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OB
- 13/1/26(土) 23:40 -
定食屋のイケメン店員こと、平田慶一君と付き合うことになってから、
自然と彼の部屋へ行く機会が増えた。
自分の仕事が終わったあとに一度自宅へ戻って準備をして、
彼の定食屋のバイトが終わるころに向かって落ち合う。
家では夜も遅いから特に何をするってわけでもなく、
腹が減ってれば互いに何かを作りあったり、
ゲームをしたりテレビを観たり、色々と話をしたり。
そう、あれから一度たりともセックスはしていなかった。
「ねぇ、春さん。これ面白そうじゃないですか?」
言いながら彼がどこぞの情報雑誌を広げて指を刺す。
見れば、今テレビCMでもガンガン流れているラブロマンス映画だ。
「ん〜、そうだねぇ……」
俺はあまり気乗りしない返事で返す。
「なんかキュンとしそうじゃないですか」
「でも、男同士で観るにはちょっとね」
「そうっすかねー」
そう言って、あまり腑に落ちない感じで再び雑誌を眺めはじめた。
俺はたいして面白くも無いテレビに目を向けながら、お茶をすする。
付き合い始めて一週間、すでに末期のような空間だ。
「あの!」
雑誌がぱたんと閉じられると同時だった。
「俺のこと、好きですか?」
「んぐ……っ!」
危うくお茶を吐きだすところだった。
俺は落ち着きを取り戻そうと何度か咳き込んだ。
「ず、ずいぶんいきなりだね」
「だって、アレからもう一週間ですよ!」
ベッドを見ながらそう言われると、正直恥ずかしい。
「だ、だから何」
「限界です」
そう言い放つと彼は、ジーッと俺のことを見てくる。
まるで今にも獲物へ飛びかかりそうな肉食動物だ。
俺は慌てて、
「い、いや!ちょっと待った!」
と言って後ずさる。
「なんでですか、ほら、俺もうこんなんですよ!」
視線の先には隆々と持ち上がった彼の股間。
言いながら、彼はTシャツを脱ぎ始めると、
鍛えられた美味しそうな上半身が露になる。
彼の爽やかイケメンフェイスとセットでみると、破壊力が抜群すぎる。
(俺はあの体に……)
ごくっ。と唾を飲み込むが、やはり気が乗らない。
正直なところ、不安だった。不安だらけだった。
なんで、俺なんかと付き合うことになったのか。
俺のどこが好きなのか、こんなどこにでもいるような男なのに。
そもそも彼はノンケじゃなかったのか。
このルックスと性格で、女の子にモテないわけがない。
あの時のなりゆき?責任?
そもそも何でキスしてきたんだ、練習じゃなかったのか。
やっぱり、ただ、なんとなく気持ちよかっただけなんじゃ……。
「……」
そんな傍から見たら聞けば済むようなちっぽけなことさえも、聞くことが怖かった。
聞いたら、何もかもが終わってしまいそうな気がしてならなかったのだ。
始まったばかりなのに、もう終わりを考えるネガティブ思考は、
今まで生きてきた経験ゆえの思考だった。
ダメだダメだと思いながらも止まらない。
彼と一緒に居られることは、それほど幸せすぎて、
自分にとって夢のようなことだった。
「もう、さめたくない」
「春、さん……?」
異変に気づいた彼は、心配そうに見つめてくる。
自分は俯いたまま、何も言えなくなってしまった。
世間はちょうど、クリスマスムード真っ只中の頃だった。
<Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/537.17 (KHTML, like Gecko) Chrome/24.0.1312.56 Safari/537.17 @p67e224.tokynt01.ap.so-net.ne.jp>
Smile
- 13/1/26(土) 23:57 -
続きお願いします(^^)v。
うまくいって欲しいな!
<DoCoMo/2.0 N03B(c500;TB;W24H16;ser353159031449983;icc8981100000524222207F) @proxy10009.docomo.ne.jp>
僕も不安なんだけど
名前のとこにHOMEってなってるけど
このサイトに入ったら有料ですよね??
入りたいけど高額請求なら怖いー
<DoCoMo/2.0 P06C(c500;TB;W24H16;ser355097041321107;icc8981100000701351639F) @proxycg102.docomo.ne.jp>
OB
- 13/1/27(日) 23:52 -
>けんたさんへ
変な意味で不安がらせてしまって、申し訳ありませんでした!
サイト自体には個人的に楽しんでいる範囲の無料動画へのリンクを、
ただまとめているだけのもので有料ではありません。
趣味が合う人がいればどうぞ的な感じです(^^;
リンク先の動画サイトは、基本は無料、サクサクと快適に沢山観たい!
って言う人は別途有料登録してください。ってものでした。
よくある動画サイトのウィルス等に関しては、他のサイト閲覧時同様、
ウィルス対策ソフトを各自ご用意の上、自己責任で楽しんで頂けたらと思います。
内容として不適切であれば、削除をお願い致します。
掲示板との関係ない内容、失礼致しました。
<Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/537.17 (KHTML, like Gecko) Chrome/24.0.1312.56 Safari/537.17 @p92b07f.tokynt01.ap.so-net.ne.jp>
Smile
- 13/1/28(月) 20:28 -
続き楽しみにしてます
<DoCoMo/2.0 N03B(c500;TB;W24H16;ser353159031449983;icc8981100000524222207F) @proxy10011.docomo.ne.jp>
OB
- 13/1/30(水) 0:41 -
自分がこっちの性癖だと気づいたのは、高校のときだった。
いや、もっと前からそうだったのかもしれないが、なんとなく気づかないふりをしてきたんだと思う。
あれは自分が高校に入学してから初めての夏。
当時、どこの部にも所属してなかった自分は、放課後はもっぱら図書室で時間を使っていた。
2階にあった図書室からは、グラウンドが良く見えた。
そこから見えたサッカー部の先輩に、俺は一目で恋に落ちたのだった。
必死にボールを追いかけ、相手とぶつかり合う勇ましい姿。
全身から流れるような汗が、日に焼けて鍛えられた肌に良く映えている。
子供っぽさがなくなって一気に大人になっていく何ともいえない色気に、一人勝手にドキドキした。
その人もチャラいイメージではなく、短くすっきりと纏まった髪に屈託の無い笑顔で爽やか好青年タイプ。
それでいて部活以外で誰かと話している姿は、実に優しそうだった。
思えば、こんな人ばかりを好きになっていたような気がする。
そんな一方的に知っているだけの関係だったある日。
何気なく図書室近くのトイレで用を足そうしたとき、先客が居ると思ったら、なんと憧れのその先輩だった。
たしかに各学年ごとに設置されているのとは違い、誰でも使う機会がある場所だっただけに不自然ではなかったのだが、まさか本人が居るとは思わず一人固まっていると、
「こっち、空いてるけど?」
先輩は二つしかない小便器の奥をあごで指し示してくれた。
「あ、は、はい……」
「あぁ、ごめんごめん。俺がいるから遠慮してんのか」
笑いながら上下に少し揺れている姿に、男のモノを想像してしまった自分は思わず赤面した。
「はい、お待たせ」
そう言って蛇口で手を洗っている先輩に、
「あ、ありがとうございます」
としか言えず、そそくさと奥に移動した。
すると先輩はこっちをしばらく見て、何かを思い立ったように、
「あれ?どっかで会わなかったっけ?」
と言って来た。
いやいや、初めてですよ!まぁ、一方的にずっと見てましたけどね!
と思わず突っ込みたかったが、まともに直視もできず、
「い、いや、気のせいだと思いますが……」
としか返すことができない。
先輩はそうかなぁと、どこか腑に落ちない様子だったがやっぱり言えなかった。
見てたなんて知られたら、気持ち悪いと思われるだけだ。
先輩のほうを横目でチラリと見ると、部活の休憩中だったのかサッカーの練習用ユニフォームを着ていて、顔や腕を水につけて、気持ちいいと言いながら恍惚の表情をしていた。
半そでを肩まで巻くりあげ、顔についた水を拭うのに腹の裾をめくっていたため、綺麗に割れた腹筋が丸見えだった。
(――っ…)
そんな姿に俺は、思わず元気になってしまった。
先輩はしばらく水と戯れていると、突然くくっと笑って、
「長いな、お前」
といって、またこっちを見てきた。
笑った顔もかっこよくて、俺は慌てて仕舞うと先輩は何がツボだったのか、あははと豪快に笑っていた。
「なんか面白いな。名前は?」
「えっ……?お、岡田春です。一年です」
と少しどもりながら言うと、
「見れば分かるわ!」
と突っ込まれ、また笑っていた。
楽しそうな先輩の姿が、何だかとても嬉しかった。
「やっべ、時間だわ!またな、岡田!」
そう言って颯爽と去っていった名も知らぬ先輩。
汗と制汗スプレーの匂いがまざった先輩の良い匂いが、去り際に起こった風に乗って自分の鼻をくすぐった。
この時はまさか、この場所であんなことになるとは、思いもしなかった。
<Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/537.17 (KHTML, like Gecko) Chrome/24.0.1312.56 Safari/537.17 @p92277f.tokynt01.ap.so-net.ne.jp>
▼OBさん:
楽しく読ませて貰っています。
「定食屋の〜」を含めて
ストーリー展開や、状況描写が私好みのド・ストライクな話なので
楽しみにしています。
頑張って続けて下さいね。
<Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0; YJTH3) @fch176051.fch.ne.jp>
OB
- 13/2/6(水) 1:24 -
先輩とトイレで出会ってから、俺は会えそうなタイミングを見計らって行くようになった。
図書室の窓から時折様子を伺いながら、休憩になった頃にトイレに行く。
(先輩、いるかな……?)
