CoolBoys ゲイ向け 恋愛話掲示板


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あいつ 探ってみる?
 イリ  - 10/12/12(日) 4:15 -
いつも通り学校行った。カッチもシバも居た。カッチとシバはいつも通り。カッチと俺はいつも通り。でも俺はシバを見れなかった。シバと挨拶した程度。シバも俺の中を察知したのか、それ以上何も無かった。


シバと一緒の帰り道、俺はこのままの沈黙が重くて、勇気振り絞ってシバに言った。

「シバのタオル、洗濯したから返す。」

シバ「せ洗濯までしてくれたの?あ、あっありがとう。」

「昨日、仕事の途中だったんだ?」

シバ「そ、そうだよ。し仕事って言うか、ばっ、バイトだね。さ酒屋で、は、配達してたんだよ。」

「バイト先の人、遅いって怒ってなかった?」

シバ「だ大丈夫だよ。お、遅いしノロマだし、とトロいのいつものことだもん。」

「・・・・・いつもじゃねえだろ。」

シバ「・・・き、昨日はさすがに、お、怒ら」

「じゃなくてさ、絡まれただろ。あのときの。」

シバ「・・・い、一応、ぶ武道習ったから。」

「本当はシバって、すげ強いんだな。」

シバ「そ、そっそんなことないよ。」

「俺さ、カッチと一緒になってシバに酷いことしてきた。」

シバ「えっ!?」

「昨日のシバ見て、俺人生終わりだと思った。今までシバに酷いことしてきたから、シバ俺のこと怨んでて、俺も殴られたり蹴られ」

シバ「そんなことない!!!」


え?・・・し、シバ?

引用なし

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あいつ やっぱ言えない?
 イリ  - 10/12/12(日) 3:22 -
シバは兄さん達が倒れたままピクリともしなくなったのを確認すると、踏んだ刃物を遠くに蹴飛ばした。で、こっちに近づいてきた。


俺は殴られるのか?蹴られるのか?どっちにしても無事じゃ済まない、もしかしたら即葬式モンじゃないか?まあ、この状況じゃ最後にってコクったりできねえな。今まで散々シバに酷いことしたもんな。その報いを考えたら・・・俺、このまま今日で人生終わりだ。


シバ「いイリさん、だっ大丈夫?」


は?・・・いつものシバだ。

「おう。あ、カッチ?」

シバは軽々と片腕でカッチを担いでた。

シバ「か、かカッチ君、き、気絶してるだけだから。も、もうい行こうよ。」


繁華街を抜けて少し進んだ公園のベンチにカッチを寝かせて、シバは水で濡らしたタオルでカッチの顔を冷やした。

シバ「す、すぐ起きると思うよ。し仕事のと、途中だから、ももう行く。」

「あ、シバ」

シバ「さ、さっきのことは、だ、だ誰にも、か、カッチにも言わないで下さい。」


シバ、頭を深く下げると走って去ってった。シバに謝りたかったのと、さっきのシバは何だったのか聞きたかったのと、シバにコクりたかったのと、その他イロイロあったけど、このとき俺は混乱が混乱を呼んでる状態で、シバの名前呼んだものの、その後の言葉が出なかった。俺はシバが去った方を暫く見てたままだったと思う。シバの言う通り、カッチはすぐ起きた。何か言われそう聞かれそうだったから、『さっきのこと誰にも言うなそして忘れろもし言ったらカッチの人生終わ』的に釘刺して帰した。俺は、残ったシバのタオル片手に繁華街に戻ってさっきのビル覗いてみた。倒れてた兄さん達も、シバも、誰も居なかった。夢だったかもしれないって気がしたけど、シバのタオルは実際俺が握ってた。その日どうやって帰ったか覚えてない。翌朝、俺の部屋の窓際には、これまた覚えてないけど普段通り自分で洗濯して干したであろう洗濯物と一緒にシバのタオルが乾いてた。

引用なし

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Re(1):図書館での恋15
 ダイスケ  - 10/12/12(日) 1:24 -
相変わらず孝太さんは読者のツボをついてきますね。あんな風にされたら、もう死んでもいいや!と思っちゃいます。
続き期待してます!

引用なし

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Re(8):二人の足跡 社会人編 8
 はる  - 10/12/12(日) 1:17 -
この話すっごいおもしろいですっ!
続き楽しみにしてます。

引用なし

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Re(8):二人の足跡 社会人編 8
 たく  - 10/12/12(日) 1:15 -
やばー[ワーイ][パー]

フォーリンラブ[黒ハート]だね[指OK]

美穂とかいう女最悪だな[ムカッ]

引用なし

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図書館での恋15
 you  - 10/12/12(日) 0:51 -
図書館につくと、真っ先に孝太さんを確認した。
いつもと同じ席で、孝太さんは参考書を山積みにして、黙々と勉強をしていた。

