ある日の朝、いつものように電車に乗ると彼の姿が見えなかった。
(今日はこの時間じゃないのか……?)
そう考えているうちに、次の駅に着いた。大きな駅なので、あっという間に車内は人で満たされた。
ふと前にあの高校生が立っているのに気付いた。急いで来たらしく、肩で息をしている。かつてない近さに俺は少し緊張した。
彼の股間が近くにあるだけなのに、俺のモノは強く反応した。ズボンを持ち上げようとする力を抑えながらも、少し刺激を与える。彼の股間を窺い見る。
(!)
制服のズボンのチャックが開いていた。そして、その中のトランクスの前開きからは彼のモノが顔を出していた。
俺よりも遥かに太く長い竿が血管を際立たせて存在を誇示していた。平常時であろうに長さ故に全貌は明らかではないが、かなりの上物だ。
しかし、今はそれどころではない。
未だに誰も気づいていないのは奇跡に等しい。
普通に注意すれば周りに知られてしまい、可哀想だ。
(駅に着くまで隠し通させるか)
電車がちょうど次の駅に止まり、俺は入ってきた老人に席を譲った。
彼の眼前に立ち、周囲からモノを隠す。ヤバい、俺のモノの硬さが増した。彼は素知らぬ顔で携帯をいじり始めた。