恋愛に関する投稿の場です。
以下は削除されます。
・仲間探し(出会いのコンテンツや「いろいろ募集」へ)
・悩み相談(「悩み相談」へ)
・疑問や質問(「Q&A」へ)
・内輪話(チャットや「雑談」へ)
・否定的なコメント
※ここはゲイサイトです。
返信は記事右上のメールマークより匿メールをお使い下さい。
詐欺被害の報告が多発しています。売り専の勧誘、薬物・物品販売などのメールは無視して下さい。
管理人を騙ったメールが送信されていますが、当サイトから警告や通報のメールを送ることはありません。
サポの書き込みはサポ専用掲示板に。18禁、マジメ、写真での募集投稿は削除します。
何が起こったんだ?
えーと、・・・
えぇぇーーーーーっ!!!!!あっ、あ、ありえん!
俺はバカな脳みそフルに稼動してみた。でもサッパリ。でも一つの答えは出た。それは
「俺、今日で人生終わる。」
とんでもないバカだ、俺。何であんなことしたんだ?今更ながら自分がどれだけバカだったか思い知らされた。てか、もう遅いよな。
我が身を呪いながら今現在を振り返る。
<<連打の1年半前
>中学校入学式
おっと戻りすぎた
>>ちょい押し
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
>高校2年の春
ここだここだ。ちょうどこの時、親の離婚とか何とかでゴタゴタしてて、結局母親の実家地方に転校してきた頃なんだ。話ちょい戻る。小学校卒業までは今考えると親子3人仲良しごっこだったんだ。親父と公園で遊んだり母親は毎日飯作って帰宅を迎えてくれた。盆や正月は家族で出掛けた。中学入った年の夏前には親父か母親のどっちかが短時間家に居るだけ。一年後にはどっちの姿も殆ど見ること無くてテーブルに金が置いてあるだけ。更に一年後はまたどっちかウチに居るけどその横には知らない人(つまり親父の横に知らない女、母親の横に知らないオッサン)がもれなく付いてた。高校入る前に離婚の話が出て、俺は内心『まだ離婚してなかったんだ?』とも思った。親父は「母さんとこに行け。」母親には「男なんだからお父さんのとこ行きなさい。」と、俺を不要物扱い。完全に腐った親を見て俺も完全に腐った。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
それからは毎日荒れた生活。悪人先輩とつるんでヤンキーとの暴力沙汰は日課になった。いつからか学校でも俺を遠回しに不要扱い。みんなが俺を避ける。授業サボる、授業抜ける、昼から出席、無断欠席、酒にタバコに長電話。校長すら俺に何も言わず、姿を見れば避けられてた。
母方の爺さんには何度か会ったから知ってる。休日の朝、しつこいインターホンで起こされ玄関開けたらそこに爺さん。
「この家は売りに出される。来月からウチで一緒に暮らそう。」
そんな爺さんの言葉に俺は『とうとう離婚成立か?』と、寂しさも嬉しさも何も感じなかった。だから俺は荷物纏めて家を出た。学校に転校すること言ったらみんなの顔は安堵してるように見えた。
転校して俺はあいつと出会うんだ。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
高校1年でかなり荒れてた俺は転校したくらいじゃあまり変わらない。初っ端からイロイロな意味でみんなザワザワ。あからさまに警戒する人もいた。警戒しまくりの担任を追って教室入った。何か教室の空気が凍ってた。自己紹介って言っても名前を伝えただけ。『どうせここでも不要ですって扱いされるんだろー・・・おー、何かゴツくてデカイのいる。このクラスのヘッドですみたいな雰囲気だな。ってか、俺をずっと見てるみたいだ。こりゃ初日から一騒動ありそうな予感。』
「席はこの列の後ろで。」って担任が言うからその席に向かった。『やべ。このゴツデカイのと隣だ。これで騒動起こったら担任が悪い。ってかさっきからずっと見てるよな?まずは挨拶しとくか。』
「何かジロジロ見てるよな?言いたいことあるなら一応聞いとくぞ?」
あとはゴツデカイのがどう出るか。
「すっすいません!べ、べ別にみ、見てたわ訳じゃあぁりません。いー言いたいことなんてっ!」
ん!?んん!?何だ今の。すげドモってないか?いやいや、俺の聞き間違いだろ。でも確認だ。
「マジか?何も無いんだな?」
そうそうさっきのは俺の聞きまち
「ほっほ本当ですっ!」
!!!今何か俺キュンてならなかったか?何かこう、キュンって。てかキュンてどんな表現だよ。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
俺ってやっぱりこんなのに弱いんだ。前に住んでたとこでもそうだ。悪人先輩の一人にすっげー人いたもんな。あのときも今程じゃないけどキュンてなった。そう、それは
実は甘党だったって”ギャップ”が判明したとき。
それからは何かこう、妙に気になってイロイロ知りたくなって温泉行ったときなんか裸を気付かれないように何度も見た。エロなDVD観るときも気付いたら女じゃなく女と絡む男を観てオナニーしてた。俺ってゲイかもって認識した。
そんで、今のは以前のキュンよりもっと”キュン”だった。俺、恋なんだろうか?
