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大好きな『キミ』へ〜『キミ』はダレを見てい...
 美穂  - 10/11/14(日) 14:32 -
[ワタシ]が恋した『キミ』。

ワタシは『キミ』がいたから輝けた。

でも『キミ』はきっとワタシがいなくても輝いていられる。

だからもう『キミ』の事はあきらめるよ?

『キミ』は太陽。

[ワタシ]は月。

月は太陽が照らしてくれるから輝ける。

でも太陽は違う。

数えきれないくらいたくさんのの星に光と希望を届ける。

月だってそのうちの一つ。

《特別じゃない》

誰かに照らしてもらえないと

《輝けない》

[ワタシ]だってその月と同じ。

『キミ』は私だけを見ていない。

むしろほとんど見ていないのかもしれない。

『キミ』が初めて[ワタシ]を見つけてくれたときに『キミ』は[ワタシ]に【笑顔】と【優しさ】を届けてくれた。

『キミ』にとっては全然特別なことじゃなくても[ワタシ]にとっては大きかった。

でもそれは[ワタシ]の中で大きかっただけ。

別に『キミ』の中でも大きかったわけじゃない。

だから

この想い。

いやこんな想い『キミ』にとっては

《迷惑》

何だと思う。

いや

《迷惑》

だ。

どうせ叶わないんだ。

この想いは届かない。

そう分かってはいるのにやっぱり期待してしまう。


おかしいよね。


ねぇ、なんで[ワタシ]が何でこんなに苦しい想いしてるのか分かる?

それはね、いつでも[ワタシ]が『キミ』を大好き想っているから何だよ?

『キミ』を想うと切なくなって胸が張り裂けそう。

[ワタシ]はこんなに想ってるのに何でこっちだけを見ていてくれないの?

ねぇ、教えて?

引用なし

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Re(1):図書館での恋7
   - 10/11/14(日) 8:55 -
続き楽しみにしてます

引用なし

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Re(1):図書館での恋7
 q  - 10/11/13(土) 10:17 -
めちゃめちゃ上手いですね!
続き絶対読みますので↑

引用なし

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Re(1):図書館での恋7
 Rai☆  - 10/11/13(土) 6:41 -
文章と描写が上手いです!!
かなりドキドキ展開…
気になって、日に何度も更新してないかなってチェックしてます(笑)続き楽しみにしてます^O^
頑張って下さい!!

引用なし

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図書館での恋7
 you  - 10/11/13(土) 6:05 -
     途中コンビニに寄ることにした。
二人で、チューハイやおつまみを選んでいた。
孝太さんは、衛生用品のところに行くと、
「これも買っていくか!?」
と、ニコニコしながらコンドームを手に取って俺に見せてきた。

「か、勘弁してくださいよ〜〜(笑)」

本当に勘弁してほしい。
孝太さんは、見た目に似合わず時々本当に子どものような顔をして、冗談を言って俺を笑わせてくる。
仲良くなったからこそ知った部分なのだが、この無邪気な一面も俺が好きになってしまったところだ。

この人は、いったいどこまで俺を困らせたいのだろう・・・。


そうして二人で笑顔でじゃれながら選んでいると、恋人同士みたいなのにな〜と感じてしまい、そして、同時にむなしくなってしまう。


-----ノンケに恋しても、いいことないよ。
   彼は、彼女もいるんだし、仲良くなって後で後悔するのは、自分だよ。お前 だって、その位気づいてるだろ。----

と、頭のどこからか聞こえてくる。
そんなことを考えながらも、笑顔で孝太さんと喋っていると

「あれ、昇さんじゃないですか??」

振り向くと、そこには祥大(しょうた)が立っていた。
こいつは、サークルの後輩でもあり、居酒屋のバイト先の後輩だ。
身長は、本人曰く170cmくらいあると言い張っているのだが、とても元気がよく、ちょこまかちょこまか動いているので、とても幼く見えてしまう。
入部当時は、その可愛らしいマスクで上回のマネージャーからキャピキャピはやし立てられていた。
ハンドボール未経験というのに、うちのサークルに入ったという珍しい奴でもあるが、もちまえの運動神経のよさと、サークル皆出席という努力者である。そういうやつだからこそ、バイトを探していると相談されたときに、迷わず俺のバイト先を紹介してやった。

「おお、ショータ。何してんだよ。」
「今、バイト帰りですよ!今日、早番なんで。最近、昇さん、サークルにも全然来てくれないし、バイトも入ってくれないから、僕、いじる人がいなくて寂しいんですけど〜〜。」
「すまんすまん。今、試験前で急がしくてさ。てか、先輩をいじり者にするな!!」
と、頭をクシャクシャとしてやると、ショータはイヒヒと笑いながら

