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僕物語〜ひと夏の思い出〜 紫苑 12/1/22(日) 2:09
Re(1):僕物語〜ひと夏の思い出〜2 紫苑 12/1/22(日) 2:31
Re(2):僕物語〜ひと夏の思い出〜3 紫苑 12/1/22(日) 2:49
Re(3):僕物語〜ひと夏の思い出〜4 紫苑 12/1/22(日) 3:21
Re(4):僕物語〜ひと夏の思い出〜5 紫苑 12/1/22(日) 4:13
Re(5):僕物語〜ひと夏の思い出〜6 紫苑 12/1/25(水) 1:16
Re(6):僕物語〜ひと夏の思い出〜7 紫苑 12/1/25(水) 1:42
Re(7):僕物語〜ひと夏の思い出〜8 紫苑 12/1/25(水) 7:26
Re(8):僕物語〜ひと夏の思い出〜8 紫苑 12/1/25(水) 9:30
Re(9):僕物語〜ひと夏の思い出〜9 紫苑 12/1/25(水) 9:42
Re(10):僕物語〜ひと夏の思い出〜10 紫苑 12/1/25(水) 16:54
Re(11):僕物語〜ひと夏の思い出〜11 紫苑 12/1/25(水) 17:28
[投稿者削除]
Re(13):僕物語〜ひと夏の思い出〜12 紫苑 12/1/26(木) 1:12
Re(14):僕物語〜ひと夏の思い出〜12 紫苑 12/1/26(木) 23:26
Re(15):僕物語〜ひと夏の思い出〜13 紫苑 12/1/26(木) 23:27
Re(16):僕物語〜ひと夏の思い出〜14 紫苑 12/1/27(金) 2:55
Re(17):僕物語〜ひと夏の思い出〜15 紫苑 12/1/27(金) 3:29
Re(18):僕物語〜ひと夏の思い出〜15 12/1/29(日) 23:47
Re(19):僕物語〜ひと夏の思い出〜15 ゲレンデ 12/1/31(火) 23:17
Re(18):僕物語〜ひと夏の思い出〜15 紫苑 12/2/7(火) 11:59
Re(19):僕物語〜ひと夏の思い出〜15 12/2/8(水) 0:08
Re(19):僕物語〜ひと夏の思い出〜17 紫苑 12/2/17(金) 7:34

僕物語〜ひと夏の思い出〜
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/22(日) 2:09 -
ミンミンミン・・・

「あっつ・・・」
俺の名前は神谷紫苑16歳。
どこにでもいる普通の高校生だ・・・

「紫苑、おっはよ^^」
こいつは鰐島海斗同い年の同じクラス。
「っはよ・・・」

「どうした??元気ねぇ〜ぞ!!」
「はぁ〜、お前が変なんだよ!!こんな暑いのに、
よく元気でいれんな・・・」
夏で気がめいったのか・・・俺はその・・・
こいつが・・・好きだ。
でも、
「ははっ!!そうか??
 そういえば、桃どうした??昨日、連絡切れてさぁ〜」
「知らん・・・」
俺の姉である神谷桃とこいつは付き合っている・・・


♪キーンコーンカーンコーン♪
    (昼休み)                            
                               ・・・

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Re(1):僕物語〜ひと夏の思い出〜2
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/22(日) 2:31 -
「やっほぃ〜↑↑元気??紫苑・・・」
こいつは北条正宗。ぶっちゃけチャラくて、
学校で男女問わずにヤリまくっている・・・
顔は上の中くらいで小池○平に似ている。
「うん^^
 だって、ご飯だよ!?」
「ううっ・・・
 紫苑可愛い。ヤリたーい!!」
「正宗・・・ッもい」
「んんっ!?」
「きもい!!」
これで何度目だろうか??
正宗は俺に気があるのか・・・いや、冗談だろう・・・

