CoolBoys ゲイ向け 恋愛話掲示板


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初めての恋 りゅう 09/7/31(金) 11:22
初めての恋2 りゅう 09/7/31(金) 11:57
初めての恋3 りゅう 09/7/31(金) 13:19
初めての恋4 りゅう 09/8/1(土) 12:00
Re(1):初めての恋4 ひろ 09/8/2(日) 8:22
初めての恋5 りゅう 09/8/2(日) 9:02
初めての恋6 りゅう 09/8/2(日) 19:25
初めての恋7 りゅう 09/8/2(日) 21:07
Re(1):初めての恋7 たく 09/8/3(月) 13:29
初めての恋8 りゅう 09/8/4(火) 2:39
Re(1):初めての恋8 加藤 09/8/10(月) 1:18
初めての恋9 りゅう 09/8/10(月) 12:45
初めての恋10 りゅう 09/8/10(月) 14:22
Re(1):初めての恋10 加藤 09/8/11(火) 3:05
初めての恋11 りゅう 09/8/11(火) 13:08
初めての恋12 りゅう 09/8/13(木) 17:51
Re(1):初めての恋12 西川峰子 09/8/22(土) 14:56
初めての恋13 りゅう 09/9/19(土) 13:12
Re(1):初めての恋13 大学生 09/9/20(日) 1:52
初めての恋14 りゅう 09/9/20(日) 14:36

初めての恋
 りゅう  - 09/7/31(金) 11:22 -
はじめまして、りゅうと申します。
現在は25歳で平凡なサラリーマンやってるどこにでもいそうなやつです。
ここでは、僕が高校時代に初めてできた彼氏との出来事を書きたいと思います。
最近気持ちの整理がついたので、乱文かもしれませんがよかったらお付き合いください。

高校に入学し友達もできて少し落ち着いてきた頃、以前から親にねだっていた携帯電話を手にするこができた。最初は友達と電話したり、メールしたりとそれだけで楽しかったが、出会い系の存在を知り少しずつはまっていった。
その出会い系はノンケ用のサイトで、メル友を何人かつくってそれだけで満足してた。ただ、中学生時代から俺は男が好きなでは?という感情があり、皮肉なことに高校でできた彼女と付き合っていくうちに、その僕の中で感情は大きくなっていたが、相談できる人がほしくてサイトに投稿してみた。
すると、何通か返事がきた。そのほとんどが女性だったが、一人だけゲイの方からの返信があった。すぐに返事をだし、メル友となった。彼は当時28歳の会社員で物腰柔らかくメールしやすかった。2ヶ月くらいメールをした後、あちらから会ってみたいと言われ応じた。
正直、こっちの世界に興味津々だったし、僕はウキウキしていた。会う当日、とても緊張したが、どうにか彼と待ち合わせ場所で会うことができ、食事したり話したりと楽しい時間を過ごすことができた。彼は爽やかでオシャレでとても話しやすかった、最終的にはドライブで暗がりに連れていかれて、触り合いや舐め合いなどした。こんな感じで僕は男初体験をむかえた。笑
その後、僕は彼に恋をしたけれど、彼があまり乗り気ではないことは感じられたし、僕も男の人をどう攻めていいなかわからなかったので、告白とかそういう雰囲気にはならなかった。しかし彼とは自然と友人関係が続きHはないがたまにご飯に連れてってくれたりなどしてくれた。
そんな関係が一年間続いた夏に彼から紹介したいやつがいるから会ってみない?と言われた。その時には彼に対して恋愛感情もなく、良い出会いになるならと思い紹介してもれうことにした。
紹介される当日、その頃にはこの世界に馴れてきていたというか、出会いを幾つか経験してたから、緊張というより楽しみの方が大きかった。

すみません。前ふりが長くなったので切ります。

引用なし

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初めての恋2
 りゅう  - 09/7/31(金) 11:57 -
彼が連れてきたのは同僚のタクヤさんであった、2人は掲示板で知り合い会ってみると、同じ会社の顔見知りでお互いびっくりしたそうだ。タクヤさんは当時26歳で、キレイな顔立ちをしていて大人しそうな印象であった。僕はよく喋るので、すぐにうち解けることができた。タクヤさんは最初は物静かだったが、少しずつ僕に気軽に話しかけてくれていた。メアドを交換し、その日は特にそれ以上なにもなく終わった。
次の日からタクヤさんから頻繁にメールがくるようになり、僕らはどんどん仲良くなっていった。2人で遊ぶことも多くなり、気づけば、これが付き合っているということなのかな?と考え始めたある日、タクヤさんに真剣に付き合ってくれと言われた。正直嬉しかったが、その当時まだ男と男が付き合うってどんな感じなのか想像すらできいなかったので、いきなりの申し出に「少し考えたい」と答えた。すると彼はとても残念そうな表情をして、「やっぱ○さん(紹介してくれた彼)のことが好きなんだ?」と言った。そんなことはまったくないと伝えたが、納得してないようだった。僕の返事を少し待ってくれるということでその日は別れた。
数日間僕は色々と考えた。今になってみれば、すぐにでもタクヤさんの胸に飛び込め!当時は、男の人と1回付き合ってしまうともう戻れなくなるのではないかとか本当に不安だった。
でも、落ち着いて考えると、タクヤさんといると素の自分でいられるし、なにより楽しい、、それにタクヤさんの事好きだと思った。付き合うってこと難しく考えても仕方ないし、ここは俺が思い切ればそれでいいだ!と思い、すぐにタクヤさんに「よろしくお願いします。」と連絡した。するとすぐ会うことになり、笑顔のタクヤさんを見て俺の選択でこんなにも喜んでくれる人がいるのだと思うとなんだか嬉しくて泣けてきた。そんな僕を見てタクヤさんは最初を驚きその後に「ありがとう、絶対幸せにするから」と僕の頭を撫でながら言ってくれた。

