CoolBoys ゲイ向け 恋愛話掲示板


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 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 21:35 -
あの夢を見て以来おれだけ変に緊張している。

テツが風呂に入っている時間はそわそわする。テツの方はいつも通りなのが、実はSなんじゃないかと思わせる。

ってかおれこんななってこれからどうしよう・・・。

つーかおれ好きな人いるじゃん。

思い出したように、彼に電話をかける。

夜九時。コール三回で向こうは出る。

「もしもし?」

「あ、もしもし」

「どした?」

「いや、最近会ってないじゃん。」

「あぁ、寂しかった?笑」

「そっちこそ寂しかったんじゃねーの?笑」

彼と話すことで少し落ち着いた。

心のどこかでは彼に満たされてないし、自分は彼を満たしていないに気付いていたが、今は見て見ぬふりをして他愛もない話を続けた。

いくら核心に触れないでいたって、限界が来ることを知りつつも、避けた。

おれはクリスマスまでニ週間切っていた事に気付く。

思い切って誘ってみよう。

「あんさー、24日空いてる?」

「あー、ごめん。その日はバイト・・・。てかその前後連勤なんだわ。年末商戦休んだら、来年から働けない^^;」

「そっか。わかった。まぁ初もーでは行こうぜ。」

「おうよー。ごめんな。せっかく誘ってくれたのに。」

「良いよ良いよ。稼いでこい。」

「うん、さんきゅ。」

「じゃそろそろ切るわ。」

「おう、電話ありがとな。嬉しかったよ。」

「(笑)おやすみ。」

「おやすみ!」

・・・・。

引用なし

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 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 20:36 -
時計を見るとまだ7時半過ぎ。

起きる予定じゃなかったが、夢精したから洗たくしなきゃならない。

おれはパンツについた精液を風呂場で流し、他の衣類と一緒に洗たく機を回す。

待っている間に、すこし外の空気を吸いにいく。

体をきゅっとさせる冷気が目をさまさせる。

いくらテツをゲイと認識しはじめたからってなんだよこの夢は。しかも蜂蜜ローションって・・・。

苦笑すらできず、うなだれる。部屋に戻って朝食を食べて、終わった洗たく物を干す。

今日は刺すような風がよく吹いていて乾きそうだ。

洗たくかごを持ってリビングのドアを開けると、そこにはテツがいた。

おれの脳裏には一瞬にして昨日のドSテツがフラッシュバックし、かなり動転する。

「あ、おはよう。」

テツが何の気なしに若干低テンションであいさつする。

「うぉ、おはよう・・・。」

テツはおれの横をすり抜け、コップに水を注いで飲んでいる。

おれはかなりドキドキしていた。

「、会社は?」

「有給取って休んだ。」

「そう、なんだ。。」

いつものおれなら、朝のテツはかなり低テンションなことに気付いたかもしれないが、この日はちょっとそれどころじゃなかった。

おれはそそくさと洗たくかごを脱衣所に置き部屋に戻る。

夢が夢だけに意識するなんてレベルじゃない。

もはや落ち着くまでは会いたくない。

おれは朝早いけど、出かけることにし、結局夕方まで外にいた。

引用なし

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 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 20:28 -
「へへっ」
ひとしきりおれに味あわせたテツは口をぬぐってまた意地悪そうに笑う。すると耳に口を近づけ、
「今からおれの唾液と蜂蜜混ぜたのローションにして入れてやるよ。」
とささやく。低音ショタ声におれは鳥肌がたつ。
「ちょ、こっち移動。」
そういって全身鏡をおれの前に置く。まさか・・・。
「マサが犯されてるとこ二人で見ようぜ。」
「嫌だ!」
おれは移動しようとしたが、テツが馬乗りになる。そして手のひらに蜂蜜をたらし、そこにテツが口を近づけ唾液を吐きだす。それをおれのケツにぬりたくる。
「一本入れるよ(笑)」
ぬるっと入る。
「あぁっ!っ!」
「おぉ、入るじゃん。じゃ二本いくか。」
「んあぁっ!」
そんな調子でおれのケツはあっという間に指3本飲み込んだ。
「すげー。マサのケツが3本飲み込んでるぜ。鏡で見てみろよ(笑)」
「ふざっけんっ、あぁっ!」
マサがおれのケツの中をかき回す。
「マジでやめっろって!」
前立腺を刺激されおかしくなりそうになる。
「ここで、、やめるわけ、、ねぇ、だろ!!」
そういってテツが後ろに回りおれを持ちあげ、下からぶち込んでくる。
「うぐぅう・・・あぁ!」
「良い声出すじゃん。」
そういってテツは動かしてくる。最初はゆっくりだったが、途中からかなり速く下から激しく突き上げてくる。鏡にはおれの焦点の定まらない顔と177センチの体、後ろには高校生みたいなテツが雄の顔でおれを突き上げているのが見える。
高校生に犯されてんのかよおれ。
「あぁっ、あっあっ、んあっ、んはぁんっ。もっ、やめっ、てっ。」
「ほんとはしごいてっ、ほしいんじゃねえの?」
そういってテツがおれのをしごく。テツのチンコが前立腺にあたり、しかも、例のローションでおれのチンコをしごいてくる。
「うあああっ、んっんっああああぁぁ!だめ、も、い、イクっ。」
「いけよ。」
テツがこのセリフだけ、溜息混じりにささやく。それが決定打となっておれははてた。トコロテンなのかわからないが、普段のおれはこんな早漏じゃない。年下にこんなことされるなんて。めっちゃ屈辱だ・・・。つーかおれのルームシェア生活どうなんだよ・・・・・・・。


