CoolBoys ゲイ向け 恋愛話掲示板


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Re(1):end会えなくても
 じゅん E-MAIL  - 09/7/18(土) 19:56 -
凄く感動しました。絶対に幸せになって下さい。幸せを願ってます。

引用なし

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end会えなくても
 拓真  - 09/7/18(土) 18:28 -
2人でその墓の前に立っていた。
すると咲希は袋からなにかを取り出した。
それは花とお供え物のお菓子と線香だった…

咲希はお供え物をしながら亮平さんのお墓に向かって話しかけた…


咲希『亮平さん。初めまして。私咲希っていいます。拓真くんはまだあなたの事が忘れられないみたいですよ?ダメな人ですよね〜?笑
でも…それだけあなたの事が好きだったんですよ?それだけあなたは大切な存在なんですよ拓真くんにとっては…
たぶん…これから先誰かにこの話しをしても…誰もわかってはくれないと思います…
だから…私が…拓真くんを幸せにしてあげてもいいですか?』


いきなりの言葉に俺は同様した…咲希はそっと立ち上がり、俺のほうをみた。


咲希『拓真くん…あなたの事が…好き。…亮平さんには…負けるかもしれないけど…それでもいい…あなたの側に居させて…』


俺は亮平さんのお墓を見ながらあの手紙の内容を思い出していた…


『幸せになってくれ。
そして…ずっと笑っててくれよ[ワーイ]


咲希のほうを見て、俺はニッコリと笑った。

そして…


拓真『はい!よろしくお願いします[ワーイ]!』


俺は咲希の言葉にオッケーした。
【亮平さん?これでよかったんだよね?たぶん…こんなに俺の気持ちを理解してくれる人は他にいないと思う。だから…俺はこいつと幸せになるよ。
亮平さん?俺はあなたに会えなくても平気だよ?だって…あなたはいつも…俺の心の中にいるから。】


咲希『さっ!帰ろう!拓真[ワーイ]


拓真『おう!咲希[ワーイ]


2人で手を繋ぎ車まで話しながら帰った。


咲希『ねーねー!子供何人欲しい?笑』


拓真『バカ!笑もうそんな話しかよ笑子供なんて1人で十分だし!笑』


咲希『私は一杯ほしいな〜笑女の子もほしいけど〜やっぱり男の子かな〜もう名前決めてるし笑』


拓真『えぇ〜なんて名前?笑教えろよ〜笑』


咲希『亮・平だよ[ホッ]


     end

引用なし

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7会えなくても
 拓真  - 09/7/18(土) 18:02 -
現在

拓真『話しはこれで終わり…』


隣で聞いていた咲希は泣いていた。
俺はどうしていいかわからない…すると咲希がいきなり立ち上がった。


咲希『ねー!車もってる!?』


拓真『う…うん[タラーッ]


咲希『ちょっとベニマルに連れてって!』


拓真『なんでだよ[タラーッ]


咲希『いいから!』


わけがわからずベニマルへ。俺は車の中で待っていると咲希は大きな袋をもって戻ってきた。


拓真『なんだよそれ』


咲希『…お墓どこ?』


拓真『はっ[タラーッ]?』


咲希『だから…亮平さんのお墓はどこなの?ってきいてんの!早く連れてって!』


俺はわけがわからず咲希の言う通りに亮平さんのお墓へ向かった…

亮平さんのお墓の場所は知っているが…一度も花や線香をあげにきた事はなかった


夜が明けて…空もだんだん明るくなってきた頃亮平さんのお墓のある場所についた。


咲希は袋をもち
お墓の場所を探し始めた。

咲希『どれ!?』


拓真『知らねーよ…一度も線香すらあげに来てねーからよ…』


咲希は必死になって探していた。
俺はただその場に立ちすくんでいた。
俺が帰ろうとした時…


咲希『あった!』


俺は咲希のいる場所まで走った。
確かに亮平さんの名前が石に刻まれていた。

引用なし

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6会えなくても
 拓真  - 09/7/18(土) 17:38 -
川原につき、俺は息を切らしながらそっと手紙を開いた。


手紙
『拓真へ。拓真…ごめんな?拓真がこの手紙を読んだ頃には…たぶん俺はお前の側に居てやれないと思う…

死ぬ事が…こんなに怖いし…辛いなんて思わなかった…拓真と離れたくない…その気持ちが俺の強さに変わって今まで頑張ってきた…でも…ダメみたいだ…

でもさ、後悔はねーよ。
拓真と出会ってさ。最後に本気で人を好きになれた。最高の恋愛できて本当によかった。
ありがとうな拓真。

でも…拓真はこれからもたくさんいい恋愛してくれ。俺のせいで拓真が恋愛できなくなるの嫌だからな。
拓真はこれからたくさん幸せをつかめるから。
だから…俺のぶんまで幸せになってくれ。

そしてさ…ずっと笑っててくれよ[ワーイ]
拓真の笑顔が俺は一番好きだから。
だから…ずっと笑っててくれよ?


本当にありがとう。
天国でお前の幸せ見守ってやるよ!笑

最後に一言!


愛してる


亮平』


俺は泣きそうになった…でも…亮平さんはそれを望んでいない…
俺は涙を流しながら…笑った。

引用なし

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5会えなくても
 拓真  - 09/7/18(土) 17:22 -
ガンと解ってから亮平さんは入院した。
亮平さんのお母さんとお父さんがいない日に俺は病院へ行き、亮平さんの看病をした。

ツラそうな亮平さん…でも亮平さんは頑張ってガンと戦った。
辛い事もあったけど、2人で笑いながら話した時間が本当に楽しかった。
このまま時間が止まってくれればいいのに…


そんなある日…ホッサが起こり、緊急手術を行うことになった。
俺は病院内の休憩室にいた…

すると手術が終わったようで医者が中から出てきて亮平さんのお父さんとお母さんに話しをしはじめた…

亮平さんのお母さんがいきなり泣き出し、床に倒れこんだ…


俺は全てをさとった…俺はただその場に立ちすくみ…泣いた…


家に帰り、布団の中でずっと泣いていた…


3日がたち…俺はずっと家から出なかった…
その日、誰かが家にやってきた。
二階の窓から覗いてみたらなんと亮平さんのお母さんだった。

なんでだろうと思いながら布団に潜ると…


母『拓真!お客さんよ』


俺に用事?
俺はすぐに下に降りて挨拶をかわした


拓真『こんにちは…』


亮平母『こんにちは。あなたが…拓真くん?』


拓真『そうですけど…』


亮平母『そうですか。あの〜うちの子ご存知ですか?亮平って言うんですけど』

拓真『はい…友達です』


亮平母『あの〜亮平からあなた宛に書いた手紙が見つかったんですよ。住所も書いてあったんでこちらのお宅に来たんですけども…』

手紙!?