続きます。

引用なし

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初めての恋3
 りゅう  - 09/7/31(金) 13:19 -
それが高2の冬の出来事だった。
それからタクヤさんとは楽しく付き合っていくことができた。
しかしタクヤさんの束縛は厳しく、起きた、学校に向かう、昼休み、今から部活、帰る、家に着いた等々の報告連絡をしないととても機嫌が悪くなった。そのうち高校の友達と遊ぶのにもいい顔しなくなり、僕としては窮屈な思いをすることが多かった。二人でいるときは楽しい時間を過ごすことができたので、束縛に関しては気にしないようにしていた。
そんな感じで一年が過ぎ、僕は受験生まっただ中であった。正直地元から離れた大学へ行きたい気持ちもあったけれど、タクヤさんのこと家族のことを考えて、地元の大学へ進んだ。自分の学びたい学科もあったし、学費事などあり最善の選択だったと思う。
大学では、勉強、バイトと忙しいけど充実した日々が続いた。しかし、大学の友達と遊ぶ頻度が増えた僕にタクヤさんが不満を持ち始めたのは事実だった。会う度に「友達と俺とどっちが大事なの?」や「お前は俺に飽きてきたんだ」など言うようになり、始めはきちんと向き合おうとしていたが、少しずつうんざりしてきていたのも事実であった。この時からなにか僕ら間違った方向へ進んでいたんだと思う。
大学一年の夏、僕らは地元の夏祭りに出かけた。お互いにビールを飲み、会話し、楽しい時間が流れた。打ち上げ花火を見るために少し人気の少ないところで並んで座り、夏休みに大学の友達と海へ行く計画があることを話したとたん、タクヤさんの顔色は変わり「そんな計画俺は認めない。だから絶対に行くな」と言った。僕はタクヤさんの豹変ぶりに驚きつつもできるだけ冷静に「どうして?嫌な計画かな?」ときいてみた。すると突然僕の左頬に痛みが走った。タクヤさんに殴られたのだ。一瞬なにが起こったなか理解できなかったが、少しずり理解し、僕はあまりに驚いて「今日のことちゃんと話し合いたいけど、今は駄目だから時間をちょうだい」というのが精一杯で、その言葉を残してその場を後にした。


続きます。

引用なし

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初めての恋4
 りゅう  - 09/8/1(土) 12:00 -
頬がジンジンする。家までの道のりをただただ落ち着こうと思って歩いた。携帯電話はメールや電話で鳴りっぱなしだけど、見る気になれなかった。家に着くと少し気持ちが落ち着いてきたのでメールを見ると、タクヤさんからの謝罪メールが何件も入っていて内容は「殴るつもりはなかった」、「もう二度としない」、「お前を失いたくない」などなどであった。なんだか内心ホッとした。殴られて当然だとか言われたらどうしようかと不安だったし、酒が入ってのことだったのに僕も過剰に反応し過ぎた気もしたから。家の近くまで来ているというタクヤさんとすぐに会うことにし、タクヤさんは殴ったこと、俺は最近友達を優先しすぎたことをお互いに謝って仲直りした。でもここでタクヤさん殴ったことについてキチンと話し合って
おくべきだったのかもしれない。
それからというもの、なにか二人の間にもめ事があるたびに僕はタクヤさんに殴られるようになった。だんだんとそれはエスカレートしていって、暴力と呼んでもいいぐらいになっていた。タクヤさんは殴っている最中「お前が悪い」、「早く謝れ」など怒りに任せて罵倒し、怒りがおさまると最初に殴った時のように謝罪を繰り返した。もめ事の理由は様々だったが今思うと、僕がタクヤさんを優先しなかっ時によく殴られた。だんだんと殴られることが当たり前のようになり、僕のなにかもおかしくなり、「殴られている間我慢すればタクヤさんは優しくなるし、僕が悪いから彼は殴る」という考えに捕らわれて、殴るタクヤさんに抵抗できなくなっていく自分がいた。

続きます。

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Re(1):初めての恋4
 ひろ  - 09/8/2(日) 8:22 -
ちょっと考えさせられる良い話ですね。
先のストーカー殺人事件(親が殺された事件)もそうだけど、逃げれば
いいのではないかと思うけど逃げられないのですね。続きの話をまってます