淡い期待を胸に扉を開ける。
……。
いなかった。
小便器が二つしかないそのトイレ。
狭い空間のはずなのに、なんだかとてもガランとして広く思えた。
とりあえず、何もせずに出るのもおかしな話なので用を足す。
すると、扉の向こうから人の気配がした。
「まじ、うぜぇ」
鈍い音とともに勢い良く叩き開けられた向こうにいたのは、先輩だった。
しかし、あの先輩ではなかった……。
校内でも問題ばかり起こしている不良として知られていた先輩だった。
扉を開けたのとは別に、もう一人、後ろにいる。
心臓の音が煩い。
頭の先からつま先まで、その全てが本能的に危険を察知していた。
「あの野郎、毎回毎回うぜぇんだよ。あ"ー」
「あー、やべぇ。まじイラつくわ」
俺は早く済ませようとしたその瞬間だった。
(――ッ!?)
自分の右半身に鈍い音と鋭い痛み。
そのまま、奥に身体が吹っ飛び、地面にずるりとへたり込んだ。
それは、突然のことだった。
「先輩様が来たんだから、早く退けよ」
ドスのきいた声で一人の先輩に言われると、もう一人は汚い声でげらげらと笑っている。
突然の蹴り。痛い。
でも、声が出なかった。
ずきずきと全身を走る強烈な痛みと恐怖で、身体が硬直していた。
「はー、まじウケる。いきなり蹴るとかマジ鬼なんだけど!
しかも、下半身丸出しだし」
「……ぁ、っ」
死ぬほど恥ずかしかった。
あの憧れの先輩に助けて欲しいと心から願ったが、この姿を見られるのはそれ以上に絶対に嫌だと思った。
でも、でも、誰でもいいから、助けて欲しい。
一人震えていると、追い討ちをかけるようにしてトイレに軽快な音が響いた。
「写メげっとー」
「いいねー。おい、これネタにしてこいつ金づるにできんじゃね?」
全てが終わったと思った。
後々考えれば、たかが下半身丸出しな被害者写真。
生きていくうえでは例えばら撒かれたとしても、大変だったねと、同情されるような代物にしか過ぎないのに。
それでも、そのときは、死んでしまいたいと思うほど恥ずかしかった。
(…や、やめて、ください)
涙が溢れた。
「うっせぇな」
そんなことお構いなしにガシガシと蹴りつけられ、意識が飛びそうになっていたそのときだった。
「趣味わりぃなー」
いつの間にか、もう一人増えていた。
「あぁ?」
先輩だった。
今度こそ、あの、憧れの先輩だった。
朦朧とする中、それでも羞恥心は残っていたので、急いで乱れた服を直そうとするが、腕がしびれて上がらない。
「……っんだよ。祐二か」
不良の二人の声が、少し変わった。
「お前ら、何後輩いじめてんだよ」
「うっせぇな。勝手だろうが」
イライラしている様子は変わらないが、明らかに俺に対する態度とは違う。
「おい、大丈夫か」
二人の間を割って近づきながら、俺に声をかけてくる。
「……、は、はい」
俺は下を向いたまま返事をする。
こんな状況で顔を合わせるのも恥ずかしかった。
不良の二人はそんなやり取りを尻目にぶつぶつ言いながら、外へ出て行った。
「ほら、つかまれ」
祐二と呼ばれていた、あの憧れの先輩が俺の両脇に腕を回し、抱っこするような形で俺を立たせようとする。
先輩の肩に顔が乗り首元に近づくと、あの匂いがした。
男らしくて、ドキドキする。とても良い匂い。
「ちゃんと掴まってろよ」
言いながら、手際よく下半身の制服を整えてくれた。
しかし、用を足していた途中だったので汚いことになっていたのに気づいた自分は、
「あ、せ、先輩、汚い……」
そう戸惑いながら言うと、くくっと笑って、
「んなもん気にしてんじゃねぇよ」
と言って来た。
先輩の表情は見えなかったが、きっとカッコよく、男らしい先輩の低い声が身体の響きとして、密着した自分の身体へと伝わってきた。
そのまま支えられながら身体を少し離し、俺は壁に寄りかけられた。
派手にやられたなと苦笑しながら言って背を向けると、ほれっと言いながら後ろ手を組んで手招きした。
「……?」
意味が分からなかった俺は、その姿を呆然と眺めていると、
「早く乗れよ」
といって、こっちを見てくる。
え、あ、と声にならず戸惑っていると、後ろに一歩下がってきて、強制的に先輩の身体のほうへたぐり寄せられる。
「保健室に連れてってやるから、大人しく掴まっとけ」
先輩はニヤッと笑って、よいしょと言いながら体勢を整えるとまるで重さを感じないといわんばかりに歩き出す。
俺は言われるがまま、その背中におぶさった。
広くて、あたたかくて、しっかりと筋肉がついている逞しい背中。
きっと部活の合間だったのだろう。それはしっとりと汗ばんでいた……。
ふわりと、先輩の匂いに包まれる。
そんな状況に心臓は勢い良く高鳴り、その明らかに早くて煩い音が先輩に伝わってしまうんじゃないかと不安に思った。
ただそれ以上に、その心地よい感触をもっと味わいたいと思った自分は、先輩の好意を裏切っているように思えて、とても申し訳なかった。
<Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/537.17 (KHTML, like Gecko) Chrome/24.0.1312.57 Safari/537.17 @pa3a997.tokynt01.ap.so-net.ne.jp>
OB
- 13/2/6(水) 16:53 -
おぶられたまま保健室に着くには、あっという間だった。
先輩は足を使って器用に扉を開け、軽く挨拶しながら中へと入る。
誰も居なかった。
「あれ、職員会議かな?」
先輩は残念そうに言って、俺をソファへと座らせる。
離れていく温もりが寂しく感じた。
「ちょっと待ってろな」
そう言って先輩は棚を漁っている。
「あ、あの、勝手に触っていいんですか……?」
その様子に恐る恐る聞くと、いーのいーの!と軽い感じで返事をする。
何も言えない自分はそのまま待っていると、先輩は濡らしたタオルに消毒液、絆創膏、湿布など、手当てに必要であろうものを用意して近づいてきた。
「とりあえず、服脱げよ。汚れてるから」
そういって、先輩が俺のシャツのボタンに手をかける。
「え!?でも、着替えが……」
俺の戸惑いの言葉にぴたっと動きが止まって、しばらく何かを考えているかと思ったら、
「あ。俺のジャージ貸してやるよ。ちょっとでけぇけど」
ちょっと待ってろと言って、保健室を出てから5分くらい経ってからだろうか。
先輩が手に鞄を持って戻ってきた。
その間に身体の痛みも大分落ち着いて、言われるがままに鞄から出されたジャージを受け取った。
ここまでされてつき返すのも悪いと思い、着替えようと服を脱ぐと、
「華奢な身体だなぁ」
と先輩は笑ってきた。思わず全身が熱くなった。
それを悟られまいとして急いで着替えを終えると、先輩は手際よく、口元を消毒してくれたり湿布を貼ったりと手当てしてくれた。
「これでよしっ」
と、満足そうに言う先輩はどんな正義の味方よりも頼もしく見え、俺はさっきの恐怖から開放された安堵感とともに、心の底から礼を言った。
「あ、ありがとうございます!」
先輩の動きが一瞬ぴたりと止まったかと思うと、
「お、おう」
と照れくさそうに言いながら頭を掻いていた。
「ってか、お前。あんな人気の無いトイレ使うなよな」
先輩が表情を一変して言ってきた。
少し怒っているような、でも、本気で心配してくれているのを感じた。
「すみません……」
先輩に会いたくて、とは言えなかった。
「まぁ、図書室に一番近いからわからなくはねぇけどさ。
あいつらみたいなヤツがたむろしてるときもあんだから」
言われてみれば確かに。先輩のような先輩が全てではない。
自分の行為に深く反省していると、俺はあることに気がついた。
「せ、先輩、今部活中じゃ!」
そう思った。
きっと休憩中のことであり、その時間を俺なんかのために使ってくれていると思ったら居た堪れない。
俺が一人で慌てていると、
「あー、後半は自主トレみたいなもんだから平気平気」
と、けろっとした態度で言ってくれた。
「……本当に、すみません」
思わず涙が出そうになった。
その姿にちょっと焦ったのか、バーカ、と小突きながら慰めてくれた。
「お前、一人で帰れるか?」
「え…?あ、た、たぶん大丈夫だと思います」
ちょっと強がって言った。本当はどこか不安だった。
それを悟ったのか、
「今日は俺がついてってやるよ」
と言ってきた。
俺はその申し出に驚き、目を見開いた。
「い、いや!いいですよ!悪いです!部活もまだあるんでしょうし」
「だから、遠慮すんなって。途中で痛みがぶり返して倒れられたら、それこそ嫌だしな。今日は早退するわ!」
先輩は俺とは対照的に、軽い感じで言ってきた。
「で、でも……」
「はいはい。先輩の命令には?」
「……絶対、服従?」
正解とうなずいて笑いながら、先輩は鞄から自分の制服を取り出して着替え始めた。
(……うわっ)
なんの躊躇もなく脱がれる練習着。
そこにあった憧れの先輩のボクサーパンツ一枚の姿は、高校1年生の俺に取っては刺激が強すぎた。
俺はおもわず目を伏せる。
が、やっぱり見たい気持ちもあって、ちらりと盗み見た。
先輩はその姿のまま、汗拭きシートで身体を拭いている。
自分とは違う、逆三角形の大人びた身体。
胸板や背中は厚く、腹筋も綺麗に割れている。
そして何より、サッカーで鍛えられた太く逞しい足。
ごくり、と生唾を飲む。
「おい?なんつう顔して見てんだよ」
「……へっ?」
はっと我に返って、急いで先輩から目をはずした。
「す、すみません!!つい……」
「つい?」
「いや、凄くカッコイイなって。じ、自分とは違って、その……」
まごまごしてそう言うと、
「まぁな!毎日部活で鍛えてっから」
ふざけて笑いながら、先輩は軽くポージングして見せつけてきた。
(そんなの見せられたら、アソコが……)
ふと先輩の下半身に視線が止まると、パンツの中心が膨らんでいた。
(――やばっ!)