コツッコツ・・・
「紫苑、飯一緒に食おうぜ!!」
「あっ!!海斗だぁ^^
 あいたかったよぉ〜・・・」
「ああ、俺もだ・・・」
そういって、海斗は俺の髪をくしゃくしゃにする。
これが好きで・・・許されるなら、ずっとこうしていたい。
でも、
「もぅ!!海斗ぉ〜・・・
 紫苑ばっかずるい!!」
「ははっ^^
 桃は弟にまで焼餅を焼くのか??」
    チュッ・・・
「ウッ、アッッ・・・海・・斗
  みんなが・・・見てる・・」
「見せ付けてやれよ・・・」
いやだ。いやだ。いやだ。
こんなの・・・みたくない・・・
「ッめん・・・」
   タタタッ・・・
「あっ!!紫苑く〜ん・・・」
                             ・・・

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Re(2):僕物語〜ひと夏の思い出〜3
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/22(日) 2:49 -
             昼休みの屋上・・・

「ウウッ・・・ひッく・・・
   ウッうわ〜ん・・・」

「ああ、よしよしっ!!
 俺の胸でお泣き・・・」

正宗は俺が海斗を好きなことを知っている・・・
だから、何も言わずに泣かせてくれる。

30分後・・・
「正宗・・・ありがとう。」

「いいってことよ!!
 お礼はチュウでいいぞ・・・んっ!!」
 
  バコンッ     プシュッウ〜(←飛び散る何か・・・)

「イッてぇ〜な・・・」

 「ごめん・・・ワザと・・・」
「知ってる・・・」
「ぷっ・・・わははっ(笑)」
「なっ何だよ・・・気持ち悪いなぁ〜・・・」
「いやっ・・・正宗みてたら、なんか元気出てきた!!」
「それは、どオ言う意味だコラッ!!」
 「ベツニィ〜」
ありがとう・・・正宗・・・
 チュッ・・・ 
                           ・・・

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Re(3):僕物語〜ひと夏の思い出〜4
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/22(日) 3:21 -
「しっ紫苑・・・」
「お礼・・・だョ!?」
なっ何やってんだ俺はぁ〜!!


       ・・・。

この沈黙無理・・・俺ッ・・・
「ッめん・・・戻るわww」
 グイッッ・・・
「なっなんだよ!?
 どうしたん??正宗・・・。」

・・・。

「ッじゃあ、だめ・・・かな??」
「へっ??」

「俺じゃあ、だめかな??
 アイツの・・・海斗の変わりはなれないのかな??」

「ごめんッ・・・無理だョ・・・
 ・・・それに、代わりなんて・・・正宗がッ・・・
  ・・・だって・・・そのッ・・・ごめッ
                 ウウッ・・・。」

「泣くなよ・・・頼むから・・・。」


               一週間後・・・
「はぁ〜・・・。」
あれから、正宗は学校に来ていない・・・
電話もメールもシカト。
「ど〜すればいいんだョ〜・・・」

「何がだよ・・・」
「いえ、なんでもありません・・・。」
「ちゃんと授業聞けよな・・・先生なくぞぉ〜・・」
「すいません・・・」
ヤッべぇ〜、授業中だったの忘れてたぁ〜・・・


♪ピロリロリ〜ン♪
メール「from/海斗
  授業集中しろョ(笑)」

 なんだ・・・海斗かぁ〜・・・
って、海斗だぁ〜!!

メール「from/紫苑
   ばれたッ!!」
っん・・・俺、いま海斗からメール来たのに
ガッカリした??
もしかして、俺・・・。
                                 ・・・

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Re(4):僕物語〜ひと夏の思い出〜5
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/22(日) 4:13 -
もしかして・・・俺ッ・・・

腹減ってる???


             〜放課後〜

テクテク・・・×2
「気のせいじゃない・・・。」
誰かにツケラレテル・・・

タタタッタ・・・・

クルッ・・・!?
「正・・・宗ッ??」
「ひっ・・・ひさしぶりだネ!!」
ぽろぽろっ・・・
ナニコレ??
俺、泣いてる??

