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(新)春風ジェットストリームY
 東伸之  - 10/4/30(金) 0:26 -
 准紀と俺、愛斗は布団。谷とみちはベッド。
ちょっと離れた、リビング側に布団を敷く。
 谷達には既に会話がなかった。
けど、俺達はそれぞれ興奮していて、なかなか寝つけないでいた。
准紀「起きてる?」
俺「うん、寝れないよね」
准紀「ちょい話そっか」

 俺達は、合コンが終わったくらいから話始めた。
准「てか、市ノ瀬呼んで、俺だけ呼ばないってヒドクない?」
ちょっと根に持ってるらしい。
俺「いやぁ、光一が愛斗呼ぶと思わなかったからさ」愛斗「やっぱ、あれ伸之が誘ってくれた訳じゃないんだ、、」
准「三人で遊ぶとか。うちからだって、東西線一本だから、30分で行けるし」
俺「ごめんって。今度誘うよ。てか愛斗もフォローしてよ」
愛斗「伸之に再会できたんだし、改めてまた遊べばいいだろう」
准「、、で、その後、あの子どうやって帰ったの?
飲みにも行ったんでしょ?メールきてたよ」

 あっ、、そう言えば俺も気になってた。やっぱ泊まったんだろうか?
准「年下で可愛いから、手だしたんじゃないの?市ノ瀬、タイプっぽいもんね」
愛斗「全然、タイプじゃないから。それに俺、家に泊めてないし。
泊めてくれって、言われたけど、まだ会ったばっかだし、みんなに誤解されても困るって、言って断った。一応、ホテル代は出そうとしたけど、友達の所に泊まるからって、タクシー代だけ渡した」
准「ふーん。まぁ光一の言ってる事と同じだね」
准くん、、知ってたんじゃん、、

准「てか光一、市ノ瀬の事好きっぽいよ。どうすんの?」
愛斗「どうするもこうするも。まだちゃんと告られた訳じゃないし。
それに、ホントに好きなのかも分かんないじゃん」
こいつ、、、鈍感だ。
あれだけ、言い寄られたら普通分かるだろう。。
准「まぁ、どうでもいいけど、友達なんだからあんまり付き合った、別れたで気まずくさせないでね」

、、、准くんと愛斗。
やっぱ、准にしてみれば別れたとは言え、前彼が誰かと付き合うのは面白くないのかな?
と、この時は単純にそう思った。
だけどこの時点では、これが、全然違う結末の片鱗だったという事に気付く訳がなかった。

准「てか話代わるけど、合コンで、好きな人紙に書いたの覚えてる?のぶに入れた人、誰か分かったよ
愛斗「、、、」
俺「誰、だれ?」
俺は興味津々に聞いた。
准「のぶに入れたのは、、谷だって言ってた」
愛斗「、、」
俺「そうなんだ。(嬉しいけど残念)あと一人は誰?」
准「俺」
、、
俺「うそ、マジで!?」
 俺は一気にテンションが上がり、思わず大きな声を上げてしまった。
准「静かにしようね。もうみちたち寝てるから」
振り返ると、二人には全く反応はなかった。
やった。まじか!

准「ごめん。うそ。」
俺「えっ??」
准「喜ばしてごめんね。
この前、おれんちで俺に入れてくれなかったしょ。お返し」
舌を出しおどけてみせた。俺「まじかぁぁ」
俺は一気にテンションが、ガタ落ちした。
准「あの時、のぶの事あんま知らなかったからね」
、、確かチューした後だったよな(汗)
俺「あーあ。じゃあ誰に入れたの?」
准「忘れた(笑)みちかな?てか伸之は愛斗でしょ?」俺「えっ?」
准「数数えるとそれしか考えられないんだよね」

、、准くんに入れた気がしたが、後で誰かにバレたら困るから、違う人の名前を書いた気もする。
完全にも否定できなかったから、
俺「そうかも、、でも深い意味はないから。愛斗は誰に入れたの?やっぱ准くんに入れ、、」愛斗「伸之」
俺「えっ?」
愛斗「伸之に入れた。深い意味はないから」
俺「そうなんだ、とりあえず嬉しいよ。ありがとう」愛斗「、、」
准「伸之、愛斗が好きなの?」
俺「、、いやそんなんじゃなくて、、」

 俺は言われて、ハッとなった。愛斗が気になっている自分もいる。
だけど、俺はやっぱり准が好きだ。
俺は隠れて准にメールで、「俺、じゅんくんの事が好きだから」と送った。
すぐに、
「ありがと」と、返信があった。
気がついたら、意識がとんでいて。

 朝は、愛斗が1番先だった。服を着替え帰る準備をしていた。
「じゃ俺、行くから」
「ぅーん?んっ、あっいくの?ちょい待って、下まで送ってくね」
「いいよ、寝てろよ」
「送るから」

 愛斗と二人でエレベーターに乗る。
俺は髪もぐちゃぐちゃで、まだ完全に目が開かない状態だった。
愛斗「じゃあいくわ」
俺「うん」
愛斗が歩き出す。
俺「あっ、、愛斗ちょっと待って!」
愛斗「ん?どうした」

 俺は隙を見せた愛斗に抱き飛びついた。
俺「愛斗、探してくれてありがとう。マジうれしかったんだ」
 俺は多分、ずっとこうやって愛斗に抱きつきたかったんだと思う。
抱きつく機会を探していたんだと思う。
 初めて抱きついた愛斗は適度な肉づきと固さ。
そして、仄か(ほのか)に甘い匂いがした。

愛斗「、、伸之さ。もういなくなるとか、なしな。
マジ辛かったんだから」
愛斗の声が、曇って聞こえたのは、俺の気のせいだろうか?
 愛斗がギュッと抱きしめてくれる。
俺よりも体温が熱かった。俺「うん。分かった。
いってらっしゃい」
愛斗「あのさぁ、伸之、、」俺「何?」
愛斗「何でもない。仕事終わったら、連絡するわ」
俺「うん」
 愛斗から電話がかかってくる。
ちょっと嬉しい気がした。


引用なし

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