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やっぱ自分も、オーバーラップする部分があったので
色々と、考え深く読ませてもらってます。
続きを楽しみにしています。
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB6)@225.72.1.110.ap.yournet.ne.jp>
水曜日。
ホントならきいちゃんが駅で見送ってくれる約束だったけど、今回は仕方がないから一人で東京駅に向かった。
日曜日から一切メールも電話もしてない。
近所だからばったり顔を合わせるかと思ってたけど、幸か不幸か、そんな事も無く、俺は心なしかやっぱり寂しさを覚えてたけど、何とか耐えしのんでる。
メールしようか・・・いや・・・年明けまで待つか・・・
新幹線で弁当を食べながらくつろいでても、やっぱりきいちゃんの事しか考えられない自分がいる。
コンビニの鳥そぼろ弁当、いつも美味しいって思えるのに、この時ばかりは味が半減してる様に思えた。
浜松までの道のりが、いつもより長く長く感じられた。
***
母「おかえり。」
俺「ただいま。あれ、またパーマかけたの?」
母「あのねぇ、パーマじゃなくてウェーブって言ってくれる?」
俺「はいはい^^;」
浜松駅には、母が車で迎えに来てくれていた。
先の夏休みは帰省してなかったから、約1年ぶりになる。
母「でも良かったね、無事就職出来そうで。」
俺「そうだね。」
母「何だか暗いわねぇ。何かあったの?」
俺「え・・・いや、ただ何となくダルいだけだよ。東京からって結構長旅なんだから。」
母「そうねぇ。お母さんも昔は東京によく行ってたけど、新幹線じゃないとホント疲れるわ。」
俺「うん。」
母「そう言えば、霧斗君は元気なの?」
霧斗・・・その名前はやっぱり出てきちゃうんだよね。
俺「う・・・ん・・・いつも通りだよ。」
母「そ。今回もまたうなぎパイ持って行くんでしょ?もう買ってあるから。」
俺「ありがと・・・。でもそんなしょっちゅうあげても食べきれないんじゃない?」
母「大丈夫。今回はうなぎフロランタンも買ってあるから。あれは悠太も好きでしょ?」
俺「好きだけど・・・別にそういう問題じゃ・・・まあいいか。」
うなぎフロランタン、実は結構美味しい・・・。
きいちゃんも絶対気に入るはず。
きいちゃん・・・。
***
駅から30分位で、久しぶりの実家に着いた。
着くなりじいちゃんの仏壇に線香をあげ、帰宅の挨拶と、就職内定の報告をした。
母「お昼は食べたの〜?」
俺「食べた。」
母「まだ入る?」
俺「え、何があるの?」
母「稲庭うどん。」
俺「ん〜・・・食べる。」
ちょっとはお腹に入るかな。
それ以上に、母と2人で食事するってのも久々だし。
母「温かくないけど良いでしょ?」
俺「うん。つか俺稲庭うどんは冷たい方が良いし。」
母「そうよねぇ。^^」
***
14時過ぎの遅めの昼食。
母と2人きり。
のどかだなぁ・・・。
母「ねぇ。」
俺「ん?」
母「聞かないでおこうって思ってたんだけど、霧斗君とけんかでもしたの?」
俺「ング・・!」
すすってたうどんが変なとこに入って、俺は思いっきりむせた。
母「あ〜あ〜もう・・・」
俺「ゲホ・・・!あ〜あ〜じゃないよ・・・!ゲホ・・・!つか・・・何でそんな事聞くんだよ・・・!」
母「あんたねぇ、いつもの手くせが出てたの気づかなかったの?車の中でずーっと手をグーパーしてたわよ。」
言われて初めて気づくのはしょっちゅう。
俺は、嫌な事があると無意識のうちに手を閉じたり開いたりしているらしい。
前にきいちゃんの失恋の一件の時にも、きいちゃんに指摘された事があった。
母「さっき霧斗君の事聞いた時からずーっと手がパカパカしてたからね、気になったのよ。」
俺「・・・。」
母「もし霧斗君が謝ってるなら、許してあげるのも親友なんじゃない?」
俺「・・・ケホ・・・。」
母「まあ何があったかは知らないけどね、あんなに律儀で優しい男の子は最近じゃ珍しいのよ。」
俺「・・・。」
母「ああいう心優しい子って、他人を傷つけちゃうと自分も傷つくのよ。悪く言えば勝手に傷ついてるってなっちゃうけど、言い方を変えたらね、それって、他人の痛みを人一倍分かってあげられるって事なのよ。」
俺「・・・。」
「他人を傷つけると、自分も傷つく」
