CoolBoys ゲイ向け 恋愛話掲示板


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Re(2):恋愛
 ゆうき  - 10/9/1(水) 8:56 -
僕はユウタじゃないですよ〜

その気持ちがあるなら、この掲示板じゃなくて直接ユウタさんに言ってあげて下さい。

応援してます

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Re(1):ルームシェア35(終)
 ☆ウエ☆  - 10/8/31(火) 18:17 -
めっちゃ良い話しだったです!恋愛が自分は恐くなってなってしまったけどなんかこんな風になれたら良いと思います♪

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Re(1):恋愛
 広樹  - 10/8/31(火) 12:38 -
人違いだったらゴメンなさい。
もしかしてユウタ?
もしそうならもう一度やり直して欲しい!

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<KDDI-SN3P UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.183 (GUI) MMP/2.0@05004032336350_eq.ezweb.ne.jp>
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Re(1):ルームシェア35(終)
 Railgun E-MAIL  - 10/8/30(月) 21:30 -
すごい面白かったです!

また何かあったら是非書いてくださぃね↑

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<DoCoMo/2.0 SH06A3(c500;TB;W24H14;ser353699029778141;icc8981100020515349678f)@proxycg041.docomo.ne.jp>
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Re(1):あ〜あ、捨てられた…
 Shin  - 10/8/30(月) 19:00 -
ポイ捨てなのは、こっちの恋愛に限らないと思うけど…。

向こうの人が別の恋、別のセックスをしてみたくなったんじゃないかな。
でもそれって、飽きたって訳じゃなくて、なんというか、他の人とも試してみたくなったんだよ。
だから、嫌いになったわけじゃないから友達で、という選択肢を出してきたんだと思う。

そういうのを許せないなら、自分から好きにならない恋をするといいよ。恋は追いかけてる方がいつも不利だしさ…

引用なし

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<KDDI-TS3S UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.5.183 (GUI) MMP/2.0@05001012107015_ma.ezweb.ne.jp>
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恋愛
 ゆうき  - 10/8/29(日) 20:50 -
もう疲れちゃった

好きな人と絶対相思相愛になれないって辛いよね〜

きっと自分が悪いのもわかってるけど

振り回されまくってめっちゃしんどいよー
迷惑とか掛けたくないのに、から回って相手傷つけて本当最悪やわ

てか掲示板で本当にいい恋愛出来るんかな?


もし…掲示板で凄くいい恋愛をしたって人がいたら教えて下さい

引用なし

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<DoCoMo/2.0 SH01A(c100;TB;W24H16;ser358045012239904;icc8981100020709616577f)@proxy20067.docomo.ne.jp>
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Re(1):ルームシェア35(終)
 ふみたか  - 10/8/27(金) 16:07 -
お疲れ様でしたー。

ぼく自身、テツくんに共感する部分がすごーくすごーく多くて、自分と時たま重ねながら読んでました。

最後まで感動の作品でした。ありがとうございました。


気が向いたら、続編書いてくださいね♪

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<KDDI-KC3R UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.4.303 (GUI) MMP/2.0@07011022559941_mb.ezweb.ne.jp>
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   - -
この書き込みは投稿者によって削除されました。(10/9/14(火) 0:56)

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<@>
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Re(1):ルームシェア35(終)
 一馬  - 10/8/25(水) 18:08 -
最後までおつかれ様でした!!
毎回毎回更新されるたびに、マサくんたちの世界に引き込まれていく気がして感動しました(>_<)

エロシーンもよかったです(笑)

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<DoCoMo/2.0 SH08A(c500;TB;W30H18;ser359419024179755;icc8981100010317268333f)@proxyag042.docomo.ne.jp>
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Re(1):ルームシェア35(終)
 shuu  - 10/8/25(水) 14:19 -
とても読みやすく、心にしみる文章でした。
一気に読んじゃいました。
実は僕の相方も少しテツくんと似た境遇というか、過去を背負っているところがあり、とても感銘を受けました。
最近、彼に対してなにもしてあげられない自分に嫌気がさすこともあったりしますが、今回の投稿を拝見し、なんだか少し心が軽くなりました。
僕もマサさんがテツくんに優しい時間を作ってあげているように、そういうことを意識してみたいと思います。
どうもありがとうございました。

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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322)@p4189-ipad06yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp>
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Re(1):ルームシェア35(終)
 レン  - 10/8/24(火) 22:27 -
最初から読んでいましたけど、初めてコメントします。

じんわりと心にしみる内容で、読んで良かったって思える話でした。マサさんもテツさんも元彼さんもみんな良い感じの人で…そして「あいつ」君もなかなか印象に残る良い人ですよね。

