目を開けると林田さんがすこし戸惑った顔をしていた。
でもそこには軽蔑のような否定的な要素はなかった。
驚いたようなフリをしてみせる。
「遅漏?」
小声で俺をちゃかす林田さん。
違いますよ。
周りが起きても困るので
声にはせず顔の表情で否定してみせる俺。
すると次の瞬間、林田さんの顔が迫ってきた。
反射的に目を閉じると右耳に生暖かさを感じ、
「他人に触ってもらった方が早くイクかもよ?」
その言葉でまた胸の高鳴りが加速する。
俺も興奮し過ぎて大胆にも林田さんの右手を俺の股間に、
俺の左手を林田さんの股間に持っていった。
一瞬、驚いた表情を見せた林田さんだったが実のところ草食系ではなく肉食系だった。
いきなり俺のをすごい激しくフェラし始め、
林田さんも自分で下半身丸出しになり俺に力強く握らせた。
息が乱れた林田さんがまた俺の顔に近づく。
俺は林田さんの眼鏡を外して唇を重ねた。
重なったのは最初の一瞬だけで、あとは絡みつくような舌使いでキスをしてくる。
林田さんは見た目によらず乱暴だった。
そのギャップがまた俺を興奮させた。
喘ぎ声こそ互いにあげないが、荒れた息遣いが余計にエロさを引き立てていた。
時間にして15分もあっただろうか。
互いにベッドを汚さぬように口内射精をして果てた。
真夜中の廊下を歩き、洗面台でうがいをした俺たちは電気を消した洗面台で、巡回する看護婦にばれぬよう何度も激しいキスをした。
退院するまで林田さんと俺は過激な院内セックスを繰り広げた。
終わり