そんなバカな事あるのかって・・・一瞬思ったけど・・・分かる気がする。
勝手に傷ついてるって、俺は最初思ったんだ。
けど、俺を傷つけた以上に、きいちゃんは傷付いてる。だから距離を置きたくなったのかな・・・。
母「悠太が許してもね、今は霧斗君も、悠太を何かしらで傷つけちゃったから苦しいのよ。」
俺「・・・うん。」
母「悠太もお母さんに似て昔から凄く優しいから、許してるんでしょ?霧斗君の事」
俺「うん。」
母「それは霧斗君も分かってるはずなんだから、あとは向こうから歩み寄ってくるのをじっくり待ってあげなさいね。」
俺「うん。」
母の言葉は正しいって思った。
改めて、何できいちゃんが距離を置きたいって言った理由がわかった気がする。
俺「母さん。」
母「なあに?」
俺「何でケンカの原因が霧斗だって分かったの?」
母「ん〜・・・長年母親してるとね、勘が鋭くなるものなのよ。」
俺「・・・それだけ?!」
母「それだけよ。実際当たってるんでしょ?」
俺「あ・・・うん・・・。」
母「ね、お母さんの前じゃ、お父さんも嘘はつけないのよ。」
俺の鋭い勘と優しい(?)心は、どうやら母からの遺伝らしい・・・^^;
俺「つか律子(妹)とばあちゃんは?」
母「律子は今日は高校の友達とクリスマスパーティ。おばあちゃんはご近所のお友達とお昼ご飯食べに行ったわよ。・・・そろそろおばあちゃんは戻ってくるんじゃないかしら。」
俺「ばあちゃん元気だね、相変わらず。」
母「そうよ〜。こないだなんかね、ご近所同士でゲートボールの大会やって優勝したのよ。」
俺「へぇ〜。賞金とか出たの?」
母「何だかお食事券もらったらしいわよ。それ使って今日のお昼ご飯はおばあちゃんのおごりなんだって。」
俺「スゲ・・・^^」
***
きいちゃん、俺、完全に理解したよ。
距離置くのはきいちゃんが辛いからだよね。
今の今まで、何となくしか思わなかったけど、母さんの話で理解したよ。
俺はきいちゃんをいつでもまた受け入れるから。
年明けて、徐々にやり直して行こう。
付き合い始めは、きいちゃんが俺を受け入れてくれたんだ。
ヨリ戻し始めは、俺がきいちゃんを受け入れる番だね。
もっとも、ヨリ戻しって言ってみたけど
俺はきいちゃんと別れたつもりはないよ。
今のきいちゃんから出てる電波はバリ3から1本に減っちゃってるけど
俺から出てる電波はバリ3越えの強力電波だから。
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どうなるんだろ…
もし酔っ払って浮気されても
離れたくないよね…
好きなのに離れる意味わかんない…
浮気されて辛いのに距離おくのはきつい…
雄太が可哀相…
どんなに嘘並べられてもいいから離れたいって言われたくない…
別れたり離れたりされるのは1番つらいよね…
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感想頂きありがとうございます。
今日はがんばってもう1話UPします。
明日は寝ぼけ眼で銀行業務をする事が予想されます(笑)
続き・・・
カーテンを閉め切り、真っ暗な部屋。
カーテンの隙間からは日の光はすでに漏れず、携帯を見るともう夜6時。
4時間ぐらい毛布にくるまったまま寝ちゃってたんだ・・・。
よく見るとメールが来てた。
きいちゃんから・・・。
――――――――――――――――――
ゆう、ホントゴメン。
俺メチャクチャ後悔してる。
今の俺じゃゆうを愛してるって言っても
上っ面にしか聞こえないから・・・俺は
お前と別れたくないけど、今は距離置こ
う。
年明けてから、まだゆうが俺を好きでい
てくれるなら、もう一度やり直そう。
マジ自分勝手でゴメン。
新年は実家に帰るだろうから、ゆっくり
過ごしてね。
――――――――――――――――――
そうか・・・今週の水曜日の新幹線で帰省するんだった・・・俺。
つか・・・こんなに勝手なきいちゃんは初めてだな・・・。
俺はすぐにでもきいちゃんに会いたいのに・・・
距離置かなくても俺はもう許せるのに・・・
でも・・・きいちゃんは浮気したって呵責に苦しんでるんだよな・・・
そりゃあ浮気なんてマジやめてほしいけど・・・
俺・・・きいちゃんが飲み過ぎるとダメになるの知ってるよ・・・。
酔っ払ってなかったら、きいちゃんは絶対なびく事なんてなかっただろ・・・?
