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MiZ-peaces
- 08/2/5(火) 19:22 -
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湯上がりに、部屋のバルコニーに出てみた。
夏の綺麗な星空。本当に綺麗だった。
こんな綺麗な星空を、いつの日か壮介と見上げる日は来るのだろうか?
僕と壮介の雰囲気が、男女だったら、それは何の迷いもなく気持ちを伝えているだろう。
しかし、これが同性同士になると、ただ単に特別仲が良いだけで止まっているだけの場合が多い。
ましてや、中学に上がったばかりの壮介だから、男同士でじゃれたりすることにも抵抗はないと思う。
13歳の友情表現なんて単純なものだからだ。
僕は悩んだ。
これから先、壮介とどういう関係を築いていけばいいのか…。
どうしたら誰も傷つかずに幸せになれるのだろうか。
考えても考えても、答えなんか出るはずも無いのに…。
夏の虫がうるさかった。
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MiZ-peaces
- 08/2/5(火) 22:26 -
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練習の反省会をした後、就寝の時間になった。
練習で疲れていたので、僕は真っ先に2段ベッドの上段に入った。
周りではまだ話し声がしていたが、よっぽど疲れていたのだろうか、すぐにでも眠れそうだった。
現実世界と夢の世界の境界線をフラフラとしていると、急に誰かが僕を呼ぶ声がした。
「翔太先輩!」
壮介の声だ。
その声を聞いた途端、急に僕の中に現実世界が戻ってきた。
「ん?どうした?」
「いや、全然眠くなくて…。眠たくなるまで一緒に寝て良いですか?」
「おいおい、小学校じゃないんだから…」
僕は自信が無かった。
今朝のバスでのことや、浴場でのことがあったから。
今までは周りに人がいたから何とかブレーキをかけることができたが、今は2段ベッドの上段。
周りからは死角となってしまう為、歯止めが効かなくなる。
「え〜。だってぇ…」
あぁ…反則だ。
そんな声で言われたら何でもOKするなに決まってるじゃないか。
「眠たくなるまでだからな?寝る時はちゃんと自分の所に戻れよ?」
「はい。ありがとうございます!」
はぁ。結局俺はこうやってズルズルと…。
間違いがあっては絶対にいけないのだ。
僕は、かつて無い程に気を引き締めた。
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続き楽しみにしてます☆
がんばってください(^O^)
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MiZ-peaces
- 08/2/5(火) 22:54 -
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▼シーさん:
>続き楽しみにしてます☆
>がんばってください(^O^)
応援ありがとうございます。
これからも皆さんに喜んで頂けるように更新頑張ります。
ご意見・ご感想・ご要望等ありましたらお気軽におっしゃって下さい。
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.04506)@softbank221067005163.bbtec.net>
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MiZ-peaces
- 08/2/5(火) 23:22 -
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嬉しそうな顔をして壮介が階段を1段1段よじ登ってくる。
いつもながらその純粋な笑顔を見ながら後ろめたい気持ちで一杯になる。
ごめんな、壮介。俺はお前としたくてどうしようもないんだ…。
お前が思ってるような尊敬できる先輩じゃないんだよ…。
「お邪魔します!」
「せっかく寝かかってたのにぃ…。お前、明日もあるから早く寝ろよ?」
「はい、勿論ですよ。先輩の横だったら2秒で寝れますよ!」
「わっ、やっぱりここで寝る気、満々だな?」
「えへへ。」
僕は安全の為に、壮介に背を向けるようにして横になっていた。
「先輩?どうしたんですか!?もう寝るんですか!?」
「う〜ん。もう疲れたし、眠いからねぇ…。」
「えー、詰まんないですよぉ。もう少しお話しましょうよぉ。」
そりゃ、話したいよ?でも今そっちを向いたら、俺はもう自制できる自信は無かった。
「先輩〜先輩〜!!」
後ろで壮介がギャーギャー騒ぎ出した。
すると、次の瞬間壮介が僕の脇腹をくすぐってきた。
その時、頭の中が真っ白になった。
その瞬間のことは覚えていない。
気がつくと、僕は壮介のことを抱きしめていた。
シャンプーの香りで目まいを起こしそうになっていたことだけ、辛うじて覚えている。
壮介の体は、細くて温かくて僕の体にすっぽりと収まっていた。
壮介はというと、その場に固まっていた。
僕は何もかも終わったと思った。体中を冷や汗が流れた。
一瞬の内に、転校するところまで考えた。
すると、壮介の腕が僕の腰に回された。
ゆっくりと、だがしっかりと僕のことを抱き返してきた。
僕は一瞬何が起きたのか理解できなかった。
でも、僕たちはこうして抱き合っているのだ。
こうなることを望んで、僕はいくつの孤独な夜を過ごしてきたのだろう?
壮介の風呂上りのすべすべの肌と、シャンプーの香りで僕はどこか違う世界に飲み込まれていくような感覚がした。
深く、深く。どこまでも深く…。
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何だか引き込まれるような話で面白い!
続き、楽しみにしています!!!(*^_^*)
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MiZ-peaces
- 08/2/6(水) 0:40 -
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▼ロンメルさん:
>何だか引き込まれるような話で面白い!