「せ、先輩は、なんで俺なんかに!こんな親切にしてくれるんですか!?」
「は?」
とにかくなんとかしようと思って口走ったその質問は、気にはなっていたけど聞くのが怖かったことだった。
(げぇー!な、なんでこんなときに、俺の馬鹿野郎ーっ!)
そう心の中で叫んでると、先輩はけらけら笑いながら、
「ん〜、なんとなくほっとけない感じ?」
「……なんとなく?」
さらりと言う先輩に、俺は不思議そうに聞き返す。
「あぁ。まぁ、後輩はいっぱい居るけどさ。
部活の後輩は後輩でもありライバルでもあるから、そういう付き合いだし」
「はぁ……」
あまり納得できないで居ると、先輩は着替えながら続けて、
「お前……、岡田はなんかこう、後輩らしい後輩ってかさ。
いや、弟らしい後輩……?いや、んー、わかんねぇな」
と笑って言ってきた。
俺はあまり深く突っ込むのも変かと思って適当に納得した。
「よし、行こうぜー。ってか、歩けるか?」
着替え終わった先輩のちょっとラフに着こなした制服姿は、格好良かった。
日に焼けた素肌と白いYシャツがよく合っている。
「だ、大丈夫です」
俺は悶々と広がる妄想をふり払いながら、ソファから立ち上がり先輩と一緒に保健室から出て、自分の荷物を取りに図書室へと向かった。
<Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/537.17 (KHTML, like Gecko) Chrome/24.0.1312.57 Safari/537.17 @p92b1f6.tokynt01.ap.so-net.ne.jp>
めっちゃ憧れます!
いいなぁ…
もしかして (笑)
これからエロ全開の展開になったら嬉しいなー
続き期待してまーす
<DoCoMo/2.0 P06C(c500;TB;W24H16;ser355097041321107;icc8981100000701351639F) @proxy30053.docomo.ne.jp>
OB
- 13/2/7(木) 16:57 -
先輩と一緒に図書室に向かう途中、ふと何か違和感を覚えた。
いや、考えてみれば違和感だらけなわけで、隣にいる先輩は鼻歌なんか唄って何やら楽しそうだし、とりわけ重要なことでもなさそうだったので深く考えないようにした。
学校の外へ出ると、もう日が落ちかかっていた。
赤く染まった夕日がまぶしくて綺麗で、隣に祐二先輩がいるということもあって、それらはまるで夢のような景色だった。
「あ、そういえば俺、名前言ったっけ?」
二、三歩先を歩いていた先輩が突然、くるりと振り返って聞いてくる。
「え?あの、祐二先輩、ですよね。
あの二人がそう言ってました」
その答えにすぐさま納得した先輩は、
「はは、お前意外と冷静に記憶してんだな。
俺は高科祐二な。岡田は下の名前は……しゅん、だっけ?」
「は、はい。そうです。春と書いて、しゅん」
「似合ってるな、ほわほわして眠そうで、春っぽいわ」
「ね、眠そうって!はるじゃなくて、しゅん、ですから!」
思わずムキになって言い返すと、祐二先輩は笑っていた。
「やっぱお前、面白いわ!」
並んで歩くと分かったが、先輩は俺より頭二個分くらい背が高い。
身体の大きさに、たった二つ学年が違うだけでこうも違うのかと思った。
「そういやお前、家どこ?」
その質問に当時住んでいた三鷹と答えると、先輩はへぇーと言った感じで黙りこんだ。
今まで明るかった表情が急に無くなったのを見て、思わず無言で見つめていると、
「ん?あぁ、ごめんごめん!」
と笑いながらいつもの先輩に戻った。
何かあったんだろうか。
「そうだ!今日、お前んちに泊まり行っていい?」
「へっ!?」
突然のことすぎて、一瞬パニくった。
思えば先輩は、いつも突然だった。
いつも突然、人が驚くことを平気でやってくる。
良い事も、悪いことも。平気で……。
「せっかくの機会だしな!なーんかお前と会ったの初めてな気がしないし」
あははと笑いながら言う先輩に、俺はあらぬ妄想が膨らんでドキドキした。
「ちょ、ちょっと、親に聞いてみます」
俺は先輩から離れて自宅へと電話をかけると、幸か不幸か、親は急遽出かける用事だとか一晩家を留守にすることを告げられた。
「どうだった?」
先輩は期待の眼差しでこっちを見てくる。
複雑だった。思いがバレて嫌われたらどうしよう……。
でも……。期待と不安がぐるぐると頭の中で巡る中、
「大丈夫、でした。親が夜は留守にするって」
と答えた。先輩の表情がぱっと明るくなったかと思うと、
「よっしゃ!早く行こうぜー」
と言って、俺の手を引っ張ってきた。
先輩の大きくて暖かくて、しっとりした感触の手。
そうだった。思い返せば、どことなく似ていたんだろうな。
祐二先輩と、慶一君は。
……。
電車はちょうど帰宅ラッシュのピーク一陣目だった。
学校から自宅への中間地点であるターミナル駅に付くと、どっと人が流れて込んできた。
人の醜さが一気に交じり合うこの空間。
自分はこの感覚が嫌いだった。
俺と先輩はそんな人の勢いに押され、開いたドアとは反対のドアのほうへと流される。
俺はドア側に顔を向け、圧力に耐えようと踏ん張っていた。
先輩の姿は自分の視界からは確認できない。
そうこうしてる間に発車を告げるベルが鳴り、電車が動き出す。
それから少し経ってのことだった。
(――っ?)
突如、自分の尻の辺りに変な感触を感じた。
さわさわと、何かが這うような……。
(は?マジ……?ち、痴漢、いや、痴女!?)
初めてのことに一人パニくっていると、その感触はより強く、大胆なものになってきた。
完璧に触られている。
尻とももの裏の境目あたりからサワサワと、上下する。
それは腹立だしいことに、凄く優しいさわり方だった。
(あっ、んんっ……)
気持ち悪いはずなのに、不覚にも感じてしまう。
「あんっ…。や、やめ……、」
耳元に息が掛かる。思わず、ぞくっと身体が反応した。
その反応を感じとったのか、触っているであろう犯人が、
「感じちゃったのか……。ん……?」
と挑発するように囁きながら、あろうことか両腕を前にまわして俺の股間に手を伸ばそうとしてきた。
「だっ…、やめ、せ、先輩、助けて……っ!」
俺は混乱しすぎて、半泣きになりながら囁いた。
すると、その手の動きがぴたっと止まり、同時に、
「ごめんごめん。冗談だよ」
低くて男らしい、聞き覚えのある声がした。
スーっと、ミントのさわやかな香りがした。
(……え?)