俺は気づかれないように、後ろから迫っていき、すぐ後ろから孝太さんを覗いた。

耳栓をしているので俺の存在には全く気付かず、淡々と鉛筆を走らせている。
姿勢もよく、真剣な顔つきで普段と全くギャップの感じないとても綺麗な字で論述している。

辺りを見渡すと、時間が昼過ぎのため人があまり見えない。
俺はそれを確認すると、孝太さんに頭に顔を近づけた。。。


シャンプーの良い香りがする。

抱きしめたい気持ちを抑え、俺は孝太さんの肩を叩いた。

孝太さんは、ゆっくりと後ろを向いて、耳栓を外した。
「あぁ、昇。もうテストは終わったんだ。」
孝太さんは疲れた顔をしていたものの、俺に微笑みかけてくれた。

「はい、さっき終わって、今来ました。」

あの日から、テストやらなんやらで孝太さんと会うのは二日ぶりである。
もちろん、メールで少しは連絡を取り合っていたし、二日という短い期間なのだが、孝太さんに会うのが本当に久しぶりの気がする。

「あれから、体調とか大丈夫?」
孝太さんは心配そうに俺に問いかけた。
「大丈夫っすよ。孝太さん、処女喪失したわけじゃないんだから、そんな心配いらないっすよ(笑)」

「それも、そうだな」
孝太さんは照れながら微笑んだ。

「でも、心配してくれてうれしいです。ありがとうございます。」

お互いに見つめ合いながら、沈黙が流れる。

心臓がドキドキする。

孝太さんの瞳から目を離せなくなる。

今すぐにでも抱きつきたい。

(あ〜、俺ってやっぱし孝太さんのことが好きなんだ・・・)


「俺、向こうで勉強しますね。」

「うん、分かった。分からにところがあったら、いつでも相談おいで。」

俺は、いろんな気持ちを我慢して、視界に孝太さんが入らない席に腰を下ろした。

************************************************************
************************************************************


「ふー、終わった〜〜。」

1単元の論述練習が終わり時計を見ると、2時間ほど経過していた。
ずっと座りっぱなしだったので、少し休憩がてらに図書館の一角にあるトイレに向かった。

ただでさえ人が少ない図書館なので、トイレは小便器3つに個室が2つという狭さ。やっぱし人は誰もいなかった。

俺は用をたし、手を洗っていた。

とそこへ、人が入ってきた。
鏡越しに見ると、それは孝太さんであった。

「奇遇だね。勉強順調?」

「うーーん、なんとかっす」

「そっか、あんまし根詰めちゃ駄目だよ。」

「は〜〜い」

孝太さんは、ジョロジョロと俺の後ろで用を足しながら話しかける。
俺はその少し間抜けな姿をして俺に話しかける孝太さんが面白くて吹き出してしまった。

「なんだよ、人の小便姿見て笑うなよ〜〜。触っちゃうぞー」
と、用を足した手を俺のほうに向けてきた。また、孝太さんの無邪気な面が現れた。

「勘弁してくださいよー。」
俺は、笑いながら孝太さんの腕をつかんで進行を止めた。

「冗談だよ。あれ、その腕のアザどうしたの!?」
笑っていた顔が急に冷める。
右腕を見ると、確かに出血はしていないものの青アザができていた。

「あ〜、これ。たぶんさっき事故ったときについちゃったんだと思います。」

「事故!?どうゆうこと!?」
俺の腕を掴む孝太さんの力が強くなる。

「あ、事故っていうか、俺が赤信号で飛び出しちゃって、車とぶつかりそうになって、避けたらこけちゃったんですよ。車とはぶつかってないし、大したことないっすよ。」

「何言ってるんだよ。こんなにもアザつくって・・・。警察は呼んだよな?」

あまりにも心配して俺の腕を見つめる孝太さんに、俺はバツが悪そうに

「・・・呼ばなかったです。。。」

「なんで!?」

「だって、車とは接触しなかったし、俺の完全な不注意だったんで・・・」

「だからって。呼ばないことはないだろう。昇も法律学んでるんだから、そういう時は、やらしく頭使わなきゃ駄目だろう。」

「す、すいません。。。」

「・・・ごめん、俺こそ言い過ぎた。痛かったのは昇なのにな。
でも、昇のことが心配でさ。」


また、胸がドキドキする。


と、孝太さんは俺の腕を引っ張り、奥の個室に連れて行き、鍵を閉めた。
そして、俺をギュッと強く抱きしめた。

「・・・後で、一緒に病院行こうな。。。。」


「。。。。はい」


俺は孝太さんの温もりを体のすべての神経で感じながら、答えた。


どのくらい抱き合っただろうか。

どちらからともなく、体を離した。

「誰か来たら、どーするんですか。」

「大丈夫だよ、絶対バレないから(笑)」
ニコッと俺に笑いかけてくれた。

「だから、キスもさせて。」

「えっ。。」

孝太さんは返事を待たずに俺の唇を奪った。
俺らは、会えなかった2日間を取り戻すかのように、激しくキスをした。


ガチャ!!