という所で目が覚めた。
 
おれはしばらく頭がぼーとしていて、状況を把握するのに時間がかかった。
 
夢精していたことにもしばらく気付かなかった。

引用なし

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 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 20:25 -
「おれマサが男好きだってこと知ってたよ。」

今は12月の寒い夜。場所は俺の部屋。
テツがおれを押し倒して両腕を抑えつけている。ちょ、ちょ、なんでこんな展開になったんだっけ・・・。
そうだ。あの夜おれがまさかのカミングアウトをして、テツは意外にも冷静ってか、あっさり受け入れて、おれだけテンパって、夕飯後それぞれの部屋に戻ったんだ。寝てたら、テツが珍しくおれの部屋に来たと思ったら無言で押し倒されて、でそのまま・・・。


「え、な、なんで?」
「いや〜、見てればわかるっしょ(笑)なんつーの、なんか同じ匂いがしたんだよね。」
そういっていたずらっぽくにやりと笑う。
「おれのとこルームシェア来たのもコレが目的だったんじゃないの?」
「そ、そんなことな、!んむっ」
テツがキスをしてくる。完全にテツ主導な状況に混乱する。いや、まさかおれがやられるなんて。おれ普段タチだぞ。
おれがぐるぐる考えている間にもテツはおれの唇を激しく犯す。
テツ見かけによらずこんな激しいキスすんのかよ。両腕をの力が案外強い。
おれ運動してんのに抵抗できない。
おれもおれで体は抵抗してるのに、口はテツの舌を受け入れている。
最初から舌をおれのに入れてきて、おれの舌をなめたりしている。
最後にテツの唾液をおれに流してきた。おれが飲み込むまで口を離さないつもりかよ・・・。

・・・ようやく口を離す。
「マサのここめっちゃたってんじゃん(笑)」
そういっておれのチンコを布の上からわしづかみする。
「うっ・・・いってっ・・・。マジでやめろっ・・・。おれ別にテツとこんなことしたくねぇ。」
「(笑)」
またにやりと笑うと一気にズボンをぬがしにかかる。
「めっちゃたってるよ?」
低音ショタボイスでそう言われるとますます興奮する。確かに俺のチンコはギンギンにおったっていた。我慢汁も垂れている。
ホントはこの声を喘がせたいんだが・・・。
おれが混乱していると、乱暴におれの両手首を持ちあげる。
「つっ・・・」
どっから出したのか手錠で拘束する。
「これで今晩はしばらく過ごしてね(笑)」
と、意地悪そうに言う。
おれは下は真っ裸で上は着衣、手錠という情けない姿。テツは上を脱いで、ズボンを下ろす。
「ほら、くわえなよ。」
そういってテツがちんこをおれの顔の前に出す。サイズはおれの方がデカいが、きれいな形だった。おれが何か言おうと口を開くと強引につっこんでくる。
「ゲホッ、ぐふっ!」
おれがむせてるのもお構いなしにテツは腰を動かしてくる。なんだこのドSなテツは。よく読む後輩に犯される体験談ってこういう感じか。
「あー、やっべ。マサの口ん中きもちいいっ。んっ、はぁっ、はぁっ。」
と言いながらピストンしてくる。おれはその状態を保つのがきつく、若干涙目だ。見上げるとテツの胸が見える。良い具合に胸筋がうっすらついていて、乳首はピンク色だ。くっそ、ほんとはおれがこの乳首を責めてあの低音ショタ声を喘がせたいんだよ。
「泣くのかよ。」
そうテツは言い捨てると、おれの口からチンコを抜く。おれの唾液が糸を引いて垂れる。それをテツがなめる。
「こんなことしてごめんね(笑)おわびにケツ入れてやるよ。」
「はぁ!?いや、マジでやめろ。ほんとに!」
テツは聞いていない。
「ローションなくてさー、家に蜂蜜しかなかったんだよ。これで我慢してな?」
「おい!マジで入れさせねぇからな!」
「そんなこと言って、ここがスイッチなんしょ?」
といっておれの乳首を舐める。確かにそこはおれのスイッチである。
「んっ・・・ぅあぁ・・」テツが舌を堅くさせて突いてきたり、全体を使ってとろけるように舐めたりしてくる。
「うぅ・・・・・・あぁっ!?」
テツがおれの乳首を噛む。上目遣いにおれを見てにやりと笑う。おれを上目で見ながら蜂蜜をアナルに塗っている。おれは恥ずかしさのあまり目をそらす。もうダメだ。なんだよケツに蜂蜜って・・・。
「ほらちゃんとおれの眼見てよ。」
見れるもんか。
「見ないとおれ何するかわかんないよ?」
そういっておれの両足首を持って持ちあげる。おれは仰向けになり、ケツの穴を見せる状態になる。
「おい、なにすんだよ!」
「ケツなめてやるよ。」
「は!?」こいつ変態か!
そう思ったのもつかの間
、テツはおれのケツをなめ始める。
「うぅ・・・。」
最初は表面だけだったが、舌をねじりこむようにおれの肛門へ入れてくる。
「テツ汚い!おれホントやだ!」
おれはじたばたする。
「マサのケツ甘くてうまいよ(笑)」
「蜂蜜ぬったから当然だろ!この変態!」
「マサのケツね、こんな味だよ。」
そういって上からテツの顔が覆いかぶさったかと思うと、キスをされる。甘い。当たり前だが甘い。
「んーっ、んっ。」
くちゅくちゅとおれとテツと蜂蜜の合わさる音がする。こんなプレイしたことねぇ・・・。ほんとにテツか?おれの口角から唾液が垂れる。

