続きでーす!
真っ暗な中、突然祐樹が現れた。祐樹は無表情のまま俺に近づいてきて
「別れよう」
と告げて、俺のもとを去っていった。追い付こうとも追いつけず、祐樹はどんどんと前を行く…
いきなり世界が変わった。
自分はベッドの上に寝てて、目の前にはライトの光が。左側には点滴、そして部屋中に広がる消毒液の臭い…
どうやら病院に運ばれたみたい。
そしてベッド脇には見慣れた人がうとうととしてる。
「祐樹…」
そう、祐樹はパイプ椅子に座りながら寝ていた。信じられない光景にただただ驚いた。
「祐樹?…」
祐樹はうっすらと目をあけ、おれをみて「よかった…」と言った。
俺「なんで…ここにいるの?」
祐「いや…智也からお前が倒れたって聞いて…」
俺「智也は?」
祐「帰った。」
俺「そっか。」
祐「お前…飯くってた?」
俺「…。」
祐「医者は栄養失調と精神的なストレスが原因だって。」
俺「…。」
祐「俺…お前が寝てる間にお前に告った時のこと思いだしてた。」
俺「うん。」
祐「俺、お前のこと一生幸せにしますって…一生懸命伝えたのに…お前のこと全然幸せに出来てない。むしろ一杯傷つけた…」
俺「うん。」
祐樹は目に涙を貯めながら話しを続けた。
祐「こうなっちゃったのは俺の責任だね…ゴメン、本当にゴメン…」
そんな祐樹をみて、自分は知らぬ間に涙を流していた。
俺「祐樹だけのせいじゃない…俺の責任なんだよ。お前だって就活やらなんやらで忙しいし疲れてんのに、俺はお前を気遣かってやれてなかった。いつからかお前が部屋に帰ってこなくなってきたときからお前がいなくなって凄い寂しかった…そしてお前が部屋を出てったときお前の存在の大きさを知った…始めはどうしてこうなっちゃったんだろうって思ったけどもとは全部俺の…」
そう言いかけたとき祐樹に抱きしめられた。
祐「それ以上なにも話すな…お前の責任じゃない。お前傷をつけたのは俺だ…もうお前から離れないから…」
そう言い、ぎゅーっとされた。