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初めまして、浩平と言います。
ヘタクソで面白くないかもしれないっすけど、読んでくれたら嬉しいです。
とても長くなると思うので、よろしくお願いします。
俺はその頃まだ中学3年生で、夏休みも終わり冬がすぐそこまで来ていた。俺の周囲も俺自身も高校入試を意識せざるを得なくて、周囲はピリピリしていた。
そんな時だった。
「浩平、来年から兵庫に行くからな」
父さんがそんな時に宣告したのだ。詳しく聞くと、いわゆる転勤らしい。俺は今九州に住んでいる。そして、単身赴任かと思いきや、俺と母さん(3人家族)も連れて行くというのだ。母さんは前から聞いていたようだが、俺はそのときが初めてだった。
「ちょうどおまえも中学終わって区切りがいいじゃないか」
父さんの弁解はそういうことだった。
そんなこんなで、俺は友達とは遠く離れた兵庫の高校を受けることになったのだ。
そして、高校も決まって、中学を卒業するとすぐに俺達家族は引っ越して、左右もわからない兵庫県に移り住むことになったのだ。
高校の入学式も無事に終えて、新しい学校で、新しいクラスで、1学期を迎えた。
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高校生活も2ヶ月が過ぎた。
授業は普通についていけた。運動もそこそこできるほうで、成績に関して心配するところは今のところない。問題があるとすれば、人間関係だった。
2ヶ月も30人弱の人たちと一緒にいたのに、まだ親しく会話をした人はいなかった。というのも、この高校は地元の人たちがやはり多く受験しており、クラスメイトも大体が顔見知りなのだ。幼いころからの絆は強く、俺が入り込める隙間などなかった。
休憩時間には、1学期当初からわいわいにぎわっていて、その光景をみて呆気にとられて教室の隅で眺めていることが多かった。
そんな時のあるホームルームの授業の時だった。この高校には一週間に一時限だけ、ホームルームの授業?がある。その授業で、先生が言った。
「どうだ?だいぶ高校にも、クラスにも慣れてきた時期だろう?そこで、この一年間を互いに支えあって問題を二人で解決する、バディを決めてもらおうと思う。言ってみれば運命共同体ってやつだ。この二人組みは体育とかいろんなところで使うからな。今の時期に決めておかないといけないんだ」
俺はそれを聞いて嫌な予感がした。
「でだが……どうやってその二人組みを決める?」
先生がそう言った瞬間、威勢のいい男子達数人は迷わず口々に言った。
「自分たちで!」「好きなもの同士!」「そりゃ自分達でしょ!」
『ほらきた』俺は思った。
ざわついた教室を静めるため、先生が落ち着け、落ち着けとジェスチャーをした。そして静まったところで先生が言った。
「べつに先生はそれで構わないんだが……取り残される人がいるんじゃないか?」
「そんな人いないって。」「先生心配し過ぎぃ〜」
先生の配慮に対してまた口々に言い放った。
『いやいや、ここにいるから』俺はうなだれてしまった。集団に馴染めていないというのは、とても惨めなものだ。こういった生徒たちの自主性に任せたとき、残されるのは俺のような人なのだ。
『余り者は余り者同士で……別にそれでもいいんだけど……』
やっぱり惨めだった。
「じゃあ今から時間をやるから、パートナーを決めろ。いいか、一年間そいつと一緒に授業をすることになるんだからな!成績もそれでつけるからな!しっかりお互いの弱いところを補強し合えるバディを作れよ!」
先生の後半の言葉など誰も聞いていなかった。我先にと席を立って、自分の好きな人たちと二人組みを作っていく。俺には苦痛の時間のなにものでもなかった。もはやだれが取り残されているのか、それも把握できない。
10分ほどが経って、先生が席につけと号令をかけた。一瞬で騒がしさが止み、生徒達は各々の席に着く。そして、先生が言った。
「よぉし、みんな決まったか?まだ決まっていない奴はいるか?」
先生もどこまで残酷なのだろう、クラスの全員の前で手を挙げさせるなんて。自分にはバディを組んでくれる友人すらいませんと自分で宣言しているようなものではないか。俺はこの上ない惨めさを感じたまま、教室の真ん中でそろそろと手を挙げた。そしてゆっくりと回りを見回して、さらに青ざめてしまった。
『うそ……決まってないの、一組だけ?』
なんと、まだ二人組みが決まっていないのは、俺の組だけだった。そしてその相手というのは、席が一番後ろの、渡辺 遼太だった……。
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渡辺 遼太はクラスの中で一人だけ浮いている存在だった……いわゆる変わり者である。いつも眠たそうな半開きの目つきで、それがどこか気だるそうで、何に対しても興味をしめなさそうで……。でも決して偉そうとかそういうのじゃなくて、とてもクールな印象だった。何か僕達とは次元の違うところにいて、超越した感じ、いつも彼の周りには涼しい風が吹いている印象だったのだ。
『話しずらい……』俺が感じたのはそれくらいだった。
でも実際、俺も今までクラスの誰かとまともな会話をしたかと言われれば、そんなことは一度もなく、俺も周りからは相当な変わり者だと思われているに違いなかった。だから変わり者同士二人組みになれて調度よかったのかもしれない。俺には彼のようなクールさは持ち合わせていないけど……
全員が二人組みになれたところで、先生は言った。
「じゃあバディも決まったところで、これから残りの時間をやるから、まずはお互いのことをもっと知るところから始めよう。お互いどこが得意で不得意なのか、お互いどこを補完し合えるのか。今後のプランを立てる時間にあててくれ。席は勝手にいどうしていいから……じゃあ、始め!」
するとクラスメイト達は一斉に立ち上がって互いのペアのところに集まっていく。わかってはいたけれど、当然渡辺がこちらに来てくれることもなく、俺はとりあえず教室の真ん中の席は嫌だったから立ち上がって、渡辺のところへ向かった。
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