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大学に入学し初めてのサークル夏合宿で、毎年恒例だと言う限界飲みに挑戦させられ、
見事に急性アルコール中毒になってしまった俺は夏休み早々入院生活を送ることになった。
24時間の持続点滴に床上安静を言い渡され、相部屋は白髪の御老人さんばかり。
遊びたい盛りのお年頃な俺には3日も過ぎたあたりから気がおかしくなりそうだった。
そんなとき、看護婦さんから
「勇人くん暑いし汗かいて気持ち悪いやろ?点滴1回外してお風呂入る?」
と思いがけない提案が。
ずっと清拭だったし、正直トイレに立つのでさえ気分が悪くなったりしていたから入浴なんて考えてもいなかった。
まぁ提案されるってことは大丈夫なんだろうと入ることにしたのだが、
浴室に向かってみてクリビツー。
若い男の看護士さん(看護助手かもしれない)がにっこり笑顔で俺を待っているではないか。
ナニ?ドユコト?
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「大橋さんやんね?要らんかもしれんけど、一応入浴補助するように言われてんやわー。林田ですーよろしくねー。」
色白で長身の癒し系な顔をしたその人は、顔に似合わない低い声と間延びした話し方で俺にそう言った。
林田さんから入浴の説明を一通り聞き確認される度に返事をしていたが
説明は遥か遠くで音がする程度でしか聞こえていなかった。
入浴補助?ホジョ?
ゆるゆるな脳みそしか詰まっていないであろう俺の頭脳は補助の意味を必死に探る。
気付けば意識が飛んでいた、林田さんが何か言った。
多分「自分で脱げるやんなー?」と。
いやいや点滴を外せば何の支障もないですから。
なんなんだその無意味な質問は。
「はい、大丈夫です、ありがとうございます」
人が2人も立つにはあまりに狭い脱衣所で俺は草食系男子もとい林田さんが出ていってくれるものだと思い、視線を合わせたのだが、
いっこうに出ていくそぶりを見せず、むしろ「何してんの?」と言わんばかりの疑問符がついた顔で俺を見る。
なにこれ?
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「あのーひとりで大丈夫ですよ」
今度は困った風に言ってみた。
「あ、付き添うように言われてるから。」
それはさっき聞いたよ。
すると林田さんが急にそれらしいことを言い始める。
「ずっと横になってたし、風呂入って血の巡り良うなって、万が一ふらついて倒れでもしたら困るやろー。だから。」
どうせ見られるならもっと体育会系の爽やかお兄さんがいいんですけど。
だから。の強調に若干苛立ちながらも諦めた俺は渋々脱ぎはじめた。
林田さんの熱い視線を横目に。
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「ええ身体してんなー何かスポーツしてんのー?」
俺が順々に脱いでいく横で、相変わらず間延びした話し方の林田さんが尋ねる。
「テニスです」
「真っ黒やもんなー、いくつ?」
「18です」
「えー?急性アルコール中毒やんな?あかんやん飲んだらー」
この人、間延びしてるんじゃない、ほげてる。
「サークルで仕方なく」
付き合ってあげているのに、この林田という優男は会話を中断した。
俺がまっ裸になった時点で。
「あ、大橋くん早う入らな時間あと10分ちょいやわーヤバいヤバい」
さっきまで丸椅子に悠長に腰かけてたくせに急に俺を追い越し、浴槽にお湯を張る。
「どうせ1回ごとにお湯抜くから、かけ湯せんともう入りー」
言われるまま林田さんに背を向けて風呂に入る。
湯気が浴室に充満する。
林田さんは手摺りに腰かけて、相変わらず俺に話しかけるのをやめようとしない。
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「どないー?お湯熱ない?大丈夫?」
「大丈夫です」
振り向き様にそう言って驚いた。
眼鏡を外した林田さんはかなりのイケメンだったからだ。
というかどんだけ度の強い眼鏡をかけたらそんなに落差が出るんだ。
思わず声に出してツッコミたくなる。
生田斗真なんて言ったら大袈裟だけど、ジャニーズに居てもおかしくない整った目鼻立ち。
林田さんあんたコンタクトにしたほうがいいよ。
あまりに突然の男前出現に状況は一辺にいやらしい雰囲気に。
そして俺のものは勃起していた。
「身体洗うでー」
相変わらずのほげた口調で俺に話しかける林田さん。
いいえ駄目です。
今湯舟から出れません。
またもや「何してんの?」とでも言いたそうな顔で俺を見る林田さん。
てかその目が興奮するんだよー。
林田さんが立ち上がり、俺を見下ろすと不敵な笑みを浮かべた。
「えー?なんで今勃起しよん?やらしいなー笑」
「すんません」
「時間ないから後で抜いときー笑、とりあえず体洗っちゃおう」
勃起したまま自分で身体を洗う
林田さんは俺に気をつかってか、打って変わって何も話しかけてこない。
気まずい…。
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何事もなかったかのように入浴を終えて林田さんにお礼をした。
まだドキドキしていた。
別れ際、
「消灯過ぎたらええもん持ってたるから待っとき」
と林田さんから声をかけられる。
エエモン?