・・・・。

「本当泣き虫だな紫苑・・・。」
        ぎゅっ・・・
「正宗・・・・。」
「ごめん、嫌なのワわかるけど・・・
  少しだけ・・・このままでいて・・・」
「しっ紫苑??」
気がつくと俺は正宗を抱き返していた・・・
「そんなことされたら・・・俺ッ
    ・・・止まんねぇ〜ョ・・・。」
 ガッッ・・・
「ウウッ・・・アッ
  んんッ・・・ぷはッ・・・」
 クチュッ・・・クチャッ・・。
正宗のキスはイヤラシイ・・・
のに、・・・優しくて、好きだ!!
「ぷはッ・・・はぁ、はぁ、はぁ。」
「ごめん、紫苑・・・。」
ドクドクドク・・・・
ナニコレ??心臓??
なんか、ワカラナイ・・・ジブンガワカラナイ・・・。

確かめたい・・・確かめなきゃ!!!
「ごめん、紫オッ・・・!?」

気がつくと・・・
俺は、自分から正宗にキスをしていた・・・

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Re(5):僕物語〜ひと夏の思い出〜6
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/25(水) 1:16 -
なんでだろう・・・

なんか、自分の中の物が
解けていく・・・

初めての感覚・・・


・・・。


「紫ッ苑・・・」
「・・・ごめん、俺、自分の気持ちがわからない・・・
 正宗のことは好きだよ・・・でも、それが恋愛なのかは・・・
 今はまだ、わからない・・・でも・・・」
  

 それでも、一つわかったことは・・・
 正宗といると海斗のことも周りのだって・・・
 忘れてしまうんだ・・・。

「だから、この気持ちを確かめたい・・・
 正宗を知りたいんだ・・・それじゃ、だめかな??」

「紫苑・・・ありがと・・・俺ッ・・・」
 正宗は泣いていた・・・
 下を向いていたけど・・・わかったんだ・・・
 抱きしめると、今にも崩れそうで・・・
 だけど、抱きしめるとちゃんと、そこにいる・・・
 そんな・・・正宗がいいんだ。


               〜翌朝〜

 ガチャッ・・・
 「行ってきます・・・」
 
  バタン・・・
「っはよ。」
「正宗??なんでいんの??」
「迎えに来た^^」
「だって、家ここから遠いじゃん・・・」
「一緒に居たかったんだもん・・・悪いか!!」
「ぷっ・・・ガキかよ。」
 
 とかいいつつ・・・とても嬉しい。
 
「今日、転入生来るってよ^^」
「なんで学校行ってなかった正宗が知ってんの??」
「ああ、先生から聞いた・・・」

 正宗は・・・学校で男女問わずにヤッている・・・
 中には先生だっている・・・。
「・・・ごめん・・・俺、もうやめるから・・・」
「・・・。」
   なんていっていいのかわなんないよ・・・

 ああ、俺って弱いなぁ〜と思う今日この頃でした・・・
                            ・・・

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Re(6):僕物語〜ひと夏の思い出〜7
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/25(水) 1:42 -
♪キーンコーンカーンコーン♪

「はーい、席に着け〜!
 知ってるヤツもいるが転入生を紹介すっぞ!!
 ・・・入れ!!」

 教室の空気が変わった・・・
 そこにいたのは、この世の物とは思えない
 ・・・イケメンだった・・・
 身長は180ちょいくらいでバランスのいい
 ゴリすぎない体・・・顔は三浦○平んに似ている・・・

 漫画のように女子は目がハートだった。

「それじゃ、自己紹介よろしく!!」
「君塚翔栄ッス・・・よろしゅうおねがいします^^」
 

 ・・・。
 
 声もイケボだった・・・
「んじゃあ、お前は神谷の隣な・・・
 はい、HR始めるぞ、日直!!」

「神谷君、よろしゅうな^^」
「よろしくね^^」

 俺が女子だったら、イチコロなんだろうけど・・・
 現にいまでもかっこいいと思ってる。

 ♪ピロリロリン♪
 「from/正宗
  浮気者!!」
 「from/紫苑
  してないよぅ!!」
 ♪ピロリロリン♪
 「from/正宗
   ならいい^^」
 「from/紫苑
   なにそれww」

