僕が君と出会ったのは
丁度去年の4月。
高校の入学式で初めて君を見た。
一目惚れだった。
しばらく経って高校生活にも慣れ始めた頃、僕は友達に君のアドレスを聞いて、君にメールを送った。
【突然でメールごめんね。
1年G組のじゅんだけど分かるかな?
Rにアドレス教えてもらった。】
―数分後―
【おう!分かる!
いつも見るし!笑】
こんなメールが来た。
僕は、心臓が高鳴って、顔は熱くなった。
しばらく他愛の無いメールを繰り返した。
そんな毎日を送るうちに、しだいに仲良くなっていき、勉強で分からない所教えてあげたり、教えてもらったり、君の部活終わるのを待って、2人で一緒に帰ったりもしたね。
君は、部活になど入っていない僕とは違い、
【野球】
という熱中できる物があったね。
たまに、君が部活無い日は、どちらかの家に泊まったり、1つのベッドで寝たり、腕枕してくれたり、
【お前女よか可愛いわあっ!笑】
って頭撫でてくれたりしたね。
嬉しかったんだ。
君は、顔もカッコイイし、体格もいいし、身長も高い。
だからモテるんだろうな、僕なんかには興味ないんだろうな。
と思っていた。
だけど、いつもみたいに部活が終わるの待って2人で帰っていた、ある夕方。
僕に言った一言。
【付き合うか!!俺等!!笑】
夕日に照らされた君の顔は、真っ赤だった。
【何で顔赤いの?】
って聞くと、
【夕日のせいだ】
とごまかす君の僕を見つめる瞳は、真剣そのもので、僕は、君にこう言った。
【信じてもいいの?】
そうすると君は僕の唇にKISSをした。
優しく優しく。
泣いてたね。
きっと僕、泣いてたね。
きっと僕、ひどい顔だったね。
【ずっと一緒にいて下さい。】
僕は、君にこう言ったよね。
するとね君は、呆れてる様にも見える笑顔で
【任せろ】
こう言った。
こうして2人は、付き合い出した。
2人が付き合う事は、ごく自然な事で、
【男同士だから】
だとかは、違和感を抱くべき内容じゃなくて、2人がお互いに愛し合うには、十分すぎる程に時は流れ、
季節はもう
もみじ色の季節。