そのままオレはあきれて家に帰ってしまった。
実はオレはリョウが好きだ。だからリョウがあんなことを言い出すからドキドキしてしまった。
『……なんてこというんだよ』
二階の自分の部屋からとなりの家を見つめる。ちなみにお隣はリョウの家。オレは小学生2年の時にこっちに引っ越してきた。そこで初めてできた友達がリョウ。なんかまじめっていうか正直っていうか…不思議な存在で人との付き合いが苦手なオレだがどこかひかれた。
初めて好きという感情をもったのは小学6年の時。バスケに真面目っていうか一直線で結構な筋肉質だし無口な方な所に引かれた。
あれから一年。オレはいまだに言い出せずにいる。
あまり言う気はないが……。最近、このままでもいいんじゃないかと思った矢先の出来事だ。
動揺しすぎて飯すら喉に通らない…。
オレの部屋から見るリョウは最近は筋トレしてる。
……でも今日は…珍しく机にいる。
何やってんだろ……
ってかあいつ机使うんだ…