引用なし

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初めての恋5
 りゅう  - 09/8/2(日) 9:02 -
そんな関係が1年くらい続き、僕は大学でも少しずつ暗くなっていたのかもしれない。大学で知り合った一番仲の良い女友達のHにゼミの飲み会で「最近お前元気ないね?今日も必死に楽しんでるフリしてるみたい、なんかあった。私でよければ聞くよ?」と言われ、なんだか自分でもわからないけど涙が止まらなかった。Hに今までのことを全て話した。すると意外なことにHは「私も高校の時に同じような体験がある」と親身になって聞いてくれた。Hはもうきっと彼との関係は修復できないこと、自分のことを守るために早く別れた方がいいこと、このままの関係を続けてもきっと先はないことなどなどアドバイスくれた。正直僕も頭ではわかっていたことだったが、改めて友人に言われると目が醒める感じで、とても有難かった。
しかし次の日、タクヤさんに会えばいつもと変わらず、ただタクヤさんの顔色ばかり伺う自分に戻っていた。恐らく、これからのことを話すよりも、ただ目の前にいるタクヤさんが怖くて怖くて仕方なくて、その場しのぎ対応しかできない弱い自分になっていた。
そんなある日、風呂上がりなにげなく脱衣所でパンツ一丁で髪を乾かしていたら母親が急に入ってきて、僕のアザだらけの身体を一瞬驚いた顔をして脱衣所から何も言わず出て行った。案の定、すぐに両親にリビングに呼び出された。父親が「体が傷だらけなそうだな、見せてみなさい」と言われ、僕は心配かけたくなかったし「友達のバイクの後ろに乗りコケた、そんなに痛くないし大丈夫」と無理に笑った。父は「もうお前も二十歳だし、生活に文句をつけるつもりはない、でも無理なことはするな。親はいくつになっても心配なんだから。」と困った笑顔で語った。僕はなにしてるんだろう、、そんな思いで頭の中がいっぱいになったのを今でもよく覚えてる。
でも、タクヤさんの関係に何も変化をもたらすことのできないままただ時間は過ぎた。今になって考えると、時間がたつにつれて僕の傷は深く多くなったのに、傷のほとんどは服で隠れるところにあり、それは怒りに任せて殴るタクヤさんの、周りに暴力が知られることのないように冷静に下した判断だったんだと思う。


続きます。

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初めての恋6
 りゅう  - 09/8/2(日) 19:25 -
いつものように、バイトが終わったことをタクヤさんに報告しようと電話した。すると、タクヤさんではない男が電話に出て「タクヤはシャワーに入っているから後でかけ直すように伝える。」と言われ、意味がわからず「ああ、わかりました」と僕は答えて電話は切れた。浮気か?頭をよぎった、でもとりあえず連絡を待つことにした。30分後、タクヤさんから着信があり、タクヤ「バイト終わった?」、僕「うん、さっきの人だれ?」、タクヤ「話すと長くなるから明後日会った時に話す」と言われ、僕は応じた。タクヤさんと電話が終わり全然腑に落ちていない僕がいた。するとまた電話に着信があり、とても懐かしい人からの電話だった。タクヤさんを僕に紹介した彼だ。「久し振り、番号変わってなくてよかった、タクヤのことで話したいことがある、久々に明日飲まないか?」とのことで、さっきのこともあるし、会う約束をした。
僕と彼が連絡を取り合うことをタクヤさんが嫌がったため、もう3年くらい会うことはなかった。当日、久々に会った彼は3年前と変わらない笑顔で俺を迎えてくれた。お互いの近況(仕事や大学のこと)を報告しあい、彼は本題に入った。
昨日電話に出たのは彼であること、タクヤさんと彼は定期的に体の関係があり、僕とタクヤさんは1年くらい前に別れたと聞かされていたこと、昨日偶然タクヤさんの電話の着信画面に僕の名前が表示されるのを見て正直焦ったことを話した。
彼「タクヤはこういうこと聞くと感情的になるから、お前らが今どういう状況なのか、お前から聞いておきたくて」と言った。
僕は今でもタクヤさんと付き合っていることを話した。ただ、暴力のことは彼がタクヤさんの同僚であること、また後日タクヤさんにどのような仕返しをされるか考えると怖くて話せなかった。
彼は「お前のことは弟ように思ってるし、知らなかったとはいえ今回のことは本当にごめんな。タクヤとは切るよ。こんな立場で言えることじゃないけどちゃんとお前ら話し合った方がいいよ。」と言った。
僕はうなずくしかできなかった。お互い次の日仕事や学校だったのでその日は早めに別れた。遅くなったのでタクシーで家路につくと「今家か?」とタクヤさんからメールが入った。すぐに「うん家だよ」と返信して、なんだかタクヤさんが浮気をしていた事実と、それでも僕を束縛しつづける彼の姿、でも怖くて逆らおうとしない自分、いろいろなことが一気に押し寄せてきて涙が出てきた。涙は止まらず子供のように泣いた。運転手さんが「お客さん大丈夫ですか?」と声をかけてくれたが、まったく反応する余裕がなく降りるまで泣いていた。

続きます。

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初めての恋7
 りゅう  - 09/8/2(日) 21:07 -
次の日、タクヤさんと会った。タクヤさんはいつも通りだった。大学はどうとか、自分の仕事は最近どうとか少し上機嫌で話す。僕もできるだけいつも通りを演じる。そして、ゆっくり話そうと人気のない駐車場に車を停め「この前電話に出たの○さんだから、お前聞かないってことは気にならないの?」と言われた。「気になるけど、今日話すって言ってたし、話すの待ってた」と答えた。
するとタクヤさんは僕の予想をはるかに超える話をしだした。
「○さんとは体の関係が長いことある。俺があの人と寝てればお前はあの人と浮気とかできないだろ?でも、あの人この前電話にでちゃってお前も浮気とか気づいただろうし、妬かないで平然としてる今日のお前見てなんか反省する気もなくなったよ。逆になんかイライラしてきた」と言って、いつもの通り僕を殴り始めた。
僕は殴られながら、僕の中でなにかが壊れていくのを感じて気づけば「別れよう」と口にしていた。それを聞いたタクヤさんは「俺がお前のことどんなに考えているのかわからないのか」「お前はいつになっても俺のものにならない」等々叫びながら車から僕を引きずりだしてただひたすら殴った。どれくらい経っただろうか、僕は抵抗できないまま殴られ続けた。タクヤさんは冷静でいられなかったのかその日は顔も殴った。僕に馬乗りになり息が上がったタクヤさんを僕はきっとこのまま殺されると思い見上げたのを覚えている。「ちゃんと考えろ」僕に吐き捨てタクヤさんは、車に乗り込み僕を残してその場を去っていった。
薄れていく意識の中で、僕は友達にHに今いる場所を電話で伝え、意識は飛んでしまった。次に気づいた時僕は泣いているHに抱き抱えられていた。「なんでもっと早く助けを呼ばないの。こんなにボロボロになって。」と言いながらHは泣いてた。僕はさっきの出来事は本当にあった現実なんだと改めて思った。
Hは僕を病院に連れて行き、ゼミ仲間の一人暮らしの部屋へ僕を寝かせた。部屋の主も何も聞かないで僕を受け入れて、僕は少しホっとしたのか、Hとゼミの友人の話し声を聞きながら眠った。