「やめてくださいよ〜〜。てか、先輩こそ、ここでなにしてはるんですか?」
「え。えっと、俺は、、今から飲み行くんだよ。ここにいる先輩と。」
と、目で隣にいた孝太さんに、すいませんとばかりに目線を送った。
孝太さんは笑顔で会釈してくれた。

すると、ショータは俺の手を頭から離して、体制を整えると
「誰ですか、この人。」
と、俺に聞いてきた。

「この人じゃない!口の効き方に気をつけろ。この方は、院生の孝太さん。」
孝太さんは、優しい笑みで
「どうも。大学院にいってる滝本孝太です。今日は、昇君と家で飲むんだよ。」
右手を出して、ショータに握手を求めていた。

ショータは、一瞬戸惑ったものの、それに応じ、右手を出して軽く握手した。
「ど、どうも、昇さんの後輩の菊崎です。先輩がお世話になってます。」

「ということで、俺は今から飲みだから、お前は、早く帰れよ。」
「えー。俺も飲みに行きたいな〜〜。」
俺は孝太さんが余計な返答をしてしまう前に、
「ダメだ!お前来たらうるさい。また、誘ってやるから今日は大人しく帰れ。」
と、強めに言った。

他の奴にはしないのだが、俺の前だと、すぐにダダをこねるので、これだけでは去ってくれないじゃないかと思ったが、ショータは
「えーー、じゃあ今度先輩の家に飲みに行きますから!」
と、割かしすんなりと引き下がった。

「分かった分かった。いつでもこい。」
めんどくさそうに答えると、ショータは観念したらしく、「それじゃあ、失礼しまーーす」と言って立ち去ろうとした。

しかし、2歩くらい歩いたところで立ち止まり、振り向くと
俺の隣にいる孝太さんに向かって
「滝本さん。先輩は、チーカマ好きじゃないんで、良かったらそれ戻してあげてください。」
と言ってきた。

あいつ、余計なことを。

孝太さんは、
「あ〜、そうだったんだ。ごめんごめん。戻しておくよ。」
「いいっすよ。食べますから。ショータ、余計なことを言うな。」

「だって、本当のことじゃないっすか」
と、ニヤニヤと笑いながら答えた。

孝太さんは、ショータに向かって
「おしえてくれて、ありがとう。菊崎君。」
と笑顔で言うと、ショータも
「いえいえ、こちらこそ。」
と答えた。

笑顔で二人とも口にしたものの、その後の一瞬だけ、ほんの3秒くらいだけだったが、二人の間に沈黙が続いた。二人とも真顔でお互いを見つめあっていた。
横からその光景を見ていた俺は、何か、その数秒の沈黙がとても長く感じた。

「それじゃ、今度こそ失礼します。」
と言って、ショータは去って行った。


「なんか、すいませんでした。礼儀のなってない後輩で。」
「昇君て、後輩からとても慕われているんだね。」
「そんなことないっすよ。あいつだけ、馴れ馴れしくて。」

孝太さんは、俺には目を合わさず、去ってしまったショータのほうをずっと見つめていた。

俺らは、その出来事の後、間もなくしてアパートに向かった。


孝太さんの部屋は、いたってシンプルだ。
白の壁紙に黒を基調としたテーブルや小物達。
本棚には、参考書などがキレイに陳列されてある。
冷たい感じもするが、やはり知的な孝太さんのイメージにピッタしだ。

「キレイに片付いてますね〜。普段から、こんなにきれいなんですか?」
「違う違う。いつもはもっと汚いよ。昨日、たまたま掃除したんだよ。」
と、『たまたま』の部分を強調して、照れ臭そうに答えた。

孝太さんは、友達からもらったいう白ワインとコップをテーブルに置くと、エアコンのスイッチを入れた。
「この時期になると、夜でも熱いな〜〜。」
「そうっすね。俺も、毎晩エアコンつけっぱで寝ちゃいますよ」
「だよな〜。俺も、ほぼ裸みたいな格好で寝るよ(笑)まだ、エアコン効かないな〜〜」
と、孝太さんはパタパタとTシャツを扇ぎ、風を送っている。

チラッと見せるお腹と、袖から見える脇の茂み。
すべてが艶めかしく見える。
こんなことでは、お酒飲んだら歯止めが利かなくなってしまうじゃないだろうかと、とても心配になった。

しかし、俺以上にムラムラしていたのは孝太さんの方だったことを、この後思い知らされる。

「じゃあ、飲むか!」
「そうっすね!飲みましょう!!」
と、コルクをキュポンと抜き、孝太さんは俺のグラスにワインを注いでくれた。

「そういえば、昇君。来週から試験だろ?誘ってしまったけど、今日、飲んでも大丈夫だった??」
「大丈夫っすよ。来週から試験期間ですけど、来週は般教しかないんで、山場は再来週っす!!」
「そっか、じゃあ今夜はがっつり飲めるんだな!?」
笑顔で聞かれたので、俺もノリの良い笑顔で
「もちろんすよ、兄さん!!今夜は付き合いますよ!!」
と、同じくらいの笑顔で返してやった。