そう信じてるよ。
俺あの時、きいちゃんが好きだから、あえて殴っちゃったんだ。
でも・・・暴力はいけないよな・・・。
殴られたきいちゃんも痛かっただろうけど・・・
殴った俺も痛かったぜ・・・
初めて人を殴ったけど・・・気持ちいいもんじゃないよ・・・。
年明けて、俺が東京に戻ったら
すぐにきいちゃんに会いに行こう。
それで・・・良いんだよな?
だから・・・それまで我慢するよ・・・会うのは。
今すぐにでも会いたいけど・・・きいちゃんの心が準備出来てからの方が良いよな?
恋愛の神様へ。
俺、どんな逆境にも立ち向かいます。
きいちゃんがそばにいてくれるなら、心強いです。
絶対に負けません。
年が明けたら・・・だよな?きいちゃん。
<続く。多分、明日UPします。>
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<SoftBank/1.0/932SH/SHJ002/SN353700021939978 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1@w21.jp-t.ne.jp>
俺は別れるべきではないと思うな
お互い好きで別れるのはおかしいじゃん?
でも浮気した自分が嫌になるって気持ちもわかるしなぁ・・・
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; YTB720; GTB6; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR 1.1.4322; YJSG3)@FLA1Aab242.hrs.mesh.ad.jp>
何とか迷わずアパートの前までたどり着いた。
寒い冬なのに額にはジンワリと汗がにじんでる。
エレベーターで4Fまで上がり、部屋のドアを開けようとする・・・が・・・
鍵が閉まってる。
え?なんで閉まってんの・・・?
俺は鍵を閉めずに出てった。きいちゃんは中にいたはずなのに。
あ、もしかして、お互い合鍵交換してあったから、鍵閉めて帰っちゃったのかな・・・。
でも俺、鍵は置きっ放しで飛び出しちゃったから、きいちゃん連れてこないと入れないな。
きいちゃん、家にいるかな?
携帯も中に置きっ放しだし、とりあえずきいちゃんのアパートに向かった。
***
玄関をノックすると、玄関が静かに開いた。
俺を見て、一瞬固まるきいちゃん。
霧「あ・・・ゆう・・・」
俺「話そう。」
霧「う・・・うん・・・。」
***
霧「何か・・・飲む?」
俺「お茶ある?」
霧「冷たいの?」
俺「うん。」
冷蔵庫からペットボトルのお茶を取りだして、俺に差し出した。
ベッドに座り、キャップを開けて、勢いよく口にお茶を注ぎこんだ。
ノドがカラッカラだったから、スゴク美味しく感じた。
つかこの光景、さっきと真逆だな。
俺「ふぅ〜・・・」
お茶を飲んでほっとする俺の脇で、きいちゃんが静かに座ってる。
話さないとな・・・。
俺「きいちゃん、俺・・・お前の事信じてるよ。」
霧「・・・。」
俺「今回の事はマジありえないけど・・・でも信じてる。」
霧「・・・。」
俺「もう絶対浮気しないって約束な?」
俺は小指を差し出した。
指切りげんまん。
・・・でも・・・きいちゃんは指をひっかけようとしない。
ていうか何も言わない。
俺「きいちゃん?」
霧「しばらく・・・距離置こう。」
え・・・
距離・・・?