話としては完結してますが、もしよかったらその後のことも書いてください。その時を楽しみに待ってます☆

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<DoCoMo/2.0 N905i(c100;TB;W24H16;ser355288011316876;icc8981100010332074815F)@proxy1137.docomo.ne.jp>
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Re(1):ルームシェア35(終)
 たつ  - 10/8/24(火) 14:13 -
すごい胸がキュンキュンしました。よければお二人のその後をまた読みたいです。

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<DoCoMo/2.0 SH906i(c100;TB;W24H16;ser358034019666749;icc8981100000371122526f)@proxyag004.docomo.ne.jp>
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Re(1):ルームシェア35(終)
 まさ  - 10/8/23(月) 23:49 -
読みやすかったし 引き込まれました(^O^)
後半はちょっと展開が速かったりしたけど…
テツとマサのその後気になるし(>_<)

よかったらその後の特別編待ってますp(^^)q

幸せになれますように☆

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<DoCoMo/2.0 SH01B(c500;TB;W30H20;ser359421029608804;icc8981100000596334682f)@proxyag020.docomo.ne.jp>
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ルームシェア35(終)
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 22:17 -
その日を境にテツは少しずつ明るくなった。

きっと誰かに話して泣きたかったんだろう。おれもテツとは距離が縮まった気がした。

縮まった、というより、色んなことを共有できるような気がした。

多分、喧嘩もできるし仲直りもできる。

いまだに喧嘩はしたことないけど、一緒に暮らしていく以上、いつかそういう時が来ると思うが、そんな時でも大丈夫と思える。

正直、テツの境遇を知ってから、家族のことが気にかかっていたが、テツが頑張り続ける限り、おれも触れないことにした。

今徐々に良い方向に向かっているのは明らかだったから、余計なことはしない方が良い。

いつか、落ち着いたらテツの家族がどんな人たちだったのか聞いたみたい。

テツは結局ニ浪ということになってしまうが、大学へ行くことにしたらしい。務め先を辞めて、今は勉強中だ。

おれもやっぱりお金があるならば、行った方が良いと思う。

テツの経済状況は詳しく知らないけど、大学で四年間過ごしてみるのは悪くない。

何しろ、おれがいるから、もう引きこもる心配もない、とちょっとうぬぼれてみる。

テツが家にいる時間も、暇な時間も急に増えたから、“あいつ”も混ぜて、一緒に遊んだり、テツに勉強を教えたりしている。

テツはあいつにもたまにタメ語を使うようになり、あいつはその度に喜んでいる。


そしてあの夜以来、おれはたまにテツと一緒の布団で寝ている。

おれはあんな夢を見たから、もうアレなのかと勝手に思ってたけど、実はテツはこっちの経験がないのだ。

だからおれの部屋で勉強を教えている時に、おれがちょっかいを出しても、テツはあまり誘いに乗ってこない。

こんな可愛い顔して経験ないとか・・・。

おれは我慢できない時は後ろからがばっと抱きしめて、テツをくすぐったりいじったりしてテツに甘える。

テツが眠い時はそのまま一緒に寝てくれるのだ。

勉強がまだ残ってる時はすぐに勉強に戻っちゃうけど。

やっぱりテツは強くて、魅力的なルームメイト。

おれはホントにラッキーだと思う。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ここまで駄文を読んでくれた方、ありがとうございます。読みにくいところもあったと思います。

何か感想を書いて頂けると嬉しいです。読みにくい、とかエロシーン全然興奮しない、とかでも大丈夫です。

一馬さん、まささん、ふみたかさん、書き込みありがとうございます。三人がいてくれなかったら、最後まで書ききることはできなかったと思います。

引用なし

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<DoCoMo/2.0 SH06A3(c500;TB;W24H14;ser353699021253275;icc8981100000328841731f)@proxyag069.docomo.ne.jp>
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ルームシェア34
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 22:05 -
その後、おれがコートをかけに部屋へ戻ると、テツがおれの部屋に入ってきた。

「どした?向こうに戻るつもりだったんだけど(笑)」

ついてくるテツが、ペットのような、年下の恋人のような可愛らしさがあってほほえましかった。

「いや、こっちの方が良い。」

そういってテツはおれの布団の上に座った。おれは隣に座る。

そこからテツが話してくれた話は、まぁおれが想像してたのとあまり変わらなかった。

結論から言うと、昔ここで共に暮らしていたテツの家族はもういない。二度とこの家には帰ってこない。

ルームシェアを募集していた6月は、最後の頼みだった母親がもう戻ってこないことがわかって1カ月した頃だった。

家のローンは払い終わっていたことが幸いだったが、でもまぁ今まで親がしてくれていたもろもろの手続きを一人でやらなければならず、さらに仕事もあって、正直家の中がぐちゃぐちゃだったという。