とその時、誰かがトイレに入ってきた。

孝太さんは一旦キスをやめ、人差し指をたてシ〜〜っとやってきた。
小便の音がなれる。
俺らは息を殺して、その人がいなくなるのを待っていた。

ところが、まだその人が用を足している最中に、孝太さんはニカっと笑い俺にキスをしてきた。

(ちょ、孝太さん、バレるって。。。)


さすがに、チュパチュパと音は出せないため、俺らを互いの息を共有するかのようなキスをした。

ハアハアと息しか感じれないが、逆にその状況が俺を興奮させた。

無事に、その用を足していた人がトイレから去った頃には、二人とも息を我慢していたこともあり、呼吸が荒々しくなっていた。

「はあはあ、、こう、たさん。。。はあ、バレたらどーすんるんですか。」

「大丈夫、だよ。。。ハア、絶対バレてなかったから、ハアハア。。。時にはスリルがあっていいだろ」

「まあ、確かにそうっすけど」

俺らは、互いに微笑む最後にもう一度キスをして、個室から出た。


お互い鏡の前で、乱れた髪を整えてトイレから出た。


トイレから出るとき、孝太さんは後ろから俺をやさしく抱いてくれ、


「昇、好きだよ」
と、耳元で囁いた。


俺は立ってるのがやっとだった。。。

引用なし

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ずっと消えない思い16
 テル  - 10/12/11(土) 23:09 -
コメントありがとう御座います
感謝します。
何かいてるかわかりますかね…

次の日から…付き合った感が全くなく平穏な生活を送ってた。
Hも何も変わらなかったし、噂の嫉妬もないし。
ただ授業中寝て起きたHがこっそり
H『みてみてー立っとる』と股間をビクビクさせて見せてきたり、投げキスをやたらしてきた。

これは付き合ったからなのかは分からない。
H『テルがいつも泊まってる女んち連れてってよ、一緒に遊ぶ約束したでしょー』と忘れてた事を言い出した。
女も連れてっていいというもんなんで連れてった。
女二人とHと俺。みんなで飲んだくれ、Hは酒が弱いからすぐベロンベロン。皆の前でキスをしてきた。軽いキスから激しいものまで。
女は笑って見てたので調子こいて何かするたひにキスをしてきた。そのうち女の制服を着だして買い物行くと言う。
俺も女の制服を着て一緒に酒を買いにいく。気持ち悪いもんだ。

それからよくその4人で遊ぶ事になった。
いつもベロンベロンでキスしまくり、たまに俺の家に着替えに帰り家でHをしてまた戻る。
これが当たり前になり、そんな生活が2ヶ月ぐらいつづいた。

家で姉に抱き合ってるとこを見られた事もありあせったりもしたが。

ある日シラフのHからメールで

テルが女なら付き合ってたのになー

と…。あ?ん?
やっぱり付き合ってなかったみたいだった。
やっぱり忘れてるんだろな。


無視してやった。

次の日、Hと帰ってる時
H『ねえ、付き合ってみない?』そう告白された。頭がまわらん…
俺『え?いいのか?』
H『昔話した様に、俺らしてることはいけないと思う。未だに女好きだし。ただお前が好きなのっ!だから、好きな女ができたら辞める事にして付き合ってみようよ』と、たいそうわがままな告白をされた。

未だに俺もHが好きでしかたないけど、このままの関係もいけないというのはわかってたので
条件付きでホントに付き合う事となった。
すごい嬉しかったし、Hもうれしそうだった。ただ誰にも言えない付き合い。
少しでも長く続けられるよう願っていた。

そんな願いもあっちゅう間に終わる事も知らず。

引用なし

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Re(1):図書館での恋14
 ダイスケ  - 10/12/11(土) 22:44 -
思いもよらない新展開ですね!新しい登場人物も現れて、まだまだお話は続きそうなので楽しみです。
リクエストにも答えて頂いたようでうれしいです。

引用なし

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図書館での恋14
 you  - 10/12/11(土) 22:05 -
ガシャーーン


とはいかなかった。


ほんの一瞬の判断だった。
車も急ブレーキし、俺も咄嗟にチャリのハンドルを切ったのでギリギリ車に接触することはなかった。
しかし、ハンドルを切った瞬間にバランスを崩してしまい、自転車もろとも道路に倒れてしまった。

「いって〜〜〜。」
俺は腰をさすりながら、自転車を立ち上げると当たりそうになった車を見て驚愕した。

黒塗りのベンツ・・・・。


(やっちまった。)


俺は、親指一本で足りるのかな?!なんて恐ろしいことを考え始め、でも、当たってないから怒鳴られる程度だよな〜と、楽観的な妄想をしていた。
そんな妄想が頭をグルグルしていると、ベンツの運転席のドアが開いた。

