感想ありがとうございます。
続きです。
次回は長めなので、その分今回は短めです。
続き・・・
10時過ぎの新幹線に乗った俺たちは、新大阪から特急に乗り継ぎ、午後3時頃にやっと白浜駅に着いた。
長旅は疲れると思ったけど、それ以上にワクワクが勝ってたから全然苦痛じゃなかった。
昔かじった位のポーカーやブラックジャック、しりとりとかやってたから、結構あっという間だった様な気もする。
駅からバスに乗ってしばらくすると、俺たちが今日から2泊する旅館・・・というかリゾートホテルに着いた。
これで1万円強なんだからすごいって感じのキレイな建物で、部屋からは白浜の綺麗な海が一望できるんだ。
きいちゃんが見せてくれたパンフの通り!天気も快晴で海がキラキラしてる。
俺「スゲー良い!!\^0^/」
霧斗「だろ〜?^^見っけた時ほぼ即決だった。」
俺「つかメチャクチャテンション上がるし!!そこの浜辺散歩しね??」
霧斗「良いよ〜^^」
俺たちは荷物をさっさと置いて、そのまま目の前の砂浜で散歩しに行った。
グズグズしてると一気に暗くなっちゃう。それに夕焼けが綺麗に見えそうだったから。
浜辺に行くと、そこには人もまばら。寒いからなのか?
少なくても俺は、寒さを忘れる位にテンションが最高潮だった。
俺「寒くない??」
霧斗「ダイジョブ^^ カイロ貼ってっから。」
俺「そっか^^」
霧斗「そこ座らね?」
俺「ん、うん!」
俺たちはサラサラの砂浜に寄り添う様に腰かけた。
スッゲーロマンチック・・・。
徐々に水平線に飲み込まれて行く、オレンジがかった夕日が綺麗に海を照らしている。
俺「来て良かった・・・つか来れて良かった・・・。」
霧斗「俺も・・・。お前の看病のおかげだよ。」
俺「そんな事ないって。」
霧斗「いや、ゆうメチャ頑張ってくれたじゃん。」
俺「そりゃあ弱ったお前ほっとけないだろ?」
霧斗「それは優しさ?」
俺「それも・・・ある・・・。」
ホントは「好きだから」って言いたかったんだ。
霧斗「それもって?」
俺「だから、優しさだけじゃ無いって事!」
霧斗「はっきり言えよ^^」
俺「何を・・・?」
霧斗「分かってんだろ・・・?」
夕日がドンドン沈んでいく。
冷たくても柔らかい海風が吹いてる。
辺りを見回すと、誰もいなくなってる。
俺「好きだから。」
霧斗「知ってる。^^」
俺は、背の高いきいちゃんの、その逞しい肩に寄り掛かった。
きいちゃんは、寄り掛かった俺の肩に手を回して、優しくギュっとしてくれた。
霧斗「良い・・・?」
俺「うん・・・。」
俺より背の高いきいちゃんは、肩にあった手を頭の後ろに回して、上から柔らかい唇を重ねてきた。
舌を絡めて、ねっとりとした、あっついキス。
何だかドラマで見た様な光景だったと思う。夕陽をバックに恋人同士がキスをするって。
今、そんなベタなシチュエーションの主人公になってんだ。
霧斗「腹減らない?」
俺「同感^^」
霧斗「じゃあ温泉入って飯食おっか。^^」
俺「サンセー!」
あたりはかなり薄暗くなってた。冬はやっぱり早いな。
続きます。