続きます。

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Re(1):初めての恋7
 たく  - 09/8/3(月) 13:29 -
続きお願いします

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初めての恋8
 りゅう  - 09/8/4(火) 2:39 -
体中が熱い、痛い、そう思って目を覚ますともう昼間だった。Hも部屋の主(以下K)も部屋にいる様子はなく、テーブルの上にHから目が覚めたら必ず連絡するように、Kからはバイトに行ってくるとの置手紙があった。Hにメールをうち、顔を洗おうと洗面所へ向かった。洗面所の鏡にうつる自分の顔を見て正直驚いた。いくつかガーゼをとると、たくさんのアザとあちこち腫れていた。なぜか自分の顔を見て冷静に「痛々しい」と感じた後に、「ああ、なんでこんなことに?」と一気に怖さと空虚感が襲ってきて体中の力が抜けて、その場でうずくまり泣いた。時間が経つ感覚が麻痺した感じでその場でただボーとしていると、Hがそんな僕を発見して駆け寄り「どうしたのこんなとこで、大丈夫?」と抱きしめてくれて、「Hの身体暖かいな」と思いだんだんと自分が正気に戻っていくのを感じた。
落ち着いた僕にHは、今はとにかく体を休めること、今はタクヤさんからは逃げて自分を守ることなど諭すように優しく語った。タクヤさんから逃げることが最善なのかその時僕にはわからなかった。というより、考える余裕がなかった。そのうちKがバイトから帰ってきた。Kは当分家にいていいこと、話を聞いて欲しい時はいつでも聞くからと気遣ってくれた。
体も顔も傷だらけで家には帰れないと思い、Kに甘えて当分居候させてもらうことにし、親には夏休みなので友達と思いきり遊ぶためしばらく帰らないと連絡した。バイト先には、顔に怪我をし3週間くらい休ませてほしいと連絡した。バイトは接客業なのでこの顔では当然勤まらない、クビになることも覚悟したが、バイト先のオーナーは承諾してくれた。夏休みだか先生の手伝いで週末以外がほぼ毎日学校に行かなくてはならなかったが、HとKの計らいでゼミの仲間がカバーしてくれた。その時は必死であまり考える余裕はなかったが、当時の周りの暖かい心遣いに今でも感謝の気持ちでいっぱいだ。
それから2週間くらいは、Kの家でひたすらボーっと過ごした。タクヤさんとのことを考えようとしても、うまく頭が回らない。体の傷は少しずつ癒えていくものの、心の傷は予想以上に深く、殴られた時のタクヤさんの顔が脳裏に焼き付き、フラッシュバックのように急に思い出され、体の震えが止まらないという日々が続いた。Kと並んで寝ている時も急に僕は震えだした、Kは「大丈夫だから」と言いながら優しく僕を抱きしめ、震えが止まるまでそのままでいてくれた。Kは結構ごつい体をしている男だが、その時の僕には十分な安心感を与えてくれた。Kはストレートだが、そうゆうことを自然としてくれる人であった。
3週間が経ち、体の傷は大分よくなった。普通の生活に戻るときがきた。Kの部屋を出て、Hに携帯電を返してもらう、実はHと話した結果、タクヤさんからのメールや電話に応じるときっと僕は彼に会ってしまうこと、次は僕の身がどうなるかわからないことを考え、携帯電話ずっとHが預かっていた。家族や友人、バイト先からの連絡は、Hが口頭で伝え、必要があれば僕から折り返すかたちをとっていた。
自宅に帰ると今までと変わらず、笑顔で「おかえり」と家族はむかえてくれて、バイト先では「これから頑張ってもらうから」と激励してくれた。タクヤさんに殴られたあの日からなにも変わらない日々が僕を待っていて、とにかく普通に僕は過ごした。時折体の震えが襲ってきたが、支えてくれる友人の存在は大きくどうにかやり過ごした。携帯電話には毎日タクヤさんからの謝罪メールと着信が数十件入る。それを意図的に無視するというよりも応じる余裕がなく、僕は毎日彼からの連絡をまるでなかったかのように見て見ぬふりをし続けた。そんな感じで一週間が過ぎた。

続きます。

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Re(1):初めての恋8
 加藤  - 09/8/10(月) 1:18 -
続き頑張って下さいっ!
楽しみにしてます。

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初めての恋9
 りゅう  - 09/8/10(月) 12:45 -
コメントをくださったみなさんありがとうございます。
励みになります。