俺は反射的に身構えた。
すると、俺の想像していた事とは全く違う事態となった。

「大丈夫ですか??」

俺は一瞬外国人に話しかけられたのかと思った。
だって、外見がどう見たって白人なのだ。
190cmくらいあるだろうか。綺麗な金髪をミディアムくらいまで伸ばしてあり、目鼻は本当に西洋人だ。黒のスーツがその顔立ちを際立たせている。
年は・・・正直分からない。28?くらいだろうか。

「あの、お怪我とかありませんか?」

俺は、我に返り
「だ、大丈夫です!!すいません。」
とだけ答えた。

「なら、よかった。ちょっと待ってて下さい。車を脇に移動してきます。」

「え!!でも・・あの・・・」

僕は大丈夫なんですけど・・までは続けられず、その人は車へと走って戻っていった。
俺もいつまでも横断歩道でつっ立っているわけにはいかないので、
仕方なくその人が移動した車のほうへと自転車を押した。

さっきの喋りで感じたこと。
その外国人っぽい人は、外国人にしては日本語が流暢すぎる。
もしかしてハーフなのかも。いや、でもハーフだったら日本の血が全く反映されていない気がする・・・。
でも、まあ怖い人じゃなくて良かったーー。

と考えているうちに、その人は車から出てきた。

「本当にお怪我はありませんか?」
物腰の低い、とても紳士な方だ。


「大丈夫です。こっちこそ、赤信号で飛び出してしまって、本当にすいませんでした!!」
俺は、深々とお辞儀する。
部活時代、毎日のように顧問や先輩へ謝るという特訓のおかげで、こういう時自然と対応ができるようになっていた。

「頭を上げてください。でも、心配なんで、一応病院には行ってもらえませんか??」

「いや、でも、ホントどこも打ってないんで(汗)大丈夫っす!!」
焦りながら答えた。
本当にどこも打っていないので、そこまで心配されたら逆にこっちも迷惑だ。

「でも、あんなこけ方をしていたので、どこかは打っているはずです。」

あんなこけ方って、そんな激しいこけ方したかなーと思いながら、
これは簡単に引き下がってくれなさそうだと感じ、俺は承諾することにした。

「分かりました。そこまで心配してもらったら、逆に行く義務がありますね。だいたい、僕が飛び出したのが悪かったんで。体になんにも異常がないことが分かったら、ご連絡します。」

すると、その人は顔がゆるみ
「なら、良かった!警察呼ばなかった分、私も後味が悪いんでね。」
警察も何も、俺は車に打つかってないので警察なんて呼ぶ必要はない。

続けて、その人は話した。
「じゃあ、これが私の名刺ですから。」

と渡された名刺には、なんの会社だかわからないカタカナの会社名に
【高崎 純】と書かれてあった。
日本名??俺はますます頭の中で、その顔とのギャップに悩まされた。

「一応あなたのお名前と連絡先も教えてください。」

「あ、はい。大前昇って言います。番号は・・・」

一通りの連絡が終わると、その高崎という男は
「では、連絡お待ちしております。申し訳ありませんが、この後、用事がありまして、ここで失礼します。病院に付き添えなくてすいません。」

「いえいえいえ!!付き添うなんて、大丈夫ですよ!!こちらこそ、本当にすいませんでした。」

高崎という男は、最後まで低姿勢を崩さずにベンツに乗って去って行った。


「参ったな〜〜。」

あまりにもあっという間の出来事だったので、
俺は、頭をポリポリとかきながら立ちすくしてしまった。


「ま、いっか。それより、図書館いかな!」

と、自転車に乗り、図書館へと向かった。



引用なし

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Re(7):二人の足跡 社会人編 8
 拓也  - 10/12/11(土) 22:03 -
Rai☆さん、いえいえ、コメントしていただけるだけで嬉しいです。


