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Re(25):太陽のような人3
 西川峰子  - 08/12/16(火) 11:54 -
一樹「いや、あー。ほら、予備校のチューターが…」言い訳しようとした先輩に俺はその言葉を潰して言う。

樹「俺先輩のいってる校舎所属じゃねぇんだけど?チューターは違うよね?で本当は何?(笑)」

すると先輩は焦りまくり(笑)なんかかわいいなーって。こんなあたふたしてるのあんま見たことないから(笑)

一樹「いや、海がさ…。」すげぇ言いにくそう。

樹「海先輩がどうしたの?まさか海先輩、連絡先とか全く知らないとか言ってたのにこっそり連絡取ってたとかじゃないよね?」
俺の勘はこういう時に強い。

一樹「いや、最初の3ヶ月くらいは全く連絡とってなかったんだけど…、向こうで色々あったからさ…」
と言って反省って感じ…

樹「んで何?俺には内緒で連絡とりあってたと…。俺本当に傷ついたのに…」
なんか、ここまでくると怒るってより先輩の焦ってる顔みたいの一心(笑)

一樹「悪かったって、でもお前の事も気になったし…」
先輩はもうかなり小さくなってた(笑)

樹「そうなんだぁ…。ふーん……………………………。あはははは。やべ、ちょっといじめすぎた?」俺はもう笑いが耐えられなかった…、なんか先輩がおもしろくて(笑)


一樹「おぃ、なんだよ!俺はなー。」って先輩は言って、先輩も笑いはじめた。

会話の展開からしても笑うようなとこじゃないのに。俺らは笑った…

今までのぶんを埋めたいかのように笑う…。

そこから色々話した、転校先の学校の事、受験の事。もう会話は止まらなかった。

しばらくして、もう日が落ちて夜になる。すると先輩は言った…。

一樹「よかったら俺ん家こねぇか?今日兄貴もいないし。その…、もうちょいお前といたい…。」

先輩は本当に恐る恐る言ってきた。壊れ物を触るかのような先輩の言葉。下心なんて全くない、先輩は純粋に俺といたいって思ったと思う。

俺ももっと先輩と話したかった。一緒にいたいって…

樹「いいですよ。俺ももっと先輩といたいです…」
もっといっぱい話したいって思った。


そこから俺達は先輩の家へと向かう事となった…。

俺は先輩と先輩の家へと向かった。
先輩の家はてっきり予備校の近くなのかな?と思ったら実際そうではなかった・・・。
先輩と俺は二子玉の駅から大井町線に乗ってついたのは自由が丘だった・・・・。俺は先輩にとりあえずひたすらついていくという形になっていたので、駅から先輩の家に着く前の道はよくその時は覚えてなかった、むしろ俺のテリトリーの範囲外だったみたいでした。

とあるところで突然先輩が止まったので俺も止まる。
するとそこにあったのは普通よりかは綺麗っていうか。。。新築じゃないんだけどまだ建ってそんな建ってないんだろうな〜って言うマンションだった。
てっきり俺は昭和のアパートみたいなのを想像してたからなんかビックリって感じだった。

一樹「ここ、俺の家」と言うと先輩はオートロックを開け、部屋へと向かう。部屋は5階だった。
部屋を開ける、先輩は俺のこと部屋の中へと促した。

すると中はすごいすっきりして。先輩好みって感じだった、ただリビングは明さんの色がやっぱり強いかな?っていう感じ。。。。

一樹「どうだ?俺の秘密基地!w」と言って笑顔で言う先輩。
この家は部屋が二つあってお互いのプライベートをしっかり保てるみたいな作りになってた。リビングみたいなのもあって、接点もしっかりもてる。そんな感じの部屋の作りだった。
先輩の部屋はもう前の家の部屋と全く変わってなくて唯一お香の香りがすごいした。