霧「俺お前裏切ったの事実だし・・・俺このまま何もなかったみたいに付き合えねえよ・・・」
俺「何・・・言ってんだよ・・・」
霧「ゴメン・・・」
俺「ゴメンって・・・そんなん俺やだよ・・・きいちゃん俺の事・・・もう好きじゃなくなった・・・?」
霧「そんなんじゃない・・・まだお前の事・・・」
俺「だったら距離置きたいとか言うなよ・・・!勝手だよ・・・!」
霧「でもこのままじゃケジメつかねえし・・・」
俺「ふざけんなよ!」
怒るつもりなんか無かった・・・声を張るつもりなんて無かった。
でも・・・きいちゃんの意味不明な態度にイラ立ちを覚えて仕方なかった。
俺「俺と別れてぇんならはっきり言えよ!」
霧「そんなんじゃないって・・・!!」
俺「今回の事はもう良いっつってんだろ!」
霧「俺がダメなんだよ・・・!俺他の人にちょっとでもなびいたんだぞ・・・俺自身が許せねえんだよ・・・」
俺「クッ・・・!」
ドス・・・!
俺・・・この時・・・初めてきいちゃんを殴った・・・。
いや、人生で初めて人を殴ったんだ・・・。
霧「イテ・・・!」
俺「そんなに優柔不断だったのかよ・・・」
霧「殴んなくても良いだろ・・・!」
俺「もう良い・・・やっぱり男同士が付き合うとこんな終わり方しか出来ねえんだよ・・・!」
霧「終わらせるなんて誰が言ったんだよ・・・!お前の事まだ好きだけど・・・今の俺にはもったいねえんだよ・・・」
俺「じゃあどうすんだよ!はっきりしてくれよ・・・そうじゃないと・・・」
もう・・・分かんねえよ・・・。
テーブルの上に俺のカギがある事に気づき、それを鷲掴みにして、きいちゃんのアパートを飛び出した。
霧「ゆう!待てよ!」
俺「ついてくんな!」
白昼の住宅街に、虚しくも響く俺ときいちゃんの大きな声。
俺は全速力で逃げた。
途中できいちゃんも諦めたみたいだ。
玄関につくなり、俺は鍵を閉め、カーテンを閉め、ベッドに潜って、夜まで動かなかった。
何もかもイヤになった。
自分勝手すぎるよ・・・
勝手に浮気して・・・
勝手に距離置きたいって言って・・・
恋愛の神様へ。
俺たちは・・・別れるべきなんですか?
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)@p4034-ipbf2307funabasi.chiba.ocn.ne.jp>
はい(^-^) 頑張ります(^-^)
お互い頑張りましょう!!(^-^)/
<DoCoMo/2.0 P01A(c100;TB;W24H15;ser359946010227966;icc8981100020649157294F)@proxyc143.docomo.ne.jp>
自分も、似た様な経験が有りオーバーラップしながら拝見してます。
確かに幸せな事だけじゃないっすよね
応援してますんで、頑張って続きをお願いします。
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB6)@225.72.1.110.ap.yournet.ne.jp>
久し振りに一人で迎える日曜日。
週末は必ずといって良いほどきいちゃんと一緒にいたから、何だか新鮮。
時計を見たらもう9時だった。
きいちゃんまだ寝てんのかな・・・?
メールしてみようかな。
――――――――――
おはよ^^
今日何時頃会う?
起きたら返事下さい。
――――――――――
送信して、俺はそのまま朝シャワーを浴びに行った。
***
いつもより長めにシャワーを浴び、ボクサーだけ穿いて、携帯をチェックする。
まだ返事がない。
9時半か・・・二日酔いなのかな・・・?
カーゴパンツと長そでシャツを着て、TVを見ながらベッドに横になった。
と、玄関から突然ノックが聞こえる。
ドアを開けると、きいちゃんがそこにいた。
髪はボサボサ、服も乱れ、ちょっと息もあがって顔面蒼白に近い。
俺「きいちゃんどしたんだよ!ボロボロじゃん!」
霧「ゴメン・・・ちょっとな・・・」
俺「ちょっとって・・・とりあえず上がれよ。」
俺はきいちゃんをベッドに座らせて、冷蔵庫からペットボトルのお茶を取って差し出した。
霧「ありがと・・・。」
キャップを開け、きいちゃんは物凄い勢いでお茶を飲みまくる。
俺「何があったんだよ・・・そんな髪ボサボサで・・・。」
霧「・・・。」
きいちゃんは無言。
常に髪とか服装には気を使ってるきいちゃんが、こんなボサボサの乱れまくりのまま外に出るってありえなかった。
せっかくの長身イケメンが、まるっきり台無し。
何かあったに違いない。
でもきいちゃんは何にも言わず。
俺「何かあったんだろ?こんなカッコで外に出るって無いぞ?今まで一度も。」
この時すでに、俺は何かイヤな空気を感じていた。
もしかしたら、実はこの時点で、事の全てに感づいてたのかも知れない。
感づいていた事に気づいてなかったのか・・・。
俺はダンマリのきいちゃんが言葉を発するまで急かさずに肩をさすって気長に待った。
しばらくして、やっときいちゃんが口を開く。
霧「ゆう・・・あの・・・さ・・・」
俺「うん・・・どしたん?」
霧「俺・・・昨日な・・・」
俺「うん・・・。」
霧「合コンに行ってな・・・ベロベロになっちったっぽくてな・・・。」
俺「う・・・ん・・・。」
霧「朝起きたら・・・その・・・」
俺は次に続く言葉が・・・一瞬怖くなった。
昔から勘が鋭いって周りから言われてきた俺・・・この直感・・・当たってる・・・?
