CoolBoys ゲイ向け 恋愛話掲示板


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図書館での恋 you 10/11/8(月) 22:35
図書館での恋2 you 10/11/8(月) 22:36
図書館での恋3 you 10/11/8(月) 22:37
図書館での恋4 you 10/11/9(火) 0:53
Re(1):図書館での恋4 RAI☆ 10/11/9(火) 1:20
Re(2):図書館での恋4 you 10/11/9(火) 1:25
Re(2):図書館での恋4 しん 10/11/9(火) 1:51
図書館での恋5 you 10/11/9(火) 3:13
Re(1):図書館での恋5 10/11/9(火) 3:45
Re(1):図書館での恋5 ダイスケ 10/11/9(火) 8:42
Re(1):図書館での恋5 10/11/11(木) 1:48
Re(1):図書館での恋5 なり 10/11/11(木) 1:48
図書館での恋6 you 10/11/11(木) 20:07
Re(1):図書館での恋6 ダイスケ 10/11/12(金) 0:50
Re(1):図書館での恋6 なり 10/11/12(金) 2:56
図書館での恋7 you 10/11/13(土) 6:05
Re(1):図書館での恋7 Rai☆ 10/11/13(土) 6:41
Re(1):図書館での恋7 q 10/11/13(土) 10:17
Re(1):図書館での恋7 10/11/14(日) 8:55
図書館での恋 お知らせ you 10/11/15(月) 3:29
Re(1):図書館での恋 お知らせ 学生 10/11/15(月) 8:41
Re(1):図書館での恋 お知らせ RAI☆ 10/11/15(月) 9:03
Re(1):図書館での恋 お知らせ なり 10/11/16(火) 2:23
Re(1):図書館での恋 お知らせ わたる 10/11/17(水) 2:03
Re(1):図書館での恋 お知らせ ヒロ 10/11/18(木) 18:50
Re(1):図書館での恋 お知らせ ひろ 10/11/22(月) 8:33
Re(1):図書館での恋 お知らせ ダイスケ 10/11/25(木) 15:07
図書館での恋8 you 10/11/25(木) 20:09
お待たせしました!! you 10/11/25(木) 22:49
Re(1):お待たせしました!! けん 10/11/25(木) 22:55
Re(1):お待たせしました!! 学生 10/11/25(木) 23:58
Re(1):お待たせしました!! 10/11/28(日) 11:09
Re(1):お待たせしました!! なり 10/11/29(月) 12:00
Re(1):お待たせしました!! けん 10/11/30(火) 0:34
図書館での恋9 you 10/11/30(火) 1:57
Re(1):図書館での恋9 ダイスケ 10/12/1(水) 0:42
図書館での恋10 you 10/12/3(金) 1:28
Re(1):図書館での恋10 ダイスケ 10/12/3(金) 8:05
図書館での恋11 you 10/12/5(日) 23:32
Re(1):図書館での恋11 ダイスケ 10/12/6(月) 17:39
Re(2):図書館での恋11 you 10/12/7(火) 1:28
Re(3):図書館での恋11 ダイスケ 10/12/7(火) 16:57
図書館での恋12 you 10/12/7(火) 1:10
Re(1):図書館での恋12 みやび 10/12/7(火) 3:44
図書館での恋13 you 10/12/10(金) 1:23
図書館での恋14 you 10/12/11(土) 22:05
Re(1):図書館での恋14 ダイスケ 10/12/11(土) 22:44
図書館での恋15 you 10/12/12(日) 0:51
Re(1):図書館での恋15 ダイスケ 10/12/12(日) 1:24
Re(1):図書館での恋15 よしひろ 10/12/12(日) 22:07
お知らせ2 you 10/12/12(日) 22:26
Re(1):お知らせ2 ダイスケ 10/12/14(火) 1:23
Re(2):お知らせ2 you 10/12/14(火) 13:44
Re(3):お知らせ2 ダイスケ 10/12/15(水) 0:11
図書館での恋16 you 10/12/14(火) 1:52
Re(1):図書館での恋16 ひん 10/12/14(火) 23:13
Re(1):図書館での恋16 みやび 10/12/15(水) 3:48
Re(1):図書館での恋16 なり 10/12/21(火) 22:20
図書館での恋17 実家編1. you 10/12/24(金) 0:17
Re(1):図書館での恋17 実家編1. ダイスケ 10/12/24(金) 0:23
Re(1):図書館での恋17 実家編1. たく 10/12/25(土) 1:23
図書館での恋18 【堀川拓斗 編1】 you 10/12/25(土) 18:27
Re(1):図書館での恋18 【堀川拓斗 編1】 ダイスケ 10/12/25(土) 18:50
図書館での恋19 実家編2 you 10/12/25(土) 21:39
Re(1):図書館での恋19 ありがとうございます you 10/12/25(土) 22:21
Re(1):図書館での恋19 実家編2 なり 10/12/25(土) 23:03
Re(1):図書館での恋19 実家編2 けん 10/12/25(土) 23:31
Re(1):図書館での恋19 実家編2 たく 10/12/26(日) 0:16
コメありがとうございます。 you 10/12/26(日) 14:05
Re(1):コメありがとうございます。 裕貴(ゆうき) 10/12/28(火) 13:31
図書館での恋20【堀川拓斗 編2】 you 10/12/31(金) 0:22
Re(1):図書館での恋20【堀川拓斗 編2】 よし 11/1/5(水) 10:05
更新について you 11/1/8(土) 16:35
Re(1):更新について ゆう 11/1/8(土) 22:47
Re(1):更新について 11/1/8(土) 23:39
Re(1):更新について なり 11/1/11(火) 23:17
図書館での恋21 実家編3 you 11/1/13(木) 1:38
Re(1):図書館での恋21 実家編3 ダイスケ 11/1/13(木) 2:38
お待たせしました!! you 11/1/13(木) 3:11
Re(1):お待たせしました!! りょうた 11/1/13(木) 22:50
図書館での恋22 【堀川拓斗 編3】 you 11/1/14(金) 0:01
Re(1):図書館での恋22 【堀川拓斗 編3】 ダイスケ 11/1/14(金) 0:59
コメありがとうございます!! you 11/1/14(金) 4:24
図書館での恋23 実家編4 you 11/1/14(金) 4:19
Re(1):図書館での恋23 実家編4 なり 11/1/15(土) 0:43
Re(2):図書館での恋23 実家編4 you 11/1/19(水) 17:35
図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 you 11/1/19(水) 17:33
Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 のぶ 11/1/19(水) 23:10
Re(2):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 you 11/1/21(金) 18:00
Re(3):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 みやび 11/2/11(金) 18:58
Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 けん 11/1/31(月) 21:10
Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 ゆう 11/2/9(水) 8:00
Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 あつや 11/3/4(金) 20:19

図書館での恋
 you  - 10/11/8(月) 22:35 -
京都の大学にきて、4年目の夏が来ようとしていた。
今年の夏は全国的に本当に熱く、それは京都でも同じだった。

買ったばかりのTシャツの脇汗を気にしながら自転車をこぎ
俺は今日も図書館に向かった。

高校でハンドボール部だった俺は、大学に入ってもサークルとして続けていたので
体格はそんなにひょろくないし、
かといって体育会と違って本気でハンドをやっていないので、程よく筋肉がついている。
服もいろいろ選べる体系なのでオシャレもできるし、自分でも満足している体系だ。


そんな俺もいつもだったら焦っている時期である。
前期試験まであと1週間。
法学部に在籍している者だったら、試験1週間前の地獄を知っているはず。
法学部のような授業を出ないでも単位が取れる学部は、その反動が試験勉強のときに襲い掛かってくる。
試験直前の頑張りで、単位が取れるかが決まってしまうのだ。
うちの大学もの連中も大抵1ヶ月前から勉強し始めて試験に挑む。
俺も大抵なら三週間前くらいからやり始めるのだが
就活が長引いたのと、4回にもなると単位にも余裕があり少ししか登録していなかったので、安心して完全に出遅れてしまっていた。

だからそ、本当は死にもの狂いでこの遅れを挽回しなければいけないのだが、
俺はというと全く能天気、地に足がついていなかった。
なぜなら・・・


(あ!今日もいる!!)


俺は、今日もその人の真向かいの席・・・本当に真向かいは恥ずかしいので、その人から斜めの席に座った。

そう、俺がなんで自分のキャンパスよりも遠い法科大学院のキャンパスにある図書館まで、毎日チャリをこいで来ているかというと、【その人】に会うため・・・正確にいうと、しゃべったことはないので見に来たいからである。

たまたま、一週間前に友達の
「あっちの図書館の方がきれいだし、院生しかいなから空いてるよ」
と言われて、訪れた時に出会って、ひとめぼれしてしまったのだ。

そのせいで、朝早くから閉館する22時までいるのに
全く勉強に集中できないでる。

当の【その人】はというと、毎日 民法やら刑法やらを必死に演習していた。

引用なし

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図書館での恋2
 you  - 10/11/8(月) 22:36 -
 俺は、ひとめぼれする性質ではない。間違ってもノンケには。
そんなことしたって時間の無駄である。

ただ、【その人】は、なんというか・・・。
カッコいいのは確かである。俺もよりも少し身長が高くて、といっても180センチはないだろう。体格もゴツイわけでもなく、ただ肌が白くて透き通るようにキレイである。眼鏡をしている姿も、知的さがより一層増す感じがするし、逆に、眼鏡を取った時のくっきりな二重にもヤラレてしまう。

そしてなにより、来る日も来る日も机にしがみつくように勉強している。
俺は昔から一生懸命に何かに頑張っている人が好きだ。
多分、自分も部活をずっと頑張ってやってきたからだと思う。
ただ、高校時代、ハンド部の後輩で毎日毎日、俺にシュートの練習をお願いしに来た後輩がいた。練習を付き合ううちに、そいつの事が好きになってしまい、本当に辛い想いをしたことがあった。
だから、それ以来あまりそういうことで人を好きになることはなかったのだが、
久しぶりにヒットしてしまった。ヒットというかホームランだ。

【その人】をチラチラ見ながら、そんなことを考えているもんだから、勉強は進むはずはないし、【その人】が顔あげた瞬間に目が合うとドキドキしてしまって勘違いな妄想をはじめてしまう。
向かいの席に座って、ずっとチラチラ見ているのだから、目が合うのは当たり前なことで、それでも良い気分であらぬ妄想をしている自分がいた。


21:50

閉館の音楽が流れる。
その人も帰りの支度を始める。その人は、いつも図書館が閉館すると院生だけが夜中まで使える自習室に向かってしまう。【その人】は今日も、荷物を持ってそそくさと行ってしまった。

俺もしぶしぶ帰り支度。

(あ〜〜、今日は声くらい聴きたかったなーー)

なんて考えながら、図書館から退館して、施設から出るため1階に向かう階段を上っていると
踊り場に【その人】を発見した。しかも、女と二人でしゃべっている。。。
今まで、といってもこの1週間くらいだが、男友達と喋っているところは見たことはあったが、女性と喋っているところを見たことがなかったので、何とも言えないショックを受けてしまった。
ノンケに恋すると、こういう事があるから嫌なんだよ。。。

そんなときに好きな人のそばに行きたくないのだが、その踊り場を通らなければ施設の出口に出れない。

仕方ない。
何も考えないように、その踊り場を通りすぎようとした瞬間

ビリッ!!!ドサドサ

踊り場を通り過ぎようとした瞬間に、階段の取っ手に荷物のバーバリーのショップ袋が引っかかってしまい、紙袋はあっけなく破れ、中に入れていたレジュメやら六法が階段を滑るかのように散乱してしまった。

(ひゃーーーーー、最悪だーー!!!)

引用なし

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図書館での恋3
 you  - 10/11/8(月) 22:37 -
散乱した物を拾おうとしたら、もちろん【その人】と彼女?らしき女性も一緒に拾ってくれた。

俺は、とても恥ずかしく
「すいません!!大丈夫ですから!!」とものすごい勢いで、散らかったものを集めていると、
レジュメの一枚を拾った【その人】が
「へー、債権やってるんだーー。学部生?」
と言われ、俺は初めて声を聞いたこと、さらに声までかけられたことに驚きすぎて

「そ、そうなんですよ!!連帯債務とか連帯保証がごちゃごちゃになちゃってて、もう意味不明っす!!」
赤面して、そう答えるのが精一杯だった。
自分は社交性はある方だと思っていたが、緊張するとこんなにも言葉がでないものだと痛感した。
すると、その人はいたって冷静に
「民法は、しっかりやっておくと後がらくだよな〜〜。なあ?」と、隣の女性に話しかけ、その女性も「そうよねー、私も学部生からやり直したいわ。」なんて会話をしはじめてしまったので、
俺は拾ってもらったレジュメを受け取り
「ありがとうございました!!」
とだけ言って、走ってそこから逃げた。
駐輪場まで行くと、走るのをやめ、落ちたレジュメなどを自転車の籠に入れて、
自転車を走らせた。

帰り道、さっきの出来事を冷静に考えてしまう。
どんなきっかけにせよ、【その人】に話しかけられて、うれしかった。
ただ、そのあとの あの女性と浸しく話す姿を目の当たりにして、流石にショックを受けたのも事実。
多分、あの感じからして彼女なんだろう。
なんだか、急にむなしくなってしまい、片思いしていた自分に嫌気がさしてきた。

(ばかだなー、俺。)

そんなむなしい気持ちで、アパートに帰宅した。
部屋の前まで来て、鍵を出そうとカードケースを探す。

!!
カードケースがない!!!

俺は、カードケースの中に部屋の鍵を入れている。
しかも、そのカードケースの中には、学生証やら免許証や保険証やら個人情報の塊みたいものが入っていて、それがない!!
バッグにも、ポッケにもない。
と、思い出した。ここ数日はあの紙袋の中に入れていたことを。
破れた紙袋を探すがレジュメと六法しか入ってない。。。

やばい!!
でも、多分落としたのは学校。あの時に、階段を滑って下に落ちてしまったのだろうと考えた。

俺は、パニックになりつつも、とりあえず大家に電話してスペアで部屋の中に入れてもらおうと、携帯電話を開いた。
ところが、画面に知らない電話番号から着信が数回来ていた。
咄嗟に、大学の警備の人だと確信した。
あの時間は、もう学生も院生もいなかったし、警備の人か図書館の人が拾って、警備課に届けてくれたのだろう。そして、学生証に書いてある番号にかけてくれた。そう考えるのが普通だろう。

俺は、すぐに電話をかけ直した。

しかし、俺は重要なことに気づいていなかった。
その着信の電話番号が080から始まる携帯電話の番号だったことを。警備課だったら、固定電話からかけてくるはずだ。

でも、その時には そんな頭はなかったので、相手が出た瞬間に
「すいません!!今から警備課に行けばいいですか??」
と言った時には、時すでに遅しだった。。


「あの、僕は警備課ではないんだけど(笑)。さっき、階段にいた院生だよ。」

「えっ!!!」
俺は、その時、とんでもない声を出していたと思う。

引用なし

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図書館での恋4
 you  - 10/11/9(火) 0:53 -
「そうなんですか!!すいません!!カードケース拾ってくれたんですか?!」

すると【その人】は、いたって冷静な声で
「そうそう。階段で見つけて、学生証の顔写真見たら大前君だったからさ。すぐに追いかけようと思ったんだけど、大前君 逃げるように去っちゃったからさ。電話したんだよ。繋がってよかった。」

俺は、その人から「大前君」と呼ばれたことに感激してしまった。学生証から名前を確認したんだろう。

(あ〜、学生証の写真 映り良くないのに!!あんな写真見られたとか最悪だ〜〜)

なんて、余裕な考えでいると、【その人】から
「で、このパスケースどうしよっか??アパート近いみたいだし、届けようか??」
と言われ、ハッと我に返った。

「いえいえ!!すいません!!自分が取りに行きます!!いえ、明日でもいいんですけど・・・って、それがないと家に入れないんだったんだ!!今から取りに行っても大丈夫ですか!!??あ、でも、まだ勉強されますよね。待ってますし、何時になりますか!!?」
俺は、本当にテンパっていた。自分でも、言った直後に後悔した。
普通だったら、こんなテンパって話したら、誰でも「隠れラブ」なのがバレバレである。
まあ、相手はノンケなんでそこまで考えていないであろう。

すると、その人は笑いながら
「大前君て、面白いやつだね(笑)俺は、構わないから。
そうそう、俺の名前は、『タキモト コータ』だから。院で待ってるから着いたら電話して。」

「タキモトさん、わかりました!!すぐに向かいます、すいません!!」


俺は、電話を切ってチャリで院に向かった。

チャリをこぎながら、電話を内容・・・というより、タキモトさんを思い出した。
タキモトさんの笑いは、俺の予想していた笑い方と違っていた。
俺の想像では、外見の知的なイメージからして、クスクスと上品に笑うのかと思っていたが、
割かし豪快に・・・なんというか庶民的なヤンチャな笑い方をしていた。
そして、最初は「僕」だった一人称が「俺」へとかわり、どこかアニキ的な感じもして、
勝手に、タキモトさんとの距離が近づいたような気持ちになっていた。

俺はチャリをブッ飛ばして、院につくと駐輪場からタキモトさんへと電話した。
「大前です!すいません。今つきました。」

「了解。ちょっと待ってて。」
と言われと電話が切れた。
すると、滝本さんは駐輪場まで走ってやってきたのだ。

「ハアハア。・めんごめん。待った!?久しぶりに走ったから息切れしちゃってさ。」

「いえ!。ていうか、走ってこなくっても大丈夫ですよ。こちらこそ、わざわざすいません!!!」

タキモトさんは、息を整えてから、俺にカードケースを渡してくれ
「大前くんてさ、『すいません』が口癖なんだね。」
と唐突に言われ、

「すいません!!俺 体育会系なもんで、すぐに謝る癖が・・。って、また言ってましたね。すいません!!あっ、また言っちまった!!」

タキモトさんは、そんな俺をさっきの電話した時に、聞かせた笑い方で
「ホント面白いやつだね!!あ、そうそう。学生証はポッケに入れておいたんだった。はい。
学生証の写真若いね。昔から男前だったんだね。」

「そ、そんなことないっすよ!!タキモトさんのほうが、イケメンすぎますっ!!」

この人は、淡々と何を言うのか。。。
でも、ここが駐輪場で本当に良かった。
もしも、この場面が明るい所であったら、赤面しているのがモロバレで終わってた。

と、その時
タキモトさんから視線を感じた。何か、こっちのリアクションを伺っているよな・・・。
ただ、俺はタキモトさんを直視したら赤面してるのがバレてしまうので、ずっと目を逸らしてしまう形になってしまった。

少しの沈黙が流れる。


俺は、きまづくなり
「タキモトさん、この後、また院に戻られるんですか?」

タキモトさんも、我に返ったように
「いや、もう帰ろうと思って。俺もチャリだし。大前君、金閣寺のほうでしょ?住所見ちゃってさ。ごめん!俺は、二条城のほうだから、途中まで一緒していい??」

「もちろん、いいっすよ!!」
俺は、うれしくなりその場に合わないボリュームの声で言った。
自分でも思うが、本当に分かりやすい男である。

俺は、タキモトさんと一緒に帰ることになった。
京都の熱帯夜は、いつも以上に俺の体を熱くさせた。

引用なし

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Re(1):図書館での恋4
 RAI☆  - 10/11/9(火) 1:20 -
一時は、もう投稿してくれないのではと心配になりました。
こちらでの再投稿ありがとうございます。良かった(^O^)
自分は、エロい話し好きだけど、心情とか背景とか絡めたのがスゴく好きなので、ストーリー重視は嬉しいです。
更新楽しみにしてます。頑張って下さい。

引用なし

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Re(2):図書館での恋4
 you  - 10/11/9(火) 1:25 -
RAIさん★
早速、コメントありがとうございます!!
読み直したら、だらだらと長く、小説家ぶったようなド素人な書き物ですけど
そういう励ましのコメント頂くと本当にうれしいです!!
今夜は、もう一話書くんで、良かったら続きも読んでくださるとうれしいです。(#^.^#)

引用なし

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Re(2):図書館での恋4
 しん  - 10/11/9(火) 1:51 -
おもしろいですp(^^)q
文章読んでて気持ちが伝わってきますよ!
更新楽しみにしてます。最後まで書き上げて下さいね!