一人で家にいると精神もふさぎこんでくるし、かといって仕事以外で人間関係を作る気力はもう残って無くて、そこでルームメイトを募集したそうだ。

テツ自身もルームメイトを募集した前後のことは、あまり覚えていないという。

お互い干渉しない、というドライな条件をつけていれば、とりあえず大丈夫、という思考能力しか残ってなかった。

会った当時は確かに歳の割に暗いのが気がかりだったのはもう疲れてたんだな。

ちなみに、“あいつ”のことを見つめていたのは、起きた時に誰かの話し声がすることや、一緒にテレビを見るということが久しぶりすぎて、家族を重ねていただけだという。

「じゃホントに好きじゃなかったんだな。」

「だから言ったじゃん(笑)マサならわかると思うけど、ノンケに恋はしないよ。」

その時、じゃあおれは?と聞きそうになって、これはもう少ししてからにしよう、ととっさに思ってしまったおれはやっぱりヘタレなルームメイトだった。

テツは仕事をしていないとどんどん引きこもってしまいそうだから、という理由で、無理やり社会に出た強い人間だ。それに比べておれは・・・。

話をしていると、テツは連日の勤務からか、眠そうだった。

「テツもう寝た方がよくない?」

「うん、ちょっと眠い・・・。」

そう言って立ち上がる。

おれは手をつかもうか迷った。

正直さっきリビングでテツを抱きしめていた時、いつかまた抱きしめてしまいそうな自分に気付いていたのだ。

迷っていると、テツはさっさと部屋を出ていく。

「おやすみ。今日はありがとう。」

「・・・うん、おやすみ。」

テツは笑ってドアを閉めようとする。

「待って!」おれは呼びとめる。

テツは怪訝そうな顔で振りむく。

「今日、一緒の部屋で寝ない?クリスマスだし・・・さ。」

いつだったか、敬語をやめようと言った時をおれは思い出した。

「別に良いけど、マサも寂しがりなんだなぁ(笑)」

そういってテツは

「じゃ布団持ってくるから待ってて。」だめだ。伝わってない。

「いや、あの、一緒の布団で寝たいんだけど。」

そう言うとテツはびっくりした顔をしていた。

おれはもう黙ってテツのところまで行って、抱きかかえた

「あ、っちょっと・・・。」

「今日は一緒にこれで寝よう。」

そういって布団まで運ぶ。後ろから抱くようにして布団に入った。

テツはかなり疲れているのか、

「なんだこれ(笑)でも眠いから今日はこれで良いや。」

というとそのまま目を閉じた。いっぱい泣いて、眠くて、もう今どんな状況かあんまわかってないような感じだった。


テツの匂いがする。テツの体はかなり熱い。

おれもなんだか眠くなってそのまま寝てしまった。

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<DoCoMo/2.0 SH06A3(c500;TB;W24H14;ser353699021253275;icc8981100000328841731f)@proxyag070.docomo.ne.jp>
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ルームシェア33
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 21:55 -
家に入ると、玄関に靴があった。テツだ。テツが帰ってきている。

ついでにリビングの電気がついている。珍しくリビングにいるのか?

おれがそっとドアを開けると、何か音楽が流れていた。

ん?珍しくテツ客を招いたのか?

更に歩を進めると、リビングにはテツ一人、ソファにもたれて、目をつぶっていた。そして机の上にはアルバムがあった。初めて見る、小さめのアルバムだった。

おれはどうしようか迷う。起こすのもためらわれるし、ただいまってのもタイミングが難しい。

そんなことを考えていると、テツがゆっくり目を開けて、そしておれに気付いてかなりびっくりしていた。

「え、あ、今日サークルのパーティじゃないの!?」

「いや、それは昨日・・・。それより今日誰か来る予定だった?」

テツは立ち上がり、CDを止める。

静寂が訪れる。

「いや、おれ、一人だよ。」

視線をそらしてそう答えるテツは顔が真っ赤だった。

さっきの穏やかなテツの顔を思い出す。

もう隠さなくて良いんだよ。おれにだってわかるよ。いや、詳しくはわかんないけどさ。

おれはテツにどう言いだそうか迷っている。

テツが口を開く

「あの、これ、その・・・おれの家って・・・!?」

おれは最後まで言わせたくなかった。

おれは気付いたらテツを抱きしめていた。

「いや、良い。テツがなんで今こうしてたのかとか、なんでルームメイトを募集してたのかとか、全部わかってる。いや、全部はわかってない。でも、大体わかる。早く気付いてやれなくてごめん。」