1時間位たっただろうか。時刻を見ると11時を過ぎていた。
二人ともほろ酔い気分になっていた。

「良い感じに酔ってきたな〜〜。昇くん、顔赤いぞ〜〜。酔ってるだろ〜〜」
「俺は全然大丈夫っすよ。それより孝太さんのほうこそ大丈夫っすか?!」

俺は、酒を飲むと顔が赤くなるが、そんなに酔わない。
孝太さんはというと、どうも俺の逆らしくて、顔にはそんなにでていないが目が座ってきている。

「おう。まだ大丈夫。あ〜〜、エアコンつけてるのに暑いな〜。」
団扇で、扇ぎながら言うと

「そうだ。着替えるわ。ジーンズじゃ暑いから、短パンに履き替える。悪い。」
「どうぞどうぞ。ここ、孝太さんちですし。」
というと、孝太さんはベッドの上に脱ぎ捨ててあったパジャマにしているだろうハーフパンツに履き替え始めた。


何もためらうことなくベルトに手をかけ、ジーンズを脱ぎ始める。
男同士だから、当たり前なのだが、目が釘付けになってしまう。
孝太さんはおぼつかない足取りでジーンズを下まで下した。
白と黒のシマ模様のローライズが現れる。こちらを向いて着替えているので、股間の部分が丸見えだ。パンツ越しでも、孝太さんのアソコはデカいことが確認できた。竿の部分がシルエットとして、はっきりと上を向いている。

酔っているからだろうか。少し起っているような感じがする。俺は、孝太さんの視線も気にせず、アソコと、白くてとてもキレイな足に見入ってしまった。

孝太さんは、俺の視線に気づくわけもなく、マイペースに足にかかったジーンズを脱ごうとしていた。
しかし、酔っているため片足で立って、もう片足を上げてジーンズを脱ぐという作業が上手くいかなく、片足でフラフラしている。

俺は見かねて
「孝太さん、大丈夫っすか!?ベッドに座って脱いだらどうっすか?」
と聞くと、
「だいじょうーぶ・・だから」
と、こちらに垂れた目を向けて笑顔で返答した。

と、その瞬間

「あっ!!」

顔あげたせいで、バランスを崩してしまい、そのまま前に倒れてきた。

「っ!!」

咄嗟の事だったので、俺も支えることができず
孝太さんは俺に覆いかぶさるように倒れてしまった。

引用なし

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Re(1):図書館での恋6
 なり  - 10/11/12(金) 2:56 -
うわー、急展開すねー笑
ってかドラマんとこの妄想おもろいす!笑
じゃあ続きがんばってくださいー!

引用なし

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Re(1):図書館での恋6
 ダイスケ  - 10/11/12(金) 0:50 -
続き気になる!

引用なし

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図書館での恋6
 you  - 10/11/11(木) 20:07 -
今日のお昼は、お揃いでマーボー丼を食べている。
孝太さんは、外見に似合わず食べ方が本当に豪快だ。これなら、俺のほうが育ちがよく見える。
そんなこと考えながら、ボーっと孝太さんを見ていると

「そういえば、昇(のぼる)君は、彼女いないの??」

「え!?僕ですか。いませんよ。もう、ずっと。。。」

「へー、モテそうなのに。作らないの?」

「作らないのって、そう簡単につくれたら苦労しませんよ(笑)」
と、いつもの通りの返しをした。
孝太さんには、嘘をつきたくないのだが・・・、まあ実際彼女がずっといないのは事実だし、いっか。
そして、正直聞きたくないのだが、この話題を聞かれたら聞き返さないといけない合言葉がある。

それは、

「孝太さんのほうこそ、彼女さんいるんですか?」

聞きたかったようで、聞きたくなかった。
返答によっては、ブルーになる可能性があるからだ。というか、その可能性は高い。
孝太さんはというと、このままの流れでサラっと答えるかと思いきや
マーボー丼をテーブルの上に置き、少し間をあけて、俺の目をしっかりと見つめながら口を開いた。

「俺は・・・」


とそこへ、
カツカツとヒールの音が俺の隣へとやってきた。
「こんなところにいた!孝太。探したんだから!!」

ふと、見上げると、この前階段で孝太さんと一緒に喋っていた彼女らしき女性が立っていた。

「みさ。なんか用?」
「なんか用じゃないわよ。最近捕まらないと思ったら、こんなところにいたのね


今、改めてこの「みさ」と呼ばれる女性を見てみる。
その時は、孝太さんばっか見ていたので気づかなかったが、身長は165センチくらいだろうか。ヒールも履いているので女性にしては、身長は高いほうだ。ハイウェストのベルトと、プリーツの柄物スカートが足の細さと白さを際立たせる。
顔も、可愛いというよりキレイで、ロングにカールした髪型も似合っている。
一般的に言われるキレイな人だ。俺も、この手のタイプは好きだ。

