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久しぶりに見た彼は、昔と比べて頼もしくなっていた。
「背……のびた。僕よりかちっこかったのに……」
「しかたねぇじゃん。成長期だし」
紙パックのオレンジジュースを片手に、僕はふてくされていた。
彼は大きくなっていた。僕よりも。僕はというと、多分あの別れの日から殆んど身長が変わっていない。時が止まったかのように。
小学校の卒業式、僕らは別れた。
保育園からの幼馴染みだったのに、彼は家の都合で引っ越したのだ。
そして再会できたのは高校1年。そう、今。
昔から一緒にしていた空手は、今でも続けているそうだ。でも、僕は小学校卒業のときに辞めた。
小学校のときは僕の方が強かったのを覚えてる。
あの頃と比べたら……多分彼のほうが今は強い。風の噂で、彼がどこかの県の代表になったのを聞いたから。
ひ弱そうだった子が、次に会ったとき、雄臭い感じの運動少年になっていたら、ちょっとビックリしてしまう。
空白の3年間は、相当濃いものだったのだろう。
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「でも意外だね。……戻ってきたんだったら、一回くらい家に来てくれてもいいのに」
「しかたねぇだろ……。色々忙しかったんだから」
「じゃあ今度来てよ、家に。忙しくなくなったら。久しぶりに。……いいでしょ?」
さりげなくブレザーの裾を引っ張って自己アピール。昔からの癖と言うかなんと言うか……。でも、これをやると栄治は大体僕のほうを見てくれる。昔から。
「…………遊斗さ、俺より強かったけど……俺のほうが泣き虫だったけどさ……」
「ん?」
「……俺より甘えん坊だったよな。昔から」
誘いの返事の前に言われた一言に、僕は一気に顔を赤くした。
「な、な……何言っちゃってますかな〜、栄治は」
最初の「な」を噛み噛みなのは図星だったから。人間図星を指されると、変にうろたえてしまうものなんだと思う。
「俺が約束に遅れて行くと、“えーちゃ〜ん”って半泣きになりながら抱きついてきたし。合宿ではいつの間にか俺の布団に潜り込んで寝てるし」
「そ、そういうえーちゃんだって、僕に負けたら泣きながら“手加減してよ〜”って言ってきたり、他の門下生にフルボッコされたりして僕に助け求めてきたじゃん」
互いに傷に塩を塗りあう不毛な戦いに発展しそうになったところで、僕は鋼鉄のような自制心をフル稼働させて、話を元に戻そうとした。
「ま、まぁ昔のことは置いといて……。……ぶっちゃけるとね……」
「おう」
「……その……昔、えーちゃんが僕に教えてくれなかったこと、教えて欲しいし……」
「なんだっけ」
「中学上がったら教えてくれるって言ってたこと!中学に入った途端にいなくなるから、教えてもらえなかったじゃん」
「……ん?……あ、あぁ!思い出した!!いいぞいいぞ!!いくらでも教えてやるよ。んじゃあ、今夜行くわ!今夜は寝れないぞ〜、遊斗〜」
「はぁ?そんな長くなるようなことなの?メンド……。ってか、今夜って。……まぁ、いっか。どうせ親夜勤だし」
「よし、じゃあ決定な」
そう言って、ニコニコと笑いながら、バシバシと背中を叩いてきたえーちゃんに、ささやかに小手拉ぎをかけたのは言うまでも無かった。
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