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さよならの向こう側には【涙の受験編、前編】15〜17
 長編編集部φ(..)  - 07/6/25(月) 1:31 -
教室の近くまで行くと、ちょうど補習が終わったところのようだ。ヒカルが荷物を鞄に詰めているのが見えたので、黙って廊下で待つことにする。ようやく最後の方に出てきて、俺がいるのに気づいた。
光「おぅ!久しぶりじゃん」
手を伸ばし頬を引っ張る。もうこれくらいじゃ俺も動じなくなっていた。
光「元気みたいだな」
俺「うん。今からどうする?」
光「ちょっとあっちに行こうぜ」
そう言って俺の手を引っ張るようにして早歩きで行った。
行き着いたところは普段は誰も来ない実験棟のトイレだ。夏休み中なのでいつもよりさらに人がいない。ヒカルに先導され一番奥の個室に入った。
入るとすぐにすごい力で抱きつき、さらに俺の顔を両手で掴むようにして貪るような感じでキスをしてきた。
俺「ちょ、ちょっと!いくらなんでもガッつきすぎじゃない?」
光「半月会ってなかったんだぜ?どれだけ我慢してたか」
俺「俺もだよ。今後はこういう事にならないようにしないとね」
それには答えず、ヒカルはもう一度固く抱きしめてきた。
やっぱりヒカルのこの感触が心地良い。抱きしめた時の身体の厚みを感じながらしばらく落ち着いた気分になっていたが、顎を持ち上げられて再び濃厚なキスをされた。俺にとっても久しぶりのキスであり、忘れかけていた物を思い出すように、ゆっくりと味わっていた。
そんな熱いキスに感じながらも、今日だけはヒカルの気が済むようにしてやろうと思う。
固く抱きしめたままのキスがしばらく続いた。
俺『今日は優しい方のヒカルかな』
そんな風に思えるくらい、包みこむような感覚が広がる。預けている身体をしっかりと支えるヒカルの抱擁は精神的にも落ち着かせてくれる。
その後首筋や耳を愛撫され始めた。
光「俺、勃っちゃったよ」
いきなりヒカルは俺の手を取り自分のモノまで導いた。確かに硬く大きなモノの感触が手ごたえとしてある。久しぶりに触ったが、以前と変わらずデカさを際立たせていた。
光「咥えろよ」
キスをしながら小さな声で囁いてくる。
俺「…ここじゃマズいよ」
光「誰もこないさ」
すでにヒカルはベルトを外し始め、自分でパンツごと膝まで下ろした。そして俺を蓋の閉まった便座に座らせ、我慢できないように顔の前にモノを突き出してきた。
ゆっくり手に取り、まず先の部分を舌で舐めてみる。裏筋に繋がる部分を舌の先でなぞる。ヒカルのケツの筋肉にキュっと力が入るのが分かる。ヒカルの感じる部分だ。少しの間そこを攻める。何度か身体が反応している。顔を見ると目を瞑り、感じている様子だ。
我慢できなくなったのか、ヒカルは俺の頭を掴んで強引に奥まで押し込んできた。一瞬むせ返りそうになるが何とか耐える。ヒカルはさらに大胆に髪の毛を掴んでゆっくり腰を動かして来た。
光「髪切ったのか?もっと伸ばせって言ったろ?」
夏休みに入り一度カットしていた。
会っていないうちに変わったって事に少し苛立ったのか、乱暴に髪の毛を掴みわざと奥まで突っ込んで俺を苦しませる。
これで負けてはいられない、ヒカルの腰の動きに合わせ俺も頭を動かす。
根元から先まで、かなり長いストロークで先と根本を移動させる。舌を使って裏筋を一緒に攻めると、さすがにヒカルもかなり感じてきているようだ。
光「あぁ…やっぱりすごいよ…すぐにもイキそうだよ」
久しぶりだからか、意外に早く昂ぶっているようだ。静まりかえったトイレに、段々と唾液の音と擦れる音が入り混じって響くようになる。ヒカルの腰の動きもかなり速くなってきた。
光「…このまま…イっちゃっていいのか?」
俺はその言葉を無視して唇に力を込めた。ヒカルも察したのか、動きを一段と早めてきた。
光「くぁぁ…もうダメだ…あっ…イクぜ」
ヒカルの膝がガクガクっとなり、俺の頭を強く押さえ口の奥まで突っ込んで動きを止めた。一瞬ヒカルのモノが大きくなり、口の中に一気に出してきた。大量の精液が口の中に広がるのが分かる。ピクっピクっとヒカルの身体が放出とともに反応しているのが伝わってきた。
何発か出し終わるとヒカルは俺の口からモノを引き抜いた。
光「出せよ」
そう言って俺を立たせ便座の蓋を開けたが、すでに俺は飲み干していた。そうするつもりでいたし、そうしたかったからだ。
光「バカ!汚いだろ!」
俺「なんか不思議な味…。でもヒカルのものだからいいや」
俺は笑顔で答えた。
ヒカルはちょっと呆れた顔で俺を見ていたが、ニコっと笑顔を返してきた。ヒカルは自分のモノをペーパーできれいに拭いてパンツとズボンを履いて、もう一度俺を固く抱きしめキスをした。
光「久しぶりだったけど、変わらず気持ちよかったな。段々うまくなってるよ」
キスをしながら俺のモノを掴かむ。もちろんとっくに勃っている。
俺「お、俺はいいから」
光「なんでだよ、こんなになってるだろ」
俺「ちょっとここではしたくないから。ヒカルが喜んだので充分だし。今度ゆっくりしてね」
今日は学校でやろうって雰囲気ではなかったので遠慮しておいた。
光「ダメだって。そんなに拒むのってなんか怪しいゾ!」
俺「なんもないよ。それより腹減っちゃったからなんか食べに行こ?」
光「いいのか?じゃ今度ベッドの上でゆっくりな」
笑顔を見せ俺を抱きしめた。
しばらくして2人でトイレを出て玄関に向かう。
玄関に向かう長い廊下に出ると、反対側からカズヤが歩いてくるのが見えた。