「っ・・・!」

「もう大丈夫だから。一人にさせねぇ。おれ卒業までここにいるし、卒業してもここにいる。テツが許してくれる限り、ここにいるから。もう一人で寂しい思いはさせねぇ・・・。」

「っ・・・くっ・・・ふっ・・・」

テツはおれの腕の中で嗚咽を漏らすと、おれを力強く抱きしめてきた。

「うぅ・・・。うあぁぁ・・・!」そう叫ぶとテツは泣き崩れた。

しゃがんで、顔を伏せて、ずっと泣きじゃくっていた。

おれも一緒にしゃがみ、テツが落ち着くのを待った。

「うっ・・・えぐっ・・・あんさ・・・おれの・・・おれの家族・・・。」

テツがとぎれとぎれに言いにくそうに話し始める。

おれはそれが辛そうで遮ってしまった。

「いや、良いよ。今無理に話さなくて良い。もっと心の整理ができてから話してくれれば良い。」

「マ・・サ・・・。」

「だから、もう大丈夫だよ。」

そういうと抱き寄せた。おれはコートのまま、テツを抱きしめた。

テツは相変わらず泣いていた。

恐らく、今までずっと溜めていたものが噴き出したのだと思う。

おれは静かにテツが気の済むまで泣き終わるのを待っていた。

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ルームシェア32
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 21:52 -
24日は曇りだった。

ホワイトクリスマスなんてこっちじゃ滅多にないよって昨日の飲み会で言われていたけど、やっぱり大都会のクリスマスに雪が降ったら思い出に残ると思う。

おれは午前中はだらだら過ごしていた。

やっぱり足が重い。

おれは今一番大事な人のために、大事な人を傷つけようとしている。

待ち合わせ10分前に、待ち合わせの場所に着く。

相手はこれからバイトだけど、その前に会う約束をしてもらった。

クリスマスにこんな話するなんて、向こうにとっちゃほんとに最悪だろうな。

向こうの方から、おれの初めての恋人がやってくる。冬服見るの何回目だっけ・・・。

「おまたせ。」

「おう。あー、じゃちょっと店入ろうか。」

「・・・いや、良いよ。公園行こう。」

おれはどきっとして、こういうのは確かに公園のが話しやすいな、と場違いに学習していた。


駅近くの公園。

「で、話って何?」

「、単刀直入に言うと、友達に戻りたい。」

「・・・。」

「やっぱ会えないのはきつい。おれもあんま誘わなかったからおれにも責任あるけど・・・。」

「ほんとにそれが理由?」

「え?」

「いや、ほんとに別れる理由は会えないから?」

相手は優しく笑っていた。これがほんとに同い年か。

「わかれるにしても、最後は自分に正直になってほしい。おれのためにも、マサのためにも。」

「・・・すまん。ほんとはすげえ大事な人ができた。まだ好きかどうかは微妙なんだけど、支えていきたいって思える人。」

「・・・そっか。」

「ほんとごめん。」

「・・・。」

しばらくおれらは黙っていた。

やっぱ向こうも納得しないかな。こんなんじゃ。

などと考え事をしていると

「おれの方こそごめんな。あんま会えてなくて。マサがあんま満足してなかったことも知ってた。でもおれはこの距離感がちょうど良かったりしたんだよな。」

続けて、「いや、今日話があるって言われた時にちょっとこのパターン考えたから、そんなショック受けてないから大丈夫(笑)」

「ほんとごめん。今日クリスマスなのに、こんな話して・・・。」

「いや、良いよ。むしろ来年に持ち越さなくて良かったんだよ。」といってニコっと笑う。

おれの方が身長高いけど、器はこいつの方が全然でかい。

付き合った密度はあんま濃くなかったけど、この人と付き合えてよかった。

「よし、寒いから戻るか。駅まで一緒に歩こう。」そう言って立ち上がる。

おれも立ち上がる。辺りはうす暗くなっていた。


駅に戻る途中、さっきもだけどマサは嘘がばれやすいからな。そこんとこ注意しろよ。自分に正直にな(笑)、と注意された。

おれはおう、と苦笑し、彼とは改札で別れた。来年の初もうでは彼の幸せを祈ろう。

おれは電車に乗る。時刻は17時。今日くらいは居ると良いんだけど。

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ルームシェア31
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 21:51 -
結局その日も帰ったけど、テツはいなかった。