 ♪キーンコーンカーンコーン♪

  きゃ〜!!!
                         ・・・

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Re(7):僕物語〜ひと夏の思い出〜8
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/25(水) 7:26 -
チャイムと共に女子が
翔栄を取り囲んだ・・・

質問攻めに会っているのに
笑顔で答える彼はすごいと思った。

話を聞くと、
兄がいること、
カラオケが好きなことなどが
わかった・・・

「紫苑ってあ〜いうのが好きなの?」
 膨れっ面の正宗が来た・・・
「ひひっ^^焼餅ですか??
 正宗が一番だョ(笑)」
「ほんとに??」
 ううっ・・・
 なんだその捨てられた子犬のような目は・・・
「うん・・・。」
「じゃあ、帰りにカラオケに行こ??」
「いいよ^^」

「カラオケッスか??
 俺もいってイィ??」
 ・・・翔栄君。


               〜放課後〜 

ううっ・・・・
気まずい・・・嫌ならなんでOKしたんだよ!!

「あのさ、マネキンでいい??
 安いし・・・」
「そうだな^^」
「俺、越したばっかなんで・・・」


 カラオケは得意でも苦手でもなくて・・・
 90点は楽に取れていた・・・
 
 でも、この2人は世界が違った・・・
 聞き惚れて、いまにもデビューできるんじゃないかと
 思う。

 そして、正宗が嫌いな翔栄を連れてきた
 訳がわかった・・・カラオケで勝たかったのだ!
 ・・・ 翔栄の得意分野で勝ちたかったのだ・・・ガキすぎる。

 結局、勝負は付かなかった・・・。
 途中で他の客が見に来るほどすごい歌声・・・
 二人に距離を感じた瞬間だった・・・
                         ・・・

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Re(8):僕物語〜ひと夏の思い出〜8
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/25(水) 9:30 -
 7時になり、俺たちは帰ることにした・・・
 一応、翔栄と連絡先を交換した。
 正宗の視線が痛かったけど・・・

 帰り道は翔栄と同じだった・・・
「今日は楽しかったッス!!」

 きれいな笑顔だと思った・・・
「そうだね^^」
「俺って正宗さんに嫌われてるんスカ??」
「・・・そうみたい・・・。」

「・・・なんでなんすかね??」
「う〜ん・・・わかんない・・・」

 俺へのジェラシィ〜なんて言える分けない・・・

「そういえば、紫苑さんって・・・。」
「なに??あと、紫苑でいいよ。」
「じゃあ、紫苑って可愛いですよね・・・」
 ・・・はい!?
「ナニ言ってんの??」
「いや、変な意味じゃなくて
 なんか、山Pーを可愛くした顔してますよね^^」

 こいつ・・・悪気も何もないんだろうけど・・・
「あれ、傷つきました??褒めたつもりなんですが・・・」
「ああ、ありがと^^・・・タメ語でいいよ!!」
「いや、癖なんすよ^^」

「紫苑って彼女いるんすか??」
「・・・残念ながら・・・
   いないね・・・。」
 彼氏(?)モドキならいるけど・・・
「もてるそうなのに・・・」
「いや×2全然ですよ・・・。」

「あっ俺こっちなんで・・・。」
「あっバイバイ」

 「気をつけてくださいね!!
  また、明日^^」

                               ・・・

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Re(9):僕物語〜ひと夏の思い出〜9
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/25(水) 9:42 -
ガチャッ・・・
「ただいま・・・
 あっ・・海斗。」
「おおっ!紫苑^^
 遅いな・・・彼女か??」

「いや、友達^^
 もう、帰るの??」
「ああ、また明日な^^」

 ・・・。

 海斗なんかいつもと感じが違う・・・
 姉ちゃんとなんかあったのかな??