引用なし

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 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 20:15 -
そんな日々が続いて、ある日おれは“あいつ”のことを聞くことにした。

それとなく「なんか“あいつ”また来たいって言ってるんだけど。」と切り出す。

「良いよ。居座られたら困るけど、そんなことしそうにない人だし。」いや、しそうなんだが。

「テツが良いなら良いけど。嫌だったら嫌って言って良いからな。」

「全然嫌じゃないよ。」

「なんか、最初に来た日、テツあいつのこと見つめてちょっと困ってた顔してたじゃん。」とおれはさぐりを入れてみる。

平常心を装いつつも心臓バクバク。

「あぁ、あれか・・・。」と言うとテツは黙ってしまった。

ちょっと切なそうな顔。その顔、まさか・・・?

おれはここまできたら最後まで知りたくなり

「あいつも早く彼女とか作れば良いのになー。そうすればそっちに行ったっきりになるのに。」

またさぐりを入れるとテツは引き戻されたかのように

「あはは、そうだなぁ(笑)」と言って明るくなった。

ん、さっきの表情は別のとこに原因があるのか?

その様子を見ておれは、

「テツ、あいつのことが好きなわけじゃないん?」

と明るく平常を装い冗談っぽく聞いてみた。心臓バックンバックン。

「へ?おれが?好きじゃないよー。」

と初めてゲイネタに触れられて恥ずかしいのか、顔を伏せる。

そして

「マサ勘違いしすぎ。男なら誰でも良いってわけじゃないよ。」といって笑った。

おれはなんだか一番気がかりなところが杞憂に終わった安堵か知らないが、次の瞬間、こんな事を口走っていた。

「はは、そりゃそうだ(笑)おれも男なら誰でも良いってわけじゃねーもん。」

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 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 20:13 -
おれがテツに惚れるということは色んな意味で避けるべき事態だ。
 
まずおれは今恋人がいるのだ。会えてないけど、会えないからって理由で浮気をしていたら、この先どんな人とも上手くやっていけない。
 
絶対会えない期間が出てくる以上、そこは越えるべき壁だ。
 
第二に、おれとテツはうまくいけば、3年は暮らしをともにするルームメイトだ。
 
テツの最初の条件はではないが、干渉しすぎるというのは、やっぱり良くない。
 
互いにある程度の距離を置いといた方が良い。
 
そもそも、おれがもしテツに告白するとして、おれがゲイであることをまずカミングアウトしなければならない。
 
最後の理由は、これはおれの推測だけど、テツは先日の客のことをどうも好きかもしれないということだ。
 
最初に会った時も見つめてたし、この前も堂々と見れば良いのに、テレビをカモフラージュにしてまで、盗み見ていた。
 
テツはあぁいうちょっと馴れなれしいヤツが好きなのか?
 
おれがテツのことを考える時、今の恋人よりも、ルームメイト云々よりも、そこが一番気になっていた。


 実は最近はテツと夕ご飯を食べることが多い。
 
誘えば向こうも嫌がらずに一緒に食ってくれる。
 
一応おれの手料理をおいしいとも言ってくれるし、正直テツが食べてるとこを見るだけでおれは満足だ。
 
この感情は弟や子供を持つとこんな感じなんだろうか・・・。
 
だいぶ話もするようになった。相変わらず、突っ込んだとこは聞けないけど、テツがジャンプとマガジンを読んでることがわかったし、映画が好きなこともわかった。
 
今度一緒に見ようぜって言ったら、リビングのDVD再生機壊れたまんまだよっていうから、じゃおれの部屋で見ようということになったりもした。
 
いつだったか、なんでこんな金ありそうな家なのに大学に行かないのって思わず聞いたことがあったんだけど、その時テツは意外にも、大学は今でも少し考えてるという、拒絶でない返事をしたのだった。
 