普通の生活に戻って一週間、僕がバイトの休みを大分もらっいる間、僕のシフトを代わりにうめてくれたバイト仲間が休みをとることになり、恩返しの意味もこめて、そいつのシフトをこなしているとバイトは結構忙しくなった。正直忙しくしていればタクヤさんのことを考えなくて済むし、なにかに集中していればあの恐怖も襲ってこなかったのでありがたかった。
そんなある日いつもよりバイトの上がりが遅く、帰宅は深夜12時を過ぎていた。
「少し眠いな」とかボーっと考えながら、家の近くの僕が借りている契約駐車場に着いた。家まではここから3分くらい住宅街ではあるが真っ暗な道が続いている。あくびをしながらバックで自分の駐車スペースに車を入れて、なにげなく前を見ると、、向かいの駐車スペースにタクヤさんの車が停まっていた。ドアが開き、タクヤさんが降りてくる。僕は、、彼の姿を見て一瞬体の力が抜けていくのを感じていた。次の瞬間、ものすごい震えが僕を襲い、呼吸は一気に苦しくなった。このままではいけないと思い僕は車を発進させて、驚いた顔をするタクヤさんを尻目に僕は逃げるよにその場を立ち去った。
運転もままならない感じになり、近くのコンビニに車を停め、とにかく体の異変が落ち着くのを待った。過呼吸になりとにかく苦しい、震えもなかなか止まらない、またなぜか鳥肌が体中にたっていた。過呼吸の対処方法は、どこかで習って知っていたので、後部座席にあるバイト先の紙袋を手にとり口にあてがう。10分程すると、呼吸は完全に整い、震えも自然と止まった。少しほっとしたが、すごい脱力感に襲われた。
コンビニで飲み物を買い口にすると同時に涙が溢れた。Hに電話をするが話し中、Kにも連絡をとってみるが、寝ているのか電話にでない。体かだるいのでとにかく家に帰りたくなった。時間は午前1時を過ぎていた。家に帰るにしても、駐車場に車を入れないといけない。一度駐車場を試しに通ってみるが、タクヤさんの車はない。僕の携帯にはタクヤさんからの連絡は一切なかった。帰ったのか?でも不安で家が近い幼なじみのSに電話してみる。幸い起きていて、少し話をしないか?と誘ってみる。Sは応じてくれて、流れで駐車場まで自転車で迎えにきてくれた。Sは最近僕の身に起きた一連の出来事など知るよしもなく、いつものように「おつかれー」と満面の笑みで僕に話しかける。僕はできるだけ普通に接する。こいつは面白いキャラで、いつも僕を笑わせてくれる。本人にしてみれば軽い近況報告のつもりかもしれないが、彼の身の回りではおかしなことが起こりまくる。彼の話を聞きながらしばしさっきの出来事を忘れる。僕の家で1時間ほど話をしていると、僕の携帯にメールが入る。Hからだろうと思いながら確認すると、タクヤさんからだった。内容は、
「さっきはせっかく待っていたのに、どういうことだ?友達と自転車二人乗りして楽しそうだな。お前の大事な友達車で轢いてやろうか?それが嫌ならちゃんと俺と向き合え」という感じだった。
一気に僕は現実に戻され、誰かに頼ろうよりももう誰も巻き込みたくないと思った。すぐに「わかった。すぐに会うから、ちょっと待ってて」と返信し、Sには急用ができたので出かける旨伝え、帰ってもらった。Sが手を振りながら彼の家方面へ自転車を走らせる姿を見届けて、「どこにいるの?」とタクヤさんにメールをすると「駐車場」との返信が入った。
駐車場に着くとタクヤさんは車の中にいて、窓を開けて「とりあえず乗ったら?」と言う。僕は応じる。
タクヤ「久しぶりだな。体は大丈夫か?さっきの態度はなんだ?」と車を走らせなが言う。
僕「体は良くなってる。さっきはいきなりの待ち伏せで驚きすぎてその場にいられなかった。今日はちゃんと話そうと思って会った。」タクヤさんはうなずく。
「別れよう?もうタクヤさんといても自分が壊れていくばっかりだ。こんなのお互いのためにならないし、もう暴力に僕は絶対に耐えられない。この前のことがあって、もう精神的に限界なんだ」と話した。不思議と冷静に僕は話せた。恐怖や震えは襲ってこない。