引用なし

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<DoCoMo/2.0 SH03A(c100;TB;W24H16;ser353687024261049;icc8981100000318748912f)@proxyag107.docomo.ne.jp>
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図書館での恋5
 you  - 10/11/9(火) 3:13 -
翌朝、9時。
俺はチャリを走らせ、今日も図書館へと向かった。

京都は盆地のため、夏が本当に暑く、それでいて、冬は劇的に寒い。
でも、俺はそんな気候が好きだ。四季を感じることができるし、本当に日本で育って良かったと思う。
今日も、そんな事を思いながら図書館へと向かっている。


昨晩、「滝本孝太」さん(漢字を聞いた)と一緒に帰った。
たかが10分程度であったが、いろんな話を聞くことができた。

滝本さんは、
地方出身で、京都は大学から来ているということ。
法学部出身ではなく経済学部出身で、今は法科大学院の未修者コース2年生で、毎日予習と復習、そして自習に追われていること。
弁護士を目指したのはドラマの「離婚弁護士」を見て憧れたからなど(笑)

俺の存在は一週間前から気づいていたらしく、
「毎日、朝から晩まで机にしがみ付いて、俺も見習わなきゃって思ってたよ」
と言われた。
そりゃあ、向かいの席に座ってたら気づくに決まっているし、あなたのほうが勉強していたはずだ。

そして、
最後に別れるときに
「俺でわかることなら、民法とか教えてあげるし、いつでも声かけてな。」
と微笑みながら言われた。

俺は、本日何回目かの赤面をした。


昨日わかったこと。
それは、滝本さんは一言で例えると「気さくな人」であるということだ。
自分の想像してた、いや、妄想してた人物とは少し違ったが、とても親しみやすい人柄であることが分かった。
年の近い優しい兄ちゃん!!って感じだ。まあ実際、年も2つしか違わない。

そして、大問題は、昨日の一件で、彼をより好きになってしまったことだ。


図書館へつくと、一目散に滝本さんのところへ向かった。
今日も朝からテキストと睨めっこしている。よくもまあ、感心する。
肩を叩いて、小声であいさつをした。

「昨日は、どうもありがとうございました。これ良かったら飲んでください。」
と、栄養剤を渡してた。
「あ〜〜。ありがとう。気を使わせちゃって悪いな。」
と、同じく小さいトーンで言われた。

俺は会釈した後、今日は滝本さんの向かいの席ではなく、少し離れた滝本さんを見れない席に座って勉強をし始めた。
なぜか向かいに座るのがきまずく、視界に滝本さんが入ると本当に勉強が手につかなくなりそうだったため、席を変えた。


12:30
そろそろ上の売店で、ご飯でも食べに行こうかと考えながら民法の論述をしていると
「へー、意外に達筆な字を書くんだね」
と、耳に囁かれた感じがした。
横を向くと、ホントに、数センチ隣に滝本さんの顔があった。
囁かれた感じではなく、リアルに耳元で囁かれたのだ。

「っ!!!ビックリしましたよ。なんすか?!」
と、顔から距離を離した。
すると滝本さんは、隣の席に座り、軽く上目づかいでこちらを見て
「大前君、ご飯食べた??」
と聞いてきた。

(そんな顔でこっちを見るな〜〜)
俺は、自分の心臓の鼓動が滝本さんに聞こえてないか、むしろ、図書館に響いてないか心配しながら答えた。
「まだです。」

「じゃあ、一緒に食堂行こうか。」
「はい。」
俺は、促されるままについていくことにした。

院生専用の食堂のため、すこし視線が辛いが、そんなことより、滝本さんと至近距離でご飯を一緒に食べていることの方が辛い。
「いや〜〜、俺、いつも大抵一人で飯食ってるから、連れがほしくてさ。昨日ケース拾ってあげた借りってことで、大前君が試験終わるまで、付き合ってもらっていいかな?」
ご飯を口にモグモグしながら、俺に話しかけてくる。

「いえ、俺もいっつも一人で売店で買って食べてたんで、助かりますよ。」

俺らは、たわいもない話をしながら食事をした後、
「勉強見てあげるよ」
と言われて、そこから1時間ほど民法を教えてもらった。

滝本さんの教え方は、本当にうまい。
ルーズリーフに図を書きながら、分かりやすく説明してくれる。
本人曰く「俺も、ここ苦手だったし、大前君の分からないところは俺が昔分からなかったところだから、教えやすいよ!」だそうだ。
本当に教え方が上手いので、この人は弁護士になるよりも教授とか予備校の先生になった方がいいんじゃないかと思ったが、流石に口にはしなかった。

図書館に戻ったら、2時になっていて、自分の時間をさいて教えてくれた滝本さんに申し訳ない気持ちになった。と同時に、かまってくれたことが本当にうれしかった。
トイレに行って、席に戻ると机の上に見知らぬルーズリーフが一枚置いてあった。
見ると

≪夕飯は7時に行こう!それまで、お互い、がんばろう。≫

ちょっと待て、こんなことされたら誰だって良い気になるし、ましてや好きな人にやられたら勘違いも度を越してしまう・・・。
そんなこんなで、まったく勉強に身が入らないまま7時が訪れた。

「さ、飯いこっか!!」
「はい。。。」
本当に居たたまれない。

食後、
滝本さんが奢ってくれた杏仁豆腐を食べていると
「どうした、大前君。口数少ないけど、元気ないの?」
と聞いてきた。

「いえ、あの、さっき滝本さんに申し訳ないことしたなって・・・。」

滝本さんは不思議そうな顔をして
「え?なにが?」
と言ってきた。

俺は正直に言うことにした。
「いや、その。さっきは勉強教えてもって本当に助かりましたし、ご飯も一緒に食べれて楽しかったんですけど、滝本さんの貴重な時間さいちゃって申し訳なかったと・・・。」

すると、滝本さんは 隣の隣の隣にも聞こえるくらいの声で
「そんなことないから!!!」
と一言、目を充血させて言ってきた。
俺は、初めて見る滝本さんのその表情と声にびっくりしてしまって、スプーンをくわえたまま固まってしまった。

滝本さんも自分の発した声に驚き、そして、周りを確認しながらトーンを落とし、
「そんなことないから。俺は大前君のことを・・・その、弟みたいに可愛がっているつもりだから、俺の好きでやってるから、大前君は気にすんなよ。」

俺は、とてもうれしくなってしまい
「ありがとうございます!!じゃあ、今度から孝太兄ちゃんって呼ばないといけないっすね(笑)」
と冗談交じりで言ったら、滝本さんは
「そうだな!!」
と、歯を見せてと笑ってくれた。


昼飯を一緒に食べた後、一時間勉強を見てもらい、夕飯を一緒に食べる。
閉館後は、滝本さんは自習室に行ってしまうので、一人で帰る。
という、俺から言わせれば至福の時が3日間続いた。

3日間でお互いの仲も深まり、といっても、毎回大学やサークルの話をしたりしてるだけのたわいもない話だが
滝本さんの希望で、お互いの事を「孝太さん」と「昇(俺の下の名前」)」と呼ぶようになるまでなった。


そして、4日目、俺らの関係にとうとう転機が起こる。

引用なし

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Re(1):図書館での恋5
   - 10/11/9(火) 3:45 -
楽しいです。京都は隣なので、身近な感じがいいです[ワーイ]

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Re(1):図書館での恋5
 ダイスケ  - 10/11/9(火) 8:42 -
ほんとに追体験してるみたいにドキドキしながら読ませてもらってます。ぜひぜひ最後まで、そしてできるだけ長〜く引っ張って読ませて下さい。

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Re(1):図書館での恋5
   - 10/11/11(木) 1:48 -
続き気になります!

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Re(1):図書館での恋5
 なり  - 10/11/11(木) 1:48 -
情景が伝わってくる書き方が好きです!笑
なんかすごい親近感わく感じです笑
がんばってください!!

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図書館での恋6
 you  - 10/11/11(木) 20:07 -
今日のお昼は、お揃いでマーボー丼を食べている。
孝太さんは、外見に似合わず食べ方が本当に豪快だ。これなら、俺のほうが育ちがよく見える。
そんなこと考えながら、ボーっと孝太さんを見ていると

「そういえば、昇(のぼる)君は、彼女いないの??」

「え!?僕ですか。いませんよ。もう、ずっと。。。」

「へー、モテそうなのに。作らないの?」

「作らないのって、そう簡単につくれたら苦労しませんよ(笑)」
と、いつもの通りの返しをした。
孝太さんには、嘘をつきたくないのだが・・・、まあ実際彼女がずっといないのは事実だし、いっか。
そして、正直聞きたくないのだが、この話題を聞かれたら聞き返さないといけない合言葉がある。

それは、

「孝太さんのほうこそ、彼女さんいるんですか?」

聞きたかったようで、聞きたくなかった。
返答によっては、ブルーになる可能性があるからだ。というか、その可能性は高い。
孝太さんはというと、このままの流れでサラっと答えるかと思いきや
マーボー丼をテーブルの上に置き、少し間をあけて、俺の目をしっかりと見つめながら口を開いた。

「俺は・・・」


とそこへ、
カツカツとヒールの音が俺の隣へとやってきた。
「こんなところにいた!孝太。探したんだから!!」

ふと、見上げると、この前階段で孝太さんと一緒に喋っていた彼女らしき女性が立っていた。

「みさ。なんか用?」
「なんか用じゃないわよ。最近捕まらないと思ったら、こんなところにいたのね


今、改めてこの「みさ」と呼ばれる女性を見てみる。
その時は、孝太さんばっか見ていたので気づかなかったが、身長は165センチくらいだろうか。ヒールも履いているので女性にしては、身長は高いほうだ。ハイウェストのベルトと、プリーツの柄物スカートが足の細さと白さを際立たせる。
顔も、可愛いというよりキレイで、ロングにカールした髪型も似合っている。
一般的に言われるキレイな人だ。俺も、この手のタイプは好きだ。

と、ボーっと「みさ」という女性を見つめていると、
あちらも視線に気づいたらしく

「あら、この前の人?」

俺は、どうもと会釈をすると、孝太さんが
「そう。大前昇くん。あれから図書館で会うようになって、親しくなったんだ。
昇君、こっちは堀川美咲。」

「どうも、大前です。この前はレジュメとか拾ってもらって、ありがとうございました。」

美咲さんは、
「こちらこそ。よろしくね。」
満面の笑みで答えてくれた。
気が強そうかと思ったが、とても礼儀正しい人っぽい。

と、
美咲さんは、その笑顔を急に真剣な顔にかえ
「それはそうと、孝太。今日の約束覚えてるんでしょうね」

孝太さんは「へ?」という顔をすると、すかさず美咲さんは
「へ?じゃないわよ。今夜、一緒に外にご飯食べに行く予定だったでしょ!?」

「あ〜〜、そうだったな。すっかり、いや、しっかり覚えていたよ(笑)」

「はぁ、全く。じゃあ、7時にロッカーで落ち合いましょ。私、これから教授に添削だから。じゃあね」

と、またカツカツと去ってしまった。
行ってしまったのを確認してから、俺は孝太さんに

「美咲さんて、キレイな方ですね。お似合いですね。」

褒めたつもりだった。
二人ともカッコいいし、きれいだし、傍から見ていて絵になる。

ところが、孝太さんは
「そうか〜〜?昇君、あーゆーのがタイプなんだ。」
脹れた子供のように言ってきた。

「いや、そーゆー意味じゃなくて(汗)ところで、今夜はどこに食べに行かれるんですか??」
俺はきまづくなって、話題を変えることにした。

「あ。決めてないや。てか、今夜は、昇君と食事できないじゃんか!!すまん!!」

「いやいや、僕の事は気にしないでください。」


【20時】

さっきは、あー言ったものの、いざ図書館から孝太さんが消えてしまうと
余計なことを考えてしまう。

どう考えたって、美咲さんは彼女だ。
てか、むしろあれで彼女じゃないって言われても、美咲さんは、孝太さんのことが好きに違いない。

孝太さんが好きな俺に、彼女らしき、同じく孝太さんが好きな美咲さん。

あー、登場人物が少なすぎる。
ドラマとかだったら、ここにもう一人くらい男がでてきて、美咲さんがそっちに惹かれて、
俺と孝太さがくっつくというあり得ないハッピーエンドが成り立つのに・・・。

そんなことを考えていたら、閉館の音楽が流れてきた。
そっか、今日の閉館は21時だった。


俺は、のそのそと帰り支度をして駐輪場に向かった。


駐輪場について、チャリに乗ろうとすると、向こうの方から見覚えのある人が走ってきた。

孝太さんだ!!

孝太さんは、前と同じようにハアハアと息を切らしながら
「間に合った!ハア。ハア。 図書館行ったら、もう出てたみたいだったからさ。」

俺は、ビックリしたように
「どうしたんですか!?」
と、目を丸くして聞いていた。


「いや、今日はもう帰ろうと思ってさ。昇君と。
てか、昇君。ワイン好きだったよね!?」

「いや、一回もそんなこと言った覚えはないんですけど(笑)
でも、白は好きですよ!」


すると、暗闇でも分かるくらいの満面の笑みで
「そっか!なら、ちょうどよかった。
この前、友達に白ワインもらってさ、一人じゃあれだから、今夜、家で飲まない?ちょうど、金曜だし。」

「いいんすか!?じゃあ、お邪魔させておらおうかな〜〜」

「よし!!決定な!じゃあ、行こう」
と、そそくさとチャリを取りに、また走って行ってしまった。


4日目にして、とうとう孝太さんの家に上がらせてもらうことになった。

引用なし

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Re(1):図書館での恋6
 ダイスケ  - 10/11/12(金) 0:50 -
続き気になる!

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Re(1):図書館での恋6
 なり  - 10/11/12(金) 2:56 -
うわー、急展開すねー笑
ってかドラマんとこの妄想おもろいす!笑
じゃあ続きがんばってくださいー!

引用なし

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図書館での恋7
 you  - 10/11/13(土) 6:05 -
     途中コンビニに寄ることにした。
二人で、チューハイやおつまみを選んでいた。
孝太さんは、衛生用品のところに行くと、
「これも買っていくか!?」
と、ニコニコしながらコンドームを手に取って俺に見せてきた。

「か、勘弁してくださいよ〜〜(笑)」

本当に勘弁してほしい。
孝太さんは、見た目に似合わず時々本当に子どものような顔をして、冗談を言って俺を笑わせてくる。
仲良くなったからこそ知った部分なのだが、この無邪気な一面も俺が好きになってしまったところだ。

この人は、いったいどこまで俺を困らせたいのだろう・・・。


そうして二人で笑顔でじゃれながら選んでいると、恋人同士みたいなのにな〜と感じてしまい、そして、同時にむなしくなってしまう。


-----ノンケに恋しても、いいことないよ。
   彼は、彼女もいるんだし、仲良くなって後で後悔するのは、自分だよ。お前 だって、その位気づいてるだろ。----

と、頭のどこからか聞こえてくる。
そんなことを考えながらも、笑顔で孝太さんと喋っていると

「あれ、昇さんじゃないですか??」

振り向くと、そこには祥大(しょうた)が立っていた。
こいつは、サークルの後輩でもあり、居酒屋のバイト先の後輩だ。
身長は、本人曰く170cmくらいあると言い張っているのだが、とても元気がよく、ちょこまかちょこまか動いているので、とても幼く見えてしまう。
入部当時は、その可愛らしいマスクで上回のマネージャーからキャピキャピはやし立てられていた。
ハンドボール未経験というのに、うちのサークルに入ったという珍しい奴でもあるが、もちまえの運動神経のよさと、サークル皆出席という努力者である。そういうやつだからこそ、バイトを探していると相談されたときに、迷わず俺のバイト先を紹介してやった。

「おお、ショータ。何してんだよ。」
「今、バイト帰りですよ!今日、早番なんで。最近、昇さん、サークルにも全然来てくれないし、バイトも入ってくれないから、僕、いじる人がいなくて寂しいんですけど〜〜。」
「すまんすまん。今、試験前で急がしくてさ。てか、先輩をいじり者にするな!!」
と、頭をクシャクシャとしてやると、ショータはイヒヒと笑いながら

「やめてくださいよ〜〜。てか、先輩こそ、ここでなにしてはるんですか?」
「え。えっと、俺は、、今から飲み行くんだよ。ここにいる先輩と。」
と、目で隣にいた孝太さんに、すいませんとばかりに目線を送った。
孝太さんは笑顔で会釈してくれた。

すると、ショータは俺の手を頭から離して、体制を整えると
「誰ですか、この人。」
と、俺に聞いてきた。

「この人じゃない!口の効き方に気をつけろ。この方は、院生の孝太さん。」
孝太さんは、優しい笑みで
「どうも。大学院にいってる滝本孝太です。今日は、昇君と家で飲むんだよ。」
右手を出して、ショータに握手を求めていた。

ショータは、一瞬戸惑ったものの、それに応じ、右手を出して軽く握手した。
「ど、どうも、昇さんの後輩の菊崎です。先輩がお世話になってます。」

「ということで、俺は今から飲みだから、お前は、早く帰れよ。」
「えー。俺も飲みに行きたいな〜〜。」
俺は孝太さんが余計な返答をしてしまう前に、
「ダメだ!お前来たらうるさい。また、誘ってやるから今日は大人しく帰れ。」
と、強めに言った。

他の奴にはしないのだが、俺の前だと、すぐにダダをこねるので、これだけでは去ってくれないじゃないかと思ったが、ショータは
「えーー、じゃあ今度先輩の家に飲みに行きますから!」
と、割かしすんなりと引き下がった。

「分かった分かった。いつでもこい。」
めんどくさそうに答えると、ショータは観念したらしく、「それじゃあ、失礼しまーーす」と言って立ち去ろうとした。

しかし、2歩くらい歩いたところで立ち止まり、振り向くと
俺の隣にいる孝太さんに向かって
「滝本さん。先輩は、チーカマ好きじゃないんで、良かったらそれ戻してあげてください。」
と言ってきた。