おれは聞いた瞬間はしまった、と思ったが、そこまで過剰に反応することもないんだな、と思い知らされた。
 
おれらはホントに話すようになった。
 
おれもサークルのことを話すし(テツはあんま仕事の話はしなかった)、一緒にテレビも見るようになった。
 
なんだ、普通にテツと仲良くなれんじゃん。

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 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 20:11 -
とある月曜日。

月曜はテツは割と早く帰ってくる。

大体おれが学校から帰り、部屋でジャンプを読んでいると、テツが帰ってきて、おれはその音をBGMにしながらジャンプを読むというのが、最近の流れである。

その日も部屋でジャンプを読んでいると、テツが帰ってきてキッチンで片づけている音がする。

そういや、テツもジャンプとか読むのだろうか。

よく電車の中でジャンプやマガジンを読んでいるスーツリーマンを見るけど、テツもあんな感じなのかな。読み終わったらあげようかな・・・。

などと考えていると、台所から

ガシャーーン!

と皿の割れる音。おれは思わず顔を上げ、部屋を出てキッチンへおもむく。

「大丈夫?」

「うん・・・、なんかこれが蜘蛛に見えてびっくりして落としちゃった。」といって黒い塊をさす。

「そっか(笑)あ、ってか触んない方が良いよ。今新聞と袋持ってくる。」

そう言ってテツをそこで大人しくさせる。

おれは新聞とビニール袋を取って戻る。最近はこうして共同生活っぽいことをするのが一々嬉しい。

俺は破片を新聞に載せながら「蜘蛛だめなん?」と聞く。

「うん、虫はあんま好きじゃないけど、蜘蛛は特に。」

実際この前出た時も、テツは勢いよくのけぞりすぎて、壁に頭を強打していた。

頭を押さえながらおれの後ろに隠れるテツはぶっちゃけキュンときた。

「へ〜。そうなんだ。」

「あとは、ゴキブリも。ここはあんま出ないけど。マサはゴキブリ倒せる?」

と、例の低音声変わりしたてボイスで聞いてくる。疑問調のとこで少し声が裏返る。

「うん、なんとか。おれの実家は普通に出たからなぁ。毎年ホウ酸団子作る母ちゃんが夏の風物詩(笑)」

そういうと、テツも少し笑って緊張していた顔がほぐれる。

おれはなんの気なしに

「田舎はすごいよ。蜘蛛がゴキブリ食うんだぜ(笑)」

と言ったのだが、これがテツの想像力をかき立てたらしい。

破片を片付ける手元を見ながら、懸命に想像してしまう自分と、想像しないようにしている自分とで葛藤している表情だった。

またそれが可愛く、おれは悪いことをしたと思いつつも、一瞬ちょっと本気でテツに惚れそうになっていた。

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Re(1):ルームシェア21
 ふみたか  - 10/8/23(月) 3:59 -
ぼくもはまっちゃいました!! 胸がドキドキしますっ。続き楽しみにしてます。

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Re(1):ルームシェア21
 まさ  - 10/8/23(月) 2:00 -
俺ハマっちゃいました…☆
続き楽しみにしています♪

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ルームシェア21
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:48 -
「最近テツくんどうよー?」

3人で食事した夜は結局食事しただけで終わり、やつは泊まっていった。

で、その時にこいつはテツをえらく気に入ってしまったらしい。

「テツくんはほんと良い奴。気使えるし。お前ほんとラッキーな。」

部屋でさんざんテツをほめちぎっていた。

その日以来、こいつはテツの様子をちょくちょく聞いてくる。

「相変わらずだよ。最近ちょいちょいタメ語使ってくれるようになった。この前でっかい蜘蛛出た時なんか『マサっ!』って思わず呼び捨てで俺のこと呼んでたし(笑)」

おれもこいつのおかげで距離が縮まったから、こいつにはだいぶ感謝しているし、テツとの仲良くなった報告はまんざらでもなかった。

「へ〜、良かったじゃん。おれには敬語だから徐々にお前とは信頼関係が構築されてるんだなw」といって意味深に、にやにやおれを見る。

この前の時もそうだったが、なんなんだこいつは。

こいつに話した通り、テツはだんだん素の顔を見せるようになった。タメ語も増えたし、

おれを頼るようになった。

っても季節外れのデカ蜘蛛が出た時だけだったけど。あの時のテツのびびり具合は中々可愛かった。

別におれから手を出そうとは思っていないけど、もしテツがホラー映画かなんかを見て寝れなくなり「一緒の部屋で寝たい。」などと言った際には一緒の布団で寝ることを提案するだろな。

そんな妄想をしてる時点でおれ結構やばい(色んな意味で)。

まぁでも間違ってもおれからは手を出さない。

それだけは誓える。おれもルームメイトと関係をもつことがどういうことか、わかっている。

引用なし

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ルームシェア20
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:47 -
やつは我が家のごとくテレビをつけてお笑いを見て笑っている。なんか一番リラックスしてね?