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
今までになかった程のキュンで、俺はそのゴツデカイのが気になって気になって。席隣だから真横じゃバレるし、何となく踏ん反り返てちょい斜め後ろから見てた。
『あー、何か接点ないかな?どうやって関わろ?ってか名前知らないし。何て声かけたらいいんだ?下手すりゃ逃げられてそれこそこっちが近寄れなくなる。うーん・・・』
昼休みもそんなことばっか考えてた。で、まずは喫煙所としてトイレ行った。
「や、やめてくださいぃ。」
『ん?ゴツデカイのがいる?ってか何してんだ?まさか犯されてる!?だったら俺も仲間に!』
犯されてる訳じゃなくただゴツデカイのが小便してるときに同じクラスの一人が後ろからゴツデカイのを制服掴んで引っ張ってるって感じでかわれているだけだった。俺の姿を見て固まるゴツデカイのと、引っ張るのを止めて俺に向き直して一礼するクラスの一人の男。なんでも、俺の前いた高校でクラスは違うけど同級生に真面目まっしぐらで貧弱な従兄弟がいるらしく俺の話は聞いてるとか。その従兄弟とは違い不真面目でヤンキーに憧れるタイプってことで勝手に自己紹介された。
「みんなからカッチって呼ばれてます。こいつはシバ。小学校からずっと一緒でデカイ図体だけど喋り方も変だし鈍臭いし全然弱いんす。シバ、おまえも挨拶しとけよ。」
「よっよよろしくうぅおねがいしっします!」
シバは深々と頭下げてた。下げてた。・・・まだ下げてた。・・・ってか下げすぎだから。・・・おーい、そろそろ頭上げろ。
カッチ「おまえ長いぞ。いつまで床と睨めっこしてんだ?ばーか。」
シバ「ごご、ごめんなさい。」
願ったり叶ったりだ!シバか。名前わかったしこれで接点持てたしいつでも呼べるじゃん!
