朝起きてPCメールをチェックすると、10件くらい届いてた。
僕「おぉ!すごーい!(興奮気味)」
その中でも割と僕の年齢に近い人が1人いて、当時23歳くらいのHさん。
僕は細身で色白がコンプレックスに感じていたので会うなら自分とは逆のタイプである「筋肉質で日焼けしている感じの人」を投稿文に明記し、Hさんがその条件に合致!
それから、メール交換するようになり、Hさんから「投稿文にあったけど筋肉好きなの?」「何の部活してる?」「オナニーは1日何回してる?」「セックスはしたことある?」などメールが届きました。
同級生や元部員ともこんな話したことがない!と興奮気味の僕。Hさんから次々といろんなメールが来て、それに僕も嬉しくなって答える毎日。Hさんとのエロメールで僕はHさんの身体や顔を想像し、勃起するようになった。この現象が何でHさんに対して起きるのか理解できなかった。しかし、ホモサイトで「男(Hさん)を性的に見て勃起する」のは確かホモみたいなことが書いてあったので同性愛嫌悪していた僕は困惑してしまいました。
(僕はオナニーを実際に見たいだけなのに…ホモ…なのかな?)
しばらく悩んでたけど解決できないし、人に相談できないし…深く考えないようにしようと思い、僕は好奇心の赴くままに生活しました。
心の中では「ホモじゃない!気持ち悪い!」と否定し続けながら。
そんな悩みを抱えながらも、いつしかHさんから「会ってみようよ!」というメールをもらい、僕は二つ返事で返した。
初めてホモサイトで知った人と会う当日。
「自分はホモじゃない。気持ち悪い。絶対違う。ただ実際に他人のオナニーを見たいだけなんだ」と必死に否定してました。
(今思えば、『他人のオナニーを見たい』って変態な事だし、このとき既にゲイの兆しが芽生えてたんですね^^;)
不安と期待が入り混じるなか待ち合わせ場所の公衆電話でHさんを待つ。
人通りは少ないけど車が多く通るところに僕一人。夜も21時近くて結構怖い。1台の車が歩道橋近くに止まったので近寄るとHさんではなかった。予め、Hさんに教えられた車はワンボックスカーでシルバーと聞いていたけど、色は白だった。公衆電話の位置に戻ろうと思って引き返すと、いつのまにかもう1台止まっており、見てみると「ワンボックスカーでシルバー」だった。
僕「Hさんこれかな?すっごいドキドキする…どうしよう」
違う人だったらイヤだったのでHさんにメール。
僕『Hさん、もう着いていますか?人通り少なくて怖いので早く会いたいです><;』
送信してすぐに返事が来た。
H『M(僕)君、どこ?もう電話の前にいるよ。俺も早く会いたいよ』
僕『ナンバーXXXXの車ですか?』
H『そうそれ!早く来てよ!』
人違いとか会えなかったらどうしようとの不安は解消され、車に近づきました。運転席の人は携帯に没頭してて気が付いてなかった。
僕「うわっ!かっこいい………え…Hさんかっこよすぎる。え?ネタ?マジ?」
なんて自問自答。ドッキリだったらどうしよう(笑)とか思いながらフロントガラスを叩いてみた。
「コンコンッ!」
ようやく気付いてくれて助手席のドアをあけてくれた。
H「M君?結構待ってたよ。遅い。早く乗れよ」
待たせちゃったから機嫌悪くて怖いなと思いながら助手席へ乗り込む。
僕「お待たせしてすみません…」
H「…(無言)」
僕「えっと…どうしましょう?」
H「…(まだ無言)」
僕「…(かなり怒ってる?!気まずい…)」
しーんとした車内、会話なく20分くらい沈黙してました。
僕「…(どうしよう…今更話切り出すのもぎこちないし…Hさんまだ怒ってるかな…とりあえずなんか話かけなきゃ!)」
僕&H「………(絶望的☆by僕)」
もう無理だー!なんて思っていたらやっとHさんが口を開いてくれた。
H「なんで時間かかったの?結構待ってたんだぜ。騙されたかと思った」
僕「あ…ごめんなさい…。…直前になって初めてホモの人と会うと思ったら急に怖くなっちゃって…怖い人だったらどうしようとか…複数いてどっか連れていかれたらどうしようとかいろいろ考えちゃって…逃げようかとか考えちゃってました。すみません。待ち合わせ時間通りに会えなくて…本当にすみません」
ごちゃごちゃしながらもHさんに謝り、少しの間また沈黙…。
H「ふぅ(ため息)。ま、いいや。反省してるみたいだし。とりあえず、コンビニ行くぞ。俺仕事明けだし。腹減ってんだ。あと、酒!」
僕「あ、仕事おつです。僕も実は緊張しててご飯あまり食べてなくて腹減りです。」
それから、少しずつ会話が弾み、コンビニ到着。僕はおにぎりとお茶を買い、Hさんはおにぎりとお酒とタバコを買って車に乗り込んだ。駐車場でご飯を食べ、Hさんが一服終わるとまた車を走らせた。
H「よし!食った食った!M、それで足りんのか?」
僕「あ、はい。少食ですが、小分けして食べてるので十分です」
H「へ〜。何回くらい食べてんの?」
僕「だいたい5〜8食、部活してたときは10食くらいです」
H「マジ?そんな食べてたのにこんな細いの?」
僕「あ〜はい(苦笑)」
やっぱり成長したとはいえ、周りから見ると僕はまだまだ細いんだな〜と少し凹みました。