「ああ、紫苑おかえり^^」
「姉ちゃん、海斗となんかあった??」

「ああ、別れた^^」

 アア、ワカレタ
 その言葉を読み込むのに
 少し、時間がかかった・・・

 そして、その言葉は俺の中でリピートされ続けた・・・
                                 ・・・

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Re(10):僕物語〜ひと夏の思い出〜10
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/25(水) 16:54 -
  話を聞くと原因は姉の浮気らしい・・・
 姉は昔から長く一つの物に関心を持ち続けること
 ができない・・・
 
 そのことがわかっているはずなのに・・・
 今回は姉を憎いと思う・・・。

 俺の手に入らないものを手に入れて・・・
 弄んで・・・ニクイ、キライ・・・

 気が付くと俺は海斗を追っていた・・・
 

 タタタッ・・・・

 「はぁはぁはぁ・・・」

 いつもの道が、違く感じた・・・
 ほとんど海斗の家の近くで弱弱しく背中を丸めて
 歩く海斗がいた・・・

「海ッ・・・斗・・・。」
 振り向いた海斗は・・・泣いていた。
「紫苑・・・ごめんッ・・・
  一人にして・・・。」

 弱弱しい海斗を見ていると・・・
 涙が出て止まらない・・・

「できないよ・・・これで帰ったら、
 海斗とあえなくなりそうで・・・怖いんだ・・・。」

「・・・。」

「海斗・・・その、なんて言っていいかわかんないんだけど・・・
 俺は、海斗の友達だから・・・辛い時は、頼ってよ・・・。」

「紫苑ッ・・・」

「その、姉が・・・あんなことして・・・
 俺が言うのもなんだけど・・・ごめん・・・。」

「・・・お前がいってもなぁ〜・・・」

「・・・ごめんッ・・・」

「俺、どうしたいいかわかんねぇ〜よ・・・
 でも、浮気されたってことは魅力に欠けたのか^^」

「笑わないでよッ!!」
「紫苑・・・?」

「辛いのに苦しいのに・・・笑わないでよ・・・
 俺の前で強がんないで・・・」


「紫苑・・・俺、どうすればいいだよ・・・
 わかんねぇ〜よ・・・辛ぇ〜よ・・・」

 海斗は泣いた・・・
 子ども様に泣いた・・・そうして泣きじゃくる海斗は
 初めてで可愛かった・・・

 だからなのだろうか・・・俺は思わず

 ・・・抱きしめてしまった・・・。
                               ・・・

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Re(11):僕物語〜ひと夏の思い出〜11
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/25(水) 17:28 -
 30分くらいしてだろうか・・・
 海斗がいつもの海斗に戻った。


「紫苑、ありがとう^^
 俺、お前がいなかったら・・・たぶん。」

「いいよ^^
 役に立てたなら・・・。」

「ありがとな。」
 そう言って、海斗は俺の髪をくしゃくしゃにした・・・
「紫苑って髪、柔らかくて女みたい^^」

「なっ、失礼な!!」
「悪い×2^^」
 よかった・・・いつもの笑顔だ・・・

「じゃあ、俺帰るね・・・。」
「送っていこうか??」
「いや、気持ちだけでいいよ・・・
 ありがとう^^」

 これ以上、海斗といるのは・・・
  正宗に悪いような気がして・・・。

 家に帰ると姉は泣いていた・・・
 自分がしたことがわかったかと思ったが・・・
 
 たんすの角に足の小指をぶつけたらしい・・・

 ケータイには正宗からの電話と翔栄からのメールがあった。

 「from/翔栄
  今日は楽しかったッス!!」と着たので・・・

 「from/紫苑
  こちらこそ^^」と返した・・・

  そして、正宗に電話する・・・
 プルプルプルッ、プルプルプルッ
 でなかった・・・寝てるのか・・・。


                〜翌朝〜
  玄関を出ると・・・
 いつもとかわらない正宗がいた
 「昨日、どうしたの??電話・・・。」
「ああ、寝てた・・・歌い疲れたみたい・・・。」
 よかった・・いつもと一緒だ。