おれはテレビよりも、テツと一緒にご飯を食べていることに感激する。
予想外だ。

にしてもテツと距離が縮まる時はなんでこいつがいるんだろうな。

まぁ今日はこいつのおかげだけど。

そんなことを考えていると、

「○○(芸人)好き?」とやつがテツにいきなり聞く。

「割と好きです。」と答える。

「マジか〜。なんかツボ近そう(笑)」と言ってまたテレビに戻る。

おれはテツが芸人が好きな事が少し意外だ。

「テツもお笑いとか見るの?」

テツはテレビを見ながら、「うーん、ついてれば見るかなぁ。」

おれにはタメ語なのが少し嬉しい。

しかしこうして一緒にテレビを見ているとテツがどこで笑って、どこで食べる動作を止めてまで見入っているかなどが分かる。

今までは大人なのか子供なのか、趣味とか人間の色が全然わからなかったけど、こうして知ることもできるのだな。

別にプライベートなこと詮索してないし、こんぐらいなら良いのか。

おれはまた少し近づいた気がしてまたテツをちらっと見る。そこであることに気付く。

今テツと“やつ”のほぼ延長線上にテレビ画面がある状態なんだが、テツはテレビを見るふりをして、やつのことをぼーっと眺めている。

おれはこの前泥酔したテツが起きた時に、ヤツに視線を向けて停止したことを思い出した。

同時にテツが同じゲイだということを思い出す。

おれが初めて少しテツをゲイとして意識し始めた瞬間だった。

引用なし

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 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:46 -
もう12月だった。