と、ボーっと「みさ」という女性を見つめていると、
あちらも視線に気づいたらしく

「あら、この前の人?」

俺は、どうもと会釈をすると、孝太さんが
「そう。大前昇くん。あれから図書館で会うようになって、親しくなったんだ。
昇君、こっちは堀川美咲。」

「どうも、大前です。この前はレジュメとか拾ってもらって、ありがとうございました。」

美咲さんは、
「こちらこそ。よろしくね。」
満面の笑みで答えてくれた。
気が強そうかと思ったが、とても礼儀正しい人っぽい。

と、
美咲さんは、その笑顔を急に真剣な顔にかえ
「それはそうと、孝太。今日の約束覚えてるんでしょうね」

孝太さんは「へ?」という顔をすると、すかさず美咲さんは
「へ?じゃないわよ。今夜、一緒に外にご飯食べに行く予定だったでしょ!?」

「あ〜〜、そうだったな。すっかり、いや、しっかり覚えていたよ(笑)」

「はぁ、全く。じゃあ、7時にロッカーで落ち合いましょ。私、これから教授に添削だから。じゃあね」

と、またカツカツと去ってしまった。
行ってしまったのを確認してから、俺は孝太さんに

「美咲さんて、キレイな方ですね。お似合いですね。」

褒めたつもりだった。
二人ともカッコいいし、きれいだし、傍から見ていて絵になる。

ところが、孝太さんは
「そうか〜〜?昇君、あーゆーのがタイプなんだ。」
脹れた子供のように言ってきた。

「いや、そーゆー意味じゃなくて(汗)ところで、今夜はどこに食べに行かれるんですか??」
俺はきまづくなって、話題を変えることにした。

「あ。決めてないや。てか、今夜は、昇君と食事できないじゃんか!!すまん!!」

「いやいや、僕の事は気にしないでください。」


【20時】

さっきは、あー言ったものの、いざ図書館から孝太さんが消えてしまうと
余計なことを考えてしまう。

どう考えたって、美咲さんは彼女だ。
てか、むしろあれで彼女じゃないって言われても、美咲さんは、孝太さんのことが好きに違いない。

孝太さんが好きな俺に、彼女らしき、同じく孝太さんが好きな美咲さん。

あー、登場人物が少なすぎる。
ドラマとかだったら、ここにもう一人くらい男がでてきて、美咲さんがそっちに惹かれて、
俺と孝太さがくっつくというあり得ないハッピーエンドが成り立つのに・・・。

そんなことを考えていたら、閉館の音楽が流れてきた。
そっか、今日の閉館は21時だった。


俺は、のそのそと帰り支度をして駐輪場に向かった。


駐輪場について、チャリに乗ろうとすると、向こうの方から見覚えのある人が走ってきた。

孝太さんだ!!

孝太さんは、前と同じようにハアハアと息を切らしながら
「間に合った!ハア。ハア。 図書館行ったら、もう出てたみたいだったからさ。」

俺は、ビックリしたように
「どうしたんですか!?」
と、目を丸くして聞いていた。


「いや、今日はもう帰ろうと思ってさ。昇君と。
てか、昇君。ワイン好きだったよね!?」

「いや、一回もそんなこと言った覚えはないんですけど(笑)
でも、白は好きですよ!」


すると、暗闇でも分かるくらいの満面の笑みで
「そっか!なら、ちょうどよかった。
この前、友達に白ワインもらってさ、一人じゃあれだから、今夜、家で飲まない?ちょうど、金曜だし。」

「いいんすか!?じゃあ、お邪魔させておらおうかな〜〜」

「よし!!決定な!じゃあ、行こう」
と、そそくさとチャリを取りに、また走って行ってしまった。


4日目にして、とうとう孝太さんの家に上がらせてもらうことになった。

引用なし

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Re(1):図書館での恋5
 なり  - 10/11/11(木) 1:48 -
情景が伝わってくる書き方が好きです!笑
なんかすごい親近感わく感じです笑
がんばってください!!

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Re(1):図書館での恋5
   - 10/11/11(木) 1:48 -
続き気になります!

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Re(1):図書館での恋5
 ダイスケ  - 10/11/9(火) 8:42 -
ほんとに追体験してるみたいにドキドキしながら読ませてもらってます。ぜひぜひ最後まで、そしてできるだけ長〜く引っ張って読ませて下さい。

引用なし

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Re(1):ルームシェア35(終)
 ズーム  - 10/11/9(火) 4:20 -
泣いちゃいました。本当に感動で涙が止まりません。これからも良い関係で居れることを心から願います!ありがとうございました!