何度も読み返す。何度も。でも、どうしても信じられなかった。手紙の内容は、多分本当のことだろう。でも・・・・

 なんて、あーでもない、こーでもない、もしかしたらこーか、いや、あーかな、などと、頭の中で考えてたら、手紙を読んでから一時間以上経っていた。

 自分で考えていたって先に進まない。意を決して書かれている番号を打つ。電話をかけるボタンを押せばつながる。和広に。

 ドラマっぽくなっている自分に気付いて少し笑えた。


 そして


 電話をかけた


 電話をかけ、コール音が聞こえる。一回、二回、三回、四・・・
和「もしもし?」


和広の声が聞こえた。


いつも聞いてたあの声が。


あれから聞こえなかった和広の声が。


あまりの緊張からか声がでない。
和「もしもし?」


本物だ。


和広だ。


やっと聞けた。


ものすごく辛かったこの出来事でも、涙を流すことはなかったが、自然と涙がでてきていた。それも、すごい勢いで。


和「もしもし?どちらさまですか?」


耳元で聞こえる声に、早く応えないと、と思ってでた言葉が


俺「・・・もしもし・・・」


至って普通。だって、もしかしたら違うかもしれない。泣き声で話したら間違い電話に思われるかもしれない。


感情は高まっているけど、どこかしら冷静な自分がいた。

和「はい、あの、失礼ですが、番号を登録していなかったみたいで」
和「申し訳ないんですが、お名前を教えていただけますか?」


俺「・・・・拓也・・・だけど・・・」
和「え?・・・・拓也??・・・本当に?え?え?拓也?」

かなり天パっている様子。

俺「そう。」


と、応えるなり、電話の向こうから泣き声らしき声が聞こえた。


和「・・・もう・・・・・・ほんと・・・・・ごめ・・っん・・・」


泣き声がはっきり聞こえた。同時に俺は大人になって初めて声を出して泣いた。


俺「俺の方こそごめん」
和「・・・・・・・・・・それより今家か?手紙読んだから家だよな?」
俺「うん」
和「今すぐ行く。お願いだから家にいて」
俺「え?」
和「いいから!すぐ行くから」


そう言ってすぐに電話が切れた。


 和広が来るまでの間、嬉しい気持ちと不安な気持ちでいっぱいだった。どうしても早く会いたくて、すぐに家をでて、駅に向かった。

 しばらく待っていると、一本の電車が。さっきから電車が来る度に一喜一憂していた俺も、どことなく落ち着いていた。電車が着いてすぐに、誰かがものすごい勢いで走ってきた。


    和広だ。


 その表情は真剣そのもの。階段を一気に跳ばし、俺に気付かず走り去ろうとしていた。


俺「和広っ!!」


と呼びかけるとその足を止め、こっちに振り向いた。俺に気付いた時のその顔は、はちきれんばかりの笑顔で俺が一番好きな顔だった。


 電車に乗ってた人も次々に降りてきたが、そんなのおかまいなしに俺に飛びついてきた。一瞬、「恥ずかしい気持ち」と「バレたくない気持ち」がよぎったが、そんなのはすぐに消えた。


 大きい声で


和「会いたかったーーーーー!!!」


普段ならすぐに口を押さえるが、もうどうでもいい。今はこの瞬間がとても気持ちいいから。


俺「俺も・・・」
と一言つぶやき、和広以上の力で抱きしめた。

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Re(1):ずっと消えない思い15
 あい  - 10/12/11(土) 11:33 -
切なくて結末が気になるので
最後まで読みたいです!

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Re(7):二人の足跡 社会人編 7
 Rai☆  - 10/12/11(土) 8:20 -
和也さんの手紙に…ホッとしました。すいません!何度もコメしちゃって…大丈夫かなf^_^;俺…
応援してるので頑張って下さい。

引用なし

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Re(6):二人の足跡 社会人編 7
 拓也  - 10/12/11(土) 2:28 -
「6」を投稿したと思ってたらできてなかったみたいです。なので連投になります。


    拓へ

 あれから(合コン)全く連絡が取れなくて、本当に心配している。あの時、飲み過ぎて上着は失くしたり、携帯壊れたりと最悪なことばかり。

 (え?・・・携帯・・・?)

 いつもかけてる番号も、気にしていなかったから覚えていなくて、どうにも連絡とれなかった。会社のPCのアドレスも知らないし、携帯がなくなるだけでこんなに不憫になるなんてな。

 (どういうこと?)

 合コンで知り合った女の子が介抱してくれたんだけど、気付いたらその子の家にいた。まず、そのことを謝りたい。その子、俺のこと気に入ってくれたみたいなんだけど、勝手に携帯見て、拓にも連絡してたみたいで。

 (何で知ってるん?)
 
 起きてすぐに拓にメール送ろうとしたら、変なメールがあってさ。読んでみたら拓とのやりとり。俺、そんなメール送ったつもりもないから電話しようとしたら、着歴に拓の名前。ますます訳分かんなくて、その子に聞いてみたらさ。


 (・・・・・・・・・・・・・・)


 とりあえず、ものすごくむかついて気付いたら携帯投げつけてキレてた。それから、冷静になったんだけど、携帯ないと連絡とれないってことに気付いて。


 次の日、拓に会おうと思って家の前で待ってたけど、拓帰ってこなくて。


 (・・・・・・・・・嘘・・だろ?・・・・・・・)


 次の日も、夜待ってたけど帰ってこなくて。


 いつか、帰ってくる時に、分かってもらうには手紙しかないって思ってこの手紙を書いた。

 読んだらすぐに電話くれないか?