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
それから3ヶ月。俺はシバに完全に惚れてた。カッチと一緒にシバをイジってた。たまにイジりすぎることもあったけどそれはシバが好きだから故についつい。てかシバにキュンしっぱなしで、おかげで前よか学校サボるのだけは少なくなったかも。
「これ今週の分な。」
シバ「えっえ?そ、そっそんなだ、ダメです!せせ先週だって」
「お?俺に反抗か?」
シバ「ちっち違います。い、イリさんにそそそんなん」
「いいから。昼カッチにパン買いに行かされて俺の分までシバの金で買わされたんだろ?」
シバ「そっそうだけどぉ。」
「なら素直に受け取れ。シバ貧乏になって金欠だからってシバの手作り弁当なんか食いたくないしな。その代わりカッチには内緒だからな。カッチには後でシバ居ないとき俺が何かご馳走してもらうし。」
シバ「あっありがとう。」
『当たり前だし。本当は言ってることと真逆の気持ちで、シバが好きだからどこまでも自腹切るシバを放っておけないからに決まってるだろ。』
相変わらず俺はシバに別に好きだからじゃないですよ的な顔してるけど内心シバと一緒に帰ってるこの時間が嬉しくて楽しいのだ。これが学校サボるの少なくなった一番の要因かな。ゴツデカイのにこの弱気な態度にもうキュンしっぱなしのなんの。あ、カッチはどうでもいいって訳じゃないんだけど帰る方向逆だしぶっちゃけキュンともなんないし。ってかシバが料理できるならシバの手作り弁当食ってみたい。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)@p6209-ipbfp304tottori.tottori.ocn.ne.jp>
<DoCoMo/2.0 F706i(c100;TB;W24H17;ser357023012518875;icc8981100000560102321f)@proxy263.docomo.ne.jp>
相変わらず俺はシバにキュンしっぱなしで、でも好きだから余計イジりすぎることが多くなった。体育のときは着替えてるシバをカッチと俺は背後から襲うってのは毎回だった。ボクサーブリーフまで脱がそうとするカッチ。必死に抵抗するシバ。たまにシバのムッチリモッチリ半ケツが拝めたときはシバは泣きそうになって俺は鼻血出るんじゃないかってくらい興奮。その日は帰宅してから早速シバの半ケツを材料にありえない妄想でオナニーした。
でもモッコリも気になった。シバがズボン脱ぐと同時にカッチがパンツ脱がそうとしてシバも咄嗟にガードするから、なかなか前側、つまりモッコリが拝めない。そこでカッチに何となく、それとなく、『別にシバのモッコリ見たい訳じゃないから』的に、「シバの制服誘拐してみね?」な提案をプール授業のときしてみた。シバや他の人はプール。俺(泳げるけどクラスの人に上半身裸を晒すのが嫌)とカッチ(本気で泳げないので溺れるのが嫌)は当然サボり中。カッチはニコニコしながら完全乗り気でシバの制服だけ誘拐した。それも水たっぷり入ったバケツに入れて。うわー、やりすぎだカッチ。あ、貴重品やケータイは水没させないように先に出したのは褒めよう。で、教室のシバの席に置いた。俺はまたプール周辺に戻った。ボクサーブリーフだけでプールの外に出てくるシバ(水着の着替えは個室あるし身体拭くのは吸水性抜群のハンドタオルサイズのヤツ使っててバスタオルは持ってない。)は顔真っ赤だった。俺も興奮で顔真っ赤だったかもしれない。おかげでシバのボクサーブリーフモッコリを拝めた。後にモッコリもオナニーの材料にした。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
バケツの中でベチャベチャの制服を見つけたシバはボクサーブリーフだけの姿で半泣きだった。当たり前だけど。あまりにかわいそうなんで責任取って俺のジャージ(学校に置きっぱなしで全く着てないけどたまたま前日に洗濯したのを持ってきてた)を貸した。最初は遠慮してたけど半泣きのシバにグサッときてたから強引に渡した。シバは何度も何度も頭下げて礼を言う。俺は提案者(実行したのはカッチだけど)とは言えなかった。一番ゴツデカイシバ。やっぱり番目に背がデカイ俺のジャージはシバにはかなりギチギチでやっと着れたって感じだった。俺はモッコリにばっか目が行った。
2日経ってシバは俺のジャージを洗濯して持ってきた。ちょい残念。だって、洗濯しなかったらシバの匂いだったのにさ。制服?カッチがいたから匂い嗅げなかった。ジャージに期待したのに。でもこのジャージ、何かすげ暖かい感じのいー匂いするの。シバに聞いた。
シバ「そそ、外で、ほー干したから。でっでも俺のへっ部屋のべっベランダだから、そその匂いかもしっ知れません。」
天日干し?確かにそんな感じもする。もし部屋の匂いなら、シバもこんな匂いなんかな?まあも暖かい人だから不思議でもないな。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
俺とカッチは相変わらずシバをからかってた。でも俺はシバが好きでどいしようもない。最近はシバを羽交い締めにすることが楽しい。カッチは普通だから無理で、ニ番目に背がデカイ俺が、一番ゴツデカイシバを羽交い締めにして後はカッチに任せる。が、そこもシバ。ニ番目にデカイ俺の羽交い締めはシバには全く効かない。でも俺はシバを羽交い締めにできるほんの少しの時間、数秒間、シバの服の匂いを確かめてた。シバが洗って返してくれたジャージと同じ匂い。この匂いも大好きだった。
はー、今思えば俺シバをからかってばっかだった。こんなことになるなら、どうせ人生終わるならシバにコクっときゃ良かった。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
シバはゴツデカイのにいつもオドオドしてて、俺らが近寄るとビクッとしてて、喋るとドモってて、イジるとすぐに泣きそうな顔してて。俺はそんなシバが大好きだ。でも・・・?