あいつ、余計なことを。

孝太さんは、
「あ〜、そうだったんだ。ごめんごめん。戻しておくよ。」
「いいっすよ。食べますから。ショータ、余計なことを言うな。」

「だって、本当のことじゃないっすか」
と、ニヤニヤと笑いながら答えた。

孝太さんは、ショータに向かって
「おしえてくれて、ありがとう。菊崎君。」
と笑顔で言うと、ショータも
「いえいえ、こちらこそ。」
と答えた。

笑顔で二人とも口にしたものの、その後の一瞬だけ、ほんの3秒くらいだけだったが、二人の間に沈黙が続いた。二人とも真顔でお互いを見つめあっていた。
横からその光景を見ていた俺は、何か、その数秒の沈黙がとても長く感じた。

「それじゃ、今度こそ失礼します。」
と言って、ショータは去って行った。


「なんか、すいませんでした。礼儀のなってない後輩で。」
「昇君て、後輩からとても慕われているんだね。」
「そんなことないっすよ。あいつだけ、馴れ馴れしくて。」

孝太さんは、俺には目を合わさず、去ってしまったショータのほうをずっと見つめていた。

俺らは、その出来事の後、間もなくしてアパートに向かった。


孝太さんの部屋は、いたってシンプルだ。
白の壁紙に黒を基調としたテーブルや小物達。
本棚には、参考書などがキレイに陳列されてある。
冷たい感じもするが、やはり知的な孝太さんのイメージにピッタしだ。

「キレイに片付いてますね〜。普段から、こんなにきれいなんですか?」
「違う違う。いつもはもっと汚いよ。昨日、たまたま掃除したんだよ。」
と、『たまたま』の部分を強調して、照れ臭そうに答えた。

孝太さんは、友達からもらったいう白ワインとコップをテーブルに置くと、エアコンのスイッチを入れた。
「この時期になると、夜でも熱いな〜〜。」
「そうっすね。俺も、毎晩エアコンつけっぱで寝ちゃいますよ」
「だよな〜。俺も、ほぼ裸みたいな格好で寝るよ(笑)まだ、エアコン効かないな〜〜」
と、孝太さんはパタパタとTシャツを扇ぎ、風を送っている。

チラッと見せるお腹と、袖から見える脇の茂み。
すべてが艶めかしく見える。
こんなことでは、お酒飲んだら歯止めが利かなくなってしまうじゃないだろうかと、とても心配になった。

しかし、俺以上にムラムラしていたのは孝太さんの方だったことを、この後思い知らされる。

「じゃあ、飲むか!」
「そうっすね!飲みましょう!!」
と、コルクをキュポンと抜き、孝太さんは俺のグラスにワインを注いでくれた。

「そういえば、昇君。来週から試験だろ?誘ってしまったけど、今日、飲んでも大丈夫だった??」
「大丈夫っすよ。来週から試験期間ですけど、来週は般教しかないんで、山場は再来週っす!!」
「そっか、じゃあ今夜はがっつり飲めるんだな!?」
笑顔で聞かれたので、俺もノリの良い笑顔で
「もちろんすよ、兄さん!!今夜は付き合いますよ!!」
と、同じくらいの笑顔で返してやった。

1時間位たっただろうか。時刻を見ると11時を過ぎていた。
二人ともほろ酔い気分になっていた。

「良い感じに酔ってきたな〜〜。昇くん、顔赤いぞ〜〜。酔ってるだろ〜〜」
「俺は全然大丈夫っすよ。それより孝太さんのほうこそ大丈夫っすか?!」

俺は、酒を飲むと顔が赤くなるが、そんなに酔わない。
孝太さんはというと、どうも俺の逆らしくて、顔にはそんなにでていないが目が座ってきている。

「おう。まだ大丈夫。あ〜〜、エアコンつけてるのに暑いな〜。」
団扇で、扇ぎながら言うと

「そうだ。着替えるわ。ジーンズじゃ暑いから、短パンに履き替える。悪い。」
「どうぞどうぞ。ここ、孝太さんちですし。」
というと、孝太さんはベッドの上に脱ぎ捨ててあったパジャマにしているだろうハーフパンツに履き替え始めた。


何もためらうことなくベルトに手をかけ、ジーンズを脱ぎ始める。
男同士だから、当たり前なのだが、目が釘付けになってしまう。
孝太さんはおぼつかない足取りでジーンズを下まで下した。
白と黒のシマ模様のローライズが現れる。こちらを向いて着替えているので、股間の部分が丸見えだ。パンツ越しでも、孝太さんのアソコはデカいことが確認できた。竿の部分がシルエットとして、はっきりと上を向いている。

酔っているからだろうか。少し起っているような感じがする。俺は、孝太さんの視線も気にせず、アソコと、白くてとてもキレイな足に見入ってしまった。

孝太さんは、俺の視線に気づくわけもなく、マイペースに足にかかったジーンズを脱ごうとしていた。
しかし、酔っているため片足で立って、もう片足を上げてジーンズを脱ぐという作業が上手くいかなく、片足でフラフラしている。

俺は見かねて
「孝太さん、大丈夫っすか!?ベッドに座って脱いだらどうっすか?」
と聞くと、
「だいじょうーぶ・・だから」
と、こちらに垂れた目を向けて笑顔で返答した。

と、その瞬間

「あっ!!」

顔あげたせいで、バランスを崩してしまい、そのまま前に倒れてきた。

「っ!!」

咄嗟の事だったので、俺も支えることができず
孝太さんは俺に覆いかぶさるように倒れてしまった。

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Re(1):図書館での恋7
 Rai☆  - 10/11/13(土) 6:41 -
文章と描写が上手いです!!
かなりドキドキ展開…
気になって、日に何度も更新してないかなってチェックしてます(笑)続き楽しみにしてます^O^
頑張って下さい!!

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Re(1):図書館での恋7
 q  - 10/11/13(土) 10:17 -
めちゃめちゃ上手いですね!
続き絶対読みますので↑

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Re(1):図書館での恋7
   - 10/11/14(日) 8:55 -
続き楽しみにしてます

引用なし

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図書館での恋 お知らせ
 you  - 10/11/15(月) 3:29 -
ここで、大変申し訳ないお知らせです。
私情で、明日から海外にいくんで10日間ほど更新できません。


読んでくださっている方、すいません。

この物語を書き始めた時点で、今UPされている先の先まで物語はできていたんですが、
文章にするっていうのは、難しいですね。
なかなか、うまく進まず、本当は今日までにひと段落書く予定だったんですが
自分の想像通りにいきませんでした。


ダイスケさんやRAIさんをはじめとする方々から、暖かいコメント頂いて
本当に励まされています。


帰ってきたらバリバリ書く予定なんで、
良かったらまた読みに来てください。


you from KYOTO

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Re(1):図書館での恋 お知らせ
 学生  - 10/11/15(月) 8:41 -
楽しみに待ってます(≧∇≦)海外いってらっしゃいです!

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Re(1):図書館での恋 お知らせ
 RAI☆  - 10/11/15(月) 9:03 -
こうしてお知らせ頂けると安心して待つ事ができます。ありがとうございます!!
自分も書いてるので、お気持ち凄くわかりますよ。お気をつけていってらっしゃい(^O^)

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Re(1):図書館での恋 お知らせ
 なり  - 10/11/16(火) 2:23 -
マジすか笑
いいとこだったんで続きになりますが、やぱ海外は
最高なんで楽しんできてください!!
お土産話などと一緒に楽しみに待ってまーす!

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Re(1):図書館での恋 お知らせ
 わたる  - 10/11/17(水) 2:03 -
読んでいてにやけてしまいました(^w^)
更新楽しみにしてます!!

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Re(1):図書館での恋 お知らせ
 ヒロ  - 10/11/18(木) 18:50 -
俺もいつも更新楽しみに待ってます!
すごくリアルだし読んでると恋するパワー貰える★

ゆっくりと海外楽しんできてくださーい。

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Re(1):図書館での恋 お知らせ
 ひろ  - 10/11/22(月) 8:33 -
めっちゃはまって読んでます!!
関係ないですが、自分アメリカで留学してて、海外からyouさんの話読ませてもらってます
楽しみに待ってますねぇ

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Re(1):図書館での恋 お知らせ
 ダイスケ  - 10/11/25(木) 15:07 -
そろそろyouさん帰国のころでしょうか。長い10日間でした。頭のなかに内容があっても、それをことばにするのってほんとに大変ですよね。自分も体験談書いた経験あるんで少しはわかります。それでも、少しでも長く読みたい話なので、ぜひ微に入り細をうがって共感できる話、エロい話、読ませて下さい!

引用なし

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図書館での恋8
 you  - 10/11/25(木) 20:09 -
(前回までのあらすじ)
京都の夏本番7月。大学4回の「大前 昇」は、試験勉強のために来ていた大学院の図書館で見かけた院生の「滝本孝太」に一目惚れしてしまった。しかし、ひょんな出来事から仲良くなり、孝太の家でお酒を飲むことになる。
お酒が程よく回ってきたころ、孝太が覚束ない足取りで着替えをすることに。
昇は、危ないので孝太をベッドに座って着替えるように促したのだが、その一声のせいで孝太はバランスを崩してしまい、昇のほうに倒れてしまった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


どれくらいの時間がたっただろう。


リズミカルな心臓の鼓動が伝わる。


ドクドク、ドクドク。


これは、どちらの鼓動だろうか。


重なり合っているので分からない。


でも、とても心地よい気ちだ。


この音に包まれながら寝てしまいたい・・・・。


あれ。


俺は、今何しているんだっけ・・・。


確か、
孝太さんが、酔って着替えている最中に
誤って、倒れてきて・・・


支えようと思ったけど、咄嗟のことだったので、支えきれず俺に覆いかぶさるように・・・・・・


・・・


・・・・・


・・・・・・


あっ!!!


我に返った俺は、俺に覆いかぶさっている孝太さんに
「孝太さん!!重いっすよ!!」
と声をかけた。


倒れた孝太さんをうまく抱きかかえる形で、お互い倒れたので
幸いなのか、キスさえ間逃れたものの、俺の左耳に孝太さんの左耳が当たってる状況だ。

この状況で、孝太さんに顔を向けたら、孝太さんの頬に俺の唇が付いてしまいそうなので、俺は天井を見ながら孝太さんに訴えた。


しかし、孝太さんからは何も返事がない。


・・・・?


まさか、打ち所が悪くて気絶でもしちゃったのかな・・・。
まずいと思った俺は、とりあえず孝太さんを抱きかかえて起きようとしたが、孝太さんの全体重が俺に圧し掛かってきているので、起き上がれない。

再度、力を入れて、孝太さんを抱きかかえるように持ち上げた。


俺の背中が、床と少し離れた。


と、その瞬間。
それまで、ブランとしていた孝太さんの両腕が俺を抱きしめ、
起き上がりかけていた俺の体をまた倒した。


「ちょ、孝太さん!?」


「昇君が悪いんだよ。」

孝太さんは、俺を強く抱きしめ、はっきりとした声ではなかったが、
俺の耳元で囁いたので、俺はしっかりと聞き取れた。


「え!?どうゆうことっすか・・・」


孝太さんは、抱き合ったまま


「昇君を初めて見たときに・・・・。

最初は目の保養程度にしようと思っていた。

でも、昇君の瞳が俺を見つめるたびに・・・。いや、俺のほうが君を見つめていたんだとおもう。


だから、確かめようと思ったんだ。
俺の想像している人かどうかを。話してみて、失礼だけど、自分とあっていなかったら、諦めようと思った。


丁度そう思っていた矢先、君が階段の踊り場でアクシデントを起こして、パスケースを落としてくれた。

昇君、俺はあの時、君が去ってからパスケースを拾ったって言ったけど、
実は君が落とした時には気づいていたんだよ。」


(えっ)


声には、ならなかった。
横に、孝太さんのほうに顔を向けたかったのだが、しっかりと抱きしめられているので、顔を動かせない。


孝太さんは、話を続けた。

「あの時、チャンスだと思ったよ。
そして、案の定、君はパスケースを見つけることなく去っていった。

その後、俺は偶然見つけた振りをして、昇君に電話した。


そこまでは、良かったんだ。

もしかしたら、話してみて俺の想像している君じゃなかったら、諦めれると思ったから。
正直、俺はそれを望んでいた。


俺には弟がいなから、弟のような感覚で接することもできた。
昇君も、俺を頼ってきてくれたから、俺も『良き兄みたいなものかな』って思えた。


本当は、こんな弟が欲しくて、そういう目で昇君を見ていたのかもって。


でも、違ったんだ。


会うたびに、話すたびに、君のすべてにのめり込んでいった。


弟とは、また違う見方になっていたんだ。
それを感じたのは、実はさっきなんだけどさ・・・」


フフッと孝太さんは笑って見せた。


「さっきのコンビで、君の後輩に会っただろ。
彼、君のこと絶対好きだよ。気づいてた?」


「え?ショータが。まさか・・・。」
俺は、驚いたもののかすれた声しか出なかった。


「やっぱり。鈍感だな。
ショータ君が、君の事を尊敬とは別に、物凄く恋しているのが俺には分かった。


なんで、、、そう聞く前に孝太さんは答えた。


「だって、俺が君に恋してるから。


あの時、俺は初めて君とじゃれ合うショータ君に嫉妬したよ。


そして、昇君のことがとても愛おしくなった。

どうしても、君を俺の手から離したくないと思った。


その時に、気づいたんだ。」


時が止まる。


まさか、孝太さんが俺のことを。。。


頭が真っ白になる。


何か言わなくては。


でも、声が出ない。


と、孝太さんが突然、逆に俺を持ち上げた。


座っている状態だが、
お互い見つめあう形になった。


俺は、孝太さんに顔を見ることができず
目をそらそうとした。

その瞬間。

「俺の目を見ろ!!」

俺は、ハッとなり孝太さんの透き通るような瞳から逃げれなくなってしまった。
そして、

彼は本当に、本当に優しい声で


「俺は昇君のことが、好きなんだよ。」


といい、そのまま俺に近づいてきた。


っ。


クーラーの音と、外から微かに聞こえる蛙の声をBGMに
夏の始まりを感じつつ、俺らは唇を重ね合わせた。

引用なし

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お待たせしました!!
 you  - 10/11/25(木) 22:49 -
どうも、youです!
海外に行っている間に、たくさんの励ましのコメントありがとうございます!!
まさか、こんなにもコメントが来てると思っていなかったので、めちゃ感動です!(^^)!

10日間、しっかり遊んで、大自然で有意義に過ごしてきました。


さて、本題のほうなんですが、
旅行先でのんびりと考えたりしていたので、物語はこの前も言った通り
先の先くらいまで、僕の頭の中にボンヤリとできています。

ただ、いざ執筆となると、予想以上にスラスラいきませんね。
特に、今描いているところは、文章にして表現するのがとても難しいです。

でも、楽しみにして下さっている方もいるので、頑張って更新していきたいと思います。


さて、次はHな展開になるんでしょうかね?
それとも・・・(秘密)


乱文ですが、どうぞこれからも、よろしくお願いします。
コメントくださると本当にうれしいです。プリーズ(笑)


you come back KYOTO

引用なし

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Re(1):お待たせしました!!
 けん  - 10/11/25(木) 22:55 -
お帰りなさい[ウレシー]待ってました!
なんかドキドキする展開です。またハマっちゃいます[ワーイ]

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Re(1):お待たせしました!!
 学生  - 10/11/25(木) 23:58 -
続き楽しみにしてます!

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Re(1):お待たせしました!!
   - 10/11/28(日) 11:09 -
京都やったんか。
まぁ大学いっぱいあるもんねー

は、早く続きを)゚д゚(禁断症状 (笑)

引用なし

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Re(1):お待たせしました!!
 なり  - 10/11/29(月) 12:00 -
おかえりなさい!
楽しみにしてましたよ笑
ってかやっぱりまさかの展開みたいな笑
続き楽しみにしてまーす!

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Re(1):お待たせしました!!
 けん  - 10/11/30(火) 0:34 -
続き楽しみにしてます☆

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図書館での恋9
 you  - 10/11/30(火) 1:57 -
それは、とてもやさしいキスだった。

長くもなく、短くもないキス。

そして、俺の口から彼の唇は離れた。


俺は、そっと目を開ける。

そこには、とても美しい目をした人がいた。
やっぱりメガネをかけていないほうが、イケメンだ。と思える余裕があるほど
ゆっくりとした時間が流れていた。
孝太さんが笑顔になる。

「そんなに見つめられたら、なんか照れるな〜〜。顔になんかついてる?」

「いや、孝太さんの瞳って透き通ってるな〜、と思って。」

俺は、至って真面目だった。
だって、その瞳に、この人に吸い込まれそうだったから。
それを聞いた孝太さんも、また真面目な顔になり、あの優しい声で俺に聞いてきた。

「俺の気持ちは、さっき伝えた通りだよ。昇は?昇の気持ちが聞きたい。」


「初めて俺のこと、君ずけじゃなくなりましたね。」
俺は、この状況でも笑っている自分にビックリした。
ここは、どう考えたって真面目に、真顔で、返さなければいけない一世一代の名演技をしないといけないところなのに。


でも、孝太さんにはそんなことしなくても、大丈夫そうだ。
この人なら、この人だったら、素の自分を出していても受け止めてくれだろうし、
彼もそれを望んでいるだろう。
だから、俺は何も作らず答えた。

「俺は、孝太さんが俺を好きになるより、

ずっとずっと前から、あなたの事が好きでしたよ。」


孝太さんは、一気に顔が紅潮した。
「本当に!?本当に俺のこと好きなのか!?」


「分かってるくせに(笑)。じゃなきゃ、キスしませんよ。」

「それも、そうか。俺、ウトいからさ(汗)
そうだよな!!じゃなきゃ、キスしないよな・・・って、さっきキスしたのは俺のほうからじゃなかっ・・んっ!!」


今度は、俺から彼の唇を奪った。

そして、今度は激しく。
舌を絡めながら、孝太さんの背中に腕を回す。
孝太さんも、それに答えるように俺を強く抱きしめ、舌が俺の口へと入り込んできた。
孝太さんは、俺を抱きながら床に倒し、さらに激しく舌を絡め、そして俺の下唇を吸い取ってくる。

俺は、自分から誘ったものの息するのが苦しくなり、唇を離した。

「ん・・ハァハァ。  こ・たさん、激しすぎっすよ、ハァ。。。ハァ。
てか、硬いものが俺の太股に当たってるんですけど・・・(笑)」


孝太さんも、かなり息遣いが荒くなっている。孝太さんは、俺の声が聞こえているはずなのだが、ずっと俺の目の前で息荒くしている。
だが、口を離したものの、かなりの至近距離なので、孝太さんの顔が、いや、瞳が見えないので、どんな表情をしているのか確認できない。

「・・ハア。ハア。ごめん、もう我慢できない。」

すると突然、
俺を抱きかかえたまま、そのまま隣のベッドへと俺も連れていった。
かなり強引に。

ドスン!