続きます。

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初めての恋10
 りゅう  - 09/8/10(月) 14:22 -
僕はタクヤさんの返答を待つ。すると目線を下に落としながらボソっと「言いたいことはそれだけか?」とタクヤさんはつぶやくように言う。
僕は「え?」くらいしか反応できずにいると、タクヤさんは涙を流しながら、
「俺の気持ちはいつも聞かないのか?俺の気持ちはどうなる?これで終わり?お前は俺にチャンスもくれないのか?連絡がとれなくてお前のことどれだけ心配したと思う?なのにお前はこんなことしか言えないのか?」と胸の内にしまっていた感情を吐き出すかのように怒鳴り続ける。僕は真剣に聞こうとするが、なんだか全然頭にはいらない、それになんにも感情が湧かない。自分でも戸惑った、タクヤさんの興奮や怒りはピークに達したのか、僕の胸ぐらを思い切り掴んだ。その瞬間「殺される」と僕は頭の中で思った。すると僕の中で何かが切れた。この前の殴れている時と似ている感覚が僕を襲う。思考が停止し、なにも反応ができなくなる。タクヤさんが僕に怒鳴り続けていることはわかるが、どうにも反応ができない。
タクヤさんの車は僕らが度々訪れていたラブホテルに入る。
いつの間にかタクヤさんは怒鳴るのを止めていた。ドライブインタイプのホテルで駐車スペースから部屋に上がる階段で、僕の手を引きながらタクヤさんは、僕の耳元で「お前が欲しいんだ」と囁く。僕は嫌なはずなのに頷くことしかできない。ベットの上で僕は服を脱がされる。タクヤさんがキスしてくる。唇が触れた瞬間僕の体は鳥肌がたち、急に「嫌だ」という感情が僕を襲う。少し抵抗すると「動くな」と顔を殴ろうとする。とっさに避けようとすると、鼻にパンチはあたってしまい、鼻血がシーツに2、3的飛び散った。その血をを見て僕の思考はまた停止した。僕は抵抗しなくなった。タクヤさんは荒々しく僕を抱いた。自分だけ何度も僕の中で果てた。
どれくらい時間が経っただろうか。タクヤさんは満足したのか寝息をたて始めた。僕はバスルームを向かうと何度もおう吐しながらシャワーを浴びた。どこかに傷がついたのか、僕の中からはタクヤさんの精液と少量の血が流れてくる痛みはなかった。震えがとまらない。だめだここにはいられなと思い。ホテルの人を呼んで清算を済ました。宿泊料金を払い、車の持ち主である連れが寝ているので、僕だけ外に出たい旨伝えると、裏口から出してもらえた。外は薄明るくなっていた。国道に出てタクシーを拾い家路についた。家につくととにかくベットに倒れ込み寝た。
次の日目が覚めると、すぐにタクヤさんの顔が思い出され震えと恐怖が僕を襲い過呼吸になる。昨日のように自分で処置し、少し落ち着いたので自分の部屋を出ると、家族がおはようと声をかけてくれる。おはようと返し食事をとり、なんだか昨日のことは夢だったのかな?という感覚とらわれる。しかし、鼻の痛みが現実に僕を引き戻す。その日はバイトが入っていたため、すぐに出勤準備をし、出勤した。バイト中は仕事に集中し、あっという間に勤務時間は終了した。
昨日の出来事をすぐにHに報告した方が良いとは思ったが、昨日の出来事を細部にわたって思い出すことはしたくなかったのでその日は控えた。

続きます。

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Re(1):初めての恋10
 加藤  - 09/8/11(火) 3:05 -
続きありがとうございます!
これからも頑張って下さい!!

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初めての恋11
 りゅう  - 09/8/11(火) 13:08 -
バイトの帰り道、僕はボーと運転していた。自宅が近づきはじめて昨日のようにタクヤさんが待ち伏せていたらどうしようと思い不安になる。兄の契約してる駐車場に車を停めることを思いつき、そのようにした。その駐車場にタクヤさんの姿があるわけもなく、少しほっとして家に向かって歩く。家の前に人影がある、まさかと思ったがタクヤさんであった。タクヤさんは僕を確認すると駆け寄ってきて、「待ってれば会えると思って」と言いながら僕の腕に触れる。その瞬間、僕は一瞬で震えと過呼吸に襲われ、苦しくてその場に座り込んだ。タクヤさんは「おい、どうした」と僕の顔をのぞき込みながら、少し僕を揺さぶった。体に全く力が入らない僕は、そのまま地面に倒れてしまう。タクヤさんは焦った感じで「大丈夫か?」と大きな声を出した。その声さえも僕は怖かった。偶然コンビニに向かおうとした姉が自宅から出てきて僕を発見した。すぐに両親に助けを求め大きな騒ぎになった。父親に担がれ両親の車で病院へと運ばれた。騒ぎの中でタクヤさんはいったいどうしていたのかわからない。病院で処置してもらい症状はすぐに改善した。母は困った笑顔で「大したことなくてよかった。過呼吸ですって」と語りかけた。病院からはすぐに帰ることができた。帰りの車中、姉と母の話の中でタクヤさんは「ただの通りすがりの男性」ということになっていて、それを聞いてタクヤさんのことを説明しなくて済むと思い安堵した。
次の日バイトは休みだった。家族から今日は安静に家で休むように言われ、自宅でなにも考えずに過ごした。昨日の病院から携帯電話の電源を入れずにいた。夕方ごろHが家を訪ねてきた。Hは涙目で「全然連絡とれないから心配したよ。でも何事もなかったみたいでよかった」と軽くため息をついた。まずは連絡をいれなかったことを謝罪し、一昨日と昨日の出来事を全てHに話した。
H「あいつ殺してやりたい。あんたの気丈に話してる姿見ると逆に痛いよ?たぶんあんた相当精神的にきてると思う。顔つきがおかしいし、もう見ていられない」と僕の手を強く握りながら言う。
その指摘に内心驚いた。でも言うとおりだと思った。僕はタクヤさんが与える痛みと向き合ったり、受け止めたりするよりも、その痛みさえ感じないふりをし続けることで自分を守っているところがあった。それで一時的にやり過ごすことはできても限界がある。現に僕の体はすでに悲鳴をあげ始めている。なにか行動しなければなにも変わらないと思った。すぐにタクヤさんへメールをする。
「もう僕ら無理だ。昨日見たように僕はあなたに触られるだけでああなってしまう。話し合ったりすることももうできない。このメールで終わりにしよう。それがお互いのためだし、なにより僕がもう限界だからお願い俺を解放して」との内容を送信後タクヤさんからの電話、メールを全て着信拒否にした。
家にいてはいつ会いにくるか分からないので、またKの家にしばらくお世話になる事にし、夏休み残り2週間過ごした。
夏休みが終わり、日常に戻っても、もうタクヤさんは僕の前に姿を現すことはなくなった。ただ、彼から受けた心の傷はその後長い間僕を苦しめた。彼の存在はなくなっても、僕は急に襲ってくる言いようのない不安にさいなまれ、震えと過呼吸を発作のように繰りかえした。僕が弱いのを棚に上げる気はないし、全てタクヤさんの責任と言うつもりもないが、その後僕の生活はしばらく荒れた。どう処理していいか分からない虚しさと寂しさを、リストカットや掲示板や発展場で一時誰かの温もりにふれることでうめた。出会いとかそういうものを求める気は少しもなくて、相手が真剣になったり、僕に思いやりを向け始めると怖くなり逃げた。そんな生活が2年弱続いた。この時には少しずつ自分の傷が癒え始めたのを自覚するようになった。震えと過呼吸が起こる頻度は減り始め、リストカットや性生活も落ち着いた。Hも「あんた出会った頃みたいな笑顔が戻ってきたよ」と嬉しそうに笑ってくれた。

