今回はサトシと出会う前に俺が大学行ってた頃の話。
バイト先に高校生の新人が入ってきた。
ちょっと森山未来似の、べつにその時は何とも思ってなかったんだけど
こいつが俺のことをあんなに振り回すなんて・・・
未来(似てるのでそう書いておきます)は話がうまくて
すっげー明るいんで誰とでもすぐ仲良くなれる。
俺も未来と仲良くなるのに時間はかからなかった。
その頃俺は暇さえあればパチンコ屋へ行ってた。
ある日いつものようにパチスロを打っていると誰かが肩を叩く。
俺は、ん?って感じでふり向くとそこには未来がニコっと立ってた。
俺「おまえ高校生だろ?不良だな〜」
未来「へーきへーき。」と言いながら隣に座った。
俺はけっこう勝っていたのでやめて
「飯でも食いに行くか?」っていつものノリで未来を誘った。
未来はラッキー!って俺に抱きついてきた。
べつに何とも思ってなかったんだけどその時ちょっとドキっとした。
こうして未来とのパチスロデートみたいな関係がはじまった。
未来にしてみれば普通に友達とパチスロ行く感じだったんだろうけど・・・
未来はどこで仕入れてきたのか地方のパチンコ屋の情報を教えてくれる。
教えてくれてもそんな遠くまで行く気なんてゼロなんだけど。
でも、あいつは違うんだよね。
未来「今度ココ行こうよ!すっげー出るんだって!」
うれしそうに俺に言う。
そのパチ屋までは車で2時間位かかる。
俺「おまえバカかよ〜そんな遠くまで行く必要ないだろ〜?」
未来「ドライブついでだしいいじゃん!」
こんな感じで未来とはいろんなとこへドライブ?パチスロ?しに行った。
このころからかな?俺が未来への気持ちに気付きはじめたのは。
あぁ、あいつのこと俺は好きなんかな?
でもあいつはしょっちゅうナンパしてるし女とヤリてーとか言ってるからノンケなのは間違いない。
所詮ノンケに恋してもうまくいくはずないよな。
と自分に言い聞かせ気持ちを心の奥底に閉じ込めた。
それから1月くらいしてやっぱどうにも耐えられなくなって俺はバイトを辞めた。
俺が辞めてからも未来はしょっちゅうメールや電話をしてきた。
そのたびに俺は胸が苦しくなった。