拓真『あの!その手紙見せてもらってもいいですか!?』


亮平母『はい[タラーッ]かまいませんよ[タラーッ]


俺はその手紙を握りしめ、いつも2人で行っていた川原まで走った

引用なし

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4会えなくても
 拓真  - 09/7/18(土) 17:00 -
付き合って1年目。

亮平『ゲホッ、ゲホッ…』

拓真『大丈夫?』


亮平『あぁ。大丈夫、大丈夫[パー]ただの風邪だろ笑』


拓真『なら…いいけど…』

この時に気づいていればよかった…亮平さんの体に異変が起こっていた事に…


それからというもの…会う事も少なくなり、電話もメールの回数も少なくなった…

そんなある日。
久しぶりに亮平さんと遊ぶ事になった。


拓真『亮平さん[揺れるハート]元気してた?笑』


亮平『うん…』


拓真『どうしたの?なんか元気ない…』


亮平『…拓真…俺と別れてくれないか…?』


拓真『えっ…なんで…?嫌だよ…俺…なんか嫌な事した?したなら謝るから!どこにもいかないでよ…!』

亮平『そういう事じゃねんだ…』


拓真『だったら何?ちゃんと説明してくれなきゃわからないよ…』


亮平『…拓真…俺…ガンなんだってさ…』


拓真『え…』


亮平『もう長く生きられねーみてーだ…だから…もう拓真と別れたかった…拓真を悲しませたくなかったんだよ…』


余りのショックな話しに俺は泣いた…
泣きながら俺はこう言った

拓真『亮平さんと別れるほうがもっと悲しいよ…側にいたいよ…ガンだとしても俺が面倒みるから…だから別れるなんて言わないで?ずっと側に居させて…』


涙を見せなかった亮平さんも泣きながら俺を抱きしめた。

引用なし

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3会えなくても
 拓真  - 09/7/18(土) 16:42 -
亮平『帰んなよ…全然気持ち悪かねーよ…俺も…ちょっと拓真くんの事気になってたから…』


拓真『えっ…じゃ亮平さん…もしかして…』


亮平『そうだよ。女もいけるけどな』


拓真『そおなんですか』


とても驚いた…まさか亮平さんがゲイだったなんて
でも正直嬉しかった


亮平『俺の事…好きか?』

拓真『はい…』


亮平『じゃ〜付き合うか笑』


そんな軽々な感じで俺と亮平さんは付き合った。
本当に幸せだった。

恋をする、1人の人を本気で好きになるって事を亮平さんは教えてくれた。


しかし…幸せはそう長くは続かなかった…。

引用なし

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Re(1):2会えなくても
 とし  - 09/7/18(土) 13:40 -
つつきお願いします

引用なし

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2会えなくても
 拓真  - 09/7/18(土) 12:00 -
合コン終わった帰り
俺と先輩と亮平さんと3人で帰った。

外は雨…


先輩『俺こっちだからまたな〜』


亮平『おう!じゃ〜な〜』

拓真『さようなら』


…亮平さんと2人っきり…鼓動がヤバイ…


亮平『拓真くんはどこまで行くの?』


拓真『えっ[アセアセ]あぁ…電車なんですけど…もう電車でちゃったかも…』


亮平『じゃ〜俺ん家にとまる?俺1人暮らしだし』


拓真『でも悪いですよ…』

亮平『いーよいーよ[ピカピカ]


拓真『じゃ…お言葉に甘えて…』


亮平さん家にいった。
かなりドキドキ…亮平さんは話していたがその話しは俺の耳に全く届いていなかった。
俺はずっと亮平さんの顔を見ながらドキドキしていた。


亮平『そろそろ寝るか』


拓真『あっ[アセアセ]はい』


亮平『ベッド1つしかねーから…一緒に寝るか?笑』

拓真『えっ[アセアセ]いや…俺は床に寝ますよ[アセアセ]


亮平『別に男同士なんだし気にすんな笑』


拓真『あ…はい[タラーッ]


正直凄く嬉しかった
亮平さんが俺の隣で寝てる…凄くいい匂いがした

ドキドキしまくって眠れなかった。
亮平さんが寝返りをうち俺に背を向けた


俺は何を考えたのか亮平さんに近づき、ギュッと抱きついた。


亮平『…眠れねーのか?』

拓真『いや[アセアセ]…その…すいません…』


俺は離れて亮平さんに背を向けた
でもその後亮平さんが俺を抱きしめた…


拓真『えっ…?』


亮平『こうすれば寝れるか…?』


鼓動がピークに達した…
もう我慢ができず俺は布団から出た


拓真『ごめんなさい[アセアセ]…俺…合コンで亮平さんを見て…女より…亮平さんのことが好きになっちゃって…気持ち悪いですよね…ごめんなさい…俺…帰ります…』

帰ろうとした時、亮平さんが俺の手を掴んだ

引用なし

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会えなくても
 拓真  - 09/7/18(土) 9:22 -
この話しは実話です…よかったら読んでいただいて俺と同じような経験をした方にエールをおくれたらいいなと考えています。


では…書きます


現在21歳の俺。名前は拓真。今日は先輩に合コンの誘いがきた。

合コンは嫌いだった…あいつの事を思い出してしまうから…


先輩の誘いと言うこともあって断れず
とりあえず行く事に…
俺を混ぜて男3人、女3人の合コン…あの時と全く同じだった…


俺は気分が悪くなり、1人外に出てタバコを吸っていた。
すると、1人の女が俺の隣に座った。
名前は咲希。


咲希『合コン混ざらないの?』


拓真『嫌いなんだ…嫌な事思い出すから…』


咲希『そっか…よかったら私に話してくれる?話せばすっきりするかもよ?』


拓真『女に話せるような事じゃねーんだよ!』


咲希『話してみないとわからないじゃん!…ずっと1人で抱え込むのもよくないと思うよ…?』


拓真『なんでそこまで俺にこだわんだよ…』


咲希『あなたは他の男の人とは違う気がしたから…ちょっと気になっちゃって…お願い…話して?』


拓真『…わかった…そのかわり…多分お前引くよ?』

咲希『どんな話しだろうと私はずっとあなたの話しを聞く…』


拓真『…ぁりがとう。じゃ…話すね…俺がまだ19歳の頃…』


咲希に昔の話しをした。
俺が19歳の頃。
今日と同じように先輩に誘われて合コンに行った
先輩は自分の友達を連れてくるって話していたのでちょっと気まずかった。
ま、とりあえず合コンへ


男3人、女3人の合コン


拓真『先輩の友達遅くないっすか?』


先輩『もう少しで来ると思うんだけど…あ!きたきた!亮平!こっちこっち!』

亮平『わりーわりー!どうも!亮平で〜す笑』


坊主頭でウエイトをやってるようながっちりした体。日に焼けた黒い肌。


男に興味をもっていた俺にとって合コンの女よりもその亮平さんに目をいってしまった。


そこまでの話しを聞いていた咲希は驚いた顔をしていたが何も言わずにただじっと聞いてくれていた…

引用なし

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<DoCoMo/2.0 P02A(c100;TB;W24H15;ser353713020621331;icc8981100000546359433F)@proxyc142.docomo.ne.jp>
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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ19
 かず  - 09/7/18(土) 5:36 -
いつも楽しませてもらってます。
なんか、素敵な展開ですね♪
俺も同棲したいな〜