俺が下で、上に圧し掛かるように孝太さん。
孝太さんは、俺に目を向けると、もう一度言った。

「ごめん。もう我慢できない。もう限界なんだ。昇が欲しい・・・。」

そういうと、孝太さんは、また俺の口の中に舌を入れてきた。
さっきと同じくらい激しいキスが続いた。

唇が離れたと思うと、彼はそのまま俺の頬、首筋にキスをする。

そして、それと同時に彼の右腕は、俺のTシャツの中へと進入し、
左の乳首をいじり始めた。

「ちょ、乳首はダメっす。。あっ。。ホントに。あぁ・・いや、あっ!。」

自然に甲高い声が出てしまう。

すると孝太さんは俺の耳元で吐息をかけるように

「乳首感じやすいんだな。」

というと、今度は乳首をつまみ始めた。

「あっ!ホントやめてください。んっ。おかしく、なっちゃうって。。あっ。」

俺は、体をクネクネしながら孝太さんに訴えた。
しかし、彼は至って笑顔で
「またまた。気持ちいくせに。俺に、もっと昇の可愛いとこ見せてよ」
と、言い放つと、さらに今度はTシャツを俺の首元まであげ、乳首の周辺を舐め始めた。

「あんっ、んっ。。そんなとこ舐めないでくださいよ。あっ」

孝太さんは、何も言わず舌を乳首の周りをなぞる様に舐める。

「あ〜。いじわるっすよ。乳首の周りだけ舐めるの!!あっ。孝太さん。んっ!!」

「だって、わざとやってるんだし、仕方ないだろ(笑)まだ乳首も舐めていないのに、こんなに感じちゃって。
これで乳首舐めたら、どうなるんだろうな」

「完全おかしくなりますよ!!今ももう、ダメッす。しかも、好きな人にこんなことされたら、なおさらっすよ」

「俺も好きな人の、昇の、乳首いじれて幸せだよ(笑)」

「なんつーことを、、あっ!!」

とうとう乳首に口をつけた。
孝太さんは、乳首を舐めたり、噛んだり、吸ったりと
まるで俺の攻められてる表情を楽しむようにいろいろ攻め続けた。


そして、乳首の舐めるのをやめると、俺にまた優しい優しいキスをした。

「ごめん。可愛いから、ついいじめ過ぎた。」

横に彼の顔がある。本当に、反省しているような顔つきだった。
俺はたまらず、もう一度、彼にキスをした。

「ビックリしたけど、嫌いではないっすよ。」
俺は、照れ隠しの笑顔をした。


すると、彼は
「そうだよな。だって、ここ、こんなになってるもんな」

「あっ。。」

さっきの乳首攻めの時とはちがう、
とてもソフトな、、、なんというか、いやらしい手つきで俺の股間を撫でた。

そのギャップに、俺はまた興奮し始めた。

引用なし

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Re(1):図書館での恋9
 ダイスケ  - 10/12/1(水) 0:42 -
いよいよですね。楽しみにしてます。

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図書館での恋10
 you  - 10/12/3(金) 1:28 -
股間をなぞるように触られる。
綿生地の短パンを穿いているので、指の優しい触りでも感じてしまう。

「あ。。孝太さん。。。」

「昇。。。めっちゃ硬くなってるよ。」

そう言うと孝太さんは、指だけでなぞっていた動きを止め、
俺の勃起した股間をギュッと強く握ってきた。

「うっ!」

「昇のアソコ大きいな。俺に見せてよ。俺が脱がしてあげるから。」

孝太さんは、右手だけで器用に俺の短パンを脱がした。

「昇、めっちゃ湿ってるじゃんか。」

「!!!」

紫色のローライズの真ん中に大きな染みが現れた。
薄地が綿であったため、かなり染みが浸透していて、パンツの上からでも艶がでていた。

「やっ!!これは・・・その・・」

俺はすぐに両手で股間を隠したが、すぐに孝太さんが手を退けるように促してきた。

「いいよ。俺に見せてよ。。な?」

「は・・い。」

再び両手が解き放たれる。
孝太さんは、俺の股間をマジマジ見つめ、そして撫でるように染みている部分を触り始めた。

「すごいな、パンツの上からでもガマン汁が糸引いてるよ。エロイな〜〜」
と、俺の亀頭の部分を指先で弄っている。

「なんか恥ずかしいっすよ・・・。」

「いいじゃんか、俺にしか見せてないんだし。俺のこと想って、こんなに濡らしてくれたんだろ」

亀頭の部分をつまんで上下に擦る。

「あ。。そうですけど・・・。いや、その通りです(笑)」

「素直でよろしい。じゃあ、ご開帳といきますか!!」

「え!?」

孝太さんは、間髪いれず、するっと俺のパンツをずらした。
ブルンっと、俺の黒光りしたチンポが現れる。
そして、その先からは透明なガマン汁が垂れていた。

孝太さんはそのガマン汁を垂らしたチンポを目を丸くして眺めた。
「すごいデカイな〜〜。お漏らしかと思うほど、チンコから汁出てるぞ。」

「なんか、そんなにマジマジ見られると、やっぱ恥ずかしいんですけど・・・。」

「そんなこと言うなよ〜〜。実は、好きなくせに。」
というと、地下にチンポをギュッと握ってみせた。

「うぁ!!」
「ホラ、握ると先から汁が出てきたぞ。乳搾りみたいだな。」

そして、右手に垂れてしまったガマン汁を人差し指ですくうと
孝太さんは、その指を舐めた。

「うん、ガマン汁ってしょっぱんだな!」

「何やってるんですか!!やめてくださいよ」

俺は恥ずかしさで赤面してしまい、顔を手で覆い隠した。
しかし、孝太さんは、俺の手をまたもや優しく解いた。


そしてそこには、とても優しい顔で俺を見ている孝太さんがいた。


「恥ずかしがらなくていいから。俺に昇のすべてを魅せてよ。」


耳元でささやく為、息が耳に吹きかかり、声をかけられる度に、
下半身の手の動きと二重に感じてしまい、俺のチンポははち切れんばかりに大きくなっていた。
それに気づいた孝太さんは
「なんだ、耳も感じるのか。」
と、フーーっと俺の耳に息だけをかけてきた。

「あ〜〜。。ダメッす。耳は・・・」

俺は孝太さんから逃れようとするが、
腕枕の形になっているので、頭をしっかりとホールドされているので離れることができない。

「耳は駄目なのか・・・。じゃあ、こっちだな」
と笑いながら、俺のチンポを上下に擦り始めた。
地下に擦られている為、何回か擦られただけでイってしまいそうだ。

「ちょっ。孝太さん。。。うぁ〜〜!」

「昇の我慢してる顔も可愛いなーー。もっと、俺にその顔見せてよ。」

そう言うと、孝太さん握る力を強めて、擦る勢いも早くした。

「あ、あーー。駄目だって。ホントに!!あっ、、そんなに強く擦らないで!!あん・・・!」

俺は、チンポを擦る孝太さんの右手を両手で押さえつけるのだが、
孝太さんは全く聞く耳持たずで、そのままものすごい速さで擦り続ける。

「あ、あんっ!。。。マジで・・・い。イッチャいますよ!」
しかし、彼は惚けた顔で
「もういっちゃうの。じゃあ、止めた!」
彼は、チンポを擦るのを止めた。

「え・・・。そんな」


俺はこの時、完全に孝太さんの支配下に入ってしまったと感じた。

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Re(1):図書館での恋10
 ダイスケ  - 10/12/3(金) 8:05 -
更新ありがとうございます!
孝太さんエロっ!こっちまではち切れんばかりになっちゃいます(笑)

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図書館での恋11
 you  - 10/12/5(日) 23:32 -
「ちょっと、孝太さん・・・。」


「なんですか、昇君。」

孝太さんはにっこりと笑顔で紳士に答える。

「あの・・・その、なんで止めたんですか・・・。」

「なんでって、昇君が『ヤメテ』って言うから、俺は止めたんだよ。」

「いや・・・そーですけど・・・。」

「何?止めてほしくなかったの?」

「あ、、う。。。」

「ちゃんと言わなきゃ、分からないよ。気持ちよかったなら、そー言ってくれんきゃ。」

「き、、気持ちよかったです。」

「素直でよろしい。で、どーして欲しいの?」

「も・もう一度、やってください。」

自然とこちらも堅苦しい敬語になってしまう。
しかし、孝太さんは実に意地悪であった。

「やってあげてもいいけど。何を?」

「え!!言わせるんですか?」

「だって、言ってくれなきゃ何していい分からないもん。」


俺は赤面し、目を瞑りながら答えた。
「・・・してください。。」


「え!?なんて!?聞こえないよ・・」


こいつーー!!と、思いながら俺はこの屈辱に耐えた。


「しごいてください。。。」


「何を?」

俺は普通なら怒っているであろうこのやり取りに、なぜか興奮してしまい、
俺のチンポは萎えることなく、先からたらりと汁が垂れていた。

「ちん・・。を。」

「聞き取れないよ、そんな蚊みたいな声じゃ。」

「う”!・・・・チンポを・・・」

「はい、じゃあ最初から言ってみて。」

「む、無理っすよ!!恥ずかしいっす・・・。」

「えー、じゃあ。できないよ。せっかく昇のしたかったのにな〜〜。」
と、俺のチンポの先から垂れている汁を指で触って見せた。

「あぁ・・。」
俺は、もう我慢できなくなり恥を捨てて言い放った。

「チンポをしごいていください!!」

俺の目は完全に座り、孝太さんに、まるで餌をねだる犬のような表情で訴えていた。

「はい、よくできました。じゃあ、ご褒美あげましょう。」

そう言うと、孝太さんは俺のチンポを握り、激しく扱き始めた。

クチュクチュといやらしい音が部屋に響く。

「ぁあ!!・・あっ!!。。。」

「昇、気持ちいか?」


「き・・気持ちい!!あーー。気持ちいよ!!孝太さん!」

孝太さんは、それを聞くと俺にキスをしてきた。


ハア・・・くぁっは・・ハア・・・・

キスをしながらも、孝太さんの手を止まることなく扱き続ける。
単純に上下に扱いているだけだが、俺の絶頂はもう近かった。
「孝太さん!!も。もう駄目だよ!!俺、イッちゃうよ!!・あっ・・。」

「いいよ、俺に見せてよ、昇のいくところ。。。」
孝太さんの息遣いも、かなり荒々しくなっていた。
俺は、孝太さんにしがみつく様に体をつかみ、孝太さんの顔を上目遣いで訴えていた。

「あぁ。。。もう。。イッちゃう!!あ。。イッちゃうよ。」

クチュクチュと音も激しくなる。
孝太さんは俺の顔を見つめながら、手の力を強めた。

「いいよ。俺に見せて。イっていいから。。」

「あんっ!!・・・イク!!孝太さん、オレ、、、イクよ。・・・イクっ!!!」

その時、俺はここ1週間抜いていなかったことをすっかり忘れていた
+こんなにも気持ちの良い扱きは生まれて初めてだった為、俺の精子の勢いはハンパなかった。

ドピュ!!ドピュ!!ドピュ!!

大きく三回うった波は、三回とも勢いよく俺の顔の辺りまで飛んできた。
そのうち一発目は、俺の頭を通り抜け壁まで飛んでまった。
そして三発目が、一発目ほど勢いがなくなったもののどう路線をずれたのか、孝太さんの顔におもいっきしかかってしまった。

俺は、それに気づくと慌てて
「す、すいません!!目とかに入ってないですか?!」
と、顔についた精子を手で拭こうとした。

がしかし、孝太さんはその手を退けた。

「ほんと、すいませんが口癖だな。昇は。気にすんな。目には入ってないし」

「いや、、でも汚いし。拭いたほうが!!」

「汚くなんかない!!」
孝太さんは俺に一喝すると、優しい顔をして
「汚くなんかないよ。昇に汚いところなんて、ないよ。。。うん!!ガマン汁よりショッパイな!!」
と、舌を出し唇の横についた精子を舐めると、子供のような顔でニカッと笑い答えた。


その時、俺の中で何かが切れる音がした。。。

俺は、無理やりと思うほど豪快に孝太さんにキスをして、
頬についている自分の精子を舐めて、拭き取り始めた。

「ちょ、昇。。くすぐったいって!!ハハっ!!」

「・・・・」

「おい、昇ってば!!」

俺は言葉を返すことなく彼の顔を舐め続けた。


(続く)

引用なし

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Re(1):図書館での恋11
 ダイスケ  - 10/12/6(月) 17:39 -
コンスタントにありがとうございます。読む方としてはありがたいです。
ローの中に、自分の中では孝太さんそのものとしか思えない人がいて、脳内で彼を動かして興奮してます。
ぜひ最後までお付き合いさせて下さい!

引用なし

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図書館での恋12
 you  - 10/12/7(火) 1:10 -
「昇ってば。聞いてる??くすぐったいって・・・。昇・・・。」

俺は一心不乱にペロペロと孝太さんの顔を舐め続けた。
孝太さんも俺の変化に気づいたのか、何も言わず俺を抱いてくれた。

間接照明だけが灯る部屋の中。
孝太さんは上半身裸、俺は全裸というとても恥ずかしい状況なのだが、
体を密着させている為、全く恥ずかしさなど感じず、逆に、互いの汗でペタペタにくっついているお腹や胸により、いっそうの興奮を感じていた。

俺は、顔の精子を一通り舐め終わると、孝太さんの股間に手をやった。

「あぁ。。。」

孝太さんは、上を向きながら息交じりの声を出した。
その表情を確認すると、俺は孝太さんのパンツの前まで顔を持っていき、
パンツに両手をかけると、一気にそれを下ろした。

下ろす寸前、孝太さんと目が合った。
孝太さんは、どこか焦点の合っていない目線で俺の方をを見つめていた。
俺はいったいどんな顔をしていたのだろうか。

ブルンッと勢いよく、孝太さんのが現れる。

想像より幾分大きいチンコだった。
孝太さん自身が肌白いため、チンコはそんなに黒くはなかったが、それでも他の場所よりも明らかに黒ずんでいて、使い込んでいることがうかがい知れた。

俺は、そのチンコに手をやり、軽く扱いてみた。

「・・ああぁ。。。あっ・・・」

と、声を出す孝太さんは完全に目を瞑っている。


「孝太さん・・・」

彼と、目が合う・・・。


俺は、覚悟を決めてその大きなチンコを口に含んだ。


「ああっ!!」

フェラはAVでしか見たことがない。
俺はAV女優のフェラを思い出しながら、口いっぱいに唾液を出し上下に顔を動かした。

ズボズボと音をたてながら、吸うようにフェラをする。
その音にも興奮したのか、孝太さんは

「ああ!昇!!気持ちいよ!!・・・あぁ!!・・もっと激しく!!」

そう言うと、彼は俺の頭をつかみ、髪がクシャクシャになるくらい自分の手で上下運動をサポートし始めた。
あまりにも孝太さんの手の動きが速いので、俺は途中かなり苦しかったが
必死で我慢して、好きな人の絶頂を誘った。


「はあはあ。。。のぼ。る。。。とろけそうだよ。。。ぁ。」


孝太さんの絶頂も、それほど長いものではなかった。
俺がフェラをしながら、竿の根元を扱くと、孝太さんは絶頂が近いことを知らせるように、俺の頭を強く掴んだ。

「あぁ!・・・のぼる、俺。。。もうそろそろ。。限界。。。」

ズボズボと激しい音が部屋に響く。
俺はさらにペースを速めた。

「。。。あ!・・・昇、顔退けて!もう出そうだ。。。」

孝太さんは、俺の顔を退かそうとするが、俺は全く退こうとせず吸い続ける。
俺はフェラしながら、上目遣いで孝太さんをにらみ、訴えた。
孝太さんも、それを察知して観念した。

「ごめん。。。もう、、イク。。。口に出すぞ。。。あ!。。イク。。。イクうっ!!!」

声の大きさもハンパなかったが、
それは予想を絶する量だった。
俺の喉に当たる感触が少なくとも5回はあり、その後もヒクヒクと孝太さんは射精し続けた。

「はあはあ・・・く・・はあっはあ・・・はあ。」

俺は、それが全部終わったのを確認すると、口に含みながらチンコから顔を離した。
すぐ横にあったティッシュをに2・3枚取ると、口に含んだ大量の精子をティッシュに吐いた。


俺は申し訳なさそうに、孝太さんに言った。
「すいません。。。さすがに、全部、飲めませんでした。。。」


「何言ってるんだよ。口にいってしまった俺が悪いよ。ごめんな。。
でも、何で。。。口なんかで受け止めたの?」


「。。。好きだから。

俺、孝太さんのことがどうしようもなく好きだから。
受け止めたかったんです。。。」


「の、のぼる・・・。」


孝太さんは、髪の毛がボサボサで真っ赤になっているであろう不細工な俺を真剣な目で見つめると

「こっちおいで。。」

と、優しく俺を隣に引き寄せてくれた。


孝太さんを腕枕をしてくれると、俺の方を見つめた。

間接照明だが、孝太さんの顔が非常に近く、しっかりと確認することができる。


本当に美しい目をしている。


俺はその瞳にまた、見惚れてしまった。


「昇、好きだよ。。。」


左手で、髪の毛をかき分けられた。


「俺も孝太さんのことが、大好きです、。。。」


長い長いキスをしたあと


俺は、孝太さんの抱き枕で眠りへとついた。


   ちりんちりん。


クーラーの風で鳴る風鈴の音が、俺らを祝福しているように聴こえた。。。

引用なし

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Re(2):図書館での恋11
 you  - 10/12/7(火) 1:28 -
ダイスケさん、毎回 暖かいコメントありがとうございます!!
昨日から、今週は『毎日更新週間!!』と決めてやることにしました。
三日坊主にならないように頑張りたいと思います

今回の12で、やっと初のH場面は終わったので(ホント、描写下手でごめんなさい弌ヒ
次回からは、また物語を進めていきたいと思います


ローで見つけたその人、もしかしたら本当に孝太さんかもしれませんよ鵝幣弌ヒ
俺も、これを描きながらいろいろ思い出しちゃって・・・ミ。

まあ、俺の話はさておき
今後も、よろしければ、長くお付き合いください。


you are staying country now.

引用なし

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Re(1):図書館での恋12
 みやび  - 10/12/7(火) 3:44 -
いいですねぇ〜
この話好きで、いつも楽しく読ませてもらってます!!

youさんのペースで良いので、是非最後まで書いてください。

引用なし

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Re(3):図書館での恋11
 ダイスケ  - 10/12/7(火) 16:57 -
コメントどうもです。なかなか詳細でエロくて好きです。この先の展開も気になります!
肌が透き通るようにきれいでめがねで品のよさ気なところがまさに孝太さんなんです(笑)一回も話したことはないんですけどね。
『図書館での恋』はyouさんの体験がモチーフになってるんですか?いずれその経験も聞いてみたいですね。
京都は好きでよく行くので、実在の場所なんかが出てきたらうれしいかもです。
がんばって下さい!

