ジムの新人インストラクター、背が高く手足の筋肉も僕より遥かに太い。憧れはハンカチ王子と言っているくらいだから多分高卒なんだろうけど、非常に爽やかな笑顔だから当然おばさま受けが非常に良い。
最初は男女構わず笑顔好きの僕にとってその笑顔パワーを貰いたくてスタジオプログラムを受けたんだけど、
男の僕にも明るい挨拶だし、初めての僕に丁寧に目を向けて教えてくれるし、とても好印象だったんだが、だんだんテンションが上がってくるにつれ、彼の顔は無邪気な子供みたいな屈託の無い笑顔になり、
僕は軽い嫉妬のようなものを覚え、その笑顔に釘付けになってしまった。
彼のプログラムに来る若い男性は僕一人なので、周りの女性からは何やら怪しい噂がたっているようだが、僕は彼の笑顔に笑顔で答えるのが日々の栄養剤である。