                  090ー○○○○ー○○○○


 俺は・・・・どうすればいいか分からなかった・・・・・

引用なし

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Re(5):二人の足跡 社会人編 6
 拓也  - 10/12/11(土) 2:25 -
Rai☆さん、またまたありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。


 電話の相手は、俺が借りてるアパートの大家さんからであった。

大「もしもし?○○(俺の苗字)さん?」
俺「あ、はい、お世話になっています」
大「最近、家にいますか?」
俺「あ〜、仕事が忙しくて帰ってないんです」
大「鍵がかかってるのはいいんだけど、なんか郵便物かいっぱいでね」
俺「はぁ・・・。」
大「ポストにそのままっていうのはさぁ、できればやめてほしいんだよねぇ」
俺「郵便物?ですか?(請求書とかかな?)分かりました。すぐに取ります」
大「ほら、空き巣とかになったら嫌でしょ〜?それに〜・・・・・」
俺「申し訳ないです。今夜にでも帰りますので」
大「お願いしますよ?」
俺「はい。失礼します」


 ポケットから携帯を取り出す瞬間、もしかしたら和広?という期待で画面を見、すぐに落胆したのはいうまでもない。


その夜〜


久しぶりに家に帰り、郵便物をポストから取り出し、家に入った。替えの下着や書類など、今後も必要になるであろう備品を整理してバッグにつめた。掃除もしてない台所や風呂場は、ちょっと変な匂いを発していた。今度、ゆっくり掃除しよう、そして、もう少しこの部屋にいることが楽になったら、思い出にして引っ越そう、そんなことも考えていた。


 郵便物の中身も確認しなければならない。やはり、大体が請求書とDMの葉書であった。その中に、茶封筒が1通。実は、郵便物を取り出す時から気になっていた封筒である。


   不器用に開けたその中身は和広からであった。

引用なし

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Re(5):二人の足跡 社会人編 5
 Rai☆  - 10/12/11(土) 0:56 -
前話を読んでて、あの女に怒りを覚えました。ナンツー最低な女…こういう奴いるんですね。

辛い展開ですが、更新頑張って下さい。心情が伝わってきて、何か凄く胸が痛み苦しいです。

引用なし

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ずっと消えない思い15
 テル  - 10/12/11(土) 0:34 -
コメントありがとう御座います!コメントもらえると一人でも読んでくれている人がいるんだと思いやっぱり嬉しいもんです。
色々思い出して書いてますが結構覚えているもんですね。
もっと色々ありましたが長くなりそだし
ただでさえ文章力ないからダラダラ長いし。
覚えているという事はそれだけ印象があり、きつかったんだと思いますわ

次の日、教室の窓側でたそがれてる俺ら
俺『今日天気いいよなーH。なんもしたくないよなーH』
H『だよねー帰りたいよねー。日向ぼっこしたいねー二人でね』
俺『日向ぼっこしたいねーH。今日帰りしよーかー』
H『うん!今日1日がんばるべてるたん』
ほっぺをツンツンしながら腰に手を回してる。
でもこの天気でぼーっとしたまま。あったかいとは幸せだなー。てか今日も午前授業なんだが。

授業を終えてから俺が小さい頃遊んでた公園に行ってみる。少し高い所にあって景色も綺麗。なんせ広いなんてもんじゃない。そこにビール買っていった。
昼間からあったかい外でビール、横にはH。最高じゃないか。
草原でゴロゴロしながらビールを飲む。たまに吹く風と虫の鳴き声が心地良い。Hも楽しそう。
H『んじゃテルのために歌うねー』
…出た。でもいいねー。
座っている俺の前に立ち踊り歌い出す。あーあまた側転しとるわ。前転ゴロゴロどんどん下の方転がってく。
…やべっ。助けにいったHは酔っていた。
こいつ弱いのかぃ…。
また草原で横になってたら優しいキスをしてきた。
公園に誰もいないわけじゃない。
その後
H『なんかムラムラしてきたよーちんこ見てみてー』
ふと見るとテントはっとりビクビク動かしてる。
H『ねっねっ、ねーテルトイレいこうよー』

トイレに連れてくと二人で個室に入る、そのまま長いキス。
H『ねぇフェラしてー』
いわれるがままフェラをしてトイレの壁にぶちまけるH。
気持ち良さげにしているH、電話来てたからかけ直して電話が終わると
H『電話のあいても俺らがやってたとは思わないべね』
電話のあいてクラスメートなんだが。
その後お互い別れて俺は帰り、なんでこんな関係に戻ったか分からず…相手からやめよういったのに、結局同じ事を繰り返してる。振り回されてるのか。また、やめようと言ってくるのか。

