そんな過去を思い出した。
サークルで飲み会をしてる時に咲から『亮太も呼んで』って言われた。亮太のことはサークルの皆も知ってるし、この時は何も考えず俺も亮太を誘った。
亮太は飲み会終了間際に到着。
それは別によかったんだけど・・・。咲が亮太にくっついて離れない。亮太の隣をしっかりキープ。咲の男狩りが始まったと茶化す奴もいた。
俺は正直『失敗した』と思った。咲が亮太に一目惚れしたってことをすっかり忘れてた。
亮太はノンケだけど、いっつもふざけて『ゆうさん(俺のこと)のことメッチャ好きっす』って言ってくる。ふざけてるのはわかっているけど、淡い期待を抱く俺。
俺と亮太も仲良くなってから日が浅く2人で遊ぶこともまだ数えるくらいしかない。
お互い別のサークルで活動してたのは知ってたけど話をする機会もなかったから挨拶するぐらいの仲だった。もともと俺の後輩の同級生だったみたいで、一緒に飲んでるとこに俺が合流したのがきっかけで仲良くなった。
そんな俺の楽しい時間を邪魔する『咲』。
その後、咲と亮太も2人で遊ぶようになった。
俺も亮太と2人で遊ぶことが多い。
昔と違うのは
亮太を好きになったのは咲だけじゃなく俺もってこと。
そして俺と亮太が友達だってこと。