恐る恐る振り向くと、ニヤッといたずらっ子みたいな笑みを浮かべた先輩がこっちを見ている。
一瞬何が起きているのがわからなかった。
が、触っていたのが先輩だということに気が付くと、自分の身体がカーッと燃えるように熱くなった。
「ばっ!な、なにしてるんですかーっ!!」
俺は感情のまま先輩に抗議すると、馬鹿、声がでけぇ!と囁かれて、口を塞がれた。
ぐぐぐ……とやり場のない感情に苛まれた自分は、視線だけで抗議する。
先輩は、わりぃわりぃと言った感じで焦っていたが、絶対許せないと思った。
でもやっぱり、そんな間近で見る先輩の仕草や表情は男前過ぎて、
いつの間にか自分の怒りはドキドキしながら嬉しさに変わってしまっていた。
<Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/537.17 (KHTML, like Gecko) Chrome/24.0.1312.57 Safari/537.17 @p938b0d.tokynt01.ap.so-net.ne.jp>
OB
- 13/2/8(金) 13:06 -
「まったく、サイテーですね」
三鷹に着いて家に向かっている間、俺は先輩に文句を言い続けた。
その言葉と本当の思いは全く裏腹ではあったが。
「だから、ごめんって謝ってんだろうー」
先輩は少し困ったように、でもどこか楽しそうに言う。
「でもやっぱり最後のアレには、ちょっとドキッとしたな」
「え?」
先輩は立ち止まって、俺の、というよりはどこぞのAV女優であろう真似をする。
「先輩……、助けて。あんっ」
「……」
身をくねらせて本人曰く可憐な仕草を、俺は全く以ってシカトして歩き続けた。
「お、おい、つっこめよー!」
「嫌です」
焦って俺の腕にすがってくる先輩を軽くあしらう。
「いや、マジで可愛いなーって思ったんだよ。……感動した!ありがとう!」
「総理かっ」
先輩の全然似てない当時の首相のモノマネ。
噴出すの堪えてとりあえず突っ込みを入れると、先輩は満足そうにニヤニヤして指で俺の頬をつついてきた。
俺も限界が来て腹を抱えて笑うと、先輩もそれに乗っかって笑う。
そんな下らないやり取りさえ、ものすごく幸せに感じた。
それは、トイレで会って、今日会って、本当にそれしか会ってないのに今までずーっと知ってるような関係の雰囲気だった。
……。
そうこうしてるうちに、自宅へと到着した。
時刻は19時を回り、夏とはいえすっかり日が暮れていた。
当時住んでいた家はそれなりに築年数を重ねたマンション。
3LDKとごく一般的なサラリーマン家庭だったと思う。
「おじゃましまーす」
「どうぞ」
電話を入れておいたからか、出かける前に少し片付けられていたような気がした。
へぇー、ふーん、と言いながらリビングをきょろきょろ見回す先輩。
その様子が大きな図体のわりには小動物みたいに見えて、ちょっと可笑しかった。
「適当にくつろいでてください。今、お茶入れますね」
「あぁ、お構いなく……いや、ごほん。ありがとう、頼むよ」
俺は偉そうに言いなおしたその様子に少し疑問を感じながら、お茶を入れていると、
「なぁ、あれも聞いてくれよ」
「へ?」
突然のその申し出は、意味が分からなかった。
すると先輩はごほんっと一つ咳きこんで、
「いや、俺が旦那様だったらさ……」
と、少し歯切れの悪い感じで言ってくる。
「旦那様ぁ?」
「だーから、『ねぇ。お風呂にする?ご飯にする?それともわ、た、」
「はいっ、どうぞご勝手にっ。風呂入れてきますー」
俺は先輩の言葉を遮るようにしてガンッとお茶を叩き置き、リビングを後にした。
後ろからは何やら寂しげな鳴き声が聞こえたが、聞こえないふりをする。
先輩はもっと大人びた印象だと思っていたが、大分イメージが違った。
けど、やっぱりそんな三枚目なところもかえって好印象だった。
風呂も掃除されていたようだが、念のためささっと湯船を洗っていると、
「おぉー。風呂だなぁー」
と当たり前すぎることを言いながら、先輩が覗きにきた。
「これが風呂以外の何に見えるんですか」
「ははは、なぁ、沸いたら一緒に入ろうぜー」
笑いながら暢気に言ってきたその台詞に、一瞬動きが止まってしまった。
(先輩と、風呂……)
瞬間、保健室でみたボクサーパンツのもっこりの中身が脳内を駆け巡った。
あの中にある、きっと男らしく立派な……ダメだ!耐えられない!
そう思った俺は、
「い、嫌ですよ!こんな狭い風呂で!」
焦る気持ちを抑えつつ断りを入れると、
「なんだよー。いいじゃん、洗うの交代交代で入れば」
と先輩は引き下がらなかった。
言葉に詰まるがそれでも掃除する動きを再開して、
「でも先輩、変なことしてきそうだから」
「しないしない!」
「……」
俺の中の何かが揺らぐ。
「あー!お前もしかして……」
それが何なのかわからなかったが、変なこと言われたら溜まったもんじゃないと思い、
「……わかりました」
と、返事をしてしまった。
先輩の押しの強さと自分に沸き起こる性欲が、俺の断る意思に打ち勝った瞬間だった。
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ずっと楽しみに読んでます^^ 続きお願いします(>_<)
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- 13/2/9(土) 18:08 -
続き楽しみにしてます
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OB
- 13/2/13(水) 13:39 -
俺は葛藤していた。
携帯をいじりながら寛いでいる憧れのカッコイイ先輩。
一緒にお風呂に入ることは、危険極まりなかった。
もし自分のアソコが反応してしまったら、なんと言い訳したらいいのか。
最近抜いてなかったんでー。とか言ったら、流せるだろうか。
そのまま先輩のノリで、じゃあ俺が手伝ってやるよ。となるのだろうか。
いや、それはないだろう……。でも、あって欲しい。
一人で悶々としていると、風呂が沸いたことを告げるアラームが鳴った。
「お?沸いたんじゃね?」
先輩は携帯を閉じて嬉しそうに言う。
そんなに一緒に入りたいのか。そう思うと変な風に捉えてしまう。
「そうですね」
俺は冷静を装って言う。内心はドキドキもんだった。
「よっしゃ、じゃあ行こうぜー」
言って一人洗面所へと向かい、その後を着いて行く。
洗面所へ着くなり、先輩は勢いよく服を脱ぎだした。
夏場なので、Yシャツの下は素肌。
みるみるうちにパンツ一枚へと変わる。
(……っ)
エロかった。脱いだ衣類によって洗面所は先輩の香りでいっぱいになった。
そして保健室より間近で眺めるその後ろ姿は、男のフェロモンが漂っていた。
「お前も早く脱げよ」
ちょっとトリップしかかってる自分に、先輩は言ってくる。
「あっ、あ、はい。ちょ、ちょっと先に入っててください!」
俺はどもりながら言うと、先輩は不思議そうな顔していた。
「ほら!せっかくだから、洗濯機回しちゃうので!これ、借り物だし!
着替えとか、新しいのも準備し忘れてたんで!」
それはウソじゃなかった。
バスタオルも何も準備してなかったのだ。
先輩は、そうかと納得してそのままパンツを脱いで「じゃ、お先に」と暢気に風呂場へと入っていった。
そのとき、先輩のアソコはこちらからは見えなかった。
でも、日に焼けてない綺麗なお尻は丸見えで、その引き締まった下半身のラインにドキドキしていた心音がいっそう高鳴った。
俺は一人ため息をつきながら、寝室のクローゼットに取りに向かった。
準備してから洗面所へ戻ると、先輩はシャワーを浴びていた。
自分の借りていたジャージや汚れた制服と、先輩の服と一緒に洗濯機に放り込んで回す。
ふと、先輩のパンツを入れ忘れていたことに気が付き手に取ると、かすかにぬくもりが残っていた。
(……あたたかい)
はっ!と我に返ってぶんぶん頭を振って、洗濯機にぶち込むと、
「おーい、何やってんだよー」
と先輩の声が響いた。
「あ!すみません!今行きます!」
覚悟を決めた瞬間だった。
残りの下着を脱ぎ捨て、出家した坊さん、いや、それ以上に煩悩の全てを退散させて先輩の待つ風呂場へと入った。
……。
風呂場に入ると、先輩は入れ替わるようにして湯船に浸かった。
「お前なに隠してんだよ」
先輩は笑いながら言う。
そのとおり、俺は中くらいのフェイスタオルを腰に巻きつけていた。
本当を言えば水着を着たいくらいだった。
「やっぱりお前……」
ドキッとした。
「小さいんだろ?」
(わああ、そうなんです!俺は小さいんですー!って)
心の中で一人慌てたのもつかの間、言われたことに対して、
「何言ってるんですか……」
そう冷静になって返した。
「え?だって、頑なに入りたがらないし、隠してるし」
「違いますよ。だからって別にとりわけでかい訳じゃないですけど」
はははと笑う先輩。
チラリと盗み見ると、全身が水気を帯びていて色気が5割増しだった。
ゆらゆらと揺れるお湯の中には、鍛えられた先輩の身体。
その中心には、黒い陰毛としっかりした大人のソレがあるように見えた。
自分の中の煩悩が一気に湧き上がるのを感じ、急いで頭から熱いシャワーを浴びる。
(にごり湯になるやつ、買っとけば良かった……)
先にシャンプーを済ませる。
その間ずっと目をつぶっていたが、先輩のことが気になってしょうがなかった。
俺はささっとすすいで、一息つこうと顔を上げると、水の音とともに先輩が湯船から上がった。
(げっ!)