引用なし

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<DoCoMo/2.0 SH906i(c100;TB;W24H16;ser358034011665566;icc8981100010310461505f)@proxy3157.docomo.ne.jp>
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続・俺の彼氏は元ノンケ19
 悠太  - 09/7/18(土) 2:01 -
2つのパスタとハンバーグを仲良く半分こして

きいちゃんの笑顔を見ながら食べると

いつも美味しいサイゼの食事が

より一層美味しくなる。


買い物行って、ランチ食べて、この後ドライブ。

まさに王道ともいえるデートコース。

もっとも最初の買い物は、スーパーの買い出しという、あまりデートっぽくない買い物ではあるが。


霧「ドライブどこ行きたい?」
俺「え〜っと〜・・・どこが良いかな??」
霧「ん〜・・・。」
俺「あ、ならお台場は?レインボーブリッジ渡って。」
霧「ノッた!^^」

***

白のワゴンRを快調に走らせ、俺たちは徐々にお台場へと近づいた。

俺「次のとこ右だよ。」
霧「OK。距離的にはあとどれくらい?」
俺「もうほとんどお台場だよ。^^」

地図を見ながらナビをして、ようやくレインボーブリッジに差し掛かる。
グルリと回って、ブリッジの下層をゆりかもめと並走する。
ガードネットで外の景色は見にくかったけど、チラチラとフジテレビのはちたまが見えた。

お台場には一度だけ他の友人と遊びに来た事があったけど、それも大学1年の時だったし、かなり前になる。
もちろんきいちゃんとは初めてだ。

霧「そういやゆうとお台場来た事無かったな。」
俺「そうだよ。1年の時に誘ったけど、きいちゃんデートで一緒に行けなかったんだよな。」
霧「あ〜、ユキとなぁ。あいつ元気かな・・・?」
俺「気になる?」
霧「そりゃあな・・・一番長く続いた相手だし。全然連絡してねえけどな。」
俺「でもキャンパスでバッタリ会ったりしないの?」
霧「ん〜、運がいいのか悪いのか、全然。^^;」
俺「ふ〜ん。」
霧「ナニ、何か知ってんの?」
俺「あ、いや、冬休み前にな、高野(共通の友人)から聞いた話なんだけど・・・ユキちゃん新しい彼氏がいるらしいんだよね。」
霧「へぇ〜。^^」
俺「聞きたくなかった?」
霧「いや、逆だよ。ユキって意外とオクテなとこあるからさ。」
俺「あ〜、前にも言ってたよな。高2の時予備校で一目惚れして、3度告ってやっと付き合えたって。」
霧「ハハ^^ 懐かしいなぁ。」
俺「でも何で2度もダメだったんだっけ?」
霧「勉強に集中したいからって言ってたけど、後から聞いたら、人に告られたの初めてでパニクったんだって。前にも話したろ?」
俺「ゴメン、軽く忘れてた。^^;」
霧「でも俺ゼッテー諦めないって決めてたから。3回目に賭けて、やっとOKしてくれたんだ。」
俺「あっついなぁ^^; 何でそんなに入れ込めたんだよ。」
霧「え〜・・・一目惚れに何でもクソも無いだろ。^^; つかお前だって、俺のこと2年半諦めねえで耐えたんだろ〜よ^^」
俺「あ・・・ハハ・・・^^;」
霧「一度決めた相手に突っ込んでくって、俺もお前もメチャ男らしいよな。^^」
俺「そう・・・なるのかな・・・。」
霧「まあ、今“突っ込んでる”のは俺の方だけど(笑)」
俺「な、何言っちゃってんの^^;・・・そりゃそうだけど・・・*−_−*」
霧「あ、もうフジテレビの真下だぞ。」

久しぶりのお台場には、かなりの人出があった。まだ冬休みの高校生とか、家族連れが目立つ。
近くのコインパーキングに車を華麗に駐車し、俺たちはお台場へと繰り出した。

1月だからまだまだ寒いけど、日差しもあったから過ごしやすい。
バッグにデジカメを常備してた俺は、いっぱい写真を撮った。

フジテレビのはちたまから見える景色はやっぱり凄かった。
東京湾の先に見える高層ビル。
無機質な風景も、何か違って見える。
レインボーブリッジとのコラボ景色は圧巻だ。

霧「何かメチャデートっぽいな^^」
俺「同感^^」
霧「この後デックス行かね?」
俺「良いよ!」

フジテレビを後にして、デックスで色々物色。
特に欲しいものも無かったけど、良いなぁって思った服が結構あった。
きいちゃんは、セレクトショップに売ってた、トミーのシャツにべた惚れして、最終的には買っていった。
ブランドと語学に弱いきいちゃんだけど、トミーヒルフィガーは前から好きだって言ってたし、Tommy Hilfigerの横文字も難無く読んでた。

霧「あ〜・・・節約しねえとな^^;」
俺「良いじゃんたまには。メチャ似合ってたし。」
霧「ん〜・・・そうだな^目^ ゆうは何も買わねえの?」
俺「うん。特に欲しいもん無かった。^^」
霧「そ。^^ 他の店も見てく?」
俺「モチロン!^0^」

その後俺は、超カッコいい青いフレームのダテメガネを発見。
普段からメガネ好きな俺は、即決購入した。

霧「お前ダテメ好きだな〜^^」
俺「そ?^^ 似合ってるだろ?」
霧「う〜ん・・・どうかなぁ・・・。」
俺「え・・・!?ダメパターン??」
霧「ハハハハ〜!ジョーダン^目^ メチャ似合ってるよ。その青が良いな^^」
俺「良かった・・・!^^;」
霧「つかゆうってダテメするとメチャインテリに見えるよなぁ^^」
俺「見えるだけじゃなくって、実際インテリだっての!^^」
霧「え〜・・・そうかぁ?(笑)」
俺「つかカルビンクレインさんには言われたく無いですなぁ^^」
霧「ヘッ!・・・すんません^^;」
俺「ハハハハハ!(爆)」

その後もいろいろとデックスを物色してたら、もう夕方4時になってた。
マクドナルドに入って、一旦休憩。
外はだんだんと昼から夜に変わりつつあった。

俺「夜の運転平気?」
霧「うん^^ ダイジョーブ。」
俺「俺も免許持ってたら運転代われんのになぁ。」
霧「ゆうも就職前に取っといた方が良いぞ。時間無くなるから。」
俺「うん。卒業式前に合宿行くつもり。」
霧「合宿結構楽しいぜ。色んな人がいるし。場所によっちゃ飯もメチャウマいしな。^^」
俺「へぇ〜^^」

何だか今から免許合宿が楽しみになってきた。

霧「あ、そうだ、ゆう、話があったんだ。」

いつもみたいに、他愛のない会話に花を咲かせていると、急にきいちゃんが俺に向き直って切りだした。

俺「ん?ナニナニ改まって。」
霧「俺達さ、就職したら、会う時間とかメッチャ減ると思うんだ。」
俺「あ〜・・・うん。」
霧「もちろん自然消滅とかありえないとは思うけど、やっぱこうやってほとんど毎日会ってた分、寂しくなっちまうだろ?」
俺「そうだなぁ・・・確かに・・・。」