>続き、楽しみにしています!!!(*^_^*)
そう言って頂けると、とても励みになります。
これからも頑張って更新しますので、応援宜しくお願いします。
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MiZ-peaces
- 08/2/6(水) 3:53 -
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それから僕たちは、むせるくらい強く抱き締め合った。
壮介の小さい耳を軽く甘噛みした。壮介の息遣いが荒くなっていく。
その壮介の熱い吐息を聞いて、僕はどんどん加速していく。
壮介の首筋に舌を這わせて、もう一方からは壮介のシャツをめくり、あのピンク色の乳首を愛撫した。
そして、舌を首筋から乳首へ移す。
壮介が大きく体を仰け反らせた。
壮介の乳首はとても柔らかかった。
僕があの憧れのピンクの乳首を舐めているのかと思うと、夢のようだった。
すると、壮介の手が僕の爆発寸前の陰茎に伸びてきた。
壮介の手に弄ばれて、カウパー腺液が出ているのがわかった。
僕の興奮は最高潮まで達して、壮介のペニスにも手を伸ばした。
しかし、その瞬間に壮介の手によって制止された。
そして壮介は、僕の腕の中から逃げていった。
僕は、その瞬間に冷静さを取り戻した。
僕はここまで来て、しまったと思った。
「先輩…、僕自分のベッドに戻ります…。」
「おう…。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
取り返しのつかないことをしてしまったことから激しい自己嫌悪に陥り、いっそのこと皆の前から姿を消そうと思った。
皆の寝息が耳についてなかなか寝付けなかった。
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MiZ-peaces
- 08/2/6(水) 20:02 -
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1999年7月。ノストラダムスの予言では地球が消滅するという予言だった。
予言は外れたが、7月で世界が終わっていたほうが、良い思い出を残したまま人生を終えることができただろう。
僕は、21歳になった今でも時々そう思うことがある。
翌朝目を覚ますと、僕はどうしてこんなに気分が晴れないのかと疑問に思った。
だが、壮介が他の奴らと騒いでいる声を聞いて、その疑問もすぐに解決した。
僕は、分厚い鉄製のドアのついた部屋に閉じ込められたような錯覚に陥った。
これからのことを思うと、なかなかベッドから起き上がれない。
できればこのまま布団ごと、どこかへ沈んでいけばどれだけ救われるかだろうか。
すると、ベッドの脇から声がした。
「翔太先輩、そろそろ起きないと!朝礼が始まりますよ。」
その声の主が壮介だと一瞬でわかった。
空耳だろうかと一瞬我が耳を疑ったが、それは間違いなく壮介の声だった。
予想外の展開だった。
僕は、このまま壮介とは永遠に口を利くことができないと思ってた。
「うん、わかった…。」
「もう、先輩は以外とだらしないなー。」
だが、僕は何かがおかしいと思った。
普通あんなことがあったら、少しは気まずくなるものではないのだろうか?
まるで、昨夜の記憶だけが抜き取られたかのように普通に振舞っている壮介…。
僕はハッとなった。
そうか、昨日のことは無かったことになっているんだ。
きっとそうだ。
あんなことがあっても、壮介は僕に気を使ってくれてるのか…。
そう思うと少し切なくなってきた。
だったら、昨日の壮介はどうして抱き返してきたりしたんだ?
僕は、僕なりにこう解釈した。
壮介くらいの年齢だと、友情も愛情も憧れもどれもごっちゃになって区別がつきにくい。
だから、最初はじゃれ合いの延長としてやっていたが、段々エスカレートしていって、そして壮介は我に返ったのだ。
男同士で何をやっているんだろうって。
そして、僕の腕から逃れた後に決意したのだ。
無かったことにすれば、また元の先輩後輩の関係に戻れるって。
きっとそうに違いない…。
すると怪訝そうな目で僕の顔を覗き込んだ壮介は、小声で僕にこう言った。
「あれ、先輩どうしたんですか?まさか、昨日の晩のこと気にしてるんですか?」
「ん、んー?いや、別にちょっと寝不足なだけだよ…。」
「昨日の先輩すごかったですよ。男の僕にまでさかってくるなんて、相当溜まってるんですねぇ。早く彼女の1人でも作ったほうが良いですよ!じゃ、僕先に行きますので!」
え?あれ?もう訳がわからない…。
何だ、結局僕は壮介にからかわれていただけなのだろうか…。
もうどうしようもなくて、その後の練習も身が入らず怒られまくった。
人生でこんなに追い詰められたのは、初めてだった。
ここから逃げ出したい…。
僕は、そのまま体調不良を理由に合宿をギブアップした。
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MiZ-peaces
- 08/2/6(水) 23:53 -
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▼みなみけさん:
>続きお願いします!
ありがとうございます。
更新頑張ります。
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MiZ-peaces
- 08/2/6(水) 23:55 -
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▼ユウさん:
>続きが気になって寝られなくなった。^^;
そう言っていただけると幸いです。
今夜中には2話くらい書きたいと思います。
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MiZ-peaces
- 08/2/7(木) 0:14 -
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1999年8月。
ノストラダムスの予言は外れてしまったが、僕の人生はそこで終わったも同然だった。
あれから僕はずるずると部活を1週間も休んでしまった。
小規模の部活だし、3年生の引退試合も控えていたこともあってそのまま退部というのはさすがに気が引けた。
せめて3年生との最後の試合を一生懸命やり遂げてから辞めようと思い、今日から部活に復帰することにした。
1週間ぶりの部活。
きっと練習も今が山場だろう。
そんなピリピリとした雰囲気の中に、病み上がりの部員が割って入っていくことがどんなに迷惑なことかは痛いほど承知していた。
だがしかし、自分で蒔いた種だ。自分で刈り取らなくてはいけない。
それに、1年からずっと面倒を見てもらった3年生にも一生顔向けできなくなってしまう。
のどかな田園風景とは対照的に、僕はすごく切羽詰っていた。
何と言っても壮介にどんな面下げて会えばいいんだ?
大量の蝉が奏でる不協和音も相まって、僕はイライラしていた。
気が付くと、体育館の前まで来てしまっていた。
もう後戻りはできない。
僕は一旦大きく深呼吸をして、足を踏み出した。
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