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Re(1):図書館での恋5
   - 10/11/9(火) 3:45 -
楽しいです。京都は隣なので、身近な感じがいいです[ワーイ]

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<DoCoMo/2.0 F706i(c100;TB;W24H17;ser357023012518875;icc8981100000560102321f)@proxy20065.docomo.ne.jp>
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図書館での恋5
 you  - 10/11/9(火) 3:13 -
翌朝、9時。
俺はチャリを走らせ、今日も図書館へと向かった。

京都は盆地のため、夏が本当に暑く、それでいて、冬は劇的に寒い。
でも、俺はそんな気候が好きだ。四季を感じることができるし、本当に日本で育って良かったと思う。
今日も、そんな事を思いながら図書館へと向かっている。


昨晩、「滝本孝太」さん(漢字を聞いた)と一緒に帰った。
たかが10分程度であったが、いろんな話を聞くことができた。

滝本さんは、
地方出身で、京都は大学から来ているということ。
法学部出身ではなく経済学部出身で、今は法科大学院の未修者コース2年生で、毎日予習と復習、そして自習に追われていること。
弁護士を目指したのはドラマの「離婚弁護士」を見て憧れたからなど(笑)

俺の存在は一週間前から気づいていたらしく、
「毎日、朝から晩まで机にしがみ付いて、俺も見習わなきゃって思ってたよ」
と言われた。
そりゃあ、向かいの席に座ってたら気づくに決まっているし、あなたのほうが勉強していたはずだ。

そして、
最後に別れるときに
「俺でわかることなら、民法とか教えてあげるし、いつでも声かけてな。」
と微笑みながら言われた。

俺は、本日何回目かの赤面をした。


昨日わかったこと。
それは、滝本さんは一言で例えると「気さくな人」であるということだ。
自分の想像してた、いや、妄想してた人物とは少し違ったが、とても親しみやすい人柄であることが分かった。
年の近い優しい兄ちゃん!!って感じだ。まあ実際、年も2つしか違わない。

そして、大問題は、昨日の一件で、彼をより好きになってしまったことだ。


図書館へつくと、一目散に滝本さんのところへ向かった。
今日も朝からテキストと睨めっこしている。よくもまあ、感心する。
肩を叩いて、小声であいさつをした。

「昨日は、どうもありがとうございました。これ良かったら飲んでください。」
と、栄養剤を渡してた。
「あ〜〜。ありがとう。気を使わせちゃって悪いな。」
と、同じく小さいトーンで言われた。

俺は会釈した後、今日は滝本さんの向かいの席ではなく、少し離れた滝本さんを見れない席に座って勉強をし始めた。
なぜか向かいに座るのがきまずく、視界に滝本さんが入ると本当に勉強が手につかなくなりそうだったため、席を変えた。


12:30
そろそろ上の売店で、ご飯でも食べに行こうかと考えながら民法の論述をしていると
「へー、意外に達筆な字を書くんだね」
と、耳に囁かれた感じがした。
横を向くと、ホントに、数センチ隣に滝本さんの顔があった。
囁かれた感じではなく、リアルに耳元で囁かれたのだ。

「っ!!!ビックリしましたよ。なんすか?!」
と、顔から距離を離した。
すると滝本さんは、隣の席に座り、軽く上目づかいでこちらを見て
「大前君、ご飯食べた??」
と聞いてきた。

(そんな顔でこっちを見るな〜〜)
俺は、自分の心臓の鼓動が滝本さんに聞こえてないか、むしろ、図書館に響いてないか心配しながら答えた。
「まだです。」

「じゃあ、一緒に食堂行こうか。」
「はい。」
俺は、促されるままについていくことにした。

院生専用の食堂のため、すこし視線が辛いが、そんなことより、滝本さんと至近距離でご飯を一緒に食べていることの方が辛い。
「いや〜〜、俺、いつも大抵一人で飯食ってるから、連れがほしくてさ。昨日ケース拾ってあげた借りってことで、大前君が試験終わるまで、付き合ってもらっていいかな?」
ご飯を口にモグモグしながら、俺に話しかけてくる。

「いえ、俺もいっつも一人で売店で買って食べてたんで、助かりますよ。」

俺らは、たわいもない話をしながら食事をした後、
「勉強見てあげるよ」
と言われて、そこから1時間ほど民法を教えてもらった。

滝本さんの教え方は、本当にうまい。
ルーズリーフに図を書きながら、分かりやすく説明してくれる。
本人曰く「俺も、ここ苦手だったし、大前君の分からないところは俺が昔分からなかったところだから、教えやすいよ!」だそうだ。
本当に教え方が上手いので、この人は弁護士になるよりも教授とか予備校の先生になった方がいいんじゃないかと思ったが、流石に口にはしなかった。