近くに住んでるとはいえ、毎日の仕事でお互い疲れるだろうし、多忙を極めてなかなか会う時間も取れなくなりそうなのは大体予想はついてた。

霧「でな・・・提案なんだけど。」
俺「うん。」
霧「一緒に住めたら良いなって思ってんだ。」
俺「え・・・!?」
霧「今のとこ引き払って、広めの部屋を2人で借りて、一緒に住まない?」

正直、思ってもみなかった。
あまりに突然で、一瞬きいちゃんの言葉が理解出来なかったけど、徐々に飲み込んだらやっと判ってきた。

俺「それって、同棲・・・?」
霧「うん。^^」
俺「本気?」
霧「こんなジョーダン言わねえよ。^^」
俺「俺と・・・一緒に住む・・・?」
霧「そう。^^」

俺の心は、ありえない嬉しさにグイグイ支配されていった。
嬉しくて今にも叫びそうになったけど、さすがにマックで叫び出したら明らかに不審者だ。
何とかリミッターをかけて、心の中に叫び声を閉じ込めた。

俺「うん・・・うん・・・!!!住む!!住みたい!!^0^」
霧「良かった^^」
俺「じゃあこれで、お互いのアパートに通う必要も無くなるってことだよな!!」
霧「そういう事だな^^」
俺「マジ嬉しい!つかいつからそんな事考えてたん?」
霧「就職決まってからかな。」
俺「マジかよぉ^^ もっと早く話してくれれば良かったのに^^」
霧「いやぁ、いつ言おうかって思ってたら今になっちってさ^^;」
俺「いやでも、いつ言われてもOKしてたぜ^^」
霧「ハハ^^ そんなに喜ぶって思わなかった^^」
俺「いやいやもしかしたら就職決まった時より嬉しいかも^目^」
霧「大袈裟^^; じゃあ、近いうちに部屋探そうな^^」
俺「うん!^^」

今でも半同棲状態だけど、これで完全に同棲だね。

俺「あ、でもご両親はなんて言ってんの?」
霧「大賛成だってよ^^ 俺の親お前の事メチャ気に入ってるし^^」
俺「マジぃ?^^ 照れんなぁ^^ つか俺の親も絶対賛成してくれるな。」
霧「え、俺もご両親に気に入って頂いてんの?^^」
俺「当たり前だろ^^ 母さんが言ってたぞ。あんなに律儀で優しい男の子は珍しいって^^」
霧「や、やめろよ・・・!*^^* そんなベタ褒めされちゃ・・・」
俺「あのフロレンチンだって、母さんがお前に食べて欲しいって、前もって買っておいたんだぜ^^」
霧「あ〜これ以上言うなぁ〜・・・!もうあっつい。」
俺「顔真っ赤っかだな^^ ジャケット脱げば?^目^」

互いの両親に気に入られてるってすごい事だな。
これが男女だったら縁談へまっしぐらだ。
あ、縁談っていえば・・・あの話・・・言わないとな。
卒業式の後にな。

霧「あ、もう5時半だ。」
俺「そろそろ戻った方が良い?」
霧「そうだなぁ。渋滞してそうだし。もう休憩良い?」
俺「つかきいちゃんは良いの?俺は助手席だから全然良いけど。」
霧「うん。ダイジョブ^^」
俺「じゃあ行こか^^」

<続く>

引用なし

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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)@p4034-ipbf2307funabasi.chiba.ocn.ne.jp>
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友達だけど・・・
 ひず  - 09/7/17(金) 23:43 -
先に書いておきますが、これは成就しなかった話です。


3年間の片想い。
一番仲の良い友達だけど、多分そいつは俺が好きだって事に気付いて無かったと思う。
卒業したら別々の学校。
そう思うと離れるのが辛くて、卒業式後の3月の末に告白した。
付き合う事はできなかったけど、今まで通り一番の友達でいようって言ってくれた。
その言葉通り、別々の学校に行っても連絡は取り合ってた。
お互いに部活やバイトや学校の友達との約束なんかで会えないまま、3年が経ってた。
俺は告白された女の子と付き合ってみたけど、友達以上には発展できずに別れた。
結局、3年間振られた片想いを忘れられずに引き摺ってたんだろう。
告白から丁度3年経った年の3月、漸くそいつと会う事ができた。
今まで会えなかった分を発散するみたいに、二人ともバカみたいにはしゃいでた。
そこで俺は、やっぱり好きなのはこいつだけなんだなぁと実感した。
それからしばらくして、いつものようにメールでやり取りしながら、俺が告白した時の話に触れてみた。
すると、そいつは記憶が曖昧なのかよく覚えてないって言ってきた。
確かにあれは自分で思い出しても情けなくなる程、うまく言えなかった告白だと思う。
・・・が、覚えて無いってのは酷いんじゃないか?
そう思った俺は、今度こそ記憶に残るように、リベンジもかけて再度告白した。
今度はしっかり、丁寧に自分の気持ちを伝えた。
答えは前と同じ、友達だって。
でも、今回はごめんって言ってくれた。
寂しいような、悲しいような、吹っ切れたようなそうでもないような・・・。
でも、その一言のおかげでもう告白もしないし、好きだって気持ちを見せる事も無いようにしようって思った。


それから、今でもそいつとは親友です。
メールも電話もするし、遊ぶ時は大抵二人。
俺は他の誰かに新しく恋をする事も無く、そいつとの親友って関係に甘んじてる。
時々、これは蛇の生殺しじゃないかって思ったりするけど、でもこいつの親友は俺だけなんだって言い聞かせてみたり(苦笑)

親友だから密接で、誰より近くに居て。
でも、振られた恋は新しい誰かを見付ける事も出来ずに片想いを続けてる。
もしそいつに彼女ができたら、俺は素直に身を退いて応援する事ができるんだろうか?
それだけが小さな悩みだったりします。


ダラダラと長文失礼しましたm(__)m

引用なし

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<DoCoMo/2.0 P01A(c100;TB;W30H19;ser359946010366624;icc8981100000551839683F)@proxy1161.docomo.ne.jp>
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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ18
   - 09/7/17(金) 23:34 -
いつも拝見させてもらってます!昨日は、見ていて胸がくるしかった、、。別れちゃうのか、、って。でも戻って自分のことのようにうれしかった笑。
二人の顔が目に浮かぶ感じです(^-^)
うらやましいなぁー

引用なし

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<DoCoMo/2.0 F703i(c100;TB;W23H12;ser359484000256597;icc8981100010303056213f)@proxy1155.docomo.ne.jp>
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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ18
 ようた  - 09/7/17(金) 19:24 -
いつも楽しみにしています。
2人とも素敵な人ですね。
続きも楽しみにしています。

引用なし

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<DoCoMo/2.0 F01A(c100;TB;W24H17;ser359935017082995;icc8981100020507369965f)@proxy3139.docomo.ne.jp>
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続・俺の彼氏は元ノンケ18
 悠太  - 09/7/17(金) 18:02 -
何もかもが水に流れ、綺麗さっぱりで再び恋人関係に戻った翌日。
きいちゃんのすぐ隣で、爽やかに朝を迎える。

