最初は友達だった、お互い友達と思っていたのかもわからない、
中学の頃俺は余り学校には通っていなかった、同じクラスメイトからも距離を取られていたし周りにちょっかい出して嫌われていた。そんな奴でもちゃんと話を聞いていてくれた、ゲームセンターへ付き合う数少ない友達として大切にしてくれたのか、本当は嫌々だったのかもしれない。
でもそれが嬉しかった
中学を卒業して俺は高校に入った、今まで小学校から付き合ってきた人達や中学の時から段々と淡々とした話をするようになってきた人達とも離れて、全く知らない人達と初対面から付き合うようになった、怖かったな、初めて会う人ってこんなに怖いんだって中学の時調子に乗ってやりたい放題やっていたのから、一気に思い知らされた、(あ、俺って人がこんなに苦手だったんだ)中学の頃からや小学校の頃からの付き合いの人達は俺のそんな所を知っていて、解っていて、気を使って俺と接してくれていたんだな、俺はその優しさに甘えて調子に乗ってしまったんだと、その時初めて気付いた。
一気に思い知らされて、後悔して、悲しくなった。自分の頭の悪さに配慮のない性格に嫌気がした。
その内学校には行けなくなった
初めて会った人と話すのが、その人を段々と知っていくのが怖かった。
俺の性格の悪さに気付いて、俺から離れていくのが想像出来て、その時の来る恐怖、当て用の無い嫌悪感、それが襲ってくる時を思い出して、誰とも話せなくなかった
周りの人が離れていくのを感じる時、その時は考えていなかった感じていた恐怖、嫌悪感、それをもう受け止めたくはない恐怖感、またその内人を裏切るのかという想像からの罪悪感、上っ面では平気そうな顔をして、その恐怖感で頭がいっぱいになって誰とも話せなかった