命より大切なもの。
聖書の中にも大変興味深いお話がのっています。
ある金持ちのお話です。この金持ちの畑は豊作となりました。
彼は心の中で、「どうしょう。作物を蓄えて置く場所がない。」と思いました。
そして、「こうしよう。あの倉を取り壊して、もっと大きいのを建て、穀物や財産をみなそこにしまっておこう。」と考えました。
そして、自分の魂に「魂よ。これから先何年分もいっぱいのものを蓄えられた。さあ、安心して、食べて、飲んで楽しめ。」と言いました。
ところが、神様はこの金持ちに言われました。「愚か者。お前の魂は今夜お前から取り去られる。そうしたら、お前が用意したものは、いったい誰のものになるのか。」と言われたのです。
そして、「自分のために蓄えても、神の前に富まない者はこのとおりです。」と付け加えられたのです。
星野富弘さんの詩にあった「いのちより大切なものがあることを知ってから」という大切なものは、
いのちの付与者であり、いのちの支配者である神様を知ったということです。
そして、この方は私たちの必要を良くご存知なので、私たちは自分のために、ガリガリ溜め込んだり、ケチケチとして生きる必要のないように、私たちを支えてくださるのです。
ですから、全てのものへの執着心から解放され、心穏やかに、不安を取り除かれて生きることの出来る者としてくださいました。
神様の前に富むことを目標として。