相変わらずの寝顔。
すごく可愛いし、すごく色っぽい。
思わずキスをした。

霧「ん・・・!」
俺「あ・・・起きちゃった・・・?」

突然のキスに目が覚めた。
まるで白雪姫・・・?^^;

霧「おはよ・・・^^」
俺「おはよ。^^」

今度はきいちゃんから唇を重ねてきた。

こんな感じで朝を迎えるのが、何だかすごく懐かしく思えてくる。

霧「今日はどうしたい?」
俺「ん〜・・・いったん俺んち戻って着替えてから考えよ。お菓子も持って来れるし。」
霧「え・・・またうなぎパイ持って来てくれたの?」
俺「だって好きだろ?」
霧「いや・・・実は・・・さ・・・そろそろ飽きちゃったかなぁ・・・みたいな・・・。^^;」
俺「・・・やっぱ?」

やっぱりな。
帰省の時も、母からの小包の時も、必ず付きものになってるし、さすがに毎回は・・・ね・・・。

霧「あ、でも食べるよ。せっかく持って来てくれたんだから。」
俺「マジ?無理しなくてもいいよ?」
霧「無理してないって^^」
俺「あ、そういやもう1種類あんだけど。」
霧「ナニナニ??!!」
俺「うなぎフロランタン。」
霧「出た変な横文字・・・!^^;」
俺「名前はまあ・・・あれだけど、めちゃくちゃ旨いんだぞ。あれは俺も好き。うなぎパイの100倍。」
霧「そんなにウマいの?」
俺「保証する。^^」
霧「そんなん言っちゃうとメチャ楽しみなんですけど^^」

顔に似合わず、甘いもの好きなんだよな、こいつは。^^

***

俺「はい。これ。」
霧「うなぎフロレンチン。」
俺「フロランタンだって。」
霧「でもスペル読むとフロレンチンじゃん!」

florentinって書いて、フロランタン。多分・・・発音から言ってフランス語系かな。
そのスペルを、ローマ字読みしてどうすんだよ・・・!

俺「じゃあこのボトルは何て読むんだよ。」

試しに俺は、たまに使ってるカルバンクラインの香水を見せてみた。
ちなみにスペルはCalvin Klein。

霧「カルビンクレイン。」

耳を疑う。

俺「これ・・・有名なブランドだぞ?」
霧「え・・・あ〜!カルバンクレイン!」

・・・きいちゃんは、語学には滅法弱いんです・・・。

俺「カルバンクラインだろ!」
霧「あ、そっか。つか俺ブランドって分かんないんだよなぁ。それにスペルはカルビンクレインだし!」
俺「あのさ・・・念のために聞くけど、去年の誕生日にあげた香水のブランド、分かってる?」
霧「え・・・ああ・・・何かBとかRがいっぱいあるよな、あの名前。」

御察しがつくだろうが・・・BURBERRY。
そのBURBERRYの、BURBERRY BRITっていう香水をあげたんだ。

確かにBとRは多いけど・・・。

霧「バーベリー?」

・・・きいちゃんは、語学には滅法弱いんです・・・。
まあ、ブルベリーって読まなかっただけマシです・・・。

霧「あ、違う違う。バーバリーだ!これは知ってた。」
俺「今のもギリギリセーフだぞ・・・お前ホント語学ダメダメだな!^^;」
霧「そうじゃねえよ。素直にスペルを読み上げただけ。^^」
俺「はぁ〜・・・」
霧「つか開けていい?」
俺「良いよ。」

きいちゃんは、“フロレンチン”の包装紙を丁寧に剥がし、箱を開ける。

霧「うわフロレンチンメチャうまそう!」
俺「俺も1個もらうよ。」

サクッとした生地に、キャラメルっぽいのが絡まったアーモンドみたいなスライスが乗っかってる。
多分この生地かキャラメルっぽいソースにうなぎの何かが入ってるんだろう。
とにかくメチャウマい!

霧「うわうわうわうわ何だこれチョーウマ!!!」

きいちゃんは、過剰気味のリアクションで、このフロランタンの美味しさにビックリしてる。

俺「ウマいだろ?」
霧「サイコウ!!ゆう、今度からはこっち欲しいな。」
俺「はぁ〜???ワガママ言うなよ^^;」
霧「いや、これは自分で買いに行ってもいい位だぞ!」
俺「そんなに気に入った?」
霧「大袈裟かもしんないけど、今まで食ったお菓子の中で一番ウマいと思う。」

案の定、気に行ったみたいだ。
母さん、今度からはパイじゃなくてフロランタンを送ってください。
俺の分もね・・・^^

霧「で、これからどーする?」
俺「ん〜・・・まだ10時前かぁ。つか福袋ってもう売ってないかな・・・。」
霧「今日はもう5日だからビミョーじゃん?」
俺「そっかぁ・・・。」
霧「つかさ、ゆうの冷蔵庫空っぽだろ?」
俺「うん。年明けてまだ何も買ってないし。」
霧「俺もそうだから、とりあえず買出し行かね?俺篠塚から車借りてるから。買出しついでにドライブも行こ。」
俺「マジ?つか篠塚さん車持ってたの?」
霧「ああ見えて結構お嬢様なんだぞ。駐車場付きのマンションに住んでるって。」
俺「腐女子お嬢様か(笑)・・・ん?つかきいちゃん免許持ってたっけ?」
霧「持ってるよ。メチャペーパーだけどな。」
俺「いつから??!!」
霧「大学入る前から。入学式前に合宿行ってたから。」
俺「ぜんっぜん知らなかった・・・。」
霧「まあ、話す機会も無かったしな。」

まだ知らなかった事もあったんだな・・・^^;

俺「免許見せて。」
霧「え・・・やだ・・・^^;」
俺「え〜・・・何で??」
霧「写真が・・・変だから・・・?」
俺「大学入る前の写真だろ?」
霧「いや、去年くらいに一度更新してあるから、結構最近のなんだけど・・・」
俺「でも見たいなぁ・・・?」
霧「・・・じゃあ・・・ゆうにだけな・・・。ゼーッタイに誰にも言うなよ?」
俺「分かってるって。」

そんなにひどいのかな・・・?
こんなカッコいい顔してんのに・・・。

きいちゃんは、ポケットから長財布を取り出して、中から免許を出した。

指で写真のとこを隠しながら、そーっと差し出す。

霧「あ〜・・・やっぱヤダなぁ・・・。」
俺「もうそこまで出してんだから良いだろ〜。」
霧「・・・引かない?」
俺「多分。え、てかそんなにひどい顔なの?」
霧「一度弟に見せたら爆笑されたよ。兄さんこんな顔するんだって。」
俺「どんだけひどいんだよ・・・。」
霧「それ以来門外不出。次更新するまでゼーッタイ非公開って決めてたんだけど・・・もういいや!はい!」