霧「知らない部屋のベッドに寝てた・・・。」
ウソだ・・・その先・・・言うな・・・
霧「全裸で・・・」
やめろ・・・
霧「女の人と・・・」
バカな・・・
俺「ヤっちゃった・・・?」
霧「・・・たぶ・・・ん・・・。」
俺「多分て何だよ・・・!」
霧「覚えてないんだ・・・その人の家に行ったことすら・・・」
俺「どういうことだよ・・・!」
霧「その・・・酔っ払い過ぎてて・・・」
俺の勘は昔から鋭かった。
今も昔も変わらない精度だった。
俺は立ち上がり、携帯も財布も何も持たずに、上着だけ引っ掴んで玄関のドアを開けた。
霧「ゆう・・・どこ行くんだよ・・・」
俺「きいちゃんには関係ない・・・」
霧「ゆう・・・頼むから・・・」
俺は、腕を掴もうとしたきいちゃんを振り払った。
俺「ついてくんなよ・・・!」
霧「ゆう・・・マジ」
俺「何も聞きたくない・・・!何にも言うな・・・!」
俺はきいちゃんを一人残してアパートを出た。
ただ歩いた。
歩いて歩いて歩きまくった。
何にも考えずに・・・いや・・・きいちゃんの事以外何も考えずに・・・
きいちゃん・・・浮気しないって・・・嘘だったのか・・・?
何で覚えてないんだ・・・
自分が女とファックした事すら覚えてない・・・
***
気がつくとどこかの住宅街の中にある小さな公園にいた。
ベンチに座って、微動だにしない。
不思議と涙は出てこないんだな。
信じてた人に裏切られたら、みんな泣いちゃうもんだと思ってた。
でも、俺は何も感じなかった。
むしろ、感覚麻痺にでもなっちまったかって位、寒さも悲しさも怒りも何も・・・感じられなかった。
あの時メールで浮気すんなよって送ったの、あれ、単なるパケットの無駄でしかなかったのか?
心配すんなってのはうわべだけだったのか?
メールの文字って・・・意味無いね。
絵文字つけても所詮はコンピュータが作った黒い線だから?
そうか・・・あの文字たちは、ただの気休めのために作られた、無垢なドットの集まりだったんだ・・・。
日曜日の昼間、子連れの母親たちが数人来てベラベラしゃべってる。
子どもたちは地面を一生懸命掘り返してる。
乳母車の赤ん坊は、手もとのおもちゃで遊んでる。
その近くで俺は、ベンチに張り付いて、生きた屍のごとく時を無駄に過ごしてる。
でも、徐々に落ち着きを取り戻してる自分にも気づいてた。
そういえばきいちゃん・・・酔っぱらうとしょっちゅう記憶失くすんだよな・・・
大学1年の時、酔っ払った勢いで始めたオナニー大会。
俺にあのデカマラを初めて見せつけ、イっちゃったまま爆睡して、朝になって「俺何でフルチン!?」って聞くありさま。
あれ以外にも、飲み会で飲み過ぎて俺が何度家まで送ったか・・・。
でもその勢いで・・・浮気までしちゃうのか・・・
酒に飲まれて女とヤって後悔するなんてバカげてる・・・
でも・・・もし酒に飲まれてなかったら・・・きいちゃんは浮気しなくて済んだのかな?
正気が残っていたなら、きいちゃんは浮気なんてしないんだろうな・・・。
きいちゃん・・・そうだろ?
お前から俺を裏切るなんてこと・・・ないよな・・・?
