▼学生さん:
>精子出したら、やりたい気持ちが、全くなくなってしまう。
>なんでなんだろう?
「精液を出す」という物理的な/生理学的な現象が、人の心に明らかな影響を与えるというきわめて興味深い事象/明らかな事実ですね。
やりたい気持ちとは、「欲求」ですね。脳が快感を得たいと言う状態、さらに言えば、快感物質=脳内麻薬を脳が欲している状態ですね。
そこに射精という物理的な現象によって、快感を与えてやれば、欲求が満たされ、満足するわけです。射精によって、脳内には、快感物質が供給されているはずです。物理的な存在である脳内で起こる現象はやはり、物理的な現象、厳密に言えば、化学的な現象なわけですね。
そのような快感物質をもっと浴びたいという欲求が、さらなる性欲につながります。そうした性欲が生殖に効果的に働いたという進化論的な歴史が、生物の性欲の源流であると言えます。
また、私たちが女ではなく、男とやりたいという欲求を抱くのも、生殖の歴史と切り離すことはできません。なぜ女ではなく、男なのか、その答えは簡単です。私たちの母親は、男に惹かれているではありませんか。だからこそ私たちがあるのです。私たちが男とやりたいのは、とりもなおさず、私たちの祖先(その場合すべて生物学的なメス)が男/オスに惹かれてきたという遙かに壮大な生殖の歴史が私たちの遺伝子に刻み込まれているという証拠なのです。