ぶっきらぼうに突き出された免許証。

写真は・・・

目が半開きだった・・・

俺「ん・・・ック・・・!ク・・・ハハハハハハハッ!」
霧「そんなに笑うなって・・・!」
俺「ゴメンゴメン・・・だって・・・ハハハハハハハ〜!!半目剥いてんだもん!!」
霧「ひでーよぉ・・・−_−」
俺「でもよくある事だろぉ?^^ はい、もう封印しといた方が良いかもな・・・^^ ハハハハハ!」
霧「言われなくてもそうするし!ゆうのバカ・・・!」

ゆうのバカ・・・!って言うきいちゃんが、スンゴクスンゴク可愛く見えた。

俺「ゴメンゴメン、悪気は無かったんだ。」
霧「知ってる・・・。」
俺「怒んなよ・・・な。もう笑わないから。ほら、フロレンチン食べろよ。」

フロランタンの包みをむいて、きいちゃんの口の前に差し出すと、ガブリと噛みついた。

霧「ウマ・・・」
俺「な。ウマいな。もう忘れたから、はいスマイル。」

フロランタンの美味しさのおかげか、いいスマイルを浮かべた。
こういう所が、人に好かれるんだろうな。

俺「それ食ったら行こうか?」
霧「そうだな。」
俺「つかどこまで行くの?」
霧「こっからちょーっと離れてんだけど、結構安いらしいぜ。」
俺「へぇ〜。つか運転ダイジョブ?」
霧「大丈夫だと思う。意外と体って覚えてるもんだぞ。」

まあ、きいちゃんは高校時代はテニス部のキャプテンだったって事もあって、運動神経も動体視力も反射神経も優れてるし、大丈夫かな。

***

俺「何だ結構うまいじゃん!」
霧「フツーだよ。フツー。」

きいちゃんの運転は、案の定何にも問題無かった。スピードだって丁度良いし、右折に躊躇する様子も無い。

霧「さ、着いたぞ。」
俺「バック大丈夫?」
霧「大丈夫だって。」

俺が下りて誘導した方が良いかなって思ってるスキに、きいちゃんは難無く駐車場にすっぽり収めた。

俺「運転メチャうまいな。マジで。^0^」
霧「そんなに褒めんなよ。^^」

着いた先の大型スーパーは、結構混んでたが、先に進めないってほどの人数ではなかった。
俺ときいちゃんは、カートを押しながら、豚小間とか玉ねぎなどの食料品、洗剤とかティッシュ類をカゴに入れた。

俺「結構安いな〜。^^」
霧「だろぉ?」
俺「肉とか多めに買って冷凍しとけばかなり浮きそう。」
霧「そういや今日冷凍食品半額らしいぞ。」
俺「マジ?いいねぇ!」

一人暮らしの男にとって、冷凍食品というものは非常に重宝するんだ。

結局、冷凍分や保存食も合わせると、多分来月までは大きな買い物はしなくても良い位の買い出しになった。
車があるのとないのでは、買い出しの安心感が違う。
これだけの量は、いくら若いとはいえ、歩いて運ぶのはかなりキツイ。

霧「買ったなぁかなり!^0^」
俺「車があるってマジ便利だな〜^^」
霧「一旦戻って整理しようか。それからドライブ行こう。」
俺「OK!」

***

きいちゃんの上手な運転で無事帰宅した俺たちは、それぞれの購入分を冷蔵庫にしまい、もう一度車に乗り込んだ。

俺「つか何時ごろ車返さなきゃいけないの?」
霧「9時だよ。バイト先で篠塚と待ち合わせてる。」
俺「じゃあかなり時間あんだ。」
霧「そ。^^ つかそろそろ昼飯の時間だな。サイゼにでも行く?」
俺「そーしよ!^^」

サイゼリヤは、若者の味方。^^
さっきのスーパーの近くに駐車場付きのサイゼリヤがあるらしいので、俺たちはそこに向かう事にした。

<続く>

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ17
 とし  - 09/7/17(金) 12:31 -
最高の彼氏と巡り逢えて羨ましいです(^O^)
いつまでも仲良くして下さいネ☆
続き楽しみにしてます!

引用なし

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続・俺の彼氏は元ノンケ17
 悠太  - 09/7/17(金) 2:35 -


彼氏

そして浮気相手・・・

安っぽい昼ドラの展開なら、ここで修羅場だ。

髪をひっつかんで引きずりまわして。

でも、不思議と何にも感情が湧いて来なかった。

怒りも、悲しみも、何も。

世の中のありとあらゆる「感情」というものが感じられない。

きいちゃんと久々に会えたっていう、一瞬の喜びすら吹き飛んでるってことだ。

俺「何で連れて来た・・・?」
霧「勘違いしないでくれ。」
女「あの・・・先輩・・・。」
俺「きいちゃん、この人誰・・・?」
霧「バイト先の・・・」
女「篠塚って言います。あの・・・」

俺は女の名前を聞くと、無感情のまま、目線を逸らした。

その目の前に、きいちゃんと篠塚が座る。

霧「ゆう、落ち着いて聞いてくれ。」
俺「・・・。」
霧「俺・・・浮気したって言っただろ・・・?」
俺「・・・!」
霧「篠塚だけには俺とゆうの関係は話してある。」
篠「あの、先輩・・・私から説明させてくれますか?」
霧「え・・・ああ・・・その方が良いか・・・?」
俺「どうでもいい・・・何の説明がある・・・?」

多分俺、怒ってた。
無神経すぎる。
俺の目の前に浮気相手を寄こして何の説明があるってんだよ・・・。
言い訳か・・・!?

篠「その・・・私と先輩・・・何にもしなかったんです。」
俺「・・・は・・・!?」
篠「実は私・・・先輩にずっと憧れてて・・・付き合ってる人いるって知らなくて・・・で・・・あの日・・・私からキスしちゃったんです・・・。」
俺「何もなかったんじゃないんですか?キスしたって今認めてるし・・・!」
霧「ゆう、頼む・・・落ち着いて聞いてくれ・・・。」
篠「先輩スンゴク酔っ払ってて・・・それで、私先輩の家知らないし、一人じゃ絶対に帰れない状態だったし・・・」
俺「だからって酔っ払ってるスキに・・・!」
篠「ゴメンなさい・・・!でも信じて下さい・・・その・・・行為には至ってないんです・・・。」
俺「悪いけど・・・信じられません・・・俺は・・・きいちゃんが浮気しちゃったならしちゃったで良い・・・。謝ってくれたし・・・もう許してんのに・・・!」
霧「ゆう・・・最後まで聞いてくれないか・・・?」
俺「もう許してたんだぞ・・・!なのに何でひっかきまわすんだ・・・!?変にごまかさなくても良いだろ・・・!逆にムカつく・・・!」

浮気相手よこして、何もなかったってごまかすなんてひど過ぎる・・・!