 ナニ一つかわらない・・・
 いつもと、一緒だ・・・。
                             ・・・

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Re(13):僕物語〜ひと夏の思い出〜12
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/26(木) 1:12 -
▼紫苑さん:
> 1時間目・体育
>
> 「紫苑、どうしたんすか??」
> 「ああ、ごめん・・・
>  わすれもの・・取ってくる。」
> 「いってら〜ッス」
>
>
>  タタタッ・・・・
> 「早くしなきゃ・・・!?」
> 「アッ・・・ウウッ・・アアンッ。」
>
> それは、使ってない教室から聞こえてきた・・・
> イヤラしい喘ぎ声・・・そして・・・
>
>  正宗の声だった・・・
> 「正ッ・・・宗??」
> 「ッッ!!・・・紫苑!!」
>  嫌だ!!嫌だ!!嫌だ!!
> 正宗は担任とヤッていた・・・
> 見たくもない・・・怒りの先に来る
> 不思議な気持ち。
>
> 目を背けて、逃げた・・・
> タタタッ・・・
> タタタッ・・・
> 「まって・・・紫苑・・・」
> 「来ないで、来ないでよ!!」
>
> 「うわっ・・・」
> ツルッ・・・
>  階段で滑った・・・
> 
> グッ・・・
> 「大丈夫か??」
> 「・・・。」
>
> しばらくの沈黙・・・
>
> 正宗はナニ言わずに俺を抱いていた・・・
> 「・・・ッんで??
>  もうしないっていったじゃん!!」
>
> 「お前が悪いんだぞ!!」
> 「ヘッ??」
> 「お前、昨日海斗抱いただろ・・・」
> 「イヤラシイいい方すんな!!
>  あれは、海斗が泣いてて・・・」
>
> 「俺が泣いたら抱くのか??
>   誰が泣いててもか??」
> 「もチッ!!・・・
>  ごめんね・・・。」
>
> 「許さん!!」
> 「正宗だってハグ以上のことしてたじゃん!!」
> 「じゃあ、いいのか??ゆるさんぞ!!」
> 「ごめんなさい・・・」
> 「じゃあ、キスしてくれたら許す^^」
> 「なんでよぉ〜」
> 「ほら、早く・・・」
>  もうッ・・・
> チュッ・・・
> うわぁ〜恥ずかしい・・・
> 
> あれっ??
> 「正宗・・・顔真っ赤だよ!?」
> 「なっ・・・うるせぇ〜よ!!」
> 
> 「可愛い・・・蛸みたい・・・。」
> 「おかしいな・・・紫苑相手だと、余裕なくなる・・・」
>
> 「メロメロやん・・・。」
> 「ふふっ^^そうだな^^」
>
>  予想以上に愛されてるみたいです・・・
>
>
>  そんなラブラブな二人をみる
>  あやしい気配・・・
>                               ・・・

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Re(14):僕物語〜ひと夏の思い出〜12
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/26(木) 23:26 -
  それからしばらくしてのことだった・・・

 俺と正宗がキスをしている写真が
 教室に貼り出されていた・・・

 クラス中が騒いでいた・・・
 中には萌えてる腐女子達もいた・・・

 俺は目の前で起きていることの意味が
 飲み込めずにいた・・・
 まるで足が浮くような感じだった。

 正宗はおどけながら写真を破っていた・・・
 俺は何も出来ない自分に苛立っていた。

 先生が来ると静まって席に着いて
 いつもと変わらない感じで授業が始まった・・・

 授業にも集中出来るはずもなく上の空だった・・・。
 
 昼休みになると先生に呼び出された・・・
 「これ、ほんとか??」
 「なんのことですか??」
 「神谷は??」
 「・・・。」
 「じゃあ、これは合成なんだな^^」
 「当たり前でショや!!!」
 「わかった、戻っていいぞ!!」