今は恋人同士みたいだからいいか。と幸せを感じていた。

そんな時Hからメール。
テルが女なら絶対付き合ってたのに

辛い一言だった。
俺は、なら付き合ってよ
メールしてみた

返事はいいよー。今日から俺のもんね。めっちゃ束縛するから覚えといて

えっ?本気なのか、酔っているからなのか
束縛は勘弁。でもよろしく
メールしてみる

どうやらわからんが付き合ったらしい
いつもの冗談かもしれんが
とても幸せだった

Hする描写が下手なんで淡々と書くことにしました。
あの公園はまだあるだろうな。

実家に帰ってみるかな。

引用なし

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Re(4):二人の足跡 社会人編 5
 拓也  - 10/12/11(土) 0:31 -
あの絶望の日曜から、俺は仕事どころではなかった・・・と言いたいところだが、思った以上に仕事は順調。提出した書類も問題なかった。新しい仕事にもチャレンジし、今まで以上に忙しく、恋愛していることを忘れるぐらいだった。変わったことといえば、あの日曜から家に帰ることはなくなった。仕事で忙しかったことが主な要因だが、家に帰ると、一人でいることをものすごく、本当に感じてしまう、そう思い、必要なものだけバッグに入れ、会社に寝泊りしていた。それを見た上司はご満悦といった様子。


あれから和広に連絡はしていない。いや、厳密にいえば、月曜の夜、一度だけ電話をした。
(もしかしたら和広がでるかも?)
という淡い期待をもって。けど、聞こえてきたのはあの無機質な女性の声。「おかけになった〜」と聞こえてきた瞬間、すぐに切った。


和広には彼女がいた。中学校の同級生で、とても可愛らしい子だった。そのことを考えると、至極、当たり前なんだろうと、勝手に納得して自分を慰めていた。


普段は短文でも
      「お疲れ」
の一言をお互いに送っていた。仕事で忙しくても、送ろうと思えば1分もかからない手間なはずなのに、今では全くなくなった。俺も送らなかった。

 表面上は、とても生き生きした顔で真剣に仕事をし、同僚はそんな俺に何の疑いももたず、普通に接してくる。それに対して、無難な対応、時には笑いも誘ったりと、それなりの生活であった。

 夜は仕事が片付くと、街に繰り出し、適度な酒を楽しんだり、同僚の家に遊びに行ったり、本当に充実しているように見せていた。そうでもしないと、一人でいる時の孤独感はとてつもなかったから・・・


     そんな生活が続いた俺に、一本の電話が入った。

引用なし

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Re(3):二人の足跡 社会人編 4
 拓也  - 10/12/10(金) 2:56 -
Rai☆さん、読んでいただき、ありがとうございます。ご期待に応えられるかわかりませんが、引き続きよろしくお願いします。


少しの間、呆然としていたが、ふと我に返り、このことを和広に伝えようとメールしておいた。美穂っていう人がいうには、もう合コンが終わったんだし、もう帰ってる頃だ。ちょっと嬉しくなり、それからは家路へと急いだ。

 家に着いてから、風呂に入り、缶ビールを開けた。だが、いつまで経っても和広からの連絡がなかった。もしかしたら、男同士で今日の反省会でもしてんのか?と思った。


 気付けば日付が変わった頃、携帯がなった。

 和「今日はいけない。また今度」


少しショックだったが、しょうがないと思い、

 俺「わかった。」

と返信した。


その日は和広からのメールに少し安心して布団に入った。


次の日の日曜、家でぐうたら過ごそうと考えていたが、和広に会いたくなった。すぐに携帯を手に取り、

 俺「まだ寝てる?起きたら会わないか?」

とメールを送信した。

普段なら誰にも見られることがないから、何も気にせず送った。これがいけなかった。


 昼過ぎに携帯がなった。

 和「今日も無理。」

いつもながら短文。どうしようかと思ったが理由を聞いた。

 俺「どして?」

 和「疲れてるから」

 俺「じゃあ家にいていいよ。俺が行くから。」

 和「だから無理」

カチンときた。

 俺「理由ぐらい言えよ」

 和「美穂といるから」

・・・・  

・・・・・・

・・・・・・・・


俺(美穂って?まさか昨日の?・・)

 俺「何言ってんだよ?」

と送ってからめんどくさくなった俺は電話をかけた。

 美「・・・はい」
 俺「???は?誰?」
 美「・・・・・そっちこそ誰なんですか?」
 俺「ってかこの携帯和広のだと思うんだけど?」
 美「そうですよ」
 俺「はっ??だから誰だよ!!!」
 美「・・・和さんの彼女ですが!!!」
 俺「・・・・え?」
 美「大体さっきからなんなんですか?」
 俺「は?」
 美「しつこくメールして」
 俺「あんたがメール打ってたのか?人の携帯を勝手に」
 美「昨日からしつこいんですけど」
俺(昨日から?・・・え?じゃあ昨日のメールからこいつが?)
 俺「和広は?」
 美「隣で寝てますが?」
俺(今・・・なんて・・・?)
 俺「もしかしてあんたの名前って・・・美穂・・・って・・・?」
 美「・・・・・・昨日の・・・」
 俺「・・・・・もしかして昨日上着を取りにきた後も一緒にいたのか?」
 美「・・・・」
 俺「そういうことか」
 美「・・・・・」