「背中流してやるよ!」
先輩は爽やかに言ってきた。
「いやいや、いいですよ!」
視界になるべく入れないようにして断ると、
「遠慮すんなって!」
といいながらナイロンタオルにボディーソープを着け泡立てている。
自分は自分に落ち着け、落ち着け、とひたすら繰り返していた。
すると、先輩は俺の背中を優しく洗いはじめた。
「頼りない背中だな〜。ちょっと鍛えろよ?」
俺はその言葉に、すみませんね!とちょっと膨れて返すと、先輩はククッと笑った。
一通り洗い終えると、先輩に肩をぽんと叩かれ、
「よし、次は俺の番なー」
と言って来たので、先輩と場所を入れ替わる。
先輩は全身を鍛えているのだろう。
広く逞しい背中は、背筋がしっかりとついていた。
(この背中に俺は……)
おんぶされていた。
そして、今すぐにでもしがみ付いて擦り寄ったら、泡と先輩の温もりと、心地いい肌の感触で……。
そう考えたら、俺のアソコが少し芯を持ち始めた。
「やべー、やっぱ良いな。誰かに洗ってもらうのって」
まだばれてない。だが、時間の問題かもしれない。
すると先輩はとんでもないことを言い出した。
「なぁ、ソープごっこしようぜー」
その提案にハテナマークが数え切れない浮かんだ。
先輩は泡を手にしてクルリとこちらを向くと、その大きく暖かな素手で俺の胸元あたりを撫でてきた。
「っ!?!?」
俺は言葉が出なかった。
「お客様、気持ちいいですかー」
そんな俺にニヤニヤしながら、泡をこすり付けてくる。
先輩の手つきはエロかった。
ついでに正面から丸見えとなった先輩の裸体は、どこぞの彫刻張りに綺麗だった。
エロく微笑むどこぞのメンズモデルばりに男前な顔つき。
喉仏が浮き出た太い首、厚い胸板と割れた腹筋で綺麗にくびれた腰、しっかりと鍛えられた腿とふくらはぎ。
そして何より想像していたとおり、だらりとぶらさがったアソコは男らしく、思わず頬張りたくなってしまうほど魅力的な果実のようだった。
「……っ」
先輩の指が乳首を掠ると、身体がびくりと反応した。
「ちょ、や、やめてください」
その手をつかんで抵抗するが泡でするりと滑り、先輩は止めない。
「はっ…うぅ……」
「はは、感じてる感じてる」
先輩は楽しげに良いながら、俺の腰辺りに手が差し掛かったときだった。
「え?」
先輩は突然、動きをぴたりと止めた。
(――やばっ!)
思ったときには後の祭りだった。
俺のアソコは先輩によって、ギンギンになっていたのだ。
先輩のその反応から察するに「冗談のつもりなのに何こいつ男相手におったててんだ気持ちわりいな」だと思った。
「「……」」
少しの沈黙。
俺は何も考えずに急いで湯船に浸かって泡を洗い流し、先輩を残して風呂場を飛び出した。
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- 13/2/13(水) 15:18 -
続き楽しみにしてます
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OB
- 13/2/13(水) 16:21 -
最悪だ……。
俺は服を着て、リビングのソファに座り込み頭を抱えていた。
あんな姿で先輩をひかせてしまった。
考えたくはないが、もしもこれが学校中に知れ渡ったら……。
人生の全てが終わってしまったように思えた。
「おいっ」
呼びかけてきたその声に身体が強張った。
先輩もいつの間にか風呂から上がっていたらしい。
しかし、顔をあげることが出来ない。
「なに、たかがあんなことで落ち込んでんだよ」
先輩は明るく励ますように言ってきた。
「……え?」
先輩のその言葉に顔を上げると、ちょっと困ったようにしてこっちを見ていた。
「悪かった……。あんな姿見られたら恥ずかしいよな。なんつーか、その……」
言葉が上手く出てこないみたいだが、決して気持ち悪いとかそういったネガティブな類のことを
感じている様子はなかった。
「い、いえ……。俺こそ、すみません。気持ち悪いですよね、あんな」
「いやいや、普通だって!あんなんされたら健全男子は反応するって!」
必死に取り繕ってくる先輩に、本心かどうかはわからないが少し安心した。
「合宿のときなんて、みんな笑って流すんだけどさ……。
ごめんな、お前はもうちょい繊細だったていうか、なんていうか。
変なことしないって言ったのにな……」
涙が出た。
そんなに気を使ってくれるとは思わなかった。
いや、もっと下衆なことばかり考えていた自分が、本当に情けなくて申し訳なくて……。
「おいっ!ちょ、ちょっと!マジでごめん!」
そんな俺の姿を見て何を勘違いしたのか、先輩は一人で慌てていた。
謝るのは俺のほうなのに、でも、やっぱり正直に言うことはできなかった。
先輩のことが好きです、とは。
「泣き止めって!わかった、何でも言うこと聞くから!な!」
先輩は俺の肩をゆすって覗き込んでくる。
申し訳ないと思う気持ちはあったが、そんな姿に俺は思わず噴出してしまった。
「ぷっ…ふふふ」
「……?」
先輩は顔をくしゃっとさせて、心配そうに俺を見ている。
せっかくの男前な顔が台無しだ。
あははははと笑うと、そんな自分に逆切れするどころか本気で安心していた。
「おまえーなー!」
そういって冗談交じりで頭を小突いてくる。
「だって、先輩が……あ、あまりにも情けない顔するから、つい……」
「お前が落ち込んでるからだろ!」
肩で息をしながら堪えて言う。
先輩はちょっと恥ずかしそうにしながら笑っている。
「さて、飯にしますかー!」
いつまでも引きずってたってしょうがない。
この空気にしたのは自分だし、自分でなんとかしようと、
俺は気持ちを切り替えて立ち上がり、キッチンへと向かおうとした。
「お、おぅ!俺は何すれば良い?何でも言うこと聞くよ?」
俺は先輩のその言葉にニヤリと笑って、
「別にいいです。あとでもっと、飛びっきりのこと命令しますから」
そういうと先輩は、えー!と不満そうに言いながら俺のあとを着いてきた。
キッチンを調べると、ご飯は炊かれていた。
なので、味噌汁と野菜炒めを適当に作ることにした。
エプロンをつけ手際よく準備している俺の姿に、先輩は一人感心している様だった。
「すげぇな、料理できるんだ」
「簡単なやつなら、わりと作る機会が多いんで」
料理は嫌いではなかった。
親が働いていて家にいないときは自然と自分で作るようになっていたし、
取り立てて特別なことではなかったのだ。
「良い嫁になれるな」
なんて軽々しく楽しげに冗談を言う先輩に、心が少し痛んだ。
「そうですねー」
軽く流す俺に、先輩は気づいていない。
いや、気づくわけがない。先輩はあくまでノンケってやつだと思った。
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- 13/2/13(水) 21:14 -
続き楽しみにしてます 。先輩とうまくいって欲しいな!
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表現力抜群です!