図書館に戻ったら、2時になっていて、自分の時間をさいて教えてくれた滝本さんに申し訳ない気持ちになった。と同時に、かまってくれたことが本当にうれしかった。
トイレに行って、席に戻ると机の上に見知らぬルーズリーフが一枚置いてあった。
見ると

≪夕飯は7時に行こう!それまで、お互い、がんばろう。≫

ちょっと待て、こんなことされたら誰だって良い気になるし、ましてや好きな人にやられたら勘違いも度を越してしまう・・・。
そんなこんなで、まったく勉強に身が入らないまま7時が訪れた。

「さ、飯いこっか!!」
「はい。。。」
本当に居たたまれない。

食後、
滝本さんが奢ってくれた杏仁豆腐を食べていると
「どうした、大前君。口数少ないけど、元気ないの?」
と聞いてきた。

「いえ、あの、さっき滝本さんに申し訳ないことしたなって・・・。」

滝本さんは不思議そうな顔をして
「え?なにが?」
と言ってきた。

俺は正直に言うことにした。
「いや、その。さっきは勉強教えてもって本当に助かりましたし、ご飯も一緒に食べれて楽しかったんですけど、滝本さんの貴重な時間さいちゃって申し訳なかったと・・・。」

すると、滝本さんは 隣の隣の隣にも聞こえるくらいの声で
「そんなことないから!!!」
と一言、目を充血させて言ってきた。
俺は、初めて見る滝本さんのその表情と声にびっくりしてしまって、スプーンをくわえたまま固まってしまった。

滝本さんも自分の発した声に驚き、そして、周りを確認しながらトーンを落とし、
「そんなことないから。俺は大前君のことを・・・その、弟みたいに可愛がっているつもりだから、俺の好きでやってるから、大前君は気にすんなよ。」

俺は、とてもうれしくなってしまい
「ありがとうございます!!じゃあ、今度から孝太兄ちゃんって呼ばないといけないっすね(笑)」
と冗談交じりで言ったら、滝本さんは
「そうだな!!」
と、歯を見せてと笑ってくれた。


昼飯を一緒に食べた後、一時間勉強を見てもらい、夕飯を一緒に食べる。
閉館後は、滝本さんは自習室に行ってしまうので、一人で帰る。
という、俺から言わせれば至福の時が3日間続いた。

3日間でお互いの仲も深まり、といっても、毎回大学やサークルの話をしたりしてるだけのたわいもない話だが
滝本さんの希望で、お互いの事を「孝太さん」と「昇(俺の下の名前」)」と呼ぶようになるまでなった。


そして、4日目、俺らの関係にとうとう転機が起こる。

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Re(2):図書館での恋4
 しん  - 10/11/9(火) 1:51 -
おもしろいですp(^^)q
文章読んでて気持ちが伝わってきますよ!
更新楽しみにしてます。最後まで書き上げて下さいね!

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Re(2):図書館での恋4
 you  - 10/11/9(火) 1:25 -
RAIさん★
早速、コメントありがとうございます!!
読み直したら、だらだらと長く、小説家ぶったようなド素人な書き物ですけど
そういう励ましのコメント頂くと本当にうれしいです!!
今夜は、もう一話書くんで、良かったら続きも読んでくださるとうれしいです。(#^.^#)

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Re(1):図書館での恋4
 RAI☆  - 10/11/9(火) 1:20 -
一時は、もう投稿してくれないのではと心配になりました。
こちらでの再投稿ありがとうございます。良かった(^O^)
自分は、エロい話し好きだけど、心情とか背景とか絡めたのがスゴく好きなので、ストーリー重視は嬉しいです。
更新楽しみにしてます。頑張って下さい。

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図書館での恋4
 you  - 10/11/9(火) 0:53 -
「そうなんですか!!すいません!!カードケース拾ってくれたんですか?!」

すると【その人】は、いたって冷静な声で
「そうそう。階段で見つけて、学生証の顔写真見たら大前君だったからさ。すぐに追いかけようと思ったんだけど、大前君 逃げるように去っちゃったからさ。電話したんだよ。繋がってよかった。」

俺は、その人から「大前君」と呼ばれたことに感激してしまった。学生証から名前を確認したんだろう。

(あ〜、学生証の写真 映り良くないのに!!あんな写真見られたとか最悪だ〜〜)

なんて、余裕な考えでいると、【その人】から
「で、このパスケースどうしよっか??アパート近いみたいだし、届けようか??」
と言われ、ハッと我に返った。

「いえいえ!!すいません!!自分が取りに行きます!!いえ、明日でもいいんですけど・・・って、それがないと家に入れないんだったんだ!!今から取りに行っても大丈夫ですか!!??あ、でも、まだ勉強されますよね。待ってますし、何時になりますか!!?」
俺は、本当にテンパっていた。自分でも、言った直後に後悔した。
普通だったら、こんなテンパって話したら、誰でも「隠れラブ」なのがバレバレである。
まあ、相手はノンケなんでそこまで考えていないであろう。