>>現在
・・・シバ?・・・どう見てもシバなんだけど、・・・シバ?
<<で数時間前・・・
俺とカッチは珍しく2人で学校帰りにウロウロ。で、カッチが突然シバの名前を叫んだ。カッチの目線追ったらその先にはシバがいた。シバはロンTにジーパン、首にはタオル、手は軍手、腰には前掛けの格好。ゴツデカイシバだから、制服のときとは違って普通に大人に見える。初めて見るシバの私服(?)姿にまたキュンってなった。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
ここは夕方の繁華街。人が多い中、シバは俺とカッチに気付くとビクッとしてた。で、逆方向向かおとしてた。それをカッチが追いかけた。そして俺はカッチの後を追う。カッチは見事シバを捕獲したものの、捕獲と同時にカッチがガラの悪い兄さん達に勢いよくぶつかって、カッチが絡まれてしまったって、至ってベタな、よくある話。当然カッチだけじゃなく、俺と何故かシバもすぐ近くのボロいビル地下に連れ込まれる。そこで金を要求された。カッチは強気だった。そして数秒後には撃沈された。意外と言ったら失礼だけど、かなり弱かった。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
次は俺かと思いきや、矛先はシバに向かった。取り囲まれたシバはガタガタ震えて・・・ない。意外にも倒れてピクリともしないカッチをガタガタ震えることなく見てるだけだった。ガラ悪い兄さん達の一人はシバの前掛けに結んでる巾着を取ろうとした。・・・はず。多分そうしたんだと思った。でもその兄さんは後ろ向きに倒れた。でシバは片膝上げてた。シバに殴りかかった他の兄さんもシバに突き手されて倒れた。また他の兄さんがシバに飛び掛かった。シバはその兄さんの腕掴むと捻り上げて、壁に叩きつけるように吹っ飛ばした。最後の兄さんは刃物出した。でもシバはジャンプして空中で回るとそのまま足で兄さんの刃物握ってる手を蹴った。そしてもう片足で胸を蹴った。着地してすぐ兄さんが落とした刃物を踏んだ。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
<DoCoMo/2.0 F03A(c100;TB;W30H22;ser353716021323476;icc8981100020711483222f)@proxy20050.docomo.ne.jp>
シバは兄さん達が倒れたままピクリともしなくなったのを確認すると、踏んだ刃物を遠くに蹴飛ばした。で、こっちに近づいてきた。
俺は殴られるのか?蹴られるのか?どっちにしても無事じゃ済まない、もしかしたら即葬式モンじゃないか?まあ、この状況じゃ最後にってコクったりできねえな。今まで散々シバに酷いことしたもんな。その報いを考えたら・・・俺、このまま今日で人生終わりだ。
シバ「いイリさん、だっ大丈夫?」
は?・・・いつものシバだ。
「おう。あ、カッチ?」
シバは軽々と片腕でカッチを担いでた。
シバ「か、かカッチ君、き、気絶してるだけだから。も、もうい行こうよ。」
繁華街を抜けて少し進んだ公園のベンチにカッチを寝かせて、シバは水で濡らしたタオルでカッチの顔を冷やした。
シバ「す、すぐ起きると思うよ。し仕事のと、途中だから、ももう行く。」
「あ、シバ」
シバ「さ、さっきのことは、だ、だ誰にも、か、カッチにも言わないで下さい。」