教室や図書館のある棟から体育館や部室のあるところまで行く方法は二通りある。
1つは玄関から直接外を回っていく方法。グラウンドでの体育の授業等がある時にはこの方法で行く。
もう1つ、体育館で授業がある時などには、教室のある棟から実験棟を抜けて直接体育館に行ける。体育館の横が部室になっているので、直接中から部室まで行く事が出来る。

カズヤが段々近づいてくる。俺達に気づいたようだ。
俺『そう言えばカズヤは午後から部活だって言ってた』
すれ違いざまに俺は手を挙げた。
俺「バイバイ」
和「あぁ」
カズヤは俺達を見ないでそう言って、二コリともせずに行ってしまった。なんとなく振り返ってみたが、カズヤはこちらを振り返る素振りもなく、歩いていく背中だけが見えていた。
光「アイツとなんかあったか?」
ヒカルも不審に思ったのか聞いてきた。
俺「別に何もないよ。ヒカルと同じで無愛想だからじゃないかな」
光「俺のどこが無愛想なんだよ」
言いながら首を絞めてくる。
その手を振りほどきながらなんとなくもう一度振り返ったが、カズヤはもう角を曲がっていた後で見えなくなっていた…。

学校を出てファミレスに行き、夏休みの今後の予定を立てる。残りの夏休みは出来るだけ一緒にいようって事で、2,3日後から俺ン家に泊まりに来ることになり、今日はそのままヒカルと別れて家に帰った。

何日か経ち、ヒカルが遊びに来る日になった。
とりあえず買い物をする為に外で待ち合わせる。といっても日焼けする時に履く競パンを買う為だ。
俺「そこまでしなくてもいいのに」
俺の意見にヒカルは全く耳を貸さない。何から何までヒカル色に染まらなきゃ気が済まないってことらしいが、好かれているって事が感じられるなら特に悪い気もしないし、半ば開き直って俺もトコトン付き合ってやろうって感じではいた。
俺「こんな派手なのは必要ないよ。恥ずかしいし」
光「そっか?似合うと思うけどな。じゃこっち」
俺「それもやだ!ちょっと趣味悪くない?」
光「あのさぁ、おまえが気に入るんじゃなくて、俺がおまえに履いて欲しい物を選ぶんだから、言う事聞いていればいいんだよ!」
そんな感じで結局はヒカルの決めた物って事になってしまう。
ついでに下着売り場に寄り、お揃いのボクサーまで買う羽目になった。いらないって俺が言うのも聞かずに、これだけはヒカルが2人分金を払いプレゼントって事になる。そんなこんなでヒカルはいつになく機嫌よく家に向かう。
食べ物なども買った為荷物が多くなってしまったので、俺はバスに乗り、そのあとをヒカルがバイクで追いかける形で家に向かった。