読んでたらハマりますね
小説書いたら直木賞ですよ
続きお願いしまーす
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OB
- 13/2/14(木) 1:47 -
一通りの準備をおえて、リビングへ戻る。
テーブルのうえには、ご飯と味噌汁と野菜炒め、あと冷蔵庫にあったおかず数品。
「すげー!うまそー!」
ごく普通な夕飯セットを囲んで、先輩は一人勝手に興奮していた。
「先輩……。普段どんなん食ってるんですか」
俺は気を使われているような気がして、半ば呆れたように言う。
「はは……」
すると、先輩の表情にふと影が落ちた。
それは二度目だった。
帰り道にふと見せたあの顔だ。
どことなく寂しげで、悲しそうで……。
「ここしばらくはコンビニとか出前とか、たまに手作りであっても冷めたやつ」
「え?」
意外すぎたその答えに驚いた。
先輩の家庭は喜怒哀楽が飛び交っている、絵に描いたような温かい家庭だとどこかで思っていたからだ。
「うちさ、数年前から両親の仲が最悪でさ」
それを皮切りに、ぽつりぽつりと話しだす。
「そのとばっちりが、いつも俺に来るんだよな……。
ちょっと帰りが遅いと、なんだかんだって。飯抜きなんてざらにある」
「そんな、それじゃ……」
あんまりだと思った。こんなまともな先輩が……。
あのトイレで絡んできた連中みたいにグレたっておかしくない。
先輩は一層寂しそうに、ゆっくりと言葉を続けた。
「俺、弟が一人居たんだけど、数年前に事故で亡くなって、それからだった。
家族がぎくしゃくしてきて……。
まぁ、とばっちりっていうか、俺のせいなんだけどさ」
先輩はそう言って、力なく自嘲する。
「先輩のせい……?」
聞いちゃいけないような気がした。
でも、聞かずにはいられなかった。
見たことがないほど苦しげなその顔は、軽く流したら逆に駄目な気がした。
それを察したのか、先輩は乾いた笑いとともに続けてくれた。
「あぁ、公園で一緒に遊んでたときだったんだ。
トイレに行きたくなって、ちょっとその場を離れた隙に道路に飛び出して……」
俺は言葉が出ず、ゆっくりと椅子に腰掛ける。
先輩もつられるようにその場へ座った。
しばらく沈黙が続いた……。
「まぁ!もうちょっとだよな!」
突然、そんな重たい空気を打ち破るように明るく言ってきた。
見ればいつもの先輩らしい顔に戻っている。
これ以上、傷をえぐるような真似はできないと思ったが、
「もうちょっとって……」
「あぁ!高校卒業したら、進学して一人暮らしするんだ」
俺は納得した。
そしたら、辛い家庭環境から少しは解放される。
そうですね!といいながら、どちらからともなく冷めないうちに食べるよう促し、
テーブルの料理に手をつけ始めた。
学校での姿からは想像できない意外な事実。
距離感がぐっと縮まったが、その分どこか不安だった。
先輩は絶対、何かを無理していた気がした。
……。
美味い美味いと絶賛されながら夕飯を食べ終わり、お茶を飲みながらなんてことない世間話をしていると、
「そういやさ、初めてトイレで会ったときなんだけど」
突然、先輩は俺に言ってきた。
「やっぱり前に会ってたんだよな、俺ら」
さらりとした発言に俺は動きが止まる。
「えっ?ど、どこでですか」
「まぁ、正確には一方的かもしれないけど」
ちょっと照れた感じの先輩。
「岡田さ、毎日毎日ずーっと図書室に居るだろ?」
俺はこくりと頷く。
「暗くなって片付けしてるとさ、図書室の明かりで見えてたんだよな、岡田の姿」
思わずドキッとした。
まさか先輩を見ていたことがバレていたのではないかと。
「なんだっけ、あれ。ロミオとジュリエット?みたいな。あんな感じ?」
先輩は笑っているが、俺は笑えない。
「そっちからは暗くてあまり見えないだろうけどなー」
(いや、暗くてもある程度見えてますけど……。
ってか、昼間はじっくり見てましたけど)
そんなこと言えない俺は、必死に笑って流そうとした。
その時だった。俺は「あーっ!!」と声を上げて固まった。
先輩は突然のことにびくりとして、こっちを見ている。
「い、うえ、お……」
「……?なんだよ、それ」
焦って取り繕うが、先輩は怪訝な顔している。
俺は正直に話した。
「いや、今日、図書室に向かってたとき、何か引っかかってたというか……」
「え?」
「なんで、俺がそこに荷物置いてたことを知ってたのかって……。
それがそういう理由だったんだって今気づいて、勝手にすっきりというかなんというか」
なーんだ、そんなことかと言った感じで先輩は笑っていた。
俺と先輩は、互いに互いの場所から見ていた。
たまたま目が合わなかっただけで、そうだったんだと思ったら、思わず顔がにやけそうになった。
それからしばらく、テレビを観たりゲームをしたり。
さっきの暗さなんて微塵も感じないくらい、先輩は楽しげで明るかった。
そんなたわいもないことをして過ごすと、時計は0時近くになっていた。
「そろそろ、寝ましょうか?」
何かと疲れているだろうし、俺はそう提案して自分の部屋へ案内した。
部屋に向かう途中、先輩は
「一緒に寝ようぜ!」
と、懲りずにまたおかしな提案をしてくる。
一体どこまで俺を苦しめたら気が済むのか。
「いーやーでーす」
俺はその一言に全ての意味をこめて、呆れたように返す。
「頼む!いいじゃん!何もしないから!」
(おいおい、男同士で何をしあう気なんだよ……)
と心で突っ込みを入れながら、
「そういって、あんなことやこんなことしてきたのは、ドコノダレデスカ」
そう冷たく突き放すと、先輩はへこんでいた。
くぅーん、と同情を買うような顔でこちらを見つめてくる。
「……っ」
俺の心はその眼差しでまたもや揺らいでいた。
「な、頼むよ……」
腹が立つほど、ドキッとした。
はぁ、とため息を一つ。
俺はどうぞお好きに。とだけ言って部屋へと向かった。
部屋の電気をつけると、ひゃっほーと言いながらベッドへ飛び込む。
「いくつの子供ですか!」
無邪気な行動をとる先輩を見て、突っ込まずには居られなかった。
ほっといたら、枕投げしようぜ!とか言いかねない。
「はは、良いじゃん良いじゃん。お前も突っ立ってないでこっち来いよ!」
ベッドをぽんぽん叩きながら俺を誘う。
正直、これ以上は止めて欲しかった。
俺も「はーいっ!」といって先輩の胸元へ向かって飛び込みたい。
そんなことはできるはずもなく、やれやれと言った感じで電気を消して隣へ移動した。
「もっとそっち詰めてください」
「おう」
さらりと言うと先輩は少し奥へとずれ、俺は最大限距離を開けて背中を向け、ベッドへ横たわった。
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- 13/2/14(木) 19:07 -
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OB
- 13/2/17(日) 15:40 -
それから数分後。
狭いベッドに二人。隣にはあこがれの先輩が寝ている。
自室のクーラーはつけていたものの、やっぱり身体は火照り、緊張してなかなか寝付けないでいた。
「眠れないのか?」
そんな自分に気づいたのか、先輩が声をかけて来た。
「え、えぇ、まぁ……」
「ごめんな、わがまま言って」
俺の返事に先輩は申し訳なさそうに言ってくる。
「別に、そんな気にしてないです」
その言葉に、先輩の緊張感も少し取れたような気がした。
「昔はこうやって、弟と一緒に寝てたんだよなぁ」
そういって少し距離を詰め寄られる。
「小さい頃、夜になるとよく泣いててさ。
俺がこうやって慰めてた」
俺の頭に、弟にしていたことと同じようにぽんぽんと手を置く。
幼い頃に記憶していた久しぶりのその感触に、少しはがゆさを感じた。
でもそれは、決して嫌な心地ではなかった。
「家族みんな、仲良くってさ……。みんな、明るくて、楽しそうで……」
(……先輩?)