霧「ゆう、頼む・・・最後まで聞いてくれ・・・!」
俺「・・・。」
霧「な・・・頼む・・・。」

とりあえず、その説明とやらを聞いてみる事にした。
多分、心のどこかで、何かを信じていたいっていう気持ちがあったのかも知れない。

霧「篠塚、俺が説明するから。」
篠「はい・・・。」

きいちゃんは、一呼吸置いて口を開いた。

霧「篠塚が言うには、その・・・行為に至る寸前まで進んじったみたいなんだけど・・・。」
俺「・・・。」
霧「その・・・服脱いで、篠塚の上で・・・寝ちゃったみたいなんだ・・・。」
俺「・・・へ?」
霧「俺・・・マッパになって、そのまま・・・爆睡したらしいんだ・・・。」
俺「・・・マジ・・・?」
霧「篠塚を一瞬でも抱こうとしたのは間違いない・・・でも・・・ゆうには本当の事を知ってほしかったんだ・・・。」
俺「ホントにヤッてない・・・?」
篠「それは私に保障させて下さい。」
俺「信じて・・・良いんですね・・・?」
篠「はい・・・!ホントにゴメンなさい!」

酔っぱらうと、すぐに寝入ってしまう・・・
きいちゃんの癖だ・・・。
酒が入って出来上がると、ふとした事で、一瞬のうちに夢の世界に入る。

俺「じゃあ・・・半分・・・浮気・・・だな・・・。」
霧「そう・・・なるのかな・・・。」
俺「いやむしろ4分の1浮気だ。キスして服脱ぐまでなら。」

心がフワッとなった。
安心感に埋め尽くされたのかな・・・。

よくよく考えてみたら・・・
きいちゃんはいっつもバカ正直な男だ。
ウソをつくような人間じゃない。
それはもう、親友期間と恋人期間を合わせて約4年にもなるきいちゃんとの付き合いでよーく分かってる。
分かってたはずなのに・・・。
一瞬でも疑った自分が恥ずかしい・・・。

俺「ゴメン・・・嘘つき呼ばわりして・・・。」
霧「ゆうが謝ったら俺の立場無くなるよ・・・。」
篠「私・・・ホント悠太さんに迷惑かけて・・・ホントにゴメンなさい・・・!」
俺「もう良いですよ。一瞬でも許さないって思ってたけど・・・もう・・・大丈夫です。」
霧「ゆう・・・ホントに・・・許してくれるのか?」
俺「・・・もちろん・・・。やっぱり俺・・・きいちゃんが好きだから・・・。」
篠「私・・・そろそろ帰ります・・・。」
霧「そうか・・・。ゴメンな・・・家にまで来てもらって。」
篠「いえ、そんな・・・悠太さんに話せてよかったです。」
俺「わざわざありがとう。」
篠「あ・・・はい。こちらこそ・・・。」
俺「でも・・・最後に一つだけ良いですか?」
篠「え、何ですか・・・?」
俺「男同士が付き合ってるって知って、引かなかったんですか?」
篠「あ、いえ・・・」
霧「篠塚はな・・・そういう話好きなんだって・・・。」
俺「ん??」

そういう話が好きってどういう意味だよ。

霧「俺もこないだ知ったんだけど、篠塚は腐女子要素アリの子なんだって。」
俺「腐女子ぃ?!」
篠「は・・・い・・・。腐女子歴1年です・・・。」
霧「イケメンもゲイも大好きの、腐女子。」

そう・・・か・・・。

俺「初めて会った・・・本物の腐女子に・・・。」
霧「篠塚は誰にも言わないって言ってるし、むしろ俺のノロケ話を聞きたいってさ。」
篠「先輩・・・!すみません・・・悠太さん・・・。」

何だかこのやりとりで・・・一気に解放されたみたいだ。

篠「じゃあ・・・帰りますね。お邪魔しました。」
俺「あ・・・じゃあ・・・気を付けて・・・。」
篠「あの・・・私が言うのは変ですけど・・・先輩はバイト先でもスンゴク優しくて、皆から愛されてます。そんな先輩に想われてる悠太さんは幸せなんだなって。」
俺「え・・・。」
篠「もう私、先輩の事きっぱり諦めてますから、安心して・・・下さいね。」

そう言うと、篠塚さんは、きいちゃんにお辞儀して、帰って行った。

***

俺「きいちゃん・・・こっち来て・・・。」
霧「うん。」

きいちゃんは、ベッドに座る俺に密着するように、隣に座った。

俺「やり直せるんだよね・・・?」
霧「うん・・・もし・・・ゆうがOKなら・・・。」
俺「俺は・・・OKだよ。」
霧「ゆう・・・。」

きいちゃんは俺を優しくハグしてくれた。
久し振りに、きいちゃんの胸の中に包まれる。

はあ・・・ここが・・・俺の行きつく場所なんだよね。

霧「俺の事・・・好き?」
俺「・・・大好きだよ・・・。」
霧「・・・アリガトウ・・・。」
俺「きいちゃんは・・・?」
霧「・・・大好きだよ・・・。」

2週間ぶりに唇を重ねた。
乾燥と緊張で少しかさついてたけど、それでも柔らかい感触を感じる。

そのまま俺は・・・ベッドにそっと押し倒され・・・
この時ほど天国に近い幸せを感じられたセックスは今まで無かったというくらい・・・
激しく優しく愛し合った。

「アア・・・ハァ・・・ア!ン・・・!」
「スゲーよ・・・!もっと・・・!アア・・・!」
「アア・・・ハ・・・ア!!イ!イック・・・!!」
「俺も・・・ハァ・・・!!アア!」

***

霧「大好きだよ・・・。」
俺「うん・・・。」

温かい毛布の中で、暖かい腕に抱かれ、俺は、恋人とのヨリを無事に戻せた。

もう・・・何も怖くないよ・・・。

***

今回の浮気未遂の一件で、俺ときいちゃんの関係は、1ステージ上がった様に思えた。

多分、白浜旅行からの1年間は、嵐の前の静かな時間。

そして、その青天に、浮気未遂という霹靂が落ちた。

恋愛の神様は、決して俺ときいちゃんを別れさせようとしたんじゃないんだよな。

俺たちに試練を与えた。

それを乗り越える事が出来るか、試されたんだ。

神様は、母さんが言ってた様に、人を傷つけると自分がもっと傷ついてしまうという、優しすぎるが故のきいちゃんの性格を知ってた上で、こういう試練を選んだんだ。

どうですか・・・?

神様・・・。

無事に・・・乗り越えましたよ。

***

そうだ・・・大学卒業したら、話さなきゃな。

あの白浜の旅行の時に考えてた事。

きいちゃんが結婚を考え始めたら、潔く、別れる。

爽やかに、暖かく、受け入れよう。

この事は・・・ちゃんと話さなきゃな。

引用なし

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Re(1):続・俺の彼氏は元ノンケ16
 ギー太  - 09/7/17(金) 0:10 -
続きめちゃめちゃ気になる

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続・俺の彼氏は元ノンケ16
 悠太  - 09/7/16(木) 23:59 -
2008年を迎えた初日から、実家はある意味戦場になる。
俺の実家は、家系で言う本家にあたるため、親戚中がうちに集まる。
母方のおじさんやおばさん、父方のおじさんやおばさん、従兄弟や再従兄弟や甥っ子や姪っ子。
同居中の母方のばあちゃんに、埼玉の父方のばあちゃん。
とにかく集まる集まる。
自慢になってしまうけど、実家の家屋は結構広いから、そんなに沢山集まっても、ちゃんと一つの家に収まるからすごい。

