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さよならの向こう側には…【緑の中を越えて編、後編】12

シュウ - 07/11/22(木) 16:50 -

yukiさん、返事遅れてごめんね。頑張って学校行こうね。好きな奴に会える機会が増えるのは楽しいでしょ？のっちさん、誕生日が重なってるから双子って事で良いのかな？俺にもその人を紹介してね～笑。あとyukiさんのレスにのっちさんの事が書かれてるから見てあげて！

試験での疲れも構わず食事の後ヒカルとともに新宿を徘徊し、家に帰ったのは12時くらいだった。
すぐに一緒に風呂に入り、上がった後は特に何もせずベッドの中で話す事にした。
光「明日発表かぁ。明日が第一志望の大学なのか？」
俺「うん、そうだよ」
光「落ち…合格しなかったら他には行かないのか？」
噛んだ言葉に反応してヒカルの顔を見た。
俺「今言い換えたよね。『落ちたら』って言おうとした」
マズったと思ったのか、ヒカルが俺の肩に回した腕に力を入れ首を閉めてきた。
光「ハハっ、仕方ないだろ！気を遣ったんだからなっ。ところで受験番号は何番だ？」
俺「998番だよ」
光「あ～、こりゃまた安売りの値段みたいだな。1000番まで『ちょっと足りない』って感じだよな」
その部分の言葉だけ特に強調する様な言い方だったので、ちょっとムっとした。
俺「あのさぁ、安売りは良いとしても、『ちょっと足りない』は俺の頭の事を言ってんじゃないの？それとも入試の結果の事？」
光「アハハっ！そんなつもりじゃないさ。考えすぎだよ、考えすぎ！」
フクレ面をしている俺の顔を突ついて誤魔化すが、悔しかったので俺もヒカルの乳首を抓って反撃してやった。
光「痛ててっ！寄せって！」
キツく抓ってやったが、ヒカルの顔は痛いというよりも『してやったり』とでも言いたげな満面の笑顔だったので、さらにムカついてしまう。
光「まぁ明日一緒にいてやるからさ」
俺「絶対ヤだ！また半ベソの顔でも見られそうだし」
光「大丈夫だって！絶対合格してるから」
俺「何を根拠に言ってるのさ」
光「俺の勘だよ、カ・ン！」
俺「げっ…ジャンケンとか弱いくせに…」
光「うるさいなぁ。大丈夫だよ、俺がついていれば安心だろ？」
とても安心じゃないと言いたかったが、特にその言葉は口にせずにヒカルの胸に擦り寄っていき頭を埋めた。
ヒカルもそれ以上何も言わず俺の頭を包む様にそっと抱きしめ、いつしか2人とも眠りについていた。

光『あー…落ちちゃったか』
夢の中でヒカルにそんな事を言われたところで目が覚めた。
朝早いと分かる日差しがカーテンから差し込んでくる。