呟く声色がいつもと違う。
「俺があのとき、一緒に連れてってやれば……」
気づけば、俺の頭に置いてる手が少し震えていた。
「はは、情けないよな。こんな大の男がさ、まじ、最悪……」
先輩は笑いながら言ってくる。
でもそれは、絶対に無理をしていた。
俺は体勢を変えて先輩のほうを向くと、そこには今にも泣き出しそうな顔があった。
(――ッ)
胸が痛くなった。
先輩はずっと、カッコイイ先輩として頑張っていたんだ。
「先輩は……情けなくないですよ」
どんなときもずっと一人で頑張っていた。
でもだからこそ、誰にも言えないことを一人で抱え込んで。
悩んで、責めて、苦しんで……。
思えば思うほど、居た堪れなかった。
「はは、ありがとな……」
そういって、また力のない笑顔を作る。
俺は一言、静かに言った。
「泣いてください」
その言葉に、先輩の表情が固まる。
「無理しないで、ください。
先輩は、悪くない。悪くないです」
無言のまま、目を瞑って、必死に堪えている。
こんな後輩の前で泣くなんて、やはりどこかプライドが許さないのだろう。
俺は先輩のそんな姿に、ぐっと笑顔を作って、
「これが、約束の命令です。さっき言ったやつ。
とびっきりの命令してやるって。だから、」
「……っ」
堪え続ける先輩に、思わず俺も涙しそうになりながら、それでも俺は笑顔で、安心させるように言った。
「泣いてください、思いっきり。約束の、後輩の命令には……?」
いつぞやの、先輩からのものに似た問いかけをした。
先輩はハッとなって目を見開く。
そして、俺のことをがしりと抱き寄せて、震えながら「ぜったい、ふくじゅう……」とつぶやき、泣きだした。
きっと今まで、ずっと堪えてきたんだと思った。
その全てがこみ上げ、溢れ出るようにして泣いていた。
先輩の温もりを感じて、俺もそっと先輩を抱きしめた。
……。
どれくらい時間が経っただろうか。
先輩はいつの間にか泣き止み、静かになっていた。
俺は先輩のぬくもりを感じてうとうとしていると、
「……ティッシュ、ある」
鼻声になりながら、俺に聞いてきた。
急に現実に戻され、枕元にあった箱に手を伸ばし渡す。
さんきゅ、と言いながら鼻をかみ、先輩からではゴミ箱に届かないと思い受け取ろうとすると、そのままグッと手を引き寄せられた。
「見たな……?」
一瞬何のことかわからないでいると、先輩はそのまま顔を近づけてきてニヤリと笑うと、チュッと音が鳴るようにしてキスをしてきた。
「なっ、なに」
俺はいきなりのことで脳内真っ白になりかかっていると、
「俺の泣き顔、久々に誰かに見せたわ。まじ、ないわ」
そういって、先輩は笑っている。
「だからって、キスって……」
「したくなった」
そういって、またキスをしてくる。
今度はもっと深いものだった。
温かく濡れた舌が、ぬるりと俺の口内へ入ってくる。
「んっ……んっ」
ちゅ、ちゅくちゅく。
卑猥な音が鳴り響く。
「せ、せんぱ…ぃ」
「なに?」
呼びかけると、先輩は顔を離す。
離れ際、互いの唾液が一本の線となっていた。
「や、やめて、……」
「嫌だ」
眠気半分、心地よさ半分でまったく力が入らずに抵抗すると、はっきりと断ってきた。
さっきまで泣いていた先輩とは違い、とても男前な先輩に戻っていた。
「俺、やっぱ、お前のこと好きだわ」
そう言って俺の腰をグッと引き寄せ、また気持ちの良いキスをしてきた。
俺はもうギンギンに反応していたが、驚いたことに先輩の股間も硬く、熱くなっていた。
俺がそれに気づいたことに先輩は感づくと、さらにグイグイと下半身を主張するように押し付けてきた。
お互いの熱く硬いもの同士がぶつかりあい、服の摩擦が股間を刺激する。
息が荒くなり、声にならない声が漏れた。
「なっ……あ、んん、せんぱっ、だめ、いっ」
「お前のこれ、すげぇ熱くてヤバ……」
口元は息が漏れる合間をぬうように激しく口付けられる。
「気持ちいいんだろ…?ほら、すげぇビクビクしてる」
先輩はとてつもなくエロい顔でこっちを見つめ、俺の股間に手を伸ばす。
「あ、んんっ……」
俺の表情にふっと笑うと布団を剥いで、先輩は俺に跨った。
手際よく服を脱がされると同時に、先輩も全裸になる。
俺は憧れのその素肌に我慢できず、手を伸ばした。
それは温かく、うっすらと汗ばんでいる。
「なに、どうしたの?」
先輩は分かっているくせに、意地悪く聞いてきた。
「くっ……」
「正直に言えよ、ほら」
身体同士がつくかつかないかくらいのところで、俺の耳元へ息を吹きかけながらつぶやく。
「あ、んんっ」
俺は震えながら、先輩に言った。
「先輩の身体……欲しい、です」
「よく言えました」
満足そうに頭を撫でてくると、そのまま跨りながら隆起したアソコを俺の顔に近づけてきた。
夢にまで見た先輩の大きくて立派なモノ。
少し黒くて、だらりと重量感のあるそれを、特に命令されるわけでもなく、俺は本能のおもむくままに口へ含んだ。
くちゅくちゅ、と濡れた音を発しながら、ときおりアイスをなめるようにして先を味わう。
先輩の先から特有の粘液が溢れてくるのを、絡み取るにして舐め取ると、
「ううっ」
と身悶えながら、腰を動かす。
俺はその表情を見逃さずに、より激しく口を動かす。
先輩は徐々に呼吸が激しくなっているかと思ったら、いきなり俺の口から先輩の股間を離して、
「待った、イキそう」
とハニかみながら言ってきた。
俺は逃げた先輩のそれを追いかけて、口に含んだ。
「にはしまへんよ(逃がしませんよ)」
含みながら言うと、その口の動きの感触に先輩はくすぐったいと言いながらも、大人しくなった。
俺は先輩のはにかむその顔を上目遣いで見つめながら、舐める。
「お前、エロ過ぎ」
俺の頭を撫でながら、愛おしそうに言う。
ちゅ、くちゅくちゅ。
初めてのことでよくわからないけど、それでも一心不乱に気持ちよくなって欲しいと、ただそれだけでしゃぶり続けた。
喉の奥まで含んだり、舌先でちょこちょこ突いたり、時折、玉のほうを口に含んでみたり。
そして、手を添えて色々なぬめりを利用して、一気にしごき始めた。
「うっ、はぁ、あ!」
先輩は一気に感じ始めたのか、自然と腰を動かし始める。
そして……。
「はっ、や、やばい、いきそっ!」
その言葉にまた上を見ると、熱を帯びた先輩と目が合った。
「……っ、くっ」
瞬間、先輩は勢いよく果て、口の中にしょっぱいような、苦いような男の香りが広がった。
「んん……」
どうして良いかわからないでいると、先輩はすかさずティッシュを持ってきて吐き出すように言われた。
見えないようにして吐き出すと、
「どう、俺の味?」
などと暢気に聞いてくる。
「最悪です。涙の味?」
と意地悪く返した。
先輩は「おいっ」と膨れながら、俺をがばっと抱き寄せて、キスをしてきた。
「お前もイカセてやる」
と、至近距離のその格好いい表情にすでにいきそうになっていると、先輩はあたたかいで俺のあそこを優しく、時折すこし乱暴にまさぐってきた。
「あ、あぁ……」
息が漏れる。
それを塞ぐかのようにして、また深く下を絡ませてくる。
「んっ……んっ……」
くちゅくちゅと卑猥な音。
キスの合間に俺を見つめながら、
「可愛いな、お前の感じてる顔」
と男前な表情で決めてくる。
心がそのたびに痛いほど、高鳴った。
「先輩は、かっこい、んっ……」
最後まで言わせてくれない。
また口付けをしながら、股間に心地よい刺激を与えてくる。
そして意識が飛びそうになると、先輩は意地悪そうに微笑みながら、
「俺のこと、好き……?」
と聞いてくる。
先輩の熱を感じながら、こくっと一つうなずいた。
「たまに弱音はいても?」
少し泣きそうな表情で聞いてくる。
「それでも、先輩が好きです」
真っ直ぐ見つめて、そう返すと先輩はニコッと笑った。
「ありがとう……」
とても素敵な笑顔だった。
今までどこか無理したものは全く感じず、意思が強くて、優しくて、全てを俺に見せてくれたような気がした。
それに追い討ちをかけるかのような先輩の熱い唇と、あたたかい手の感触が心地よすぎる刺激として相まって、
「……ッ」
俺は果ててしまった。
先輩はしばらくそれで遊ぶかのように扱って、そのままティッシュで綺麗にしてくれた。
お互い無言だけど、抱き合って身体の温もりを感じながら、好きな気持ちを確認しあう。
それはそれは夢のような、一夜だった。
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OB
- 13/2/17(日) 16:32 -
先輩の心地よい肌のぬくもりを感じて、眠気が襲ってきた頃だった。
あっ、と何かを思い出したかのようにして、
「そういやお前、あいつらに写メ取られてなかったか?」
一瞬何のことかわからなかったが、トイレでのことだとすぐに思い出した。
「そう、ですね……」
俺はちょっと落ち込んで言うと、
「月曜日学校行ったら、ちゃんと消させてやるな」
と正義の味方のようにして言ってくれた。
俺はうなずき、先輩の大きな身体にぎゅっと擦り寄って、眠りに付いた。
次の日は、先輩といちゃいちゃして過ごした。
買い物に行ったり、映画を見たり、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
「なぁ、俺がいつからお前のこと好きだったこと知ってるか?」
いつのタイミングだったか忘れたが、突然そんなことを聞いてきた。
知りませんよ、と返すと、だよなぁ〜…とだけ独り言のように呟いていた。
教えて欲しいと頼んでも、笑ってはぐらかされた。
その日は親も帰ってきてしまうので、先輩は名残惜しげに帰っていった。
去り際に、チュッとキスをした。
……。
そして、月曜日。
退屈な授業から開放された昼休みのことだった。
遠くのほうから救急車だかパトカーだか、耳障りな音が聞こえてきた。
徐々に近づいてきたと思ったら、ぴたりとそれは止まり、いつもの学校の騒音へと変わった。
(……近くかな)
まぁ。何かあったんだろうと俺は特に気にも留めず、一人飯を食べてしばらく経ったときだった。
「おいっ!やべぇぞ!」
廊下から一人のクラスメートがあわただしく入ってきた。
どうせ、誰かが告白したとかされたとか、そんな類のことだろう。と思っていると、
「なんか、三年の先輩が階段から落ちて意識不明になったらしい!
