私生活や周りの環境が満たされていない事への欲求、貧困や与えられない事を嘆きその状態から脱出しようと足掻き苦しみ、求めている者のベクトルは芸術性の向上へ向かう。
分かり易いので言えば、槇原とか福山とか平井堅とか。
音楽性の素晴らしさは、人々の心を打ちつけるけれど、それで彼達は、幸せになれるのかな。彼達の音楽を聞いて皆が感動して、元気になって、頑張ろうって思えるけれど。そういう人達を見て自分も頑張ろうって思えるのだろうけれど。
彼達に幸せはあるのか。幸せを掴んでしまったら、音楽性や芸術性は失われてしまうのではないのだろうか。
向上心のない人間は落ちていくだけだから。
幸せになりたいと思って曲を作っても、そこに矛盾が生まれてしまうんだよな。
越えられない、作った事によって一生を決められる矛盾が。
だとしたら、音楽って、芸術って、表現って何の為にあるのだろう。
犠牲的精神の元にあるのなら、なんだか、哀しすぎる。