行政法に打ちのめされつつ

引用なし

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図書館での恋13
 you  - 10/12/10(金) 1:23 -
キーンコーンカーンコーン。


「やめ!!筆記用具を置いて速やかに・・・」


学生たちはざわつきながら教室を後にする。


「やっぱ、般教は一回生が多いな。てか、今年の一回生かわいい子多くね?!」

「お前は、テストの時も女しか見てないのかよ。。。」
俺は呆れたように貴志(たかし)に言った。

寿司ずめ状態の階段を下り、校舎から出ると
梅雨明けの少しムッとした空気と、アブラゼミの鳴き声が俺らを迎えてくれた。

「あっち〜〜〜!!とりま、学食行くべ!!」
と、背伸びしながらに貴志が言う。

「あのさ、前から言おうと思ってたんだけど、お前の使ってる『とりま』って何?」

「え!?『とりあえず、まあ』の略だよ。」

「そんな誰も理解できない略やめろよww」

「いいんだよ!流行らすんだよ!!俺がパイオニアになるんだよ!!」
俺らは笑いながら、学食へと向かった。


テスト期間というものの昼の時間帯なので、いくつもある学食のなかで一番大きい学食に行っても人でごった返していた。

「うげ〜〜、久しぶりに学食に来てみればこんなにも人が・・・。てか、やっぱし可愛い子多いな!!いつもこの人らは、大学来ずにどこで何をしてるんだろうか。」

「はいはい、そこまで!とっとと、飯食うぞ!」
あからさまに女の子を目で追っている貴志の腕引っ張り、俺らは列に並んだ。


やっとこさ二人座れる場所を見つけると、俺らは食べ始めた。
結局、俺も貴志も冷やし中華を注文した。

「生協の冷やし中華って、ちょっと割高だけど、氷入ってるのがいいよな!!」
と、スープを冷やす為に入れてある氷をガリガリ食いながら話した。

「お前、ホント自由だな(笑)」
苦笑しながら、俺もからしをつけすぎた冷やし中華をすする。
貴志は、なんというかポジティブ人間「すぎる」のだが、一緒にいて楽しいし、
相談しても「そんなん、気にスンナ!!」と俺を励ましてくれるので、サークルの同期以外でつるんでる唯一の親友だ。

でも、いつも一緒に行動し、こんなにも俺の相談を真剣に聞いてくれる貴志に、俺はこっちであることをカミングアウトしていない。

それがいつも俺を罪の念にさいなまさせる。


――――それって本当に「親友」って、呼べるのか。。−−−−


また、俺の心がつぶやく。
そうやってボーっと考えていると、貴志は

「昇、この後どうするーー?カラオケ行こうぜ――」
と言ってきた。
こいつは、実は、本当は、何も考えていないようなフリをしていて、
すごい空気を読める奴なんじゃないかと思う。

今もそうだ。

俺が考え込んでいたり悩んでいたりすると、それを言わなくても、すぐに話題を変えようとする。
もしかして・・・と、最近になってやっと感じるようになってきた。

「悪い。今日はパスで。」

「え!?なんで?」

「図書館に行く。」

「だって、債権のテストまであと4日はあるぜ。」

「おれ、まだ勉強が間に合ってなくてさ。」

「マジで〜〜。なんか昇、最近つれないな〜〜。また、今日も院の図書館行くの?」

「そ、そうだけど・・・」

嫌な予感がする・・・

「俺も行こうかな〜〜」


「お、お前はやめとけ!!どーせ来ても勉強しねーんだから。」
貴志といたら、孝太さんになんか申し訳ない気がした。


「。。。。それもそうだな(゜.゜)。じゃあ、俺は帰ってモンハンやるわ!!」


そんなやり取りをして、俺らは大学で別れた。

チャリを走らせ、院まで行く。
院まではずっと下りなので、灼熱地獄も風をきることで、涼しく感じてしまう。

途中、北野天満宮のバス停で大量の中学生が溢れていた。
京都は年中観光客が多いが、この時期は特に中学生などの修学旅行生が大半を占めている。
俺も中学の時に、修学旅行で京都にきて、その時に京都に憧れ、いつかは京都に住んでみたいと思っていた。
そして今、こうして京都にいる。
俺の叶った数少ない夢である。

そんな事を考えてながらよそ見をしていたら、


俺は赤信号に気づかずに横断歩道を渡っていた。。。。


ププー!!!


「はあっ」

クラクションが勢いよく交差点に鳴り響き、スローモーションのような
光景が流れた。

引用なし

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図書館での恋14
 you  - 10/12/11(土) 22:05 -
ガシャーーン


とはいかなかった。


ほんの一瞬の判断だった。
車も急ブレーキし、俺も咄嗟にチャリのハンドルを切ったのでギリギリ車に接触することはなかった。
しかし、ハンドルを切った瞬間にバランスを崩してしまい、自転車もろとも道路に倒れてしまった。

「いって〜〜〜。」
俺は腰をさすりながら、自転車を立ち上げると当たりそうになった車を見て驚愕した。

黒塗りのベンツ・・・・。


(やっちまった。)


俺は、親指一本で足りるのかな?!なんて恐ろしいことを考え始め、でも、当たってないから怒鳴られる程度だよな〜と、楽観的な妄想をしていた。
そんな妄想が頭をグルグルしていると、ベンツの運転席のドアが開いた。

俺は反射的に身構えた。
すると、俺の想像していた事とは全く違う事態となった。

「大丈夫ですか??」

俺は一瞬外国人に話しかけられたのかと思った。
だって、外見がどう見たって白人なのだ。
190cmくらいあるだろうか。綺麗な金髪をミディアムくらいまで伸ばしてあり、目鼻は本当に西洋人だ。黒のスーツがその顔立ちを際立たせている。
年は・・・正直分からない。28?くらいだろうか。

「あの、お怪我とかありませんか?」

俺は、我に返り
「だ、大丈夫です!!すいません。」
とだけ答えた。

「なら、よかった。ちょっと待ってて下さい。車を脇に移動してきます。」

「え!!でも・・あの・・・」

僕は大丈夫なんですけど・・までは続けられず、その人は車へと走って戻っていった。
俺もいつまでも横断歩道でつっ立っているわけにはいかないので、
仕方なくその人が移動した車のほうへと自転車を押した。

さっきの喋りで感じたこと。
その外国人っぽい人は、外国人にしては日本語が流暢すぎる。
もしかしてハーフなのかも。いや、でもハーフだったら日本の血が全く反映されていない気がする・・・。
でも、まあ怖い人じゃなくて良かったーー。

と考えているうちに、その人は車から出てきた。

「本当にお怪我はありませんか?」
物腰の低い、とても紳士な方だ。


「大丈夫です。こっちこそ、赤信号で飛び出してしまって、本当にすいませんでした!!」
俺は、深々とお辞儀する。
部活時代、毎日のように顧問や先輩へ謝るという特訓のおかげで、こういう時自然と対応ができるようになっていた。

「頭を上げてください。でも、心配なんで、一応病院には行ってもらえませんか??」

「いや、でも、ホントどこも打ってないんで(汗)大丈夫っす!!」
焦りながら答えた。
本当にどこも打っていないので、そこまで心配されたら逆にこっちも迷惑だ。

「でも、あんなこけ方をしていたので、どこかは打っているはずです。」

あんなこけ方って、そんな激しいこけ方したかなーと思いながら、
これは簡単に引き下がってくれなさそうだと感じ、俺は承諾することにした。

「分かりました。そこまで心配してもらったら、逆に行く義務がありますね。だいたい、僕が飛び出したのが悪かったんで。体になんにも異常がないことが分かったら、ご連絡します。」

すると、その人は顔がゆるみ
「なら、良かった!警察呼ばなかった分、私も後味が悪いんでね。」
警察も何も、俺は車に打つかってないので警察なんて呼ぶ必要はない。

続けて、その人は話した。
「じゃあ、これが私の名刺ですから。」

と渡された名刺には、なんの会社だかわからないカタカナの会社名に
【高崎 純】と書かれてあった。
日本名??俺はますます頭の中で、その顔とのギャップに悩まされた。

「一応あなたのお名前と連絡先も教えてください。」

「あ、はい。大前昇って言います。番号は・・・」

一通りの連絡が終わると、その高崎という男は
「では、連絡お待ちしております。申し訳ありませんが、この後、用事がありまして、ここで失礼します。病院に付き添えなくてすいません。」

「いえいえいえ!!付き添うなんて、大丈夫ですよ!!こちらこそ、本当にすいませんでした。」

高崎という男は、最後まで低姿勢を崩さずにベンツに乗って去って行った。


「参ったな〜〜。」

あまりにもあっという間の出来事だったので、
俺は、頭をポリポリとかきながら立ちすくしてしまった。


「ま、いっか。それより、図書館いかな!」

と、自転車に乗り、図書館へと向かった。



引用なし

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Re(1):図書館での恋14
 ダイスケ  - 10/12/11(土) 22:44 -
思いもよらない新展開ですね!新しい登場人物も現れて、まだまだお話は続きそうなので楽しみです。
リクエストにも答えて頂いたようでうれしいです。

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図書館での恋15
 you  - 10/12/12(日) 0:51 -
図書館につくと、真っ先に孝太さんを確認した。
いつもと同じ席で、孝太さんは参考書を山積みにして、黙々と勉強をしていた。

俺は気づかれないように、後ろから迫っていき、すぐ後ろから孝太さんを覗いた。

耳栓をしているので俺の存在には全く気付かず、淡々と鉛筆を走らせている。
姿勢もよく、真剣な顔つきで普段と全くギャップの感じないとても綺麗な字で論述している。

辺りを見渡すと、時間が昼過ぎのため人があまり見えない。
俺はそれを確認すると、孝太さんに頭に顔を近づけた。。。


シャンプーの良い香りがする。

抱きしめたい気持ちを抑え、俺は孝太さんの肩を叩いた。

孝太さんは、ゆっくりと後ろを向いて、耳栓を外した。
「あぁ、昇。もうテストは終わったんだ。」
孝太さんは疲れた顔をしていたものの、俺に微笑みかけてくれた。

「はい、さっき終わって、今来ました。」

あの日から、テストやらなんやらで孝太さんと会うのは二日ぶりである。
もちろん、メールで少しは連絡を取り合っていたし、二日という短い期間なのだが、孝太さんに会うのが本当に久しぶりの気がする。

「あれから、体調とか大丈夫?」
孝太さんは心配そうに俺に問いかけた。
「大丈夫っすよ。孝太さん、処女喪失したわけじゃないんだから、そんな心配いらないっすよ(笑)」

「それも、そうだな」
孝太さんは照れながら微笑んだ。

「でも、心配してくれてうれしいです。ありがとうございます。」

お互いに見つめ合いながら、沈黙が流れる。

心臓がドキドキする。

孝太さんの瞳から目を離せなくなる。

今すぐにでも抱きつきたい。

(あ〜、俺ってやっぱし孝太さんのことが好きなんだ・・・)


「俺、向こうで勉強しますね。」

「うん、分かった。分からにところがあったら、いつでも相談おいで。」

俺は、いろんな気持ちを我慢して、視界に孝太さんが入らない席に腰を下ろした。

************************************************************
************************************************************


「ふー、終わった〜〜。」

1単元の論述練習が終わり時計を見ると、2時間ほど経過していた。
ずっと座りっぱなしだったので、少し休憩がてらに図書館の一角にあるトイレに向かった。

ただでさえ人が少ない図書館なので、トイレは小便器3つに個室が2つという狭さ。やっぱし人は誰もいなかった。

俺は用をたし、手を洗っていた。

とそこへ、人が入ってきた。
鏡越しに見ると、それは孝太さんであった。

「奇遇だね。勉強順調?」

「うーーん、なんとかっす」

「そっか、あんまし根詰めちゃ駄目だよ。」

「は〜〜い」

孝太さんは、ジョロジョロと俺の後ろで用を足しながら話しかける。
俺はその少し間抜けな姿をして俺に話しかける孝太さんが面白くて吹き出してしまった。

「なんだよ、人の小便姿見て笑うなよ〜〜。触っちゃうぞー」
と、用を足した手を俺のほうに向けてきた。また、孝太さんの無邪気な面が現れた。

「勘弁してくださいよー。」
俺は、笑いながら孝太さんの腕をつかんで進行を止めた。

「冗談だよ。あれ、その腕のアザどうしたの!?」
笑っていた顔が急に冷める。
右腕を見ると、確かに出血はしていないものの青アザができていた。

「あ〜、これ。たぶんさっき事故ったときについちゃったんだと思います。」

「事故!?どうゆうこと!?」
俺の腕を掴む孝太さんの力が強くなる。

「あ、事故っていうか、俺が赤信号で飛び出しちゃって、車とぶつかりそうになって、避けたらこけちゃったんですよ。車とはぶつかってないし、大したことないっすよ。」

「何言ってるんだよ。こんなにもアザつくって・・・。警察は呼んだよな?」

あまりにも心配して俺の腕を見つめる孝太さんに、俺はバツが悪そうに

「・・・呼ばなかったです。。。」

「なんで!?」

「だって、車とは接触しなかったし、俺の完全な不注意だったんで・・・」

「だからって。呼ばないことはないだろう。昇も法律学んでるんだから、そういう時は、やらしく頭使わなきゃ駄目だろう。」

「す、すいません。。。」

「・・・ごめん、俺こそ言い過ぎた。痛かったのは昇なのにな。
でも、昇のことが心配でさ。」


また、胸がドキドキする。


と、孝太さんは俺の腕を引っ張り、奥の個室に連れて行き、鍵を閉めた。
そして、俺をギュッと強く抱きしめた。

「・・・後で、一緒に病院行こうな。。。。」


「。。。。はい」


俺は孝太さんの温もりを体のすべての神経で感じながら、答えた。


どのくらい抱き合っただろうか。

どちらからともなく、体を離した。

「誰か来たら、どーするんですか。」

「大丈夫だよ、絶対バレないから(笑)」
ニコッと俺に笑いかけてくれた。

「だから、キスもさせて。」

「えっ。。」

孝太さんは返事を待たずに俺の唇を奪った。
俺らは、会えなかった2日間を取り戻すかのように、激しくキスをした。


ガチャ!!

とその時、誰かがトイレに入ってきた。

孝太さんは一旦キスをやめ、人差し指をたてシ〜〜っとやってきた。
小便の音がなれる。
俺らは息を殺して、その人がいなくなるのを待っていた。

ところが、まだその人が用を足している最中に、孝太さんはニカっと笑い俺にキスをしてきた。

(ちょ、孝太さん、バレるって。。。)


さすがに、チュパチュパと音は出せないため、俺らを互いの息を共有するかのようなキスをした。

ハアハアと息しか感じれないが、逆にその状況が俺を興奮させた。

無事に、その用を足していた人がトイレから去った頃には、二人とも息を我慢していたこともあり、呼吸が荒々しくなっていた。

「はあはあ、、こう、たさん。。。はあ、バレたらどーすんるんですか。」

「大丈夫、だよ。。。ハア、絶対バレてなかったから、ハアハア。。。時にはスリルがあっていいだろ」

「まあ、確かにそうっすけど」

俺らは、互いに微笑む最後にもう一度キスをして、個室から出た。


お互い鏡の前で、乱れた髪を整えてトイレから出た。


トイレから出るとき、孝太さんは後ろから俺をやさしく抱いてくれ、


「昇、好きだよ」
と、耳元で囁いた。


俺は立ってるのがやっとだった。。。

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Re(1):図書館での恋15
 ダイスケ  - 10/12/12(日) 1:24 -
相変わらず孝太さんは読者のツボをついてきますね。あんな風にされたら、もう死んでもいいや!と思っちゃいます。
続き期待してます!

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Re(1):図書館での恋15
 よしひろ  - 10/12/12(日) 22:07 -
いつもニヤニヤしながら読んでます!!!
続きめっちゃ楽しみにしてますね(´ω`)

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お知らせ2
 you  - 10/12/12(日) 22:26 -
みやびさん、ダイスケさん、よしひろさんコメントありがとうございます ェ

ダイスケさん、毎回励ましのコメントで勇気づけられています。
京都の情景を描いてみましたが伝わったでしょうか?

登場人物も増えて、これからの展開への布石を置いときました。笑

みなさん、
どうかこれからも気長に付き合ってくださると幸いです。


更新のテンポもよくなってきて、さあこれから!という時なんですが、ここにきて緊急事態が発生しました!!

昨日から、僕のパソコン(正確にいうと、家のアクセスポイント)からここの掲示板に投稿できない状態が続いてます。

何回トライしても、エラー画面がでてしまいます。


試しに僕の携帯(au)から試してみたんですが、全く同じ状況でした。

他の方が投稿できているだけに、不思議でしてミ
(今は知人の携帯から投稿してます)

一応、管理人さんに連絡をしたんですが、現段階でどう対応してくれるか分かりません。

誰か原因わかる方いらっしゃいますかねミ


ということで、パソコンからのアップが復旧するまで、更新を一時ストップすることになりました


楽しみにしていた人(いたのかなミ)には、大変申し訳ないのですが
いつ復旧できるか謎ですが、しばらくお待ちください。

引用なし

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Re(1):お知らせ2
 ダイスケ  - 10/12/14(火) 1:23 -
やはりリクエストに応えてくれたみたいで、すごくうれしいです。少なくともぼくは続きを楽しみにしてますよ!自分がコメントするなんてことは、数年来このサイトを見てきて初めてなのですが、そういう人で、続きを楽しみにしてるひとは、結構いるんじゃないかな?
ぼくもyouさんにコメントしようと思っても、サーバに異常がある旨のエラーになることがよくありました。翌朝には直ってるんだけど、youさんはまだうまくいきませんか?
どーでもいいけど、「知人の携帯から」というところが、どんな関係の人なのかちょっと気になってしまいました(笑)

引用なし

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図書館での恋16
 you  - 10/12/14(火) 1:52 -
それから俺たちは、先週通りの生活が続いた。
朝、図書館に行き、昼食を孝太さんと一緒に食べ
そこから勉強し、夕飯を食べる(時々、美咲さんにつれてかれてしまうが)。
そして、閉館後に駐輪場まで送ってもらう。

「孝太さん、悪いんで、送ってくれなくてもいいですよ(汗)」

「だって、少しでも昇といたいからさ。。。。」

そう言って孝太さんは、手を繋いでくれた。
毎日、校舎から駐輪場までのたった2分程度の時間であるが、俺はその時間が一番幸せだった。

しかし、変化した点もある。
それは、図書館で座る席だ。
今までは、遠慮して孝太さんから離れた席に座っていたのだが、孝太さんが「近くにいたほうが、お互い良い刺激になって勉強も捗るから。」と、隣に移動するように言われた。
さすがに、隣は周りからの視線があるからと、俺は孝太さんの真向かいの席に引っ越した。

俺らの前には、つい立があるから顔を上げてもお互いの顔を見ることはできないのだが、机の下は繋がっていて、足を延ばすと孝太さんの足に当たってしまう。
孝太さんは、時々これを利用して、足を延ばしてきて俺の足をスリスリしてくるので俺は勉強どころではなかった。孝太さんはというと、何食わぬ顔をして鉛筆を走らせていた。なんという器用な人だろう。。。