しかも、突き落とされたんだって!ほらっ、あのサッカー部の……」
祐二先輩だった……。
話からして、先輩が突き落としたのか、突き落とされたのか、わからなかったが急いでその現場へと飛び出した。
そこは野次馬の生徒であふれ、それを制止するかのように教員の怒号が鳴り響いていた。
目の前がぐにゃりと歪んだ。
警察と救急車の人が、事情聴取している。
そこに先輩の姿はなかった。
騒がしさのなかでどこからともなく、俺の知りたかったことが耳に入ってきた。
「祐二が突き落としたんだって」
俺はハッとなった。
その場を動けず、その話をしていた先輩達に意識を集中させる。
「なんか、消した消してないとかって言い合いになって、もみ合ってるうちに……」
その言葉で全てを理解した俺は、その場に崩れるようにして座り込んだ。
視界がゆっくりと、真っ白になっていた。
遠くのほうで誰かが、俺に呼びかけているような気がしたが、それに応えることなく意識を手放した。
……。
気がつくと保健室で寝ていた。
貧血だったらしい。
意識が戻ってすぐ、保険医の先生に「先輩は!」とだけ聞いた。
先生は何のことだかすぐにはわからないでいたが、
「あぁ、今日の……。大丈夫、あれからすぐに回復したわ。
軽いショックなだけで、後遺症の心配もないだろうって」
俺の聞きたかったこととはちょっと違ったが、それでも安心した。
先輩にあって、ちゃんと話がしたい。
その時だった。
「け、いたい……」
それならちゃんとあるわよ、なんて言いながら先生は鞄を持ってきてくれたがそうじゃなかった。
俺は、先輩と連絡先を交換していなかった。
急なことの連続ですっかりと忘れていた。
いや、どこかで、いつでも会える、月曜日また会える、そして何かのときにそういえば!なんていいながら、笑って交換できる。
……そう軽く思っていたのかもしれない。
先輩のこと、何も知らなかった。
どこに住んでいるのかも正確には知らなかった。
教員に聞きに言っても事が起こってすぐのことだったから、そっとしておいてやりなさい。の一点張りだった。
先輩は、次の日から学校へ来なくなった。
……。
俺は図書室の窓からぼーっと外を眺めていた。
あの憧れの祐二先輩の姿は、どこにもなかった。
涙がこぼれた。
あの時、どうして、どうして……。
全てが後悔だった。いっそ、出会わなければ良かった。
そんな悲しいことさえもあふれ出てきた。
何日か過ぎた頃、先輩は引っ越したという噂が入ってきた。
きっかけがそれなのかまではわからなかったが、親が離婚して、父親について海外へ行ったらしい。
下駄箱の中に、手紙も何も入ってなかった。
別れの一つも言えなかった。言ってくれなかった。
俺は一人、泣いていた。
……。
帰り道、駅前のカラオケ屋から当時流行していた歌が耳に入ってきた。
――「愛しい」だなんて 言い慣れてないケド
今なら言えるよ キミのために となりで笑っていてくれるならば
これ以上 他に何もいらないよ……。
別に流行の歌なんか興味はなかったけど、それでもなぜか、涙が溢れた。
声に出さずに、一人で泣いた。
泣きすぎて涙が出てこなくなった。
あれから先輩がどうなったのかは知らなかった。
知りたいとも思わないようにした。
全てを思い出にして、忘れたかった。
きっと先輩も、家族のことや学校のこと、俺のことも含めて全てを過去の思い出にして、新しいところで新しい自分としてやっていきたいんだろう。
なぜか、そう思った。
そしたら少しだけ、楽になった。
「……さようなら。先輩」
そう呟いたあと、それからまたいつもの何気ない日常が戻ってきた。
なんてことのない、ただそこに先輩がいないだけの、日常。
図書室の窓から、秋の気配を感じた。
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OB
- 13/2/17(日) 16:56 -
部屋の時計は、午前3時を回っていた。
ずっと、ぼそぼそと話し出した勝手な思い出話に、慶一君は眠ることなく付き合ってくれていた。
「……ひどいっすね」
低く呟く、ただ一言の感想。
俺は何も言えず、黙っていた。
「俺は、その先輩とは違います」
正面でぐっと俺の肩を掴んで言ってきた。
俺はいつからか、心を閉ざして、上手いこと傷つかないように生きてきた。
だからこそ、今が、とても不安で仕方がなかった。
「たしかに、いつまでも続く保障なんてどこにもないけど」
俯いている頭を、ぐっとあごから持ち上げられて、強制的に目をあわせられる。
「それでも、今、この瞬間は春さんが好きです。
はじめてあった時から、言葉にはできない雰囲気があって、それから」
ぐっと抱きしめられ、耳元で、
「ずっと気になってました。まさか、男を好きになるなんて夢にも思ってませんでしたけど。俺は正直に、今の気持ちを大切にしたい」
囁かれた。俺はぐっと涙を堪えて、
「こんな未練たらたらな感じでも……?」
どこか恐る恐る聞いた。
「もちろん。絶対、いきなり消えたりしないですし」
そう言いながら慶一君はニッと笑って、俺に軽くキスをした。
俺は泣きながら、笑いながら、しがみついた。
眠りにつきながら、慶一君は言ってきた。
「すみません、春さんのこと何も考えなくて。
ゆっくりでいいです。
ゆっくり、不安もあるけど、目先の幸せを感じていけたら。
それでいいと思いました」
「年下のくせに……」
俺は身体が熱くなるのを誤魔化しながら言った。
「でも、ありがとう」
そう一言返すと、慶一君は満足そうにして俺は抱き寄せた。
それはどんな思い出の温もりよりも温かく、心地よかった。
「今度、映画観に行こうか。今日言ってた、あれ」
慶一君は、はい。とだけ言って、そのままスースーと寝息を立て始めた。
男と男。これから、たくさんの苦難はあると思う。
不安はまだまだ尽きないけれど、それでも目をそらさないで、ぶつかっていこうと思った。
目先の幸せに、全力で。
そしたらきっと、たとえ辛い別れのときが来たとしても、後悔は少なくなっていくはずだと。
「映画、楽しみだな」
一人でつぶやいてクスクス笑っていると、寝ているはずなのに心なしかギュッとされたように感じた……。
おしまい。
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OB
- 13/2/17(日) 17:20 -
途中、思い出話を始めたら止められなくなってしまいました。
上手くまとめられず、展開や表現に好き嫌いがあるかと思いますが、この話はとりあえずここで一区切りとさせて頂ければと思います。
長々とすみませんでした。
そして今回もまた、途中コメントいただいたこと嬉しく思います。
書き込んで頂いた、smileさん、teruさん、けんたさん、カイさん、ああさん、きょさん、しげさん、その他最後まで読み続けてくれた方、「ちっ、くだらねぇ」と思いながらも否定的に遮らないでくれた方、本当にありがとうございました。
途中で投げ出しそうになったとき、かなり意欲になります。
また何か書けそうなときは、書いてみたいと思います。
歌詞引用元:
EveryLittleThing「fragile」より.2001年 avex tracks.
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teru
- 13/2/17(日) 18:29 -
▼OBさん:
また機会があったら、お願いします。
読んでいて、キュンとなりました。
ストーリー展開とか状況描写、凄く良かったです。
<Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0; YJTH3) @fch176051.fch.ne.jp>
Smile
- 13/2/17(日) 22:38 -
OB
慶一くんとこれからも仲良くいく事を祈ってます。
先輩は本当にOBさんの事好きだったんですかね!?
今先輩は何してるんでしょうね!?
<DoCoMo/2.0 N03B(c500;TB;W24H16;ser353159031449983;icc8981100000524222207F) @proxy10021.docomo.ne.jp>
ラストのあたり泣いちゃった(; ̄ ̄)
ほんで今好きな人に伝えたいこと伝えちゃいました…LINEやけど(苦笑)
返事ないしどー思ったのか不安で不安で
<SoftBank/1.0/936SH/SHJ001/SN359418020658887 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1 @nptky305.jp-t.ne.jp>
正直、読んで泣いてしまいました。
日本人に生まれて良かった!
僕から直木賞をあげたいくらい感動しちゃいました。
素敵な言葉に感無量です。
みんなに感動を与えてくださいまして!
ありがとうございます。
<DoCoMo/2.0 P06C(c500;TB;W24H16;ser355097041321107;icc8981100000701351639F) @proxycg041.docomo.ne.jp>
りゅーた
- 13/2/19(火) 21:41 -
本当に良いお話ありがとうでした!
毎回毎回続きを楽しみに読ませて頂きました。
終わってしまうのはとても残念ですが次回を楽しみにしてますゞ
OBさんの幸せを願います!!
<Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 2.3.5; ja-jp; ISW11K Build/145.0.0002) AppleWebKit/533.1 (KHTML, like Gecko) Version/4.... @KD182249241019.au-net.ne.jp>