けいのあにさんはするどいでやんすね。
我慢できずに死にたい、と漏らす人間もいることを教えてくださり、ありがとうございやす。
さて、薬屋にとって、生命は何、というご質問ですが、他の兄さんへの返信のおり、もっとも神聖に近いなんびとたりともおかしがたいもの、と位置づけてみやした。人の生死は生まれ持った自由とおもっおりやす。以前売春を話題にした時同様、肉体や命は自分の意志だけで支配する自分だけのもの、とおもっておりやす。ただ売春は、卑しくて背徳だ、と考えておりやす。
つぎに、倫理を無視して、死にたがっている息子を必死で止める母親を見てと思うかについてですが、感情的な立場であっしも反論をおもいつきやせん。人間としての、しかるべき情念におもいやす。人間は理屈だけで終わらないところが、まだ人間らしさといえるのでございやしょう。
しかし、いのちを授け、育てたからといって、その人生や、果たして生命まで左右してよいものだろうか。その行為自体は母性あふれるこうしょうなこういであっても、やはり子離れできない親の自己満足による、いのちへの冒涜とおもえてなりやせん。
血も涙もない人間のようにうけとられるでしょうが、冷静に考えて、子どもに無理やり習い事させている親と、しなせまいと必死な親とて、ほんしつてきなちがいはございやしょうか。
いのちをまもるだけが、生命活動をするだけが尊厳とは、あっしは思いやせん。