俺がそのことを孝太さんに言うと、
「いいじゃないか、減るものじゃないんだし。
それより、もうジーンズは履かないでほしいな。下から弄るのが大変だから。」
と、俺に毎日短パンで来るように命じる始末だった。


俺はそんな幸せな毎日を、噛みしめるように過ごしていた。
本当はお互いの家に泊まったりしたかったのだが、
俺のテストが終わるまで泊まるのは止めようということになったので、
俺は、毎日の孝太さんのスキンシップの一つ一つで、すぐ興奮してしまう体になっていた。


そんな日が一週間続き、試験最終日を迎えた。


キーンコーンカーンコーン・・・・

「っしゃー、試験終わった〜〜〜〜!!!」

「そんなに、荒々しく言わなくてもいいことだろ(笑)昇にしちゃあ、珍しいリアクションだな。なんかいいことでもあんの?」
貴志に指摘され、俺はあからさまに顔を赤くしながら

「い、いや。特にないけど。国賠の勉強かなりやってきたから、その反動かな。」
と、全くうまくないウソをついた。

「ふ〜〜〜ん。まあ、いいや。俺も山はった判例が出たから、これで卒業が見えてきたよ!」
と、真夏の太陽にも負けないニコニコした笑顔で貴志は答え、続けた。

「試験も終わったことだし、今夜、パ〜〜っと飲みにでも行こうぜ!!ぐるナビで、良い店見つけたし!」

「悪い!!今夜はパスで。用事がある。」

「え!?なんの用だよ??」

「用事は、用だよ・・・。」

「ふ〜〜ん。」
貴志が横目で俺をにらみつける。
「な、なんだよ。」

「女だろ!?」

「ち、、ちげーよ!!」
まあ、確かに意味的には違う、はず。。

「最近、浮いた話がないかと思って安心してたら、俺に隠れてヤッてたわけね。どーりで、最近新婚さんみたいな幸せオーラが出てたわけだ。」

「だから、違うって!お前と一緒にすんなよ!!」
完全にムキになっている時点でバレバレである。
貴志は、またニコッと笑いながら
「まあ、いいよ。また、今度話聞かせろよな!!」
と、俺に言ってきた。
俺は、「おうよ!」と答えたものの、心のなかで

(貴志には一生相談できないんだろうな。こんなに仲のいい奴でも、一生、嘘ついていかなきゃいけないのか・・・。)

と、貴志の笑顔の反面、複雑な気持ちになって、俺らは大学で別れた。


午後7時

俺はシャワーから上がると、少し派手目のパンツを履き、着替えをし、

もしもの時用にと、コンドームをポケットに入れて、家を出た。

今夜は、試験が終わったということで、孝太さんちに泊まる約束をしていた。
孝太さんも今日は早めに切り上げてくれて、夕飯に一緒にカレーを作る予定になっていた。
俺は、実家から届いた地酒をチャリの籠に乗せ、走らせた。
孝太さんの家は、桜の名所でもある二条城の近くであり、この時間となると二条城の周りをランニングしている人達が何組もいた。
その人らを避けつつ、路地裏に入り、孝太さんのアパートへとやってきた。

孝太さんの部屋の明かりがついていることを確認すると、
俺は今夜のことを考えながら気色悪い笑みをして、エレベーターに乗り込んだ。

角部屋である305号室につき、インターホンを鳴らそうとしたが、その手を止め、
以前、孝太さんが「俺って家の鍵いっつもしめないんだよ〜」という話を思い出し、ドアノブに手をかけた。


ガチャ

やっぱり、今日も空いていた。
俺は、孝太さんを驚かせようとそうっとドアを開けた。

ドアを閉め、玄関に靴を脱ごうとすると、
そこには、見知らぬ靴が置いてあった。

ピンクのヒール。

明らかに女性の物である。
恐る恐る廊下を歩き、部屋のドアに手をかけた。
俺のなかで、嫌な連想がよぎった。しかし、(孝太さんなら、大丈夫!)と、彼を信じて勢いよくドアを開けた。


しかし、その光景は信じがたいものであった。


ガタン!!


俺は、あんなにも大事に持ってきた地酒を床に落とした。


「の、昇!??」

孝太さんは、ビックリした目で俺に言い放った。

俺は、何も言い返すことができない。

俺がドアを開けた時に飛び込んできたには、孝太さんと美咲さん。
そして、その二人は、両手をがっちりと握った状態で、今にもキスをしそうな顔の距離で見つめ合っていた。

「昇、これは・・・!」

唖然としていた俺に、孝太さんが何か言おうとし、俺はそれで我に返った。

「す、すいません!!お邪魔みたいで・・・・。帰ります!!」

俺は、その場から立ち去ろうと玄関に走った。


しかし、孝太さんに
「昇!!待てよ!!!」
と呼び止められ、立ち止まってしまった。

孝太さんが俺の方へと、向かおうとした。
ところが、その腕を美咲さんが止めた。

「孝太!!どこ行くの!?」

俺は、訴えかける美咲さんの方を見てから、孝太さんの方をみる。

ほんの一瞬、お互いの目が合う。

孝太さんは何か言おうとしたが、俺は玄関から飛び出し、駐輪場まで駆け降りると自転車を勢いよく走らせた。


俺は、涙をこらえながら、自転車を必死にこぎ続けた。

引用なし

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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.1; Trident/4.0; GTB6.6; SLCC2; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; Media Center PC 6.0)@FL1-125-198-164-106.szo.mesh.ad.jp>
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Re(2):お知らせ2
 you  - 10/12/14(火) 13:44 -
ダイスケさん

毎回、コメントありがとうございます★
昨日、パソからアクセスできたので16話アップしました。
僕だけじゃなく、他の方も生じるトラブルだったんですね。
安心しました(⌒〜⌒)

これからもよろしくお願いします。

p,s 知人というのは、ただの友達ですよ〜。携帯借りて、こっそりcoolにアクセスしちゃいました(笑)

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<KDDI-SN3I UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.3.352 (GUI) MMP/2.0@05001032050832_mi.ezweb.ne.jp>
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Re(1):図書館での恋16
 ひん  - 10/12/14(火) 23:13 -
すごい入り込めます!
続き楽しみにしてるのでよろしくです☆

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<DoCoMo/2.0 SH906iTV(c100;TB;W24H16;ser358037010549764;icc8981100010335077591f)@proxy30020.docomo.ne.jp>
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Re(3):お知らせ2
 ダイスケ  - 10/12/15(水) 0:11 -
孝太さんかなりイメージに反してけっこう積極的ですね!
二条城の周辺はかなりレンタサイクルで走り回りました(笑) 最近何人かの友達にカミングアウトしてるので、どんな関係なのかなって気になってしまいました。

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<SoftBank/1.0/831SH/SHJ003/SN359401022391483 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1@w32.jp-t.ne.jp>
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Re(1):図書館での恋16
 みやび  - 10/12/15(水) 3:48 -
何だかオモシロい展開になってきましたね!!
これからも期待してます

ガンバって下さい(o^-')b

引用なし

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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; GTB6.6; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; .NET4.0C)@KD113159100227.ppp-bb.dion.ne.jp>
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Re(1):図書館での恋16
 なり  - 10/12/21(火) 22:20 -
おー、自分も少し日本いなかったらこんなに進んでるとは( °Д° )
しかも孝太さんまさかそんなことするなんて!
あとベンツの人も気になりまーす笑
とりあえず忙しいと思いますが続きがんばってください!!

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<Mozilla/5.0 (iPhone; U; CPU iPhone OS 4_2_1 like Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/533.17.9 (KHTML, like Gecko) Version/5.0.2 Mobile/8C148 Safari/6533.18.5@pw126229001207.25.tik.panda-world.ne.jp>
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図書館での恋17 実家編1.
 you  - 10/12/24(金) 0:17 -
車窓からみる富士山はとてもきれいだった。
富士山は冬のほうが雪化粧していてキレイという人がほとんどだが、
俺は夏の富士山のほうが、まんまの姿で、どっしりした感じがして好きだ。

ホームにつくと、夏休みということもあり浮き輪などを持った家族連れが目立っていた。

駅からバスに乗り継ぎ、家に着く。

「ただいま〜」
靴を脱ぎ、ダイニングへと向かった。
「あら、おかえりなさい。こんな時間につくんだったら、言ってくれたら駅まで迎えにいったのに。」
洗濯物を畳みながら、母親が言った。
「いいよ、別に。ちょうどバスがあったし。」
こんな田舎じゃ、車も一人一台が当たり前。よって、バスの本数も限られており、たまたまバスがあったので、久しぶりに乗ってしまった。


「そんなことより、あんた。おばあちゃん、部屋にいるから挨拶してきなさい!!」
「あ〜、そうだった。了解。」

俺は、荷物をとりあえず、その場に置くと廊下の奥にある祖母の部屋に向かった。
「ばあちゃん、ただいま〜〜〜!!昇だよ!!今、帰ってきた!!」
俺は、大きい声で話しかける。
部屋の真ん中にある椅子に座りながら、外の景色をボーっと眺めていた祖母は、こちらを向き、にっこりと笑った。

「昇ちゃん、おかえり。よお、帰ってきたね。」
「ただいま、ばあちゃん。体の調子はどう?」

久しぶりに合った祖母は、急に老け込んだ感じがした。
それもそのはず。今年の冬に癌の手術を受けたため、体の肉も大分落ちてしまい、前にまして小さくなった気がした。
「うんうん。大丈夫。ばあちゃんは元気だよ。」
「なら、良かった。じゃあ、俺二階に荷物もってくから」
「はいはい。
ばあちゃん、足が悪くて行けなかったから、お母さんに言って、
昇ちゃんの好きなかりんとう用意しておいたから。」

「・・・ばあちゃん。・・・ありがとう。」
小さいころ、共働きだった親にかわって俺の面倒を見てくれた祖母。
そんな祖母の老いを、最近つらく感じてしまう。

誰しも年をとって、死んでいく。
祖母も俺も。

いつまでもこの環境で過ごせたらいいのに、なんて本気で考えてしまう自分がとても悲しくなってしまう。


俺は、荷物を持ち二階の自分の部屋に向かった。
直前に空気を入れ替えてくれたのか、こもった嫌な感じはしない。
俺は、ボストンバッグを床に置くと、ベッドにダイブした。

「あ〜〜、やっぱ実家は落ち着くな〜〜」
寝返りをうち、仰向けになって天井を見上げる。


あの日、そう、まだ昨日のことである。
俺は涙をこらえながら自転車をこぎ家へと帰った。
孝太さんからは、何回も着信や「話したいことがあるから、誤解なんだ」とメールが来たけれども、すべて返さなかった。
そして、その晩、ちょうど母親から電話がかかってきて、ばあちゃんが会いたがってるから帰ってきたらと言われた。

実家には半年も帰ってなく、テストも終わり夏休みに入ったし、
なにより、孝太さんにも会いたくなかったので、その場で明日帰ると返答し、今日に至る。

携帯の画面を見る。
着歴には、昨日だけで孝太さんから10件はきている。

俺は、通話ボタンを押そうとした。

「無理だ・・・」
俺は携帯をベッドに置いた。
まだ、自分のなかで整理ができていない状況で孝太さんに電話するなんて
悪い方向にいってしまうに違いない。

「・・・とりあえず、かりんとう食べるか」
俺はベッドから起き上がると、一階へと降りていった。

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<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.2.13) Gecko/20101203 Firefox/3.6.13 ( .NET CLR 3.5.30729)@FLH1Adl010.szo.mesh.ad.jp>
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Re(1):図書館での恋17 実家編1.
 ダイスケ  - 10/12/24(金) 0:23 -
待ってました!
また読めてよかったです!更新ほやほやなところにアクセスできたみたいで、うれしいです!

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<SoftBank/1.0/831SH/SHJ003/SN359401022391483 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1@w21.jp-t.ne.jp>
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Re(1):図書館での恋17 実家編1.
 たく  - 10/12/25(土) 1:23 -
はじめまして!!
めっちゃ楽しみで待ってました☆
凄い大好きで、一日に何回もアクセスしちゃいます!!!
頑張ってくださいね★

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<SoftBank/1.0/932SH/SHJ003/SN353700020805709 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1@w32.jp-t.ne.jp>
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図書館での恋18 【堀川拓斗 編1】
 you  - 10/12/25(土) 18:27 -
最近、俺の周りの様子がおかしい。


「ただいま!!」
彼女は、づかづかと廊下を歩いてきて、ダイニングで掃除機をかけている俺を横目に
ソファにドサッと倒れこんだ。

うつ伏せに倒れながら、彼女は右手だけ上げると、
「拓斗!ウーロン茶!!」

「美咲姉、ちょっとは自分でやれよ。俺は、あんたの召使じゃないんだから・・・」
といいつつも、俺は掃除機を止め、冷蔵庫から麦茶を出し、コップに注ぎ美咲姉の所までもってきた。
「はい。」

「サンキューーーー。」
グビグビと飲み干すと、また、バタンとソファーに倒れこんだ。

「ひでー顔。なんかあったの??」

「うっさいわね。24才にもなれば、いろいろとあんのよ。」
と意味不明なことを言い放ち、着替えに部屋へと戻っていった。

俺は、大学三回。京都で大学生している。
もともとの出身は関西ではないんだが、大学進学とともに京都にやってきた。
で、先に京都で大学生していた美咲姉ちゃんと、安上がりだからということで
マンションを借りて、一緒に暮らしている。

本当は一人暮らしをしたかったし、第一 さほど仲良しでもない姉ちゃんと一緒に暮らすなんて嫌だった。
しかし、一回一緒に暮らしてみると、姉ちゃんは勉強で忙しくほとんど家にいないし、
俺もバイトやらサークルでほとんど家にいないので、お互い干渉することなく過ごせている。
そして、マンションを借りているので二人で使うには十分の広さなので、友達を呼んだりして宅飲みもできるし、案外この生活も気に入っている。

ただ、炊事洗濯は美咲姉がやってくれるはずだったんだが、大学院に進学してからは
「忙しい〜〜、むりーーー」
とかの連発で、掃除も洗濯も炊事もほとんど俺がやっている。
といっても、食事の時間は二人ともバラバラなので、あまり作ることはないが・・・。

そんなダメダメな美咲姉なんだが、最近 さらにダメダメ(結して嫌いなわけではない)になった気がする。

たぶん、男関係である。

弟の俺が言うのはかなり恥ずかしいんだが、美咲姉はめちゃくちゃキレイである。
大学時代もカットモデルを頼まれて、何回もホッ@ペッパーに載っていた。
そんな美咲姉もどうやら恋愛に苦戦しているみたいだ。

この前も、家に泣きながら帰ってきて
「コウタのばかやろ〜〜〜。アタシのどこが悪いのよ!!ちくしょ〜〜〜」
と、恐ろしいわめき声で部屋で泣いていた。

どうやら振られたらしい。

とうとう見た目だけじゃ通用しない人に出会ったのだと、俺は逆に安心してしまった。

と、姉ちゃんが着替えて出てきた。
「あんた、今日の予定は??」
「特に。」
「そう。私、帰り遅くなるから。」

「どっかいくの?」

「傷心女子会!!忘れてやるわ!!え〜〜、忘れられますとも!!
あんたも変な女にひっかかるんじゃないわよ!じゃあね!!」
と、鼻息荒く家から出て行った。

「・・・」

むしろ、あの姉ちゃんをあそこまで本気にさせた「こうたさん」という人に俺は会ってみたくなった。

(いったい、どんな人なんだろう・・・)


チャラチャラ〜〜♪

携帯が鳴った。
表示を見るとショータからだった。
ショータとは唯一仲良くしているこっちの友達だ。
SNSで仲良くなり、大学は違うものの同じ回生といこともあって、よく遊んだりしている。

とても明るい面白い奴なんだが、最近、こいつの様子もおかしい。
ノンケに恋をしているのだが、どうやらそれに、あんまし宜しくない進展があったらしい。
「もしもし。。」

「あ、拓斗?あのさ、今日暇??」

「まあ、暇っちゃあ、暇だけど。。。」

「じゃあ、買い物付き合って。てか、話聞いて!!最悪なんだって!!」

「まあ、いいけど・・・」

「じゃあ、決定!!今から30分後に高島屋前で!!」

「ちょ、ショータ!!」

既に通話は切られていた。

「どいつも、こいつも、なんだよ・・・・。」


俺は、髪の毛をセットしに洗面所へと向かった。

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<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.2.13) Gecko/20101203 Firefox/3.6.13 ( .NET CLR 3.5.30729)@FLH1Adl010.szo.mesh.ad.jp>
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Re(1):図書館での恋18 【堀川拓斗 編1】
 ダイスケ  - 10/12/25(土) 18:50 -
すっげー(読者的には)おもしろいことになってますね!今日は凹んでたんで、ちょっと元気出ました!