続きます。

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初めての恋12
 りゅう  - 09/8/13(木) 17:51 -
僕は大学4年生になっていた。就職活動も一段落し、卒論やらに追われる日々を送る。バイトは同じところにずっと勤めた。タクヤさんのことは顔すらボンヤリとしか思い出せなくなり、楽しい彼との思い出ももう忘れていた。ただ、タクヤさんが僕に与えて恐怖感はずっと僕に付きまとう。精神的に安定はしたが、ごくたまに震えと過呼吸が襲う。また、誰とも恋愛やらすることができずにいた。なんだか漠然と誰かとそういう関係になるのが怖くて、一種の人間不信みたいのものだったのかもしれない。そんな日々を過ごした。そして大学を卒業を控え、その週でバイトを辞めることになっていたある日、バイト先にタクヤさんを僕に紹介した彼が偶然きた。彼はすごく驚いた顔をした後にすごく笑顔になり、「久しぶり!」と僕に近づいてくる。正直この再会は僕にとってどうでもいいというか、なんの感情も湧かなかった。「お久しぶりです」と僕は仕事が忙しいふりをした。彼は予想通り、タクヤさんの話をする。「お前ら別れたんだって?2年くらい前に聞いたよ。あいついきなりすげえ痩せたり、イライラしてる雰囲気だったから問いただしたら、お前と別れたって言ってたよ」と彼。僕はそんな情報どうでもよく愛想笑いで対応していた。「それとあいつ転勤になったんだよ。出世コースの転勤で今はもう県外に住んでるよ」と続ける。また愛想笑いで応えると、「あっ時間がないからまたな。」と彼は去っていった。タクヤさんの近況を聞いても何も感じない自分がいた。「もう関係ない」と割り切っているというよりも、「彼のことを思い出したくない」という感情がそこにはあったんだと思う。次の日にはタクヤさんの近況を聞いた事すら頭にない状態になった。
そして大学を卒業し、社会人となった。とにかく仕事に慣れるのに必死で毎日がすごいすスピードで過ぎていく、あっという間に一年の月日が流れる。

続きます。

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Re(1):初めての恋12
 西川峰子  - 09/8/22(土) 14:56 -
続きが気になります。

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初めての恋13
 りゅう  - 09/9/19(土) 13:12 -
かなり投稿に間があいてしまったのですが、続き書きたいと思います。
よかったらよろしくお願いします。

就職して一年くらい、一度転職をしたりで結構バタバタしました。休みも固定となり少しずつ生活も落ち着いてきたころ、携帯に知らない番号から着信が入るようになったがタイミングが合わずとれずにいた。仕事では携帯は使わないし、面倒くさいので折り返さずに、用事があるならまたかかってくるだろうと思いながら3日くらいが経過した。そんなある日、友人にメールをうつため携帯をいじっていたら、偶然電話をとってしまった。ちょうどいいと思い「もしもし」と電話にでた。「もしもし、○○だよね?」と僕の名前を相手は口にする。とても乾いた感じ男性の声で、風邪でもひているのか?って印象だった。「そうですが?」と答えると、「タクヤだけど、」と応答があり、一気に僕の頭の中は真白になり「ああ」と言うのがやっとだった。
タクヤ「お願いだから、切らないで少し俺の話を聞いてほしい」
僕「ああ、はい」
タ「突然ごめん、一方的に俺が話したいことがあるんだ。迷惑なのはわかってるけ ど聞いてほしい。」
僕「うん。」
タ「あれから結構経って、俺なりに色々考えて、ちゃんと謝りたいと思ったんだ。 俺の自己満なのはわかってるし、ただ迷惑かもしれないけど、付き合ってた頃、 お前に俺がやってきた仕打ちまとめてごめんなさい。今さら謝ってもなにも変わ らないけど、全部俺が間違ってたしすごく後悔してる。別れてから、ずっと俺は そればかり考えてきたし、これからも罪悪感を背負っていくよ。本気でお前のこ と愛してた、でもそれで色々なことが見えなくなってた。そんなの言い訳にもな らないけど、本当に後悔してる。今さら謝罪なんてお前にとって意味ないのかも しれないな、これからもお前の幸せ祈ってるから。話は終わり、聞いてくれてあ りがとう」
僕「ああ、もうきってもいい?」
タ「うん、元気でな。もう切るね」