 「・・・しっ紫苑・・・
  気にすんなよ??」
 「俺たち、学校で二人でいるのやめよ!?」

 「なんで!!」
 「噂が立つとお互い迷惑じゃん!!」
 「そんなの言わせとけばいいじゃん!!」
 「出来ないよ・・・怖いんだ・・・
          ごめん・・。」
 「そうだよな・・・ワリィ・・・
  俺、帰るわ・・・」
 「・・・ッごめん、正宗。」
 「一緒に帰るか??」
 「・・・うん。」
                               ・・・

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Re(15):僕物語〜ひと夏の思い出〜13
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/26(木) 23:27 -
▼紫苑さん:
>  それからしばらくしてのことだった・・・
>
> 俺と正宗がキスをしている写真が
> 教室に貼り出されていた・・・
>
> クラス中が騒いでいた・・・
> 中には萌えてる腐女子達もいた・・・
>
> 俺は目の前で起きていることの意味が
> 飲み込めずにいた・・・
> まるで足が浮くような感じだった。
>
> 正宗はおどけながら写真を破っていた・・・
> 俺は何も出来ない自分に苛立っていた。
>
> 先生が来ると静まって席に着いて
> いつもと変わらない感じで授業が始まった・・・
>
> 授業にも集中出来るはずもなく上の空だった・・・。
> 
> 昼休みになると先生に呼び出された・・・
> 「これ、ほんとか??」
> 「なんのことですか??」
> 「神谷は??」
> 「・・・。」
> 「じゃあ、これは合成なんだな^^」
> 「当たり前でショや!!!」
> 「わかった、戻っていいぞ!!」
>
>
> 「・・・しっ紫苑・・・
>  気にすんなよ??」
> 「俺たち、学校で二人でいるのやめよ!?」
>
> 「なんで!!」
> 「噂が立つとお互い迷惑じゃん!!」
> 「そんなの言わせとけばいいじゃん!!」
> 「出来ないよ・・・怖いんだ・・・
>          ごめん・・。」
> 「そうだよな・・・ワリィ・・・
>  俺、帰るわ・・・」
> 「・・・ッごめん、正宗。」
> 「一緒に帰るか??」
> 「・・・うん。」
>                               ・・・

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Re(16):僕物語〜ひと夏の思い出〜14
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/27(金) 2:55 -
  「どうしよっか??」
 「う〜ん・・・とりまッ
   俺んちにくる??」
 「ええっ!!・・・それって・・・」
 「紫苑君ナニ考えてんの??
   えっちぃ〜の!!」
 「はぁ〜??ナニいってんだョ!!」
 「ま、いいや。家いま、親いないし・・・。」
 「なっ!!いかんいか〜ん!!」
 
 
 ・・・結局来てしまった・・・

 「2階で待っててョ・・・」
 「うっうん^^」
  
 気まずい・・・
 俺、今日で処女?童貞?卒業すんのかなぁ・・・。
 ってナニ考えてんだぁ〜!!
 完全に可笑しくなってんぞぉ〜!!!

 「お待たせ^^
   オレンジでよかった??」
 「あっうんうん^^;」
 落ち着け自分・・・
 クールダウン×2・・・


 「ゴクゴクゴクッ・・・ 
    おかわり!!!」
 「あっああ、大丈夫か??
     もう、10杯目だぞ!?」
  「うん、暑いからかな??
    喉乾いちゃって・・・。」

 「そうか・・・紫苑、無理すんなよ??
  無理やりでもヤルつもりねぇ〜から・・・。」
 「んじゃ、取ってくんな!!」
 「待って・・・。」
 「あっ!!・・・。」
  ・・・。
 「わっワリィ〜・・・
  大丈夫か??」
 「・・・うっうん・・・。」
 「しっ紫苑・・・」
 
 やっやばい・・・顔近いって!!!
 改めて思うのは・・・
 正宗かっこいぃ〜^^;
 
