「ゆうたー、お前最高だな。こんなにカワイイ顔してるのに、俺なんかでいいのか?」
「何言うてんの、先輩。俺、年上でワイルドな人が好きなんや。毛深い足とか触ってると、ムチャ興奮するもん」。
「生徒には興味ないんか?」
「みんな可愛いよ。でもSEXしたいとは全然思わへん。純粋に色んなこと学んでほしいだけ。俺、年上しかダメだし」。
「そうか。じゃあ、あまり心配することはないな。生徒に手を出すとさすがにまずいからな」。
「先輩、大丈夫。それだけはないから」。
聞きたくなかった。僕は性的興味の対象外なんだ。ノーチャンスなんだ。かなりショック。ゆうた先生は近くて遠いんだ。こんなに裏の姿も知ってしまったのに、どうにもならないのかな。突然希望を奪われた僕は、放心して情事を眺めるしかなかった。
ベッドの2人は再び愛し合い始めた。膨張が収まらないゆうた先生のペニスを、チビがしごく。レスリングのようにバックをとり、腕を極めながら右手を激しく上下させている。ゆうた先生の白い肌は、全身汗びっしょり。チビが愛おしそうにキスの嵐を浴びせる。ヤオイ漫画でありがちなワンシーンが、そのまま現実に再現されている。「イクよ。先輩」。ゆうた先生はチビの同意を待つ間もなく、大量の精液をぶっ放した。僕も夢精した。手を使わずにイケるんだ。僕はそんなことをぼんやり考えながら、ゆうた先生の美少年顔に見とれていた。その時だ。大きな目を見開いたゆうた先生と、目が合ってしまったんだ。僕は慌てて目をそらしたけど、もう遅かった。油断して屋根裏の狭いスペースから身を乗り出し過ぎていた。チビは背中を向けているから気づいていない。どうしよう。お互いにそう思っていた。