電話はきれた。直後緊張がとけていくのがわかり、なんとも言えない脱力感におそわれる。少し冷静になってくると、タクヤさんの発言が一方的で身勝手だと思えてきて、なんだか怒りがこみ上げてくる。もう彼とのことは思い出したくなかった。そっとしておいて欲しかった。涙が自然とあふれた。今さら彼の思いなんて知りたくなかったし、僕にはもう関係ないと感じた。その日は友達を呼び出して記憶をなくすく酒を飲んだ。無理してでも楽しい酒にした。次の日すごい二日酔いに襲われながら、もう二度とタクヤさんのことは考えないと決めた。今さら考えたってなにも変わらないと感じたし、そのことで自分の気持ちが乱せるのがすごく不愉快だった。

続きます。

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Re(1):初めての恋13
 大学生  - 09/9/20(日) 1:52 -
ここまで一気に読んでしまいました。
僕はりゅうさんほどつらい恋をしたことは無いので、正直共感出来ない部分もあります。でも、りゅうさんもタクヤさんも、誰でも心のすみにすごく弱い部分があって、そこを痛めつけ続けると、人ってちょっとずつ壊れてしまうのかなって感じました。
ただなんにせよ、タクヤさんの身勝手さにはほんま呆れてものも言えません。
ただ、なぜそこまでつらい思い出を今改めてここに書いているのか、りゅうさんの想いを知りたいなと思いました。
大変だとは思いますが、続き頑張ってください。


えらそうな内容ですいませんでしたm(_ _)m

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初めての恋14
 りゅう  - 09/9/20(日) 14:36 -
大学生さんコメントありがとうございます。
なんで今ここにタクヤさんとのこと書いているのかというと、うまく説明できなくて申し訳ないのですが、タクヤさんとのことを僕の中で最近本当の意味で消化できたからだと思います。文章にすることで自分の中で整理できるかもしれないという思いもあります。もう少しで完結するので、読んでいただけている皆さんよかったらお付き合いください。では続きです。

前回の電話があって以来特に連絡はないまま2か月の月日が流れた。僕は特にタクヤさんのことを深く考えないまま、仕事、プライベートをいつも通り過ごした。そんなある日帰宅すると母親に「あんた宛てに手紙が届いてるよ」と封筒を渡された。紫色の封筒。最初ダイレクトメールかなと思った。年賀状以外友人から手紙なんてもろったことなかった。でも、今回のは手書きの宛名、差出人はタクヤさんだった。自分の部屋でネクタイを緩めながら封筒を机になげて、着替えながらすぐに読むかどうか迷った。その日は木曜日、明日も仕事であまり自分の気持ちを荒げたくなかったので、休みの土曜日に読むことに決め、その日まで封筒の存在を忘れた。土曜の朝に封筒の封を切る。なぜがハサミを持つ手が震えた。中には便せんが3枚、1〜2枚は大きな震えた字で書かれていて、3枚目は種類の違う便せんで奇麗な字だった。1〜2枚目を読んでみる。
手紙の内容
「○○へ(僕の名前)
 この手紙をあなたへ送るべきか迷いながらも、気持ちが抑えきれずペンをとりま
 した。最後まで勝手な私をどうかお許しください。先日の電話で、今さらながら
 私の思いはお伝えました。思いを伝えられたこと、久々にあなたの声を聞けたこ
 とで、私は少しほっとしました。これもとても勝手な思いだということは承知し
 ております。
  私は人生で本気で愛したのはあなたが初めてでした。愛おしく思うあまり私が あなたにしてきた仕打ちは、あまりにもあなたにとって酷なことだったと思いま
 す。今でも私に暴力をふるわれた後のあなたの表情が脳裏に焼きつきはなれませ
 ん。どんなに謝罪しても過去を変えることはできず、あなたを傷つけた事実を消
 すことはできないですが、改めて謝罪させてください。本当にごめんなさい。
  あなたは私にとってすべてでした。人生で愛する人に出会えることはそう多く
 はないと感じてます。あなたの傍にいることは許されないですが、遠くからあな
 た幸せを願っています。あなたらしく幸せになってください。突然のお手紙失礼
 しました。
 
 追伸 ここまで書いた私の字で異変を感じているかもしれません。実は、肺がん
    を患い私の命はもう長くはありません。だからこの様な手紙を書いたとい
    うわけではなく、ただただあなたには真剣に謝りたかったのが私の本心で
    す。そこをご理解していただけると幸いです。
    今でもあなたを愛しています。私のことなどこの手紙を機に忘れて幸せに
    なってください。

3枚目の便せん

「○○様
 突然のお手紙失礼いたします。
 私はタクヤの妻のアヤと申します。夫は平成20年○月○日他界致しました。
 夫の死後、遺品を整理している中でこの手紙を見つけました。内容を拝見しあな た様へ送るべきか大変迷いました。あなた様と夫の歴史を私は存じません。あな
 た様のお名前を夫の口から聞いたことはあったのですが、お友達とばかり思って
 おりました。夫はこの手紙を発送する機会はあったかと思いますが、どうやらそ うせずにいたようです。あなた様の思い、夫の思いを考えると、私がどうするべ
 きなのか正直わかりませんが、夫が病床であなた様にこの手紙の内容を伝えたか
 ったのかと思うと送らずにはいられませんでした。私の勝手な行動をお許しくだ
 さい。

以上が手紙の内容でした。
僕はこの手紙の読んで、頭の中が真っ白になりただ呆然としていた。

続きます。

引用なし

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