でもその分、手伝う事もハンパなく多くて、正月の寛ぎはほぼ皆無なんだ。
ビールをお酌したり、甥っ子たちと遊んだり、とにかく目が回る。

きっときいちゃんも・・・忙しいんだろうな。
俺と同じ境遇って言うか、あいつも本家の男だから、親戚のおじさん達のお酌したりしてるんだろうな。

母「悠太〜、煮もの運んでくれる〜?」
俺「あ、ちょっと待って。ちかちゃん(姪)ちょっと待っててね。律子、ちょっと相手してあげて。」
律子「うん。ほ〜らちかちゃん、お姉ちゃんのとこおいで。^^」

こんな調子だ。

父「悠太、新しいビール持ってこい。」
俺「はいはい。飲み過ぎじゃね?」
父「良いんだよ、お正月なんだから。」

父も普段はあんまり飲まないのに、正月になると調子に乗って飲むんだ。

叔父「悠太、就職祝い、後でやるからな^^」
俺「あ、ありがとうございます^^」
叔母「悠太君が良いトコに決まって、お父さんも一安心ねぇ。」
父「いやいや、まだまだ安心は出来ませんよぉ〜。内定はいつでも取り消せるんですから。」
俺「おいオヤジ!縁起の悪いこと言うなよ!」
父「ジョーダンだよ〜」
律子「お兄ちゃ〜ん!ちょっと来て〜!ちかちゃんが仏壇のお線香立て倒しちゃった〜!」

・・・め、目が回る〜・・・!!

***

夜8時を過ぎて、親戚はほとんど帰宅し、家には静けさが戻った。
父は酔っ払ってソファーで爆睡。
俺と母方のばあちゃん(母婆)はテーブルを片づけて、律子と母と父方のばあちゃん(父婆)は大量の洗い物に挑んでいた。

お年玉と就職祝いはかなり頂いたけど、何だか今日のバイト代の様な気分だ。

母「はぁ〜、やっと終わった〜。」
律子「毎年こんなの疲れない?」
母「良いのよ。年に1回くらいよ、こんなにお祭り騒ぎ出来るのは。律子だって、お年玉たくさんもらったんでしょ?良いこともあるじゃない。」
律子「うん・・・そうだよね。」
母「大事に使うのよ。」
律子「分かってる。ていうかお兄ちゃんも沢山もらってたじゃん!」
俺「俺は就職祝いがあるからだよ^^」
母「そうよ、これからスーツとか買わないといけないんだしね。」
母婆「ゆうちゃん、ちょっとこれ持てる?」
俺「あ、ばあちゃん無理しなくて良いよ。」
父婆「ホントゆう君は優しい子だねぇ。」
俺「そんな事ないよ。」

結局全て片付いたのは10時ちょっと前。
新年早々疲労困憊で、ソファに座ってTVを見ながらうたた寝をしてしまったみたいだった。

***

???「ゆう君、起きなさい。」
俺「ん〜・・・?」
父婆「ここで寝たら風邪引くよ。」
俺「ん〜・・・分かってる。」
母婆「今日はもうお風呂入って寝なさいね。いっぱい働いたんだから。」
俺「うん・・・そうする。」
父婆「あ、あと、これね。お祝いまだ渡してなかったからね。おめでとう。」
俺「あ、ありがとう。大事に使うよ。」
母婆「おばあちゃん2人からの分だからね。」

封筒を持つと、かなりの厚みがあった。
2人分のお祝いとはいえ、それにしても分厚い。

俺「ばあちゃん達、これ多すぎない?すごい分厚いけど・・・。」
父婆「おばあちゃん達は嬉しいんだよ、ゆう君がこんな立派になってくれて。」
俺「でもホント良いの?こんなに。」
父婆「良いのよ、ねえ?」
母婆「そうですねぇ。ゆうちゃんなら上手に役立ててくれるはずだから。」
俺「ホントありがとう・・・。」

ばあちゃん達の笑顔は、すごく柔らかかった。
後で見たら、一瞬ビビった位の、かなりの数字になってた。
他の親戚や両親から頂いたのを合わせたら、ホントにとんでもない数字。
俺は元々物欲がないせいもあって、ただただ机の上の封筒達を呆然と見ていた。

俺「貯金・・・すごくなりそう・・・。」

とりあえず一つにまとめて、バッグの奥の方にしまい込み、俺は風呂に入った。

***

忙しかった元日も過ぎ去り、3が日の最後の日。
明日の新幹線で、父方のばあちゃんと東京に戻る予定だった。

母「お菓子は別の袋に入れる?」
俺「ん〜、そうした方が良いかも。」

就職したら、ホントに帰省する暇もグンと減っちゃうんだろうな。
でも正月は必ず帰省するからね、母さん。

***

次の日。
ばあちゃんと新幹線に乗り、埼玉の家まで送って、そのまま東京にトンボ帰りした。

父婆「ホントに良いのかい?」
俺「うん、ちょっと急ぎで用事があるんだ。ゴメンね。」
父婆「そう。じゃあ気をつけてね。送ってくれてありがとね。」
俺「うん。また春休みに遊びに来るから。」

埼玉なら近いから・・・
元気でね。ばあちゃん。


あんまりのんびりしてらんないな。

きいちゃんは今日の昼ごろには戻っているはず。

もう1時半か。

アパートにいてくれよ。


きいちゃん、俺、お前に会いたくて会いたくてしょうがねえよ。

離れてみてもう一度分かったんだ。

今の俺にはきいちゃんが必要なんだ。

いくら浮気しても良いから、俺はきいちゃんが好きだ。

いや、浮気はしないで欲しいけど・・・

つまり・・・何があっても、俺はきいちゃんを嫌いにはなれないよ。


一旦俺のアパートに戻り、多めの荷物を放り出した俺は、きいちゃんの部屋の玄関先にいた。


よし・・・ノックするぞ・・・。

コンコン・・・


・・・ん・・・?何も音がしない・・・。
いないのかな・・・。

どうしようかと思ったけど、合鍵で中に入る事にした。

玄関先には、きいちゃんの荷物が置いてあった。

東京に戻ってはいるみたいだ。

年明けの買い出しにでも行ったのかな・・・?

とりあえず、部屋の中でいつもみたいに待つ。

***

30分くらい経っても・・・まだ戻らない・・・。

ったく・・・きいちゃんどこ行ってるんだよ・・・。

***

1時間・・・。

いい加減痺れを切らしそうになった頃、玄関で物音がする。

鍵を差し込んでる。

霧「ん・・・?!」

鍵が開いてるのに気づいたみたいだ。

勢いよくドアが開く。

霧「ゆう!」
俺「よ・・・おかえり。」
霧「もっと遅くなるって思ってたからマジビビった・・・。」
俺「ゴメンゴメン。」
霧「ゆう、実は、会ってほしい人がいるんだ。」
???「こんにちは。」

きいちゃんの後ろには・・・

一人の女の子がいた・・・。

俺「誰・・・?」
霧「・・・その・・・例の・・・」

うわ・・・き・・・あ・・・いて・・・?

<次回から新スレにて。>

引用なし

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C-BOARD Moyuku v0.99b5