一樹「ちょっとジュースとかもってくるから、くつろいでろよ」と言って、先輩は部屋を出ていった。
俺は先輩の部屋を軽く見渡して写真たてが何個かあるとこを見つけた。

俺はそれを見る。するとそこに写っていたのは

先輩の家族の写真だった・・・・。おじいちゃん?おばあちゃん?みたいな人。あとはお父さん・お母さん・明さん・先輩、そして先輩が拾ってきた犬も一緒にいる。
みんな笑顔だった・・・・。本当にこの家族はみんな綺麗な笑顔をしてるって俺は思えた、一点の曇りも偽りも、嘘も何もない・・・・。みんなが心のそこから楽しい!って思ってるようなその写真・・・・。先輩のお父さんは先輩にとっても似てて。笑顔が太陽みたいな人だ・・・。
この写真を見てわかる。先輩、しっかり家族を作れてきたんだって。神戸で家族と過ごしてきたんだって・・・。俺は本当に嬉しかった、俺のこの1年の苦しみなんてこの写真を見ただけで本当になくなるような気がした・・・。よかった・・・・ただそれしか言葉が見つからなかった。

そして他には先輩の小さい頃の写真や高校入学の時の写真とかがあってすごい成長みたいなのがわかる・・・。
その中に一個だけ写真が伏せられているものがあった。

その写真たてを俺はあけてみる・・・・・。するとそこにあったのは。


俺と先輩の1年の終業式にとった写真だった・・・・。二人ともブレザーで手をしっかりにぎって・・・・。本当に幸せそうな笑顔をしてる写真だった。その周りには俺と先輩がとったプリクラが何個も貼ってある・・・。俺らこの幸せな頃の俺達に戻れるのかな?って思ってた時。
先輩が戻ってきた、そこには俺の大好きな午後ティーのストレートがあった・・・。覚えてたんだ、、俺の大好きな飲み物。
そう思ってると先輩は俺が写真たちを見てるのを気付いたのか俺の後ろに近づいてきてこういう・・・。

樹「俺な、この家族の写真とお前の写真大好きなんだ。もうみんな笑顔だろ?俺な。お前と別れて、西宮っていうところに住んでたんだ。ばぁちゃん達と一緒に住まないか?ってオヤジとかは言われてたみたいなんだけど自立しようってなって。ばぁちゃんちは芦屋ってところだから西宮からすぐだし、いいかなってなったらしく。そこに住んでたんだよ。最初はな、本当に母さんも俺も親父にたいして、ぎこちなかったんだけど。だんだんなれてきてさ、本当に家族ってこういうのなんだって思えるようになったんだよ。んでそれになった時に取ったのがこの写真。夏くらいかな?本当に楽しかったよ・・・・。家族の存在はこれほどにデカクて、しかも心のあり方が違うんだよ・・・。家族っていうのがいるかいないかっていうのじゃ。本当に俺は家族の大事さっていうのをあっちで学んだよ・・・・。一人じゃ人間何もできねぇ、いつも誰かに支えられて生きてるんだって・・・。そう思った。
家族は家族で仲良くなったんだけど、学校がな。最初は本当につらくてさ、友達とか受験とかそんなのに押しつぶされそうで・・・。そんな時に見てたのがお前の写真だったよ・・・。お前の笑顔とか見てたら、俺迎えにいかなきゃ!みたいな風になって何があっても負けねぇ!って思えたんだ。。。またお前に惚れられるよ うな男になって帰ってやるってのも思ってたし・・・・。結局友達とかも普通にできたし、海みたいなような奴もいてさ、あっちでも親友みたいな奴がいるんだよ。だから本当よかった・・・・。そう、俺たまにお前の夢みたくてこの写真枕の下にひいて寝てたりしてたしw本当助かったよ・・・・。これには・・・。」先輩はずっ と写真を見ていた

俺はこの話聞いてやっぱり先輩は神戸で俺の電車であった事はわからなかったんだって思った。俺は話してみようって思った、せっかくここで逢えた。俺も先輩に助けられた・・・・神戸のあの電車、あの駅で。俺を前向きにさせてくれた先輩の頑張ってる姿・・・・。それを話したいって思ったんだ。