すると、その人は笑いながら
「大前君て、面白いやつだね(笑)俺は、構わないから。
そうそう、俺の名前は、『タキモト コータ』だから。院で待ってるから着いたら電話して。」

「タキモトさん、わかりました!!すぐに向かいます、すいません!!」


俺は、電話を切ってチャリで院に向かった。

チャリをこぎながら、電話を内容・・・というより、タキモトさんを思い出した。
タキモトさんの笑いは、俺の予想していた笑い方と違っていた。
俺の想像では、外見の知的なイメージからして、クスクスと上品に笑うのかと思っていたが、
割かし豪快に・・・なんというか庶民的なヤンチャな笑い方をしていた。
そして、最初は「僕」だった一人称が「俺」へとかわり、どこかアニキ的な感じもして、
勝手に、タキモトさんとの距離が近づいたような気持ちになっていた。

俺はチャリをブッ飛ばして、院につくと駐輪場からタキモトさんへと電話した。
「大前です!すいません。今つきました。」

「了解。ちょっと待ってて。」
と言われと電話が切れた。
すると、滝本さんは駐輪場まで走ってやってきたのだ。

「ハアハア。・めんごめん。待った!?久しぶりに走ったから息切れしちゃってさ。」

「いえ!。ていうか、走ってこなくっても大丈夫ですよ。こちらこそ、わざわざすいません!!!」

タキモトさんは、息を整えてから、俺にカードケースを渡してくれ
「大前くんてさ、『すいません』が口癖なんだね。」
と唐突に言われ、

「すいません!!俺 体育会系なもんで、すぐに謝る癖が・・。って、また言ってましたね。すいません!!あっ、また言っちまった!!」

タキモトさんは、そんな俺をさっきの電話した時に、聞かせた笑い方で
「ホント面白いやつだね!!あ、そうそう。学生証はポッケに入れておいたんだった。はい。
学生証の写真若いね。昔から男前だったんだね。」

「そ、そんなことないっすよ!!タキモトさんのほうが、イケメンすぎますっ!!」

この人は、淡々と何を言うのか。。。
でも、ここが駐輪場で本当に良かった。
もしも、この場面が明るい所であったら、赤面しているのがモロバレで終わってた。

と、その時
タキモトさんから視線を感じた。何か、こっちのリアクションを伺っているよな・・・。
ただ、俺はタキモトさんを直視したら赤面してるのがバレてしまうので、ずっと目を逸らしてしまう形になってしまった。

少しの沈黙が流れる。


俺は、きまづくなり
「タキモトさん、この後、また院に戻られるんですか?」

タキモトさんも、我に返ったように
「いや、もう帰ろうと思って。俺もチャリだし。大前君、金閣寺のほうでしょ?住所見ちゃってさ。ごめん!俺は、二条城のほうだから、途中まで一緒していい??」

「もちろん、いいっすよ!!」
俺は、うれしくなりその場に合わないボリュームの声で言った。
自分でも思うが、本当に分かりやすい男である。

俺は、タキモトさんと一緒に帰ることになった。
京都の熱帯夜は、いつも以上に俺の体を熱くさせた。

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図書館での恋3
 you  - 10/11/8(月) 22:37 -
散乱した物を拾おうとしたら、もちろん【その人】と彼女?らしき女性も一緒に拾ってくれた。

俺は、とても恥ずかしく
「すいません!!大丈夫ですから!!」とものすごい勢いで、散らかったものを集めていると、
レジュメの一枚を拾った【その人】が
「へー、債権やってるんだーー。学部生?」
と言われ、俺は初めて声を聞いたこと、さらに声までかけられたことに驚きすぎて

「そ、そうなんですよ!!連帯債務とか連帯保証がごちゃごちゃになちゃってて、もう意味不明っす!!」
赤面して、そう答えるのが精一杯だった。
自分は社交性はある方だと思っていたが、緊張するとこんなにも言葉がでないものだと痛感した。
すると、その人はいたって冷静に
「民法は、しっかりやっておくと後がらくだよな〜〜。なあ?」と、隣の女性に話しかけ、その女性も「そうよねー、私も学部生からやり直したいわ。」なんて会話をしはじめてしまったので、
俺は拾ってもらったレジュメを受け取り
「ありがとうございました!!」
とだけ言って、走ってそこから逃げた。
駐輪場まで行くと、走るのをやめ、落ちたレジュメなどを自転車の籠に入れて、
自転車を走らせた。

帰り道、さっきの出来事を冷静に考えてしまう。
どんなきっかけにせよ、【その人】に話しかけられて、うれしかった。
ただ、そのあとの あの女性と浸しく話す姿を目の当たりにして、流石にショックを受けたのも事実。
多分、あの感じからして彼女なんだろう。
なんだか、急にむなしくなってしまい、片思いしていた自分に嫌気がさしてきた。

(ばかだなー、俺。)

そんなむなしい気持ちで、アパートに帰宅した。
部屋の前まで来て、鍵を出そうとカードケースを探す。

!!
カードケースがない!!!