すると、いきなり電話が切れた。


昨日会った時はおとなしそうな女の子だと思ったが、電話の話し方を聞いて、そのギャップに少しビックリした。


そしてこの日、俺は夜まで何も考えられず、ただただ時間だけが過ぎていくだけだった。

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図書館での恋13
 you  - 10/12/10(金) 1:23 -
キーンコーンカーンコーン。


「やめ!!筆記用具を置いて速やかに・・・」


学生たちはざわつきながら教室を後にする。


「やっぱ、般教は一回生が多いな。てか、今年の一回生かわいい子多くね?!」

「お前は、テストの時も女しか見てないのかよ。。。」
俺は呆れたように貴志(たかし)に言った。

寿司ずめ状態の階段を下り、校舎から出ると
梅雨明けの少しムッとした空気と、アブラゼミの鳴き声が俺らを迎えてくれた。

「あっち〜〜〜!!とりま、学食行くべ!!」
と、背伸びしながらに貴志が言う。

「あのさ、前から言おうと思ってたんだけど、お前の使ってる『とりま』って何?」

「え!?『とりあえず、まあ』の略だよ。」

「そんな誰も理解できない略やめろよww」

「いいんだよ!流行らすんだよ!!俺がパイオニアになるんだよ!!」
俺らは笑いながら、学食へと向かった。


テスト期間というものの昼の時間帯なので、いくつもある学食のなかで一番大きい学食に行っても人でごった返していた。

「うげ〜〜、久しぶりに学食に来てみればこんなにも人が・・・。てか、やっぱし可愛い子多いな!!いつもこの人らは、大学来ずにどこで何をしてるんだろうか。」

「はいはい、そこまで!とっとと、飯食うぞ!」
あからさまに女の子を目で追っている貴志の腕引っ張り、俺らは列に並んだ。


やっとこさ二人座れる場所を見つけると、俺らは食べ始めた。
結局、俺も貴志も冷やし中華を注文した。

「生協の冷やし中華って、ちょっと割高だけど、氷入ってるのがいいよな!!」
と、スープを冷やす為に入れてある氷をガリガリ食いながら話した。

「お前、ホント自由だな(笑)」
苦笑しながら、俺もからしをつけすぎた冷やし中華をすする。
貴志は、なんというかポジティブ人間「すぎる」のだが、一緒にいて楽しいし、
相談しても「そんなん、気にスンナ!!」と俺を励ましてくれるので、サークルの同期以外でつるんでる唯一の親友だ。

でも、いつも一緒に行動し、こんなにも俺の相談を真剣に聞いてくれる貴志に、俺はこっちであることをカミングアウトしていない。

それがいつも俺を罪の念にさいなまさせる。


――――それって本当に「親友」って、呼べるのか。。−−−−


また、俺の心がつぶやく。
そうやってボーっと考えていると、貴志は

「昇、この後どうするーー?カラオケ行こうぜ――」
と言ってきた。
こいつは、実は、本当は、何も考えていないようなフリをしていて、
すごい空気を読める奴なんじゃないかと思う。

今もそうだ。

俺が考え込んでいたり悩んでいたりすると、それを言わなくても、すぐに話題を変えようとする。
もしかして・・・と、最近になってやっと感じるようになってきた。

「悪い。今日はパスで。」

「え!?なんで?」

「図書館に行く。」

「だって、債権のテストまであと4日はあるぜ。」

「おれ、まだ勉強が間に合ってなくてさ。」

「マジで〜〜。なんか昇、最近つれないな〜〜。また、今日も院の図書館行くの?」

「そ、そうだけど・・・」

嫌な予感がする・・・

「俺も行こうかな〜〜」


「お、お前はやめとけ!!どーせ来ても勉強しねーんだから。」
貴志といたら、孝太さんになんか申し訳ない気がした。


「。。。。それもそうだな(゜.゜)。じゃあ、俺は帰ってモンハンやるわ!!」


そんなやり取りをして、俺らは大学で別れた。

チャリを走らせ、院まで行く。
院まではずっと下りなので、灼熱地獄も風をきることで、涼しく感じてしまう。

途中、北野天満宮のバス停で大量の中学生が溢れていた。
京都は年中観光客が多いが、この時期は特に中学生などの修学旅行生が大半を占めている。
俺も中学の時に、修学旅行で京都にきて、その時に京都に憧れ、いつかは京都に住んでみたいと思っていた。
そして今、こうして京都にいる。
俺の叶った数少ない夢である。

そんな事を考えてながらよそ見をしていたら、


俺は赤信号に気づかずに横断歩道を渡っていた。。。。


ププー!!!


「はあっ」

クラクションが勢いよく交差点に鳴り響き、スローモーションのような
光景が流れた。

引用なし

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Re(3):二人の足跡 社会人編 3
 Rai☆  - 10/12/9(木) 23:38 -
これからの展開にドキドキしてます。読みながら、波乱があっても2人がこのまま幸せでいて欲しいって祈ってます。
続き頑張って下さい。

引用なし

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