もうすぐ春になるって頃、未来から電話があった。
未来「マサトさん元気〜?久しぶりだね〜」
俺「おう!未来も元気だったか?」
未来「俺遠くへ行くことになった〜・・大阪いくねん」
俺「?はぁ?なにそれ?訳わかんねーし」
未来「行きたい大学あって受かったから4月から関西人!」
俺はなんか目の前が真っ暗になったような感じがして思考停止・・・
フッと我に返り「そっか〜おめでとう!大阪のパチ屋情報教えろよ!」
そこでなぜか沈黙があって
未来「マサトさん?いらない物でいいからなんかちょうだい。大事にするから。」
俺「おう!なんでも好きなもの買ってやるぞ。」
未来「新しい物じゃなくて今持ってるものの中からいらないのでいいから・・」
俺「じゃあ俺ん家来て好きなの持ってけ。」
そして次の日。
夕方未来がやって来た。
未来は部屋を物色し1本のボールペンを手に取り
「これちょうだい!」って言ってきた。
俺「そんなんでいいのか?」
未来「うん。これがいい。」
今日が最後かと思ったら未来のこと抱きしめてた。
未来「マサトさん?」
俺「大阪行ってもがんばれよ!応援してるからな!」
俺はそれだけ言うとすぐに離れた。
あれから未来とは会ってないけどたまーにメールがくる。
でも今の俺にはサトシがいる。
未来はいい思い出。
思いを伝えなかったことが正解だったのかなんて今はわからないけど・・・