東京の冬は初めてで、イルミネーションのすごさに感動する。

ってか11月からクリスマスのイルミネーションってどうなのよと思いなが見つつ、一応今良い感じの人のことを考えていた。

相手は大学2年。身長はおれより低く、歳はタメで、魅力的な人なんだけど、夏休みあけてからはお互い自分の予定が忙しくて会えていない。

おれはクリスマスくらいは一緒に祝ってみたいと思っていた。

「おいーこれやっぱ送料ケチらないで送ってもらえば良かったんじゃね?」

話しかけてくるのは、先日もうちに来た例の友達。

サークルでクリスマスパーティをやるんだけど、ツリーがほしいと先輩が言いだし、それを買うのがおれの役になったのだ。

「うるせえな。ツリー運ぶから家に行きたいって言ったのだれだよ。」

事前に買って、おれの家で一時的に置くことになったのだ。

当日使ったらまた来年までおれに押しつけるつもりだろうか。今は良いが夏は邪魔だ。

「そりゃそうだけど、これちょっと重いしデカい。寒い。」

“こいつ”はおれのルームシェア先を異様に気に入り、あれ以来頻繁にまた行きたいと言いだすようになったのだ。

なんでそんな好きって聞いたら「自宅より落ち着いたから。」とのこと。

そういやこいつ実家生だからな。親元を離れた環境に憧れる気持ちはわかる。

「頑張れよ。運んでくれたら家でご飯食わしてやる。」

「マジで?やたっ。」

今日はテツに了承は取ってないけど、運んでくれたことを言ったら許してくれそうな気がする。

電車の中での痛い視線を感じつつ、到着。

17時半。今日もまだテツは帰っていない。

「テツくんて忙しいのな。」

「みたいだな。」

おれは考えても無駄なので、あまり想像しないようにしているが、やっぱり“こいつ”は色々気になるらしい。

「よし、ご飯作るからちょっと手伝って。」

「え〜、おれも作んの!?」

「皿出したり洗ったりする程度。お前も料理のレパートリー増やせば?」

「へいへーい。」

今日は仲良くこいつとご飯を食べる事に。

ほぼおれが全工程をこなし、19時ちょっと前。あとは盛り付けるだけだ。

ちなみに今日はシチューである。

やつはリビングでバランスボールにぶよぶよ乗りながらテレビを見ている。

おれがよそっていると、玄関の開く音。テツが帰ってきた。

靴を脱いで部屋のドアを開けて閉める音。

しばらくしてまたドアが開いてテツがリビングに入ってくる。

「ちーっす(照笑)」とこいつが馴れ馴れしい挨拶。おま、何そんないきなり距離縮めてんの。

「おかえり。あの、今日友達に荷物運んでもらったから、お礼にご飯作ってあげることにしたんだ。無断でごめん。」とおれが謝ると

「大丈夫ですよ。」と言って笑った。鼻が赤い。

“こいつ”の方を向くと

「お疲れ様です。ゆっくりしてって下さい。」と言った。

向こうもえへへ、と気持ち悪い照れ笑いをする。

それっきりテツはまたふいっと自分の部屋に戻っていった。

おれはもう慣れっこだけど、こいつはぼーぜんとしている。

「ご飯できたよ。」

「・・・。」

「おい、ご飯できたってば。」

「ねぇ、シチューまだある?」

「なんで?まだあるけど。」

「じゃ、テツくんも一緒にご飯食おうぜ。」

「え?」っとおれが聞き返すまでもなく、やつはテツの部屋に直行。

コンコン。とノックをすると、奥で「ちょっと待って。」とテツのくぐもった声。

やつは「あ、そのままで良いんですけど、ご飯作りすぎたんで、一緒に食いませんか?おれら、リビングで食べてるんで、テツくんも良かったら。」と直球。

向こうは少しためらって、わかりました、と返事をした。

それを聞いてから奴は戻ってくる。

「おい、良いのかよ。」

「良いって、何が?」

「いや、なんか誘うだけ誘った感じでさ。」

「良いんじゃね?」まぁ良いのかな。


俺らが先にシチューを食っていると、リビングのドアの開く音。

テツは黒のパーカー姿だった。着替えてたのか。

「あの、良いんですか?」と遠慮がちに聞くテツ。

「良いよ。こっちこそいきなりこいつがごめん。」

「あ、良いんです。中途半端な時間に帰って弁当にしようか迷ってたんで、助かります。」ありがとうございます。と言って自分でよそいに行くテツ。

その間おれがやつを見ると、やつはおれを見てにやにや笑っていた。

引用なし

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 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:45 -
夜中の2時。

DVDを見終わって、動画サイトでおれらのやっているスポーツの動画を見ながら話をしていた。

すると隣でテツがもそっと動く音がした。位置的には壁ぎわに布団。

おれがテツの頭のすぐ横で壁にもたれて座っている。

“こいつ”はテツとPCの間に座っていた。

「おはよ(笑)」

むくりと起き上がり、挨拶をしたおれを見て、次に“こいつ”の存在に気付き、そっちに目をやる。

そして、しばらく視線はそのまま固まっていた。 ん?どうした?

“こいつ”もあいさつをしたのに、凝視をされてちょっと戸惑っている。

「・・・?・・・今何曜日?・・・ですか?」

「土曜の午前2時だよ。大丈夫?」

「うん・・・あー・・・。」と言って思い出したのかうなだれる。

「あの、迷惑かけてすいません。」

「いや、良いよ(笑)ってか酒飲まされたん?」

「はぁ・・・まぁちょっと・・・(苦笑)」と頭が痛いのか浮かない顔。

「水飲む?」

「いや自分でやります。とりあえず、ほんとすいません・・・。」

「いや、良いって(笑)なんか初めてルームシェアっぽくて面白かったし。」

俺がそう言うとテツは少し困ったような顔をした。あれ、なんかいけないこと言ったかな。

「おれ、その、寝言とか言ってなかったですか?」

「途中なんかむぐって言ったけど、それ以外は・・・。」

「そ・・・か。」と言ってやや沈黙。

その後テツはもう一度謝罪とお礼を言って自室に帰っていった。

部屋を出る際、全身鏡で髪をくしゃっと直していく所に、初めてテツに若者っぽいところを感じた。

その間おとなしく“こいつ”は見ていたが、部屋を出て行った瞬間、

「いや、マジで男だったんだな。」

「だから言ったろ。」

「うん、でもなんか、思いっきり高校生じゃん。なんでこんなとこで一人暮らし?ルームシェア?」

「だからそれは聞けねんだって。」

「ふーん。」と、納得していないが好奇心で満ち溢れている目。

「とりあえず、わかったろ。」

「うん。」

おれは話しながらも、テツは未成年なのにあんな飲ませるなんて上司もしっかりしろよ、とか、異様に軽かったこととか。体重気になるけど、これも聞いちゃいけないのかなぁ、など色んなことを考えていた。


次の日おれらが起きたらテツはもういなかった。

引用なし

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ルームシェア17
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:44 -
12時過ぎ。おれらが部屋でDVDを見ていると、玄関の開く音。

そして荒々しい足音と、ドゴッっと人が壁に激突する音。

明らかにただ事じゃない。その後は静寂が訪れた。

おれらは目を見合わせる。おれだけ立ちあがり、部屋のドアを開けると、テツがスーツ姿のまま、うつぶせに倒れこんでいた。

寝ている。おれは逡巡して、声をかけてみた。

「テツ、テツ。大丈夫?」

「スー、スー・・・むぐっ・・・スー、スー・・・」だめだ。完全に寝ている。

テツがこんなに酔っ払って帰ってくるのは初めて見た。

今までにもあったのかもしれないが、おれは見ていない。

社会人だからそりゃ付き合いで飲みもあるよなぁと思いつつも、おれはテツと関わる機会ができたことを密かに喜んでいた。

「テツさん大丈夫?ってか飲ん兵衛?」うしろから友の声。

「いや、めったにない。むしろ初めて。」

「へぇ・・・。」

まぁとりあえず、部屋に運ぶか、と抱きかかえて気付く。

テツの部屋に入らない方が良いんだろうか?