信じろって言ってたの・・・きいちゃんだもんな・・・?
信じても・・・良いんだよな・・・?
俺は来た道を戻って帰る事にした・・・が・・・来た道をあまり覚えていない・・・。
仕方なく俺は公園にいたお母さんたちに、近くの駅はどっちか聞くと、幸いな事に、俺の家からそこまで遠くない場所だった。
とりあえず駅に向かい、そこから家に戻った。
まだ・・・きいちゃん・・・いるかな・・・?
つか俺・・・きいちゃん残して出てったから・・・いてくれなきゃ困る・・・。
だって鍵も閉めずに、持たずに出たんだ。
帰ったらちゃんと話そう。
ちゃんと話して、仲直りしよう。
・・・そう思ってたのに・・・甘くない・・・現実・・・。
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)@p4034-ipbf2307funabasi.chiba.ocn.ne.jp>
俺も●さんと同意見。
好きだっちゅー気持ちは分かりますが相手を変えようとするんは違うんじゃないかなあ??
無理にアピールとかしたら相手も迷惑だし困ると思います。
嫌われたり、避けられるかもしれないし。
そこは相手の為に一歩ひいてその友達の幸せを応援しましょう!!
折角の大事な友達なくしかねんよ〜。
大丈夫。また出会いがあるって♪
<DoCoMo/2.0 F706i(c100;TB;W20H14;ser357023013713897;icc8981100020561419573f)@proxy1118.docomo.ne.jp>
いや普通にムリだろ。
それ絶対ドン引きしてるから。友達ではいてくれるとか、確実に距離置かれるわそんなん。
気づけよ。
<KDDI-SN3G UP.Browser/6.2.0.14.1.2 (GUI) MMP/2.0@05004030335549_me.ezweb.ne.jp>
<SoftBank/1.0/932SH/SHJ002/SN353700021939978 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1@w12.jp-t.ne.jp>
人の気持ちを思いのまま動かすのはたやすいことではないです。
自分が悔いのないように
精一杯がんばることが、
あなたにとっての経験になると思います。
がんばって。
<KDDI-CA38 UP.Browser/6.2.0.13.1.5 (GUI) MMP/2.0@07002170477718_es.ezweb.ne.jp>
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さりげに楽しみにしてます!
続きがんばって書いてください!
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB6; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR 1.1.4322; InfoPath.1)@east18-p76.eaccess.hi-ho.ne.jp>
12月のある土曜日。
日中は俺もきいちゃんもバイトで、19時半に俺がきいちゃん家に行く予定だった。
15時頃の休憩時、携帯をいじってると、きいちゃんからタイミング良く電話が来た。
俺「もしもし〜」
霧「あ、今ダイジョブ?」
俺「ダイジョブだよ。」
霧「あのさ、今晩俺会えないっぽいんだよね・・・」
俺「え?どしたんだよ。」
霧「いやさ、バイト先の先輩に合コンに来てくれってしつこく頼まれちってな・・・人数が足りないとかで・・・。」
俺「まじぃ〜・・・」
霧「う〜ん・・・」
俺「どうしても断れないんだろ?」
霧「雰囲気的に無理っぽ・・・。いっつも断ってんだけどな、今日だけはどうしてもって・・・。」
俺「そっかぁ・・・。」
霧「うん・・・。」
俺「じゃあ・・・今日は俺家でゆっくりしてるわ。」
霧「ゴメンな・・・」
俺「良いって良いって、楽しんで来いよ。」
霧「アリガト。つか明日ってゆう暇?」
俺「まあまあ暇だよ。」
霧「じゃあ明日ゼッテー埋め合わせるから!」
俺「OK。期待しないでおくよ^^」
霧「え〜・・・^^;期待しとけよぉ」
俺「分かった分かった(笑)」
内心イヤだったけど、そこまで俺は束縛欲は無いし、先輩の懇願を断ったらきいちゃんも気不味いだろうし。
まあ念のため、メール送っておいた。
――――――――――
浮気すんなよ?(笑)
――――――――――
退勤時に携帯を見たら、返事が来てた。
―――――――――――
心配すんなって!^^
俺にはお前がいるだろ?
―――――――――――
「浮気すんなよ・・・」
「心配すんなって・・・」
このやりとり。
意味無かったのかな・・・
ねえ、恋愛の神様・・・
世界の宗教で禁忌とされた同性愛、そこまでいけないことでしたか?
