俺は170・58・23の大学四年生。この夏から家庭教師で受け持った生徒とのことについて書いてみます。
夏に大学のバイト掲示板に、浪人生、大学受験指導求む、ってのがあって家からも近かったから応募してみた。
番号は携帯電話で、かけたら同い年ぐらいの声で生徒本人のものだったらしい。
取りあえず体験授業をしてから決めたい、ってことになり、夜にお邪魔することになった。
言われた場所に着くと、どう見ても安そうな小さめのアパート。
こんなとこに家族住まいだなんて、あまり裕福ではないのかな…なんて余計な心配をしてしまった。
チャイムもないので、ノックすると、俺より10センチくらい背の高いスポーツマン風の男が出てきた。
→あ、昼過ぎに電話くれたカテキョの先生っすか?
→そうです。こんばんは。よろしく。
→よろしくっす。あ、汚いっすけど中どうぞ。
入ってみるとワンルームで一人暮らし風の感じだった。
→◯◯大学四年生のかずです。よろしくね。あの…おうちの方は?
→あ、一人暮らしっす。つか、もう24で上京してて親は茨城っすよ。
→あっ、そうなんだ…!つか年上!?
→そっすね…実は高校からサッカー明け暮れてそれなりにいいとこ進んで、卒業してからはスポーツトレーナーみたいなことしてきたんすよ…。ただ周りのはなしとか聞いてて…大学にこの年からなんすけど行きたくなって、近くの大学に募集出したんっすよ。あ、もち給料は俺手取りあるんでちゃんと払いますから。驚かせちゃいましたよね…?
→あ、いや、ちょっとね、でもダイジョブですよ、むしろ俺なんかで良ければ(^^;
→カズさん、なんか第一印象いいし、むしろよろしくって感じっす!あ、あと年とか関係ないんで敬語はぬきで!
→え…なんか不思議だなぁ(笑)。まあ俺なんかでよければこちらこそよろしく!
早速いろいろ大学のこととか話してみた。どうやら体育大学に行きたいみたいで実技はどうにかなるから、英語と国語をみてほしいらしい。それならなんとか、ってことになった。
名前はヤスシで24歳、だいたい見た感じ180・70ってとこで、顔はチュートリアルの徳井に似てて、さらに若くしてたくましくした感じでイケメンだった。
この日はタンクトップで、鍛えた感じの二の腕とか鎖骨ラインをついつい見てしまった。
こんな感じでヤスシとの不思議な家庭教師が始まった。