テツは共に住み始めてからずっと部屋を閉めている。

一日一回換気はしているみたいだが、おれは部屋の中をちらっとしか見たことが無い。

少し迷って、おれの部屋に運ぶことにした。ってか軽いな。

かなりぐったりしている。

「マサの部屋で良いん?」

「うん、なんか勝手に入るの悪い気がする。」

「布団しこうか?」

「さんきゅ。よろしく。」

布団にテツを寝かせる。

とりあえず、上着だけ脱がして、ハンガーにかける。

上着の下はベストを着ていた。まるっきり男子高校生のようだ。

顔色は変わっていない。時々苦しげにまぶたが動いて、テツのまつ毛が長いことにおれは気付いた。

とりあえず、布団に寝かせて、まぁ明日は土曜だから良いか、と思いおれらはとりあえずDVDの続きを見る事にした。

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ルームシェア16
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:42 -
飲み会は終わり、場所は変わっておれの家。

“こいつ”は来る時も駅から近いだの、マジでマンションだだの騒がしく、ちょっと黙らせるので大変だった。

まぁおれも最初興奮して相手をのけぞらせたから人のこと言えないけど。

「おじゃましま〜・・・って暗っ。」

「まだ帰ってないみたい。」

「マジか。まぁ帰ってくるんだろ?」

「うん、あんまあの人外泊しないから。」

「じゃ部屋で飲みながら待ってようぜ♪」

「おう。」

おれも残業か何かかな?と思いつつ、自分の部屋に友人を招き入れる。

「この辺TSUTAYAあんの?」

「うん、ちょい歩いたとこに。」

「ほんと至れり尽くせりだな。」

「今んとこホント不満はない。」

「いーなー。おれもここ住みたい。ってかDVDあるならDVD見ようぜ。」

「そうすっか。バイオハザード見る?」と、飲みながら映画を見つつ、テツの帰宅を待つ展開に。

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ルームシェア15
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:42 -
金曜日のこと。

今日は金曜と言うこともあり、サークルの後ちょっと大きめの飲み会もあったが、おれはどうしようか迷っていた。

今日は家帰ったらなんか話せるかもしれない。最近は家のこと(テツのこと)中心に考えをしている気がする自分に気付いて苦笑する。

サークルが始まる前に話しかけられる。

「マサ今日飲み会行くんー?」

「ん〜迷ってる。」

「またか。自宅の彼女にぞっこんだもんな笑」

「いやだから違うって。」二重の意味で違う。

「よし、じゃあ今日はその話をサカナに飲むか。」サカナも何もあらざらい話したんだが。

「まぁ行こかな。最近飲んでないし。」

そんなこんなで今日は飲み会に行くことになった。サークル活動は詳細書けないので割愛。


で、飲み会スタート。

「で結局さー、彼女と同棲なんしょ?」とさっきから絡んでくるこいつは同じ一浪組だから一番仲が良いやつ。

「だーかーらー!ルームシェアしてんの。」おれは何度言ったかわからない事実を言う。

「ルームシェアってのはさ、家賃折半が普通だろ。全部向こう持ちって、向こうさんになんのメリットがあるのよ。」

「それは・・・。」

「そこが何回聞いてもわからん。お互い干渉し合わないって言ったってなぁ?なんか裏あると思うぜ。」

「テツはそんな人じゃないと思う。会えばわかる。」

「あれ、前までテツさんて言ってなかったっけ?」

「この前呼んで良い?って聞いたら良いって言ってた。」

「へ〜(と言って俺を凝視)・・・。想像つかん・・・。おし、おれは今日は終電をなくす。だから泊めなさい。」

「今から終電なくすっておかしいだろ!帰れよ。」

「いやいや、マジでなくす気がする。」顔は笑っているが、目が本気だ。

「ほら、一応さ、家主に聞いてみなよ。迷惑かけたくないったって、数か月に一度くらいは良いだろ。」

まぁこいつなら騒がないし良いかもしれない。

「じゃ一応聞くけど、テツがだめって言ったらだめだかんな。」

「おー!」

そしてメールで聞いてみる。

“今日、友達が部屋見てみたいって言うんだけど、入れても良いかな。多分泊まりになりそうです。そんなに騒がしいやつじゃないし、今回だけなんで。”
と送信。

数分で返信が来る。
“大丈夫ですよ。”と一言の返信。

むむ、これだけじゃ快諾なのかしぶしぶなのか読み取れん。

「良いってさ。」

「マジ?おっしゃ!でも良いってことは彼女路線は消えたんだよなー・・・。まぁ良いやどっちにしろ楽しみ^^」

「絶対騒ぐなよ!あとテツのこと珍生物みたいにじろじろ見んなよ。」

「ういうい♪」

そんなこんなで“こいつ”が来ることになった・・・。

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ルームシェア14
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:38 -
呼び方一つで距離がだいぶ縮まった。
 