樹「先輩、俺ね。実は先輩の事、神戸の岡本って駅で見た事あるんです。去年の冬っていうか年末から年明けに・・・・。俺京都のばぁちゃんの家いって、それで親戚が神戸にいこう!って言い出して神戸に電車で行った時、俺阪急の特急のってて、岡本って駅ついたときに。先輩みたんです・・・・。絶対先輩だって思いま したよ、、髪とか変わってたけど。今の髪と変わらないし、先輩の制服の着こなし方、カバンの持ち方とか・・・・。何もかも変わってなくて・・・・。運命なのかな?って思った。先輩のいう赤い糸があるのかな?って。それで先輩元気にしてそうで、俺本当に安心したんです・・・。よかったって・・・・。それで俺も前向かな きゃって、もっと先輩みたいに頑張らなきゃって思ったんだ・・・・。」と俺は話す。

先輩はビックリした感じでこっちを見た。
一樹「俺その時期よく岡本いた・・・・。ちょっと用事があったりして・・・・。そうか・・・。神様があわしてくれたのか?俺全く気付かなかった・・・・。俺普段は西宮北口って駅使ってるんだよ。」まだ先輩は信じられないみたい。


俺はそれから先輩の胸の中に飛び込んだ・・・。その駅での出来事を思い出すと急に寂しくなったんだ、また手が届かないところにいくんではないか・・・。色々な不安が一気に俺の中に流れ込んできた。先輩の胸の中それは前とは変わらない先輩の香水のにおい・・・。ぬくもり・・・。すべてが懐かしかった・・・。

一樹「樹?どうした?」そういい先輩は俺の頭をなでる。
樹「先輩とまた逢えたんだって・・・・。本当に逢えたんだって・・・・、手が届かないって思ってた。もうムリなのかな?って諦めかけてた、でも・・・・今先輩が目の前にいるっていう現実がまたよくわかんなくて。またどっか行くのかな?って・・・。俺の手の届かない場所に・・・。もう離したくないよ・・・・・。 お願いだからもう、、どこもいかないでよ・・・・。これは現実なの?」そういい終わったらへんで俺はこの1年半全部の涙を流したんじゃないかってくらいそこから泣いた。またどっか行くんじゃないか?次はもう逢えもせずに別れるんじゃないか・・・色々考えちゃってた。
それはもう小さな子供みたいにワンワンって感じだった。
すると先輩は俺をすっぽりと抱きしめる、そしておまじないのようにこういってたんだ。

一樹「もう離さねぇから。大丈夫だ・・・・。どこも行かないから。」

先輩は俺の顔を覗き込み、キスをしてくれる。深いキスではない、安心させるように目や鼻や首に。色々キスをしてくれた・・・。それでも俺の涙は止まらない・・・。止めたくても止め処なく流れるその涙にずっと先輩は抱きしめてくれた。あなたの抱きしめる力が心地よかった・・・。俺は怖かったんだ、また一人になる のが・・・・。


しばらくすると俺は泣きつかれて寝てしまったみたいだった。。。俺がハッって気付いたのは先輩がトイレかなんかに行って帰ってきた時だったみたいだった。

一樹「わり、起こしちまったか?」と先輩は悪そうに言う。
樹「あれ・・・・。俺寝ちゃったんだ。」寝ぼけてる俺。
一樹「あぁ。。。散々泣いて寝てたぞ?俺のTシャツおまけでお前の涙と鼻水でグシャグシャだw」そういうと先輩はベットの中に入ってきて俺を包む。
すごい暖かい、それは体だけじゃない心も何もかも包まれた感じがした。

一樹「落ち着いたか?今日はもう寝?明日は学校休みだろ。このまま泊まってけ。何もしねぇから」そう先輩は目を閉じ俺も目を閉じた。


先輩と一緒に寝た、その夜は本当にぐっすりだった…。
隣で先輩と抱き合って寝れるなんて夢だと思ったけどしっかり俺を包んでくれてたね。


朝、俺はいつも5時に目を覚まして単語帳をやる習慣つけてたから。その時間に目を覚ましちゃった。
隣にはスヤスヤ寝てる先輩、本当寝顔はあの時のまんまだって思う

すると先輩のチンコが朝立ちして俺に当たる。あー、なんかこの感覚も久しぶりだって思いながらツンツン突っついてみたり、暇すぎて色々してた。

したら先輩が寝言を…
「樹、愛してるよ…。」こんなハッキリは言ってなかったかけど、たぶんそう聞こえた。


引用なし

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