シバ、頭を深く下げると走って去ってった。シバに謝りたかったのと、さっきのシバは何だったのか聞きたかったのと、シバにコクりたかったのと、その他イロイロあったけど、このとき俺は混乱が混乱を呼んでる状態で、シバの名前呼んだものの、その後の言葉が出なかった。俺はシバが去った方を暫く見てたままだったと思う。シバの言う通り、カッチはすぐ起きた。何か言われそう聞かれそうだったから、『さっきのこと誰にも言うなそして忘れろもし言ったらカッチの人生終わ』的に釘刺して帰した。俺は、残ったシバのタオル片手に繁華街に戻ってさっきのビル覗いてみた。倒れてた兄さん達も、シバも、誰も居なかった。夢だったかもしれないって気がしたけど、シバのタオルは実際俺が握ってた。その日どうやって帰ったか覚えてない。翌朝、俺の部屋の窓際には、これまた覚えてないけど普段通り自分で洗濯して干したであろう洗濯物と一緒にシバのタオルが乾いてた。
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
いつも通り学校行った。カッチもシバも居た。カッチとシバはいつも通り。カッチと俺はいつも通り。でも俺はシバを見れなかった。シバと挨拶した程度。シバも俺の中を察知したのか、それ以上何も無かった。
シバと一緒の帰り道、俺はこのままの沈黙が重くて、勇気振り絞ってシバに言った。
「シバのタオル、洗濯したから返す。」
シバ「せ洗濯までしてくれたの?あ、あっありがとう。」
「昨日、仕事の途中だったんだ?」
シバ「そ、そうだよ。し仕事って言うか、ばっ、バイトだね。さ酒屋で、は、配達してたんだよ。」
「バイト先の人、遅いって怒ってなかった?」
シバ「だ大丈夫だよ。お、遅いしノロマだし、とトロいのいつものことだもん。」
「・・・・・いつもじゃねえだろ。」
シバ「・・・き、昨日はさすがに、お、怒ら」
「じゃなくてさ、絡まれただろ。あのときの。」
シバ「・・・い、一応、ぶ武道習ったから。」
「本当はシバって、すげ強いんだな。」
シバ「そ、そっそんなことないよ。」
「俺さ、カッチと一緒になってシバに酷いことしてきた。」
シバ「えっ!?」
「昨日のシバ見て、俺人生終わりだと思った。今までシバに酷いことしてきたから、シバ俺のこと怨んでて、俺も殴られたり蹴られ」
シバ「そんなことない!!!」
え?・・・し、シバ?
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>
突然シバの怒鳴り声で何も言えなくなった。
シバ「だから、・・・本当は見られたくなかった。」
「し、シバ?」
シバ「イリさん、護りたかった・・・。」
いつもと違うシバで、多分本当で100%本気で誰にも見せたくなかったであろうシバがそこに居て、俺に言った。
ゆっくり話できるように、すぐ近くの河川敷公園のベンチに座った。で、いつもと違うシバは俺に話してくれた。
シバ「俺、イリさんのこと怨んでなんかいません。カッチ君のことも。どんなに馬鹿にされても、それでも俺と繋がってくれてる人だから、大事な人だと思ってます。昨日、まさかカッチ君があれだけされるとは思ってなくて。イリさん強いのはわかってるけど、でもイリさんも傷つけられたら嫌だったから、何とかしなきゃって思いました。」
「いや、俺より遥かにシバは強い。でも、何で怨んでない?どうして俺らに反逆しない?」
シバ「イリさん初めて見たとき、昔の俺みたいで同じかもしれないって思いました。」
「同じ?」
シバ「はい。多分そうじゃないかと感じました。俺、昔に親に見放されたんです。」
<KDDI-SH3G UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.176 (GUI) MMP/2.0@07052060914745_vd.ezweb.ne.jp>