俺は、カードケースの中に部屋の鍵を入れている。
しかも、そのカードケースの中には、学生証やら免許証や保険証やら個人情報の塊みたいものが入っていて、それがない!!
バッグにも、ポッケにもない。
と、思い出した。ここ数日はあの紙袋の中に入れていたことを。
破れた紙袋を探すがレジュメと六法しか入ってない。。。

やばい!!
でも、多分落としたのは学校。あの時に、階段を滑って下に落ちてしまったのだろうと考えた。

俺は、パニックになりつつも、とりあえず大家に電話してスペアで部屋の中に入れてもらおうと、携帯電話を開いた。
ところが、画面に知らない電話番号から着信が数回来ていた。
咄嗟に、大学の警備の人だと確信した。
あの時間は、もう学生も院生もいなかったし、警備の人か図書館の人が拾って、警備課に届けてくれたのだろう。そして、学生証に書いてある番号にかけてくれた。そう考えるのが普通だろう。

俺は、すぐに電話をかけ直した。

しかし、俺は重要なことに気づいていなかった。
その着信の電話番号が080から始まる携帯電話の番号だったことを。警備課だったら、固定電話からかけてくるはずだ。

でも、その時には そんな頭はなかったので、相手が出た瞬間に
「すいません!!今から警備課に行けばいいですか??」
と言った時には、時すでに遅しだった。。


「あの、僕は警備課ではないんだけど(笑)。さっき、階段にいた院生だよ。」

「えっ!!!」
俺は、その時、とんでもない声を出していたと思う。

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図書館での恋2
 you  - 10/11/8(月) 22:36 -
 俺は、ひとめぼれする性質ではない。間違ってもノンケには。
そんなことしたって時間の無駄である。

ただ、【その人】は、なんというか・・・。
カッコいいのは確かである。俺もよりも少し身長が高くて、といっても180センチはないだろう。体格もゴツイわけでもなく、ただ肌が白くて透き通るようにキレイである。眼鏡をしている姿も、知的さがより一層増す感じがするし、逆に、眼鏡を取った時のくっきりな二重にもヤラレてしまう。

そしてなにより、来る日も来る日も机にしがみつくように勉強している。
俺は昔から一生懸命に何かに頑張っている人が好きだ。
多分、自分も部活をずっと頑張ってやってきたからだと思う。
ただ、高校時代、ハンド部の後輩で毎日毎日、俺にシュートの練習をお願いしに来た後輩がいた。練習を付き合ううちに、そいつの事が好きになってしまい、本当に辛い想いをしたことがあった。
だから、それ以来あまりそういうことで人を好きになることはなかったのだが、
久しぶりにヒットしてしまった。ヒットというかホームランだ。

【その人】をチラチラ見ながら、そんなことを考えているもんだから、勉強は進むはずはないし、【その人】が顔あげた瞬間に目が合うとドキドキしてしまって勘違いな妄想をはじめてしまう。
向かいの席に座って、ずっとチラチラ見ているのだから、目が合うのは当たり前なことで、それでも良い気分であらぬ妄想をしている自分がいた。


21:50

閉館の音楽が流れる。
その人も帰りの支度を始める。その人は、いつも図書館が閉館すると院生だけが夜中まで使える自習室に向かってしまう。【その人】は今日も、荷物を持ってそそくさと行ってしまった。

俺もしぶしぶ帰り支度。

(あ〜〜、今日は声くらい聴きたかったなーー)

なんて考えながら、図書館から退館して、施設から出るため1階に向かう階段を上っていると
踊り場に【その人】を発見した。しかも、女と二人でしゃべっている。。。
今まで、といってもこの1週間くらいだが、男友達と喋っているところは見たことはあったが、女性と喋っているところを見たことがなかったので、何とも言えないショックを受けてしまった。
ノンケに恋すると、こういう事があるから嫌なんだよ。。。

そんなときに好きな人のそばに行きたくないのだが、その踊り場を通らなければ施設の出口に出れない。

仕方ない。
何も考えないように、その踊り場を通りすぎようとした瞬間

ビリッ!!!ドサドサ

踊り場を通り過ぎようとした瞬間に、階段の取っ手に荷物のバーバリーのショップ袋が引っかかってしまい、紙袋はあっけなく破れ、中に入れていたレジュメやら六法が階段を滑るかのように散乱してしまった。

(ひゃーーーーー、最悪だーー!!!)

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