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<SoftBank/1.0/831SH/SHJ003/SN359401022391483 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1@w51.jp-t.ne.jp>
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図書館での恋19 実家編2
 you  - 10/12/25(土) 21:39 -
「人多いなーー。」

ここは、市立図書館。
夏休み中ということもあって、勉強をしにきている中高生や、紙芝居を読んでる親子や難しいそうな文献と睨めっこしている老人などで、寂れた図書館も賑やかだった。

俺は、実家での生活があまりにも暇すぎて、家にいても親が何かとうるさいので、
よく高校生の頃に受験勉強しに来ていた図書館に来ていた。

いくつか気になる小説を立ち読みし、机へと持っていった。
高校のときに良く使っていた席に座った。
この席は、窓の景色が良く見える。
とても懐かしい気持ちになる。

ミーンミーーンミン・・・・。

ミンミンゼミの鳴き声が外の景色をより鮮やかにしてくれる。
昔、誰かに聴いたことがある。都会にはミンミンゼミは少なく、アブラゼミが多いと・・・。
確かに、京都じゃアブラゼミの泣き声しか聞いたことないよな。
なんて考えながら、外の景色を見ると、大きな入道雲が夏を喜んでいるかのように広がっていた。

(夏だな〜〜〜〜。)


小説を読みふけっていたら、もう二時間経過していた。
俺は、借りない本を戸棚に返しに向かった。

すべての本を戸棚に返し、席へ戻ろうとしたとき、旅行雑誌コーナーに目が行ってしまい、立ち止まった。
そこには『夏の京都』と題された雑誌が何冊か置いてあった。
ふと、表紙に目が止まった・

嵐山の竹林がアップになっていた。


「夏の嵐山、二人でいこうな。」
「そうっすね!!!夏の嵐山、俺好きなんですよ〜〜。竹林の雰囲気が。」

孝太さんとの会話を思い出してしまう・・・。

(心配してるかな・・・孝太さん・・・。)

そう思い、携帯を開く。
でも、やはり電話もメールもできなかった。

俺は、目の前にある嵐山が表紙のガイドブックに手を伸ばした。
まるで、孝太さんに触れるように・・・。


と、その時、同じタイミングで同じ雑誌を取ろうとした人と手が重なってしまった。
「す、すいません。どうぞ」
俺は赤面して、下を向きながらその本を先に譲った。
しかし、その人も
「いや、ただ興味があっただけなんで、どうぞ。」

そんなこと言われたら、どうぞどうぞな状況になって困るじゃんか
なんて思いながら、とりあえず顔を上げた。

そこには見覚えのある顔があった。

「あ・・・。もしかして、磯崎コーチ!?」

その人も顔を上げると、驚いたように
「おお!!昇じゃないか!!」

「コーチ、久しぶりです!!めっちゃ久しぶりですね!!」

「ホントだな。お前が中学校卒業していらだから7年ぶりくらいか・・・。
大人になったな〜〜〜。うん。」

「コーチこそ、全然変わりませんね!!今でも続けてられるんですか?」

「もちろん!!もう昔みたいにスイスイ泳げないがな・・。」

そう照れ笑いする姿も昔と全然変わっていない。
磯崎コーチは俺が、小中と通っていたスイミングスクールのコーチで、
特に中学校の三年間はこのコーチにみっちりと扱かれた。
外見は、白熊のように白くて、水泳のコーチなのでそこまで絞まっておらず、
よく「白クマさん」と言って、からかっていた事がある。
垂れ目でいつもニコニコしているだけあって、性格も超温厚で、
スクール引退式のときに、スクール生よりもワンワン泣いていた。

そんなコーチが俺は大好きで、コーチからもとても可愛がってもらった。

俺らは、近くのベンチに座って昔話に花を咲かしていた。

「昇、なんで高校でも続けなかったんだよ」

「やだな〜〜、何回も言ったじゃないですか。新しい競技に手を出してみたくなったって。教えてくださった磯崎コーチには悪かったですけど。」

実際、もう俺のタイムは県レベルでも通用しないとこまで下がっていた。
本当は、磯崎コーチのもとで続けたかったのだが、これ以上 タイムがあがらないまま泳ぐのも嫌だったし、タイムが出る度に磯崎コーチが一生懸命メニューを作ってくれるのも、それでも結果が出ず
「次、がんばろうな」
と笑顔で励ましてくれるコーチの顔を見るのが辛くて仕方なかった。

だから、中学卒業とともに辞めた。

相当、コーチからは止められたのだが・・・。

と、コーチの薬指にキラリと光るものが見えた。

「コーチ、結婚されたんですか??」

おぉと気づき、指輪を遠い目で見るように話した。
「俺ももう29歳だからね。いつまでも独り身は寂しいし。子供もできた。」

「子供まで!?てか、磯崎コーチ29歳だったんですか!!全然見えない!!」

「そうか〜〜。もう世間ではオッサンの年だよ(笑)
そうだ、昇、いつまでこっちにいるんだ?」

「え、まだ決めてないですけど。そんなに長くないっすよ。」

「じゃあ、近いうちに飲もう!!家に呼んでやるよ!!」

「いいすね!!ぜひ、飲みましょう!!俺、コーチとお酒飲むのが夢だったんですよね!」

「うれしいこと言ってくれるじゃないか!てか、昇がお酒飲める年とか、俺も老いたな〜〜」

「やめてくださいよ、夏に合わない湿っぽい話(笑)」

「そうだな!!」

コーチはガハハと笑い、俺も一緒になって笑った。

帰り際に、連絡先を交換して俺は図書館を後にした。


バスで来たが歩いてもいける距離なので、俺は歩いて帰ることにした。
7月の下旬ということもあって5時を過ぎているのに、まだ明るい。
少年たちが、笑いながら自転車をこいでる。

「いつまでも独り身は寂しい・・・か。」

磯崎コーチの声が頭をよぎる。


いつからだろう。。。


祖母の老いを感じてから

就活をしてから

両親の見えない圧力を感じてから

周りの友達と将来について話すようになってから


今後の人生について考えてしまう。

俺は、あと数年後何してるんだろう?

子供は?

そもそも、こんな不安定なセクシャリティの奴が結婚なんて考えていいのか、、、


そんなことを考えながら、少年たちを見つめる。

あの頃に、
なんにも不安なんて、将来なんて考えてなかったあの頃に戻りたいな・・・。


立ち止まり、空を見上げる。

まだ空は明るく、雲が伸び伸びと動いていた。


「やめた!!!!こんなこと考えたら、鬱になるわ!!
とりあえず、目先の問題から解決しなっ!!」

俺は、リュックをしっかりと背負って、家まで思いっきり走り出した。

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Re(1):図書館での恋19 ありがとうございます
 you  - 10/12/25(土) 22:21 -
ひんさん、みやびさん、なりさん、タクさん、そしてダイスケさん
コメントありがとうございます。

ずっと、更新できなくてすいませんでした。
今日はクリスマスですけど、返上で描いてみました。
読んだ方、どうでしたか。

新たな登場人物に、繋がってきた人物図、
そして、今後を匂わせる布石をおいときました。

年末までに終わらせてやる!!
は、どうも予定的に無理そうになったので。。。

まさかこんなにも物語が進むと思っていなくて(笑)


これからも長く(かな?)お付き合いくださると、光栄です。
軽いコメントでもやる気出るんで、お待ちしております。

では、メリクリ!!


Toダイスケさん
いつもコメントありがとうございます。
僕も、昨日ショックなことがあったんですけど、逆に今日はよい事がありました!!
ですんで、明日は明日の風が吹く!じゃないですけれども、そんなに落ち込まずにやっていきましょう(^_^)

ごめんなさい、ポジティブすぎて(汗)

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Re(1):図書館での恋19 実家編2
 なり  - 10/12/25(土) 23:03 -
なんか同い年なんでその気持ちわかるすわー笑
やぱこの歳なったら友達とかとそゆ話する機会多くなりますよね苦笑
ってかやぱ嵐山は夏気持ちいいすよね!
まあ言うて冬でも好きなんすけどね笑
続きがんばってください!

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Re(1):図書館での恋19 実家編2
 けん  - 10/12/25(土) 23:31 -
すごくいいです!!

本当にありがとうございます!!

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Re(1):図書館での恋19 実家編2
 たく  - 10/12/26(日) 0:16 -
孝太さんが凄い気になります〜!!!

楽しみです☆
年末年始は海外ですが、海外からも見れるように携帯を海外パケ放にしました(^_-)-☆

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コメありがとうございます。
 you  - 10/12/26(日) 14:05 -
>なりさん
共感してもらえて、うれしいです!あれ、俺の心境も入ってたりするんですよね〜〜(笑)
季節外れで、こんな寒い中、想像するの難しいかと思いますが、
夏の竹林を思い浮かべながら読んでくださると、幸いです!!

>けんさん
初コメ?ありがとうございます!
これからもよろしくお願いしますね!

>たくさん
孝太さんが、いつ、どこで出てくるか楽しみにしててくださいね(笑)
海外パケホハイってくれたんですか!?
なんか、申し訳ないです(笑)
年末も頑張って更新していこうと思うんで、よろしくお願いします。


今日は、拓斗編と実家編を一話ずつくらいアップしたいと思うんで、
年末の掃除がてらに楽しんでもらえると光栄です!!

p.s 今高校駅伝が京都市内でやっています。僕の家の隣もコースになってて、賑やかですよ(^_^)


you from KYOTO

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Re(1):コメありがとうございます。
 裕貴(ゆうき) E-MAIL  - 10/12/28(火) 13:31 -
「図書館での恋」をいつも読んでます。楽しくワクワクそしてドキドキをしてどんな恋の展開や孝太さんの複雑化になってしまう…展開が大きく揺れていたなと感じました。
やはり好きな人が出来たら彼女には付き合えないとか説明をするのはなかなか言えにくいし難しいところがあると思います。ただ、好きな人が出来たらだからと言って何でも彼女とすることがないと思います。だからまずはお互いがよく話し合ってじっくりと僕のこととかあなたの気持ちがどうなるかをはっきりと言った方が良いと思います。
でも良かったですよ!ボクもね、ノンケが恋をしたことがあるから気持ちも複雑もあるからね。
早く彼氏を見つけたくてね…(笑)。今ね、27歳だけど来年の1月で28歳になりますけどもうそろそろ恋の実りを弾けたいですね。
1ヶ月位でこんなに続くのはスゴイと思いました。是非、続けて頑張って下さい。展開のことが気になりますから(笑)。

引用なし

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<DoCoMo/2.0 P906i(c100;TB;W24H15;ser353707020844414;icc8981100000622046532F)@proxy10052.docomo.ne.jp>
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図書館での恋20【堀川拓斗 編2】
 you  - 10/12/31(金) 0:22 -
カラオケに来て二時間が経とうとしている。


「叶いもしな〜〜い!この〜〜〜願い〜〜〜♪」


ショータはぶっ通しで歌いっぱなしだ。
時々、俺も曲を入れるのだが・・・

「なんだよ、拓斗。今日、全然歌わないじゃんか!」
と、何杯目であろうウーロン茶を飲み干すと俺に尋ねてきた。

「お前なー、そんなことよく言えるよな。
お前の歌ってる曲、失恋ソングばっかで歌いにくいわ!」

「えー、そうか。」

「えー、そうか。じゃねえよ!
この先の予約曲見てみろよ!!First Loveにnaoって・・・。王道まっしぐらじゃないかよww」
俺はDAMの機会を指差した。
すると、ショータは、急に今にも泣きそうな顔になって
「だって・・・だって・・・。」

俺は、こいつが泣くと厄介なのを知っているので慰める気持ちで、トーンを下げて言った。

「なんかあったんじゃないの?話、聞くし。
歌ってるばっかじゃ、気も晴れないよ」
と、声をかけると

「うっ。。う。。。、たくとぉ〜〜〜〜」
案の定、泣き出してしまった。

今夜、長くなりそうな匂いがした・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「それで・・・お前の大好きな昇先輩が、コンビ二で男と仲良くしてて、昇先輩をその男に取られたと思った。と・・・。

正直、それだけじゃあ、ただのショータの勘違いだって!心配して、損したわ。」
俺は、ジョッキ半分残ったハイボールを勢いよく飲み干した。


カラオケだとゆっくりと語れないということで、居酒屋に移動し、
女子会ならぬ男子会を始めていた。

「だって、『昇、好きだよ』オーラが出てたんだって!!
しかも、それだけじゃないって!!俺、その男に威嚇されたもん!!」

「威嚇って?」

酒の弱いショータは、梅酒のソーダ割をギュッと握り締めながら、グラスの中身を見ながら話した。
「俺が、昇さんがチーカマ食べれないんで買わないでくださいって、その男に言ったら・・・威嚇された。」

「どんな?」

「睨む・・・というか、すごい眼差しで俺を見てきたんだって!!
だから、俺もにらみ返してやったけどさ!」


「はあ。。。」
俺はため息をつくと、話し始め。

「ショータ、それはただのゲイの被害妄想だよ。
だいたいな、そんなに悩むんだったら昇先輩に告白すればいいじゃんか!
俺は、昇先輩に会ったことはないけれども、ショータの話聞く限りではスゲー面倒見のいい先輩だし、
本当のこと打ち明けても、その事実はちゃんと受け止めてくれると思うよ。

結果はどうであれ・・・。」


するとショータは、ボソッと

「無理だよ・・・。


やさしいからこそ、言えない。

きっと、昇さんのことだから受け止めてくれるけど・・・それであの人に気を使わせたくないし、そもそも、今の関係が崩れてしまうのも、嫌だ!!

だったら、ずっと片思いしていたほうが、気が楽だ・・・」


「そういうもんなのかな〜〜。
まあ、だいたいノンケに恋するってのが、辛いよな〜〜」


「ホンマに。」

俺らは、冷め切ったポテトをほお張りながら、お互い物思いにふけってしまった。


「でもまあ、好きになる相手が昇先輩でよかったな!」

「まあね。昇さん、やさしすぎなんだもんな〜〜」
と、さっきまで泣きそうになっていた奴が、照れくさそうにグラスを眺めた。

「でも、やっぱし、あのコウタって男、怪しすぎる。
絶対、昇さんのこと狙ってるに違いない!!」


「コウタ!?

その男の人、コウタっていうの?」

俺は、まさかと思いつつも、そんな偶然はないよなと思いながら聞いた。

「そうだよ、素性はよく知らないけど、院生らしいよ。
ちょっと背が高いくらいで、いい気になりやがって・・・」


まさか、そんなことはないよな。

でも、ショータと昇さんが通っている大学は確か一緒なはず。
美咲姉が通っている大学院もショータと一緒の大学・・・。


となると・・・


ショータ⇒昇さん⇒コウタさん?⇒美咲姉⇒俺

という関係で、繋がっている??


いや、まさかそんなことはないよな。
コウタなんてそこらじゅうに沢山いるしな・・・。


「なーに、ボーっとしてるんだよ」
ショータがマドラーで俺を突っついた。

「いや、ただ考え事。」

「あ、Hな事考えてただろ?」

「お前と一緒にするな(笑)」

と、二人でクスクス笑いあいながら、届いた熱燗で乾杯した。

「ところで、拓斗。明日何にもないっしょ!?」

「特に用事はないけど。」

「じゃあ、これ飲んだら、久しぶりに祇園のゲイバー行こうよ!!」

「久しぶりって、俺まだ一回しかいったことないんだけどね・・・」

「そうだっけ!?とりあえず、この話をママにも聞いてもらわなきゃ!
拓斗も、付き合ってくれるよな!?」


「はいはい、りょ〜〜かい。」


一気に飲み干すと、熱燗がのどを焼きつけた。

本当に今夜は、長くなりそうだ。

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Re(1):図書館での恋20【堀川拓斗 編2】
 よし  - 11/1/5(水) 10:05 -
まってました!!!!
毎回凄く楽しみにしています(^ω^)
展開も面白くなってきたし
ますます楽しみです

頑張ってください!!!応援してます。

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更新について
 you  - 11/1/8(土) 16:35 -
ゆうきさん、よしさん、ゆうさんコメントありがとうございます。

そして、皆さん 遅れましたが
明けましておめでとうございます。
youです。


年末から卒論に追われており、全く更新ができてませんでした。
すいません。


そして、今も追われています。
間に合うのかな・・・(笑)


うまくいけば(というか、うまくいってもらわないと困るんですが)、1/12くらいにまた更新スタートできると思うので、

しばらくお待ちください(=゜-゜)(=。_。)


それでは、本年もよろしくお願いします。


京都、激寒っ!!!


you

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Re(1):更新について
 ゆう  - 11/1/8(土) 22:47 -
あけおめです!!!
卒論大変ですね(>_<)
頑張ってください!!!
気長に更新待ってます。
楽しみにしてますね(*^^*)

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Re(1):更新について
   - 11/1/8(土) 23:39 -
卒論がんばれ!

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Re(1):更新について
 なり  - 11/1/11(火) 23:17 -
あー、卒論すか!
お疲れ様です!!
ゆっくりでいいんでがんばってください!

ってかマジ京都寒いすよねー汗

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図書館での恋21 実家編3
 you  - 11/1/13(木) 1:38 -
家に着くと、そのままの勢いで部屋まで走り、ベッドにダイブした。


いつもそうだ。

いろいろ考えてしまうと、嫌な方向にいってしまうのは目に見えているから、避けて考えないようにしている。

-----今が楽しければ、それでいいじゃん。
先のことなんて、考えたって仕方ないよ。------


でも、


今のこと、これからのこと、もっと先の将来のこと、
いつかは考えて結論を出さないといけないことも分かっている。


「あ〜〜〜〜〜〜。」


頭をくしゃくしゃとかきむしって、枕に顔を押し付けた。
ふと、横を向くと勉強机の上にかりんとうが皿に盛られて置いてあった。
近くにいってみると手紙が置いてあった。

『図書館まで勉強おつかれさまです。
おやつに食べてください。
               ばあより』


「ばあちゃん・・・・」


俺は何かこみあげてくるものを感じた。
共働きだった親にかわって、保育園の送迎から、俺の子守をずっとしてくれたばあちゃん。
ばあちゃんにはどんなにわがまま言っても一度も怒られたことはなく、俺が何をしても、親からどんなに反対されてもばあちゃんはいつも
「昇ちゃんの好きなようにしなさい」
と言って、俺の味方をしてくれた。


短い文章であるが、ばあちゃんの気持ちが伝わってきて、
とても暖かい気持ちになる。

さっきまでいろいろ考えていたので、
不意に涙が出そうになった。

俺は、強く鼻から空気を吸うと

「ばあちゃんに、お礼、言ってこよ」
と、部屋を出ようとした。


〜〜♪♪


メールの受信音が丁度よく鳴ったので、確認すると
さっき別れた磯崎コーチからであった。


『今日は、久しぶりに昇に会えてうれしかったよ!
急なんだけれども、明日の夜とか空いているかな?家で飲まないか?』

明日は、特に予定もないし、丁度明後日くらいに京都に帰ろうと思っていたので、俺は
『急ですね(笑)
もちろん、いいですよ!お邪魔させていただきます。』
と返事を返した。

すると、すぐに
『じゃあ、明日の7時に家に来てくれ。場所はあのスイミングスクールのすぐ隣にある〜〜マンションだから。』

コーチ、あんなところに住んでいたんだ、と思いつつも「分かりました」と返して、メールを切った。


「そういえば、お子さんいるっていってたけど何歳くらいなんだろ〜〜。なんか手土産持っていかんきゃな。」
と、考えながら俺は階段を降りていった。

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Re(1):図書館での恋21 実家編3
 ダイスケ  - 11/1/13(木) 2:38 -
卒論お疲れです。どんなテーマなんですか?
久しぶりの更新でうれしいです!また新たな展開の予感ですね!

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お待たせしました!!
 you  - 11/1/13(木) 3:11 -
『あの』図書館に缶詰になること2週間!!

たさん、ゆうさん、なりさん、そしてダイスケさん。
励ましのコメントありがとうございました。

無事に卒論終えることができました!


いや〜、よく間に合ったと自分でも驚いてますミ・

さて、今日からまた更新がんばっていきたいと思いますので、また読んでくださると幸いです。

なかなか展開的にも面白くなると思うので、ご期待(とは言いすぎで、恐縮ですが)ください。

p.s. ダイスケさん、卒論は行政関係でしたよ〜。
法律関係ではやっぱし書けませんでした(笑)


you sent in a graduation thesis!!

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Re(1):お待たせしました!!
 りょうた E-MAIL  - 11/1/13(木) 22:50 -
はじめまして。ずっと楽しみに読んでました。
卒論の気晴らしに読んでたのに作者が卒論で書けなかったとは(笑)
とりあえず卒論お疲れ様です!

これからも楽しみにしてるんで頑張ってください!