おれは寒さの中歩きながら、色々考えていた。

全くどんだけ忙しいんだよ。
まだ19歳だろ?友達とゆっくり過ごしたいだろうにな・・・。

酔っていたせいもあるが、おれは泣けてきた。

酒はあんな飲まされるし、この時期も働かされるし、ってか秘密ごとしてまでルームメイト探す境遇ってなんだよ。グスッ。

思えばテツはずっと働いている。

今まで考えないようにしてきたが、何から何まで謎だ。

いや、本当は予想がついている。ただ、それはあまりにも残酷な予想なのだ。

こんな普通のサラリーマンだってローンを払うのに何年もかかりそうなマンションに19歳が一人で住む理由なんて、そういくつもあるもんじゃない。

家の中にも痕跡を残さないようにしているようだが、昔家族がここにいたことはなんとなくわかる。

おれにだって、本当はある程度予想はついていた。

だけど、テツが聞かないでほしいというから聞いていないし、考えないようにしていた。

おれだって自分がテツの悩みを全て一緒に背負える人間だなんて思っていない。

まだまだ自分のことで精一杯だ。

だが、テツと一緒に暮らすようになって、最近はお互いタメ語で話すようになって、最初は赤の他人だったテツがおれのことをマサって呼ぶようになって・・・・。

ようやく仲良くなり始めたんだ。

おれらはもう、どっちがいなくなっても寂しいんじゃないだろうか?

テツは知らないが、少なくともおれはそうだ。

突然この部屋におれ一人残されて、ずっと一人で暮らしていきなさい、なんて状況になったら、おれはどうしていいかわからない・・・。


そこまで考えて、ようやくおれは気付いた。

なぜ、テツがこんな条件でルームメイトを募集していたのか、たまに見せる人なつっこいテツの一面、そして“あいつ”がずっとおれのことをにやにや見ていたこと。

くっそ“あいつ”のくせに物わかりよすぎんだよ。

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ルームシェア30
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 21:48 -
覚悟を決めてからは割と時は早く過ぎて行った。

23日、おれはツリーを先輩の家に持っていく。

他の先輩が車で駅に迎えに来てくれたので、10階から下におろすだけだった。

家を貸してくれるOBの先輩の家には、ツリーももともとあったんだけど、子供がいて、一回り大きいのがほしくなったとのこと。

サークルの会費で買うなよ。

まぁでも毎年場所を提供してくれているらしいので良しとする。


いつもどおり飲み会だった。

明日予定がある人もない人も今日は楽しめたんじゃないかな。

こういうイベントの参加率が高い所もこのサークルの好きなところだ。

「マサやんは明日誰かといる予定あんのー?」

女の先輩が話しかけてくる。

おれはなんて返そうかと思ってとっさに「ありますよ。」と答える。

「マジマジ!?マサやんいるとか初耳なんだけど!誰?」

どうしよう。うそついたらあとあとめんどくさい。

おれはゲイが備えておくべきうそつきスキルをまだ備えていない。すぐばれる。

「あの、ルームシェアしてる人と過ごすんです。」

実際まだ決まってないがこの際こう言うしかない。

「おー!やっぱ例のルームメイトこれなん?これなん!?」

「違います(笑)」

久々のやり取りをしていると、“あいつ”がにやにやした目で見ている気がしたが無視。

とりあえず、おれは仕事を終えたので、パーティを楽しむことにする。

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ルームシェア29
 c E-MAIL  - 10/8/23(月) 21:36 -
24日の予定が決まらないまま、12月は過ぎて行った。

サークルの例の企画は23日だし、おれはどうしようか思いあぐねていた。

思い切って帰省しようか。

テツがいるなら別に家にいても寂しくないんだけど、何しろ未だにそういうことは聞けないから、もしいなかった時が寂しい。そもそもおれが避けてたからか、最近あんま話していない。

“あいつ”家に入れてあいつに聞いてもらおうかな。

いや、でも怪しまれるかな。なんかあいつにやにや見てくるし・・・。おれへたれだな。24日の予定くらい聞いても良いよな・・・。

そんなことを考えていても、いざテツと話そうとしてもこんな時に限ってテツは捕まらない。

年末は仕事が忙しいんだろうか。

最近家にすら帰っていない気がする。

ついこの前までは会うのも気まずかったけど、今は無性に会いたくなっていた。

恋人と会えないからテツに走ったんじゃないの?と言われたらそれまでなことに気付く。

おれは年下を利用して寂しさを紛らわせたいだけなのか・・・。


おれは腹をくくって、テツが24日いようがいまいがこの家にいることにした。

もしいなかったら一人で寂しく過ごそう。

引用なし

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