何かやらしいものを期待してしまう馬鹿な俺。
消灯まで下半身が疼いて仕方なかった。
消灯時間から随分と過ぎ、周りが寝静まった頃。
うっすらオレンジ色の豆球が光る病室の薄いカーテンの仕切り越しに人影が見えた。
ひょこっと顔だけの林田さんが現れて小声で、
「ほれトイレットペーパー、あとで回収しに来たるから12時くらいにベッドの足元置いとき。」
え?トイレットペーパーかよ。
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またあの分厚い眼鏡で目が小さくなった性欲のなさそうな顔でやらしく言いさって行った。
言われるままにオナニーを興じていたが、さっき興奮し過ぎたせいか、周りに人が寝ている緊張からか、どうもなかなか抜けない。
そうこうしてるうちに12時が近づく。
ふと俺の奥深くに眠る変態な性癖が目を覚ます。
林田さんにオナニー見られたい。
ボクサーもスウェットも足首まで下げ、林田さんに股を向ける体制で12時を待った。
病室の扉がゆっくりと開いた。
だが長身の林田さんの影ではない。
とっさの判断で二つ折にしていた掛け布団を被ると看護婦さんが点滴の交換にやってきた。
間一髪丸めたトイレットペーパーもロールも布団の下。
馬鹿みたいに心臓が高鳴った。
そのあとでもう一度扉が開く。
林田さんだ。
気付かないフリをして俺は目を閉じ、感じている顔を作ってチンコをしごく。
確実に見られていると分かりながら数十秒、目を開けるのを我慢した。
すると腹筋に人の手が触れた感覚が伝わった。
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目を開けると林田さんがすこし戸惑った顔をしていた。
でもそこには軽蔑のような否定的な要素はなかった。
驚いたようなフリをしてみせる。
「遅漏?」
小声で俺をちゃかす林田さん。
違いますよ。
周りが起きても困るので
声にはせず顔の表情で否定してみせる俺。
すると次の瞬間、林田さんの顔が迫ってきた。
反射的に目を閉じると右耳に生暖かさを感じ、
「他人に触ってもらった方が早くイクかもよ?」
その言葉でまた胸の高鳴りが加速する。
俺も興奮し過ぎて大胆にも林田さんの右手を俺の股間に、
俺の左手を林田さんの股間に持っていった。
一瞬、驚いた表情を見せた林田さんだったが実のところ草食系ではなく肉食系だった。
いきなり俺のをすごい激しくフェラし始め、
林田さんも自分で下半身丸出しになり俺に力強く握らせた。
息が乱れた林田さんがまた俺の顔に近づく。
俺は林田さんの眼鏡を外して唇を重ねた。
重なったのは最初の一瞬だけで、あとは絡みつくような舌使いでキスをしてくる。
林田さんは見た目によらず乱暴だった。
そのギャップがまた俺を興奮させた。
喘ぎ声こそ互いにあげないが、荒れた息遣いが余計にエロさを引き立てていた。
時間にして15分もあっただろうか。
互いにベッドを汚さぬように口内射精をして果てた。
真夜中の廊下を歩き、洗面台でうがいをした俺たちは電気を消した洗面台で、巡回する看護婦にばれぬよう何度も激しいキスをした。
退院するまで林田さんと俺は過激な院内セックスを繰り広げた。
終わり
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面白かったです
メガネを取るとイケメンってかなり萌えます
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たか
- 10/5/30(日) 14:33 -
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文才ありますね!
良ければ他のハナシも読みたいな!
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