 
 ♪ピ〜ンポ〜ン♪
                                ・・・

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Re(17):僕物語〜ひと夏の思い出〜15
 紫苑 E-MAIL  - 12/1/27(金) 3:29 -
 「いや〜、どうもッス^^」
 「あっ、翔栄・・・。」

 「どうしたんだョ??
       学校は??」
 「サボりッスョ^^
    窓からラブラブの二人の
    姿が見えたんで邪魔しに!?」
 「ラブラブって思うんなら
    なんできたんだョ!!」
 「だ・か・ら邪魔しにっすよ!!
    紫苑さんは俺のなんで・・・」

 「・・・俺は物じゃな〜イ!!」
 
 「いいえ^^
  紫苑さんは俺の物ですよ!!」
 「お前はふざけんな〜!!」
 「だって、あの写真合成なんッスよね??
   俺、職委員室で聞いちゃったんッス。」
 「・・・。」
 「だから、俺にもチャンスありますよね??」
 「ナニ言っちゃてんの??」
 「ぶっちゃけ、正宗さんはどう思ってんッスか??」
 「・・・好きだよ・・・大好きだよ!!」
 「そうすか・・・
   紫苑さんは??」
 「・・・ッないじゃん・・・。」
 「はい??」
 「関係ないじゃん!!」
 「いや、答えになってないッス!!!」
 「・・・。」
                              ・・・

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Re(18):僕物語〜ひと夏の思い出〜15
   - 12/1/29(日) 23:47 -
続きお願いします!

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Re(19):僕物語〜ひと夏の思い出〜15
 ゲレンデ  - 12/1/31(火) 23:17 -
続きお願い!

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Re(18):僕物語〜ひと夏の思い出〜15
 紫苑 E-MAIL  - 12/2/7(火) 11:59 -
 「答えてくださいョ」
 「・・・ッかんない
  わかんないよ!!正宗のことは好きだけど・・・
  これが、この気持ちが恋愛感情なのかわからないよ」
  
  俺は、思わず泣き出してしまった・・・

  「・・・すいませんっした・・・
    おッ俺、帰ります・・・っんじゃ!!」
   
   ドタドタドタッ・・・・
  
   「ごめん・・・俺も帰るわ・・・」
   「送っていこうか??」
   「いいや・・・じゃあね」
   「あっああ」

    バタンッ・・・
   それから、俺はどうやって帰ったか覚えていない・・・

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Re(19):僕物語〜ひと夏の思い出〜15
   - 12/2/8(水) 0:08 -
続きお願いします!

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Re(19):僕物語〜ひと夏の思い出〜17
 紫苑 E-MAIL  - 12/2/17(金) 7:34 -
「おはよう」
 「おはよう・・・」
 「どうした??俺と遊ぶのが嫌なのか??」
 
 そう、久々に海斗とあそぶことになった・・・
 「ううん。そんなことないよ・・・」
 「なら、いいけど・・・」
 ああ、海斗の私服はなんてカッコいいのだろう・・・
 あまり飾ってはないのに本当にカッコいい!!
 モデルみたいだ・・・
 
  「ゲームすっか??」
  「負けないかんな!!」
  
   ・・・
  「・・・なぁ、紫苑??」
  「何ッ??」
  「お前、正宗と付き合ってのか??」
  
   ・・・
  「なっ何言ってんだよ・・・
   男同士だぞ!!んなワケ・・・ないだろ」
  「そっか・・・」

  「どうしたんだよ
   急に・・・姉ちゃんとなんかあった??」
  「実はさ・・・別れたんだ・・・
   急に・・・別れようって・・・」
   
  「んな、だまんなよ!!
   気まずいだろ・・・」
  「なんか、ゴメん・・・なさい」
  「何でお前が誤んだよ・・・」
  「そう・・だよね・・・
   あっ、そうだ!!なんかできる事ない??
   俺にできることならするよ!!」
  「本当か??」
  「モチッ(^0^)」
  
  ・・・

  「じゃあ、キス・・・しよ」
  

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