例えば、帰った時に玄関に靴があると、素直に嬉しかった。
 
以前は、喜ぶことがいけないことのような気がしたのだ。
 
家に帰った時に誰かがいるっていうのはやっぱり嬉しいし、いないっていうのは寂しい。
 
テツと呼ぶようになってから、そこを素直に喜べるようになった。
 
ただやっぱり同居人として、ってことで恋心とかはなかったけど。


相変わらずすれ違い生活は続いていたが、おれはできるだけ家に帰るようになった。無意識の内になんだけど。
 
こうして家に帰ってみると、テツと話せる機会は結構ありそうだった。
 
まぁ何話して良いかわからないから、結局話すことなんてないんだけどね。

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ルームシェア13
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:36 -
10月も終わる頃だった。

1週間おきに台風が接近していて、落ち着かない日々だった。

夜、おれはリビングでレポートを作成していると、テツさんが部屋から出てきた。

キッチンで軽く焼きうどんみたいのを作って、珍しくリビングで食べ始める。

テレビをつける。台風ニュースが見たいようだった。

おれはテツさんとこうして一緒の空間にいるのが嬉しく、思わず声をかける。

「台風、最近やばいですね。」

「ですね。電車止まったら困ります。」とテツさん。

仕事何しているんですか?とサークル友達のノリで、聞きそうになり、少し焦る。聞いちゃだめだったんだ。

にしてもこうして考えると、お互いのことを知らないって、かなり会話につまる。

実際そのあとも台風情報をBGMにテツさんがもくもくと焼うどんを食べ、おれはカタカタレポートを打って・・・という10分が過ぎていった。

おれはせっかく話せる状況なのに、このまま終わるのが嫌だった。

いくら干渉し合わないと決めたとは言え、4カ月同じ所に住んでいればちょっとは話したくなる。

ルームシェアは初めてだったけど、実際一緒の部屋で暮らしてみると、全く無接触という状況は、やっぱ打破したくなってくる。

ていうかまず敬語とテツさんという呼び方をどうにかしたかった。

テツさんは見た目はどう見ても高校生なのだ。さすがにちょっと違和感がある。

「あの・・・。」と俺

「?」

「提案って言うか、おれの希望なんですけど、お互い敬語、やめません?あと、呼び方!そっちがよければ、テツくんかテツって呼びたいんだけど・・・。」

「・・・。」

「あ、そっちも敬語なしで、おれのことマサって呼んでも良いからさ!」

「良いですよ。」

「えっ?」

「おれは年下なんで、敬語はすぐには抜けないと思いますけど、マサさんがそうしたいなら、良いよ。笑」

「マジで!?やったっ!」

おれはまさかの承諾に本当に嬉しくなった。だってテツとの距離の縮め方ホントにわからなかったんだもん。

喜ぶおれを見てテツは笑っていた。

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ルームシェア12
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:35 -
おれは夏休みは旅行にバイトに忙しかった。

免許も合宿で取ったし、サークルも合宿があったし、友達とも旅行にいった。

ほとんど部屋には帰らなかった。

そのおかげで掃除は少し手を抜いてしまったし、生協の取り入れもできなかったが、そこは事前に説明したら、こっちもお盆休みがあるので全然大丈夫とのことだった。

物件もさることながら、家主も文句なしだ。おれは人生こんな甘くて良いのかと思ってしまうほどだった。

9月には恋人ではないけど、良い感じの人もでき(こっちの人)、本当に学生生活って感じだった。

一つ厄介なのが、友達にルームシェアのことがばれて、家に来たがるようになったことだった。

サークルの飲み会でつい言ってしまったのだけど、やっぱりおれの状況は少し変わっているらしく、また学校も近いから、軽いノリで行こうぜーみたいな話が出てくるようになった。

おれはさすがにこれ以上テツさんに迷惑はかけれないと思い、全力で阻止しようとしたのだけど、今度は女との同棲疑惑になり、ますます厄介になるのだった。
まぁ贅沢な悩みだ。

そんな中、初めて距離が縮まる日が来る。

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ルームシェア11
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 1:33 -
そんな感じで7月からスタートしたルームシェア生活だが、予想以上にテツさんとの接触はなかった。

住み始めて4カ月くらいはまともに話さなく、お互い姿を見る事もあまりなかった。

それもそのはずで、おれもテツさんも家にあまりいない。

平日のテツさんは朝7時半頃家を出て、早い時は18時過ぎ、遅い時は日付をまたいでかえってくる。

おれはおれで、朝は寝ているか授業だし、夜は泊まったりすることが多かった。

冗談抜きで話したのは、新聞代金の事と、家の掃除のこと、あとはポストに入っていた俺宛の手紙についてのことぐらいだ。

その他は帰ってきた音が聞こえれば「あぁ帰ってきたんだな。」と思うし、革靴が玄関にあれば、今日はもう帰ったのか、というそんな感じ。多分向こうも同じ感じだったと思う。

そんなこんなで、10月までは全くホントに何も接触がなかった。

恐らく、最初にシェア条件について話し合った時がおれらのピークだったと思う。

土日はお互い外に行ってしまうし、本当にここまでのすれ違いっぷりは想像していなかった。

今考えればテツも無防備なやつだ。何か盗まれるとか思わなかったのだろうか。

引用なし

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