ってた火鉢だよ。」
早朝のきいちゃんとの電話の後、もう1時間二度寝して7時過ぎに起きた俺は、ばあちゃんの作った、これまた純和風の朝食を食べ、掃除をいろいろと手伝っていた。
暖房のきいた居間はばあちゃんが掃除し、寒さの堪える廊下の拭き掃除は俺が買って出た。
ぬるま湯でぞうきんがけだからまだマシだけど、やっぱり古い家の廊下は底冷えする。
やっとの思いで廊下を綺麗に拭き上げた。頑張って拭いたおかげで、ピカピカだ。
ばあちゃん、ここも毎回こうやってかがんでぞうきんがけしてるのか・・・大変だろうな・・・。
あ!良い事思いついた!
俺「ばあちゃん、後他に掃除ある?」
父婆「そうねぇ、とりあえず一通り終わったわねぇ。」
俺「じゃあちょっと出かけてくる。すぐ戻るから。」
父婆「え、あらそう?じゃあ車に気をつけるんだよ?」
俺「大丈夫!もう22だよ?」
父婆「そうだったわね。アッハッハ^^ いってらっしゃい。」
俺「行って来ます!」
俺は財布を片手にばあちゃん家を後にした。
***
昼の1時ちょっと前に、俺と崎田は横浜の街にたどり着いた。
横須賀線で1本で来れるのが非常に便利だ。
電車の中で極限まで空腹感に襲われていた俺たちは、横浜家系ラーメンの幟が目に入った瞬間、店に駆け込んだ。
店員「らっしゃいませぇ!!」
やたら威勢の良い店員だ・・・!
失礼を承知で思った。
やかましい・・・!!
俺「どーする?」
崎「俺チャーシューメンとライスにします。」
俺「じゃあ俺もそうするかな。」
店員「お決まりでしょうか?!」
うっさい・・・!!
俺「あ・・・はい。チャーシューメン2人前とライス2人前下さい。」
店員「かしこまりましたぁ!お好みで麺の固さ味の濃さ油の量選べますが、いかがなさいますか?」
俺「あ、普通で。」
店員「はいかしこまりました!チャーシュー2人前普通で〜!!」
ホントうっさい・・・!!
崎「先輩ここメチャいい匂いですね!」
俺「だなぁ。腹にしみるわぁ。で、食い終わったらどうするつもり?」
崎「それなんすけど、とりあえずブラブラして、ショップとか見たりとかで良いすか?」
俺「良いけど。あ、お前の職場も連れてってくれよ。」
崎「外からでも良いすか?」
俺「当たり前だろ。^^」
崎田と散策プランを色々話しているうちに、お待ちかねのラーメンが出来上がり、俺たちはすかさずがっついた。
崎「うま!」
俺「うん、やっぱうまいな。」
家系ラーメン、ごくたまにしか食べられないけど、やっぱり間違い無いな。
卒業式過ぎたら、一度ゆうも連れてくるか。
***
俺「ただいまぁ。」
父婆「おかえり。あら、なあに?その袋。」
ばあちゃん家に戻った俺は、片手に大きめのビニール袋を持っていた。
実はこれ、ばあちゃんの床掃除の負担を軽くするための秘密兵器。
俺「これで床掃除がすごく楽になるんだよ。」
父婆「はぇ〜、モップみたいな形してるのねぇ。」
俺「この平らなところに、このシートをつければ・・・ここね。ここにシートの角を押し込んで・・・。」
父婆「このシート濡れてるんだねぇ。はぇ〜。」
俺「後はこうやって、床を拭くだけ。腰曲げなくても綺麗になるから。」
父婆「あらまぁ、とっても便利ねぇ。」
多分お気づきかも知れないけど、俺がばあちゃんに買ってきたのは、クイックルワイパー。
ホントに掃除が楽になるから俺もきいちゃんも愛用してる。
俺「さっき床拭きしててさ、ばあちゃんこれ毎回やんの大変かなって思ったんだ。」
父婆「そうだねぇ。もうおばあちゃんも若くないからねぇ。でもこれ本当に勝手が良いわね。」
俺「うん。替えのシートも買ってあるから。もし無くなったらスーパーに売ってるし。」
父婆「へぇ〜え〜。ゆう君本当にありがとうねぇ。いくらかかったの?」
俺「え、いや、お金はホント良いからね。」
父婆「でも悪いわよぉ。」
俺「良いの。美味しいご飯のお礼って事にしといて。」
父婆「本当に良いのかい?」
俺「うん!」
父婆「じゃあ・・・お言葉に甘えちゃうわね。ありがとう。」
ばあちゃん、長生きするんだよ・・・?
今日帰ったらまたしばらくは会えなくなるけど、次会う時まで元気でいてね。
父婆「少しお茶にしましょうか。」
俺「そうだね。」
父婆「ゆう君が前に教えてくれたお煎餅もあるわよ。」
俺「越後街道?やった!じゃあお茶淹れてあげんね。」
父婆「ええ、ありがとうねぇ。」
<続きます。>