この時期兄は受験勉強の合宿があり、妹は親戚の家に泊まりに行っている。父親は都内に仕事に行くことが多いので家を空ける事が頻繁にあった。
観光地だけに企業の保養所や民宿などをやっている家も多い。夏はどこも稼ぎ時だ。母親も親戚の家に手伝いに行く事がほとんどで、家には俺だけだからヒカルと2人でいるにはちょうど良い。
俺の家には12畳ほどもあるベランダがあり、いつもは洗濯物を干す場所になっている。それでも半分もスペースをとらない為、広々とベランダで日光浴ができる。
家に着くと、天気も良いし早速日焼けをしようって事になった。
ベランダの手すりは格子になっているので庭を挟んでいても隣の家から見えてしまう。そこにいかにも干してあるっていう風に布団をかけると家の外からベランダの部分は全く見えなくなる。これで準備完了だ。
ここで午前と午後に1時間ずつ位日焼けをする。裏表で30分ずつくらい。長く焼くと痛くなったり赤く腫れ上がったりするのでこのくらいが一番良い。少しずつ焼けば小麦色になるって事らしい。
ベランダまで行き、干してある布団の陰にしゃがみ込み、着衣を脱ぐ。俺は競パンだけの姿に、ヒカルは大胆にも全裸だ。お互いに日焼けオイルを塗りあった。
寝転んで上を向くと、澄み切った青空に強い日差しが眩しい。時々気持ちよく風が吹き、熱くなった身体を冷やす。これが心地良い。全裸のヒカルは開放感がかなりあって良いらしい。
光「陰毛が風になびいてくすぐったいな」
そんな事を言って楽しんでいる。
お互い焼いてる間はほとんど無言なので、部屋からのクラシック音楽が静かに耳元に流れてくるのがはっきりと聴き取れ、リラックスさを増長させていた。
じっとしてると短い間でもすぐに汗がジワっと噴き出してくる。
時間になったので急いで風呂まで行ってシャワーを浴びた。これがまた気持ちいい。熱く火照って汗だくになった身体にぬるめの湯でシャワーを浴びる。ほんの少しだけヒリヒリするが痛いという程ではない。ヒカルと一緒に頭からシャワーを浴び全身のオイルを洗い流した。
さっぱりして部屋まで行きベッドに横になった。うつ伏せになっていると、ヒカルがいきなり俺の半パンとパンツを少しだけずらした。
光「ほら見てみろよ!もう競パンの跡がわかるぜ」
確かにたった一回だけの日焼けで境目がはっきりつく。これを繰り返せばかなり白い部分が目立つはずだ。というよりかなり焼けると言う方が正しい言い方か…。眩しいところにいたのでなかなか目が慣れなかったが、今ヒカルの顔を見るとほのかに赤みが差して日に焼けているのが分かる。
俺「あまり日焼けしすぎるのは好きじゃないから、このくらいに焼くのがちょうどいいかもね」
光「そうだな、シュウは適度に焼けるのが断然いい」
俺「ヒカルも精悍になってカッコいいよ、きっと」
俺は上半身だけ起こして、仰向けになっているヒカルの顔に触れる。
最初はキツいと思っっていた目も今は優しく見える。瞼に触るとヒカルはゆっくりと目を閉じた。
手を髪に持っていき、濡れた毛先を指に絡ませながら弄ぶ。俺もヒカルも校則に反して若干茶髪だ。ショートよりもセミロンがヒカルにはベスト。細く柔らかい髪が緩やかにカールしている。
指を顔に戻し唇に触れてみた。柔らかく繊細な触り心地。
ヒカルが指の先を唇で軽く挟む。少し中に入り込むと、指先を舌で軽く舐めてきた。ザラっとした舌先の感触にイヤらしさを感じる。しばらく舌の感触を指先で感じていた。
ふとヒカルに強い力で抱き寄せられた。胸にギュっと力一杯押し付けられる。
俺「ヒカル、苦しいよ」
光「離したくないから、力を入れてみたんだよ」
そう言われてしまえば俺も耐えるしかない。少し我慢していると徐々に力が緩んできた。
俺『離したくないなら、一生ずっとずっと力を入れていて欲しいよ。途中で力を緩めるようなことになっては困る…』
そう考えながら、今はヒカルの胸の上でじっと体温と鼓動を感じていた。

引用なし

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