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図書館での恋22 【堀川拓斗 編3】
 you  - 11/1/14(金) 0:01 -
「だったら、告白しちゃえばいいじゃない。」

「だ〜か〜ら〜、それができないんだから困ってるんだって、ママ〜〜」

「ホンっと、学生の恋って、くだらないわね。
そんなの悩んでるんだったら、違う男探して寝たほうが、ずっと時間の有効利用よ!!」

「うう・・・・。」


〜〜〜♪
〜〜♪〜〜〜♪〜〜
〜〜〜〜♪〜〜〜〜♪〜

踊る君を見て 恋が始まった

あなたの髪にふれ 私ができること

何だかわかった

〜〜♪〜〜〜〜♪〜〜〜〜
〜〜〜〜♪〜〜〜〜
〜♪〜〜〜〜


薄暗い店内で、globeのCan't Stop Fallin' In LoveがBGMとして流れている。
さっきから90年代の曲しか流れていない。
きっとママのチョイスで、ママが全盛期だったころの曲を流しているんだろう。

ショータには「過去のことなんか忘れて、次見つけなさい!!」的なことを言っているが、ママだって昔に浸っている。
きっとショータに言っていることは、ママも自分に言い聞かせるように言っているんじゃないか。

そう思ってしまったら、熱弁しているママの姿が可愛らしく見えた。

「ちょっと、拓斗。なに、あんた、人の顔見てニヤニヤ笑ってんのよ。
気色悪いわね〜〜。」

「いや、別に。ただの思い出し笑い。」

「大丈夫かね、この子は。ほら、ショータ!あんたも拓斗見習ってシャキっとしなさい!!」

「うーーー」

「駄目だわ、この子。しばらく放ってきましょう。
ところで、拓斗は最近なんかないの??」

踵を返すように、今度の標的は俺になったみたいだ。

「ないよ。俺は・・・。」
ジントニックをマドラーでカラカラとかき回す。

「あんた、前来た時も、なんにもないって言ってたけど。
学生なんだから、好きな人くらいはいるんじゃないの?」

すると、ショータがむくっと起き上がり

「ママ、こいつにその手の話振っても面白くないよ!
好きだった男にヤリ捨てされてから、恋愛恐怖症なんだって!!」

「ショータ、余計なこと言うな!!」

「あら、そんな面白そうな話題があったの!?なによ、聞かせてよ!」

ママが身を乗り出しながら、聞いてくる。
俺らはカウンター席に座っているのだが、あまりのママのハシャギぶりに他のお客さんもこちらを見ている。

「なんでもないよ。ただ、ショータが言ってるだけだから。」


それを聞いたショータは、はカウンターにうつ伏せになりながら
「恋愛恐怖症って言うけど、
ようするに、まだ前の人を忘れられないんでしょ・・・。」

と言って、眠りの世界に行ってしまった。


俺は、何も言えずに残ったジントニックを見つめた。


ママはそんな俺の表情を見ると、
「さ!今夜は久しぶりに拓斗が来てくれたんだから、歌うわよ〜〜。
ヒロキ、いつものあの曲いれてちょうだい!!」
と言って、話題をそらしてくれた。


結局、隣で寝てしまったショータを横目に、朝方までバーの人たちとカラオケなどで盛り上がってしまった。


翌朝5時、俺はショータをたたき起こして、店を後にした。
帰り道、ショータは
「なんで起こしてくれなかったんだよ〜〜。俺だけ除け者やんか〜〜。」
と、完全にふてくされていた。

でも、昨日 あれだけ喋って飲みつぶれたおかげで、どうやら少しは気が晴れたようだ。

「ママがまた遊びにおいで、だって。」


「あったりまえじゃん!!今度は、拓斗の話で盛り上がらなきゃな!!」

「俺の話はいいよ。。。」


すると、さっきまでヘラヘラしていたショータは急に
前を向いている俺の顔を覗いた。
「なー、まだ忘れられないのか・・・。あの人のこと。」


「・・・。なんだろうね・・・。こんなにも時間がたったのにな。」

「そんなに焦らなくていいんじゃね。ゆっくりさ。いい人、見つかるといいね。」

「そーだな。」
俺はまだタクシーしかいない朝方の静かな道路を見ながら、答えた。


すると、ショータは朝には似合わない大きい声で
「じゃあ、とりあえず腹減ったから、朝マック行こうぜ!!俺腹減ってしにそーー。」


相変わらず、テンションが読めない子だ。
そんなショータが、俺は好きなんだけど。


「お前って本当によく食うな〜〜〜(笑)」
と、いつもの調子で俺らはマックへと向かった。

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Re(1):図書館での恋22 【堀川拓斗 編3】
 ダイスケ  - 11/1/14(金) 0:59 -
さっそくありがとうございます!気になる伏線ばかりですね。楽しみです!
法なのに(ですよね?)卒論って珍しいくないですか?大変だったと思います。ほんとお疲れっした。

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図書館での恋23 実家編4
 you  - 11/1/14(金) 4:19 -
「じゃあ、行ってくるから。」

そういうと、台所からドタバタと母さんが箱を持って走ってきた。
「あ〜〜、ちょっと待って。コーチにこれ渡して。
暑中見舞いでもらったゼリーのセット。ゼリーだったら小さい子でも食べれるから。
あんた、お子さんいるんだから迷惑にならないように早く帰ってきなさいよ」

「分かってるって。行ってきます。」

「はい、いってらっしゃい」

俺は、家から出るとチャリに乗ってコーチの家へ向かった。
コーチの家まで、というよりスイミングスクールまでは、だいたい車で10分程度。
しかし、裏道を使うと自転車でも15分かからずに行けてしまう距離だ。

俺は、高校以来に乗るマイ自転車をこいでスイミングスクールまで向かった。


案の定、久しぶりの道だったにも関わらず、10分少々で着くことができた。
腕時計に目をやると、7時前を指している。

さすがに、8月に入るといっても7時になるともう周りは暗い。
しかし、まだうっすらと夕暮れの明かりが残っていて、遠くの山まで確認できる。


俺は夏の夜が一番好きだ。


冬のように星空がキレイに見えるほど透き通った空気ではないが、
真っ暗ではなく、昆虫たちの泣き声をBGMにしながら
時間をゆったりと使える。

物思いにふけるには、一番いい時期、時間帯であると思う。


コーチのマンションの部屋まで来ると、オートロックのインターホンを鳴らした。
外見は、新しめのしっかりしたマンションだ。
コーチ業って、意外に儲かるのか?いや、きっと奥さんも共働きじゃなきゃ、こんなとこ住めないよな〜〜とか考えていると、コーチが出た。

「はい、もしもし。」

「昇です。今つきました。」

「おー、オンタイムだな。入れ入れ。」


ピーという電子音とともに、自動ドアが開いた。
俺はエレベーターに乗り込み8階を押した。

俺はエレベーターの中で
コーチの家について、奥さんに会ったときの挨拶を必死に考えていた。

「なんて言おう・・・。
コーチに昔お世話になった大前です。今夜はよろしくお願いします。

・・・よろしくお願いしますって、ちょっと変だよな〜〜」

つくづく、社会のマナーを何も知らないことに恥ずかしく感じる。
そうこうしているうちに8階についてしまった。


「まあ、なんとかするしかないな!!」


俺は部屋の前まで着くと、覚悟を決めてインターホンを鳴らした。


ガチャ。


「よく来たな。」

「良かった〜〜。しょっぱなコーチで(笑)」

「ん?まあ、いいや。入れよ」

「お邪魔しま〜〜〜す!!」

Tシャツにジャージといたってラフな格好をしているコーチは、そそくさと廊下の奥、リビングの方に消えてしまった。

俺は丁寧に靴を並べると、ふと写真たてが目に入った。
ディズニーランドでミッキーと三人の家族が写っている。
子供はまだ二歳くらいだろうか・・・。
笑顔がその子を抱きかかえているコーチの笑顔と、うり二つである。
その隣の奥さんも笑っている。

「幸せそうな家族だなー。」

微笑ましいと同時に、何か悲しくなる自分もいた。

「まだ、そんなとこにいたのか。早く入ってこいよ。」

「あ、すいません!!」

俺は、我に返り廊下の奥へと進んだ。


リビングのドアを開き
「お邪魔しまーす」
と、子供もいるので驚かせないように、大きすぎない声で言った。


しかし、そこには想像していた光景はなかった。


「・・・あれ??」


「ん?どうかしたか?」

ダイニングでグラスやらを準備しているコーチが不思議そうにこっちを向いた。
いや、不思議がるのこっちの役なんだが。
だって、どこを見ても、隣の寝室も電気は暗いがドアは空いているので、少し覗いても、

いるはずの人がいないのだ。 


「あの〜〜、コーチ。奥様は??」
俺は、もしかしたらここからでは隠れて見えていないのかもしれないと思い、
小声で恐る恐る聞いた。


「あ〜〜、嫁ならいないよ。」

「え!?まさか・・・離婚とか!?」


「・・・そうなんだよ。
ついこの間、息子を連れて出て行っち待ってな・・・」
コーチはグラスを持ったまま、下を向いて答えた。


「えっ・。すいません。その、、、あの知らなくて。・・・。」
とんでもないことを口にしてしまったと思った。


しかし、


「昇・・・。


嘘に決まってるだろ。プハハハ。」


と、コーチは腹を抱えながら豪快に笑った。


「へ!?」
俺は間抜けな顔をして、まだ笑っているコーチに目を向けた。


「悪い悪い。昇の反応があまりにも面白くてさ。。。
離婚はしてないよ。安心しろ!!」


「マジっすか!!??
もー、やめてくださいよ。変な嘘つかないでくださいよ(笑)

でも、ところで奥さまは??」


「あ〜、嫁なら、第二子を授かっちゃって、家にいても俺があんまり面倒も見られないから、今実家に子供と一緒に帰ってるよ!!
というわけで、今夜は俺とお前、二人っつーわけだ。」

「そーだったんですか!!てか、二番目のお子さんもできたんですね。
それは、おめでとうございます!!」

「ありがとうな。ちょっと、予定外だったけどな(笑)」

「恐ろしいこと言わないでくださいよ、コーチ。」
俺は苦笑いしながら、荷物を置くとコーチのいるダイニングに向かった。

「コーチ、自分もなんか手伝います。」
俺は、勝手に蛇口をひねり、手を洗った。

「お前、女房より気が利くな。
惚れ直したぞ。」

「変な言い方しないでくださいよ。これくらい誰でもできますから。」
俺は、赤面しつつ答えた。

「じゃあ、とりあえず俺が食器に料理を盛り付けるから、リビングの机に持って行ってくれ。」

「分かりました。
すごい!!この料理、コーチが作ったんですか??!!」

見ると、ダイニングにはアボガドの春巻きなど数種類の料理が用意されてあった。

「まあ、スーパーで買ったものもあるけど、大抵つくったよ。」
ちょっと照れくさそうに答えるコーチはやんちゃな小年ぽくて可愛かった。

「すごいなー。コーチって見かけによらず〜〜の典型例ですね!!」

「それって、褒められてるのか?」

「褒めてますよ〜〜(笑)」
俺は、盛り付けた皿をリビングへ何回も往復して運びながら、
コーチとじゃれ合うように楽しんでいた。


俺は、
新婚さんてこんな感じなのかなと考え、
ふと孝太さんのことを思い出したが、
コーチとのお喋りを楽しみ、食事の用意を進めた。


「昇〜〜、嫁も子供もいないから、今晩はがっつり飲むぞ〜〜!!」
と、ダイニングからコーチに言われ

「合点承知です!コーチ!!」
と、昔のコーチと教え子時代の時のように返事をした。


しかし、


また昔のような二人の関係に戻れるとはいかなかった。。。。


チリン、チリン。


長い夏の夜の始まりを知らすように、ベランダの風鈴の音が響いた。

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コメありがとうございます!!
 you  - 11/1/14(金) 4:24 -
>りょうたさん
りょうたさんも卒論組でしたか!
もう、卒論のほうは終わりましたか?
また、時間つぶしにでも読みに来てくださいね(^_-)


>ダイスケさん
いつもコメありがとうございます!!
卒論、大変でしたよ〜〜。
4年にして、初めて大学生っぽいことした感じです(笑)
今週は更新もコンスタントにいけると思うので、また感想等よろしくお願いしますね!!


you

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Re(1):図書館での恋23 実家編4
 なり  - 11/1/15(土) 0:43 -
卒論お疲れ様です!!
そして怒涛の更新ありがとうございます\(^o^)/
ってかもしかしてこの展開は…笑
更新楽しみにしてます!

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図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 you  - 11/1/19(水) 17:33 -
「ゆりちゃん、体調悪いんだし、もう帰っていいよ。」

「ゴホゴホ・・・。でも、今日店長休みですし、
私抜けたら拓斗さん、一人になっちゃいますよ。」

俺は、コーヒーメーカーのメンテをしながら、古びた掛け時計に目をやった。
午前1時になろうとしていた。

「大丈夫、あと一時間で閉店だし、火曜だから誰も人なんて来ないって。
店長のことは心配しなくていいから。

一応、俺ここで一番古いバイトだから、後でうまく言っとくよ。」


「っゴホ。でも・・・ゴホッ。」


ふー。

見た目に似合わず全く頑固な娘だ。


「そんなんじゃ、客にも移しちゃうし、拗らせて明日バイト休まれる方が迷惑だから。
な?」
強く言うつもりはなかったが、言った後に言い過ぎてしまったんではないかと後悔した。
ゆりちゃんは、俯いてしまったものの少ししてから顔を上げた。
「・・・分かりました。
じゃあ、今日はお言葉に甘えて、帰ります。」

「よしよし、イイ子だ」
と、俺は笑顔で帰した。

ゆりちゃんは、エプロンを脱ぎ、帰りの支度が終わると、
ドアに手をかけ振り返った。
「私、拓斗さんのそのやさしさ、誰よりも、ほんまに好きですから。
じゃあ、お先に失礼します。」
と、一礼してから出て行った。

「参ったな〜〜」
と、めんどくさい事になるなよ〜と思いながら、頭をかいた。


「さ〜て、なにすっかな〜」

俺は、とりあえずメンテの終わったコーヒーサーバーから離れ、布巾でカウンターを拭き始めた。

ここは、俺がもう3年もバイトしているカフェである。
三条京阪の居酒屋街の片隅にある小さなカフェ。
よくリーフとかで出てくるようなお洒落な町屋カフェではない。
店内は薄暗い照明に、カウンター席といくつかのテーブル席という至ってシンプルなつくり。
俺がシフトに入るのは、大抵夕方からなので、飲み会帰りに立ち寄ってコーヒーを飲んでいく客がほとんどである。さすがに、それだけでは儲からないので、キャバクラなどに軽食のデリバリーもしているが、ここ最近ではそれも止まってしまった。


やっぱり、世間は不景気なんだな。


親の仕送りで、ほぼ生活しているような世間知らずの学生には、こういう時に社会の厳しさを感じてしまう。


テーブルを一通り拭き終わると、仕事がなくなってしまった。
時計を見ると、一時を回っていた。

「閉店まであと、一時間か・・・。
ここからが長いんだよな。」


誰もいない店内。


ほんのかすかに流れるBGM。


こういう時、ふと昔の事を思い出してしまう。


あの人は、今どこで、何をしているんだろう。


最初は、そんな気持ちなんてなかった。
お互い時間作って会って、寝て。。。


そういう関係だとも自分でわかっていた。


でも、だんだん惹かれてしまって、好きになってしまった。


絶対叶わない恋だと分かっていても、


我慢できなくて・・・。


自分には勝算があるんじゃないかって思った。


セックスの成り行きだったかもしれないけど、
確かに、好きって言われた。

「彼女に会わずに、拓斗に会いに来たよ」
だって、言ってくれた。


だから、告白した。


でも、
結果は想像通りだった。


「男は恋愛対象にみれない」


その場で涙を抑えることで精一杯だった。

放心状態のまま帰ってきて、


ショータが来てくれて

「人生の痛みを知れた、いい経験だったな。
よく告白した。お前はえらいよ!!」
って、言われた瞬間、
人生で初めて大泣きした・・・・。


それから、一年がたった。
あの人のことを忘れようと違う人を見つけては遊ぶようにしていたけど、
結局は、すべてが傷を舐めてもらうだけ、寂しさを紛らわしているだけだった。

そんな俺だから、
もちろんショータには、まだ未練タラタラなのがバレている。

タイムマシンがあったら、あの人と出会う前まで戻って、どうにかして俺と出会わないようにしてやりたい。


それでも、今でも逢いたい気持ちは変わらない。

でも、逢って何がしたいのかと言われたら・・・。


話したいの?

手をつなぎたいの?

抱きしめたいの?

Hがしたいの?

・・・・・。


「あ〜。暇になると、ろくな事考えない!!」
俺は、暖かいおしぼりを出してくると、グシャグシャと顔を拭いた。


チリンチリン。


と、その時、
ドアの鐘が響き、一人の人が店内に入ってきた。


そして、その人の顔を見て俺は自分の目を疑った。


そこに立っていたのは、


俺が好きだった人


正確に言うと、ビックリするくらい似ている人が入ってきたからだ。


「すいません、まだ店やってますか」
その人は、俺に目を向けると、静かな声で言った。

「大丈夫ですよ。どうぞ。」
俺は、自分の心臓の爆音にびっくりしながら答えた。
その人は、カウンターの席に座ると
「すいません、コーヒーをください。」
とだけいって、下を向いてしまった。


どうやら、相当酔っているみたいだ。
俺はコーヒーの準備をしながら、その人のほうに目をやった。

下を向いているものの、やっぱし顔が似ている。
肌の白さや、鼻の高さ、そして、さっき見た瞳の透き通るような透明度。


店内には
コーヒーの香ばしい匂いと、
それとは別に不思議な空気が漂っていた。

引用なし

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Re(2):図書館での恋23 実家編4
 you  - 11/1/19(水) 17:35 -
▼なりさん:
更新遅れてすいません!!
なんか家のパソコンから全然投稿できなくて・・・・汗

昇君、どうなっちゃうんでしょうね(笑)
拓斗君も気にしておいてくださいね(爆)

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Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 のぶ  - 11/1/19(水) 23:10 -
待ってました!!!
毎回展開楽しみすぎて
ついついガッツリ読んでしまいます。

ゆっくりでもいいんで
気長に更新してください!

引用なし

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Re(2):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 you  - 11/1/21(金) 18:00 -
▼のぶさん:
コメントありがとうございます!!
もっとがっつり読んでもらえるようにがんばりますね!
ただ、次回は表現する部分が多いんで(笑)、なかなか進まなくて・・・うん、がんばります。

引用なし

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<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.2.8) Gecko/20100722 Firefox/3.6.8@rundc022.ritsumei.ac.jp>
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Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 けん  - 11/1/31(月) 21:10 -
すごく上手です!

毎回楽しみにしてます!

ありがとうございます!!

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<KDDI-SH38 UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.3.351 (GUI) MMP/2.0@07012330183097_hg.ezweb.ne.jp>
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Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 ゆう  - 11/2/9(水) 8:00 -
続き書かないの?

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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; GTB6.6; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; .NET4.0C)@KD111108087204.ppp-bb.dion.ne.jp>
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Re(3):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 みやび  - 11/2/11(金) 18:58 -
この話好きだったので続き読みたいです!!
気長〜に待ってますので、ぜひヨロシクお願いします。。。

引用なし

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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; GTB6.6; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0...@KD113159100227.ppp-bb.dion.ne.jp>
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Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 あつや  - 11/3/4(金) 20:19 -
久しぶりに読み返しちゃったけど面白いです。
時間あるときにでも続き書いて下さい!

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<SoftBank/1.0/941SH/SHJ002/SN355605031159160 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1@w11.jp-t.ne.jp>
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