禁忌を踏みにじって付き合った結果がこれですか?
俺達は・・・祝福されない関係なんですか?
最初からそうなら何故もっと早く罰を与えなかったんですか?
こんなに関係が深くなって来た今、まさに今、なぜ今?
もっと早くに罰を受けていたら、もっと別の道があったんですか?
それとも、あの時俺が無理にでも
きいちゃんを引きとめてれば良かったんですか?
俺はあの時、無理に引きとめたら重い上に束縛してしまうと思ったから
そんなメンドくさい相手は俺もイヤだって思ったから
だから止めなかったのに・・・
それが・・・間違いだったんだね・・・。
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)@p4034-ipbf2307funabasi.chiba.ocn.ne.jp>
続き待ってましたよ〜
なんとなく予測できるけど・・・
でも新しいの待ってるよ〜
俺はいつも応援してるけん
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; YTB720; GTB6; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR 1.1.4322; YJSG3)@FLA1Aab242.hrs.mesh.ad.jp>
待ちに待った新作を読みました↑↑すごくいい↑↑何があったんですか?!続きよみたいっす。やっぱ色々あるんだな〜って↑↑つうか俺なんかこれがすごくはげみになってます。これからも頑張ってください↑↑勇気をまたまたください↑↑(笑)
<SoftBank/1.0/923SH/SHJ001/SN353680020443240 Browser/NetFront/3.4 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1@w21.jp-k.ne.jp>
長くブランクが空いてしまいましたが、久しぶりにUPします。
***
話は一気に1年飛んで、大学4年の冬。
俺もきいちゃんも無事大手銀行に内定が決まって更に時間が出来、相変わらず良い感じの恋人同士の関係を保ってた。
特に倦怠期っていうやつも迎えず、けんかもする訳もなく、平和な関係のまま。
ケンカするほど仲が良いとか言うけど、何だろう、きいちゃんはいっつも優しすぎるから・・・
ケンカしなくても変わらずに良好な関係が続くってあり得るんかな・・・
きいちゃんが初めての恋人だから、実際問題、恋愛関係ってのを詳しくは知らない。
付き合い始めてからの4ヶ月間は、嬉しさと不安がまだ同居してた。
セックスした後は必ず抱きしめてくれて、耳元で「大好きだよ。」って囁いてくれるし、普段だって原宿とか渋谷とかデートしたり、俺が普段着てるサロン系のゆるカジファッションを選んでくれって頼まれて、きいちゃんの服をコーディネートしたり。
傍から見れば仲の良い友人同士の買い物だけど、きいちゃんは俺が選んだ服を試着してメチャ喜んでくれる。
ホント何にも問題無い関係。
何も問題が無さ過ぎて、以前の俺のままなら不安になってたかもしれない。
でも、きいちゃんの本音を温泉で聞いて以来、俺はきいちゃんの気持ちを疑ったりすることも無くなった。
むしろ、元々ノンケだった男が今、同性との恋愛を受け入れるってホントに大きな決断だと思うし、俺は恵まれ過ぎてる数少ない人間の一人なんだって思える。
そんな大きな決断をして俺を愛してくれてる彼氏を不安がるなんてずるいから。
俺はきいちゃんを心底信じられる。
去年の温泉旅行以来、俺は不安定だった心の安定を完全に取り戻してたんだ。
そしてそのまま、1年と4ヶ月経った12月。
この12月。
世間は寒い冬を迎え、そして、俺ときいちゃんの関係も、一時の冬を迎えた。
俺ときいちゃんの間に、本当の試練が起きたんだ。何の前触れも無く。
俺達の関係を話していく上で、避け様のない事。
書くべきか、書かずにスルーして俺ときいちゃんのハッピーな話だけを羅列するか考えて
書く事にしました。
思い出すのに堪えられるか、堪えられずに粉飾するか、どうなるかは分からないけど
一見スムーズすぎる、俺ときいちゃんとの恋愛展開。
現実ってそんなに甘くはないんだ。
20年弱ノンケをしてきた男が、たったの1年弱でゲイになり切れるなんて、難しいんだ。
本能のどこかで、残ってるんだ。
2007年12月。
長かった大学卒業まであと3ヶ月。
そして、俺ときいちゃんの関係の上で、大きなターニングポイント。
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