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野球部のしょうじと1 cea 10/7/11(日) 12:36
野球部のしょうじと2 cea 10/7/11(日) 12:40
野球部のしょうじと3 cea 10/7/11(日) 12:55
野球部のしょうじと4 cea 10/7/11(日) 13:36
野球部のしょうじと5 cea 10/7/11(日) 13:40
野球部のしょうじと6 cea 10/7/11(日) 14:34
野球部のしょうじと7 cea 10/7/11(日) 14:38
野球部のしょうじと8 cea 10/7/11(日) 14:45
Re(1):野球部のしょうじと8 10/7/11(日) 14:51
野球部のしょうじと9 cea 10/7/11(日) 15:07
野球部のしょうじと10 cea 10/7/11(日) 15:58
野球部のしょうじと11 cea 10/7/11(日) 16:04
Re(1):野球部のしょうじと11 なつき 10/7/11(日) 19:07
野球部のしょうじと12 cea 10/7/11(日) 19:53
Re(1):野球部のしょうじと12 こう 10/7/12(月) 1:20
野球部のしょうじと13 cea 10/7/12(月) 22:25
野球部のしょうじと14 cea 10/7/12(月) 22:32
野球部のしょうじと15 cea 10/7/12(月) 22:38
野球部のしょうじと16(終) cea 10/7/12(月) 22:44
Re(1):野球部のしょうじと16(終) 英樹 10/7/12(月) 23:32
Re(1):野球部のしょうじと16(終) りゅう 10/7/13(火) 1:56
Re(1):野球部のしょうじと16(終) ゆうた 10/7/13(火) 2:56
Re(1):野球部のしょうじと16(終) どん 10/7/13(火) 10:43
Re(1):野球部のしょうじと16(終) 普段はノンケ 10/7/13(火) 15:15
Re(1):野球部のしょうじと16(終) 元気 10/7/13(火) 18:49
Re(1):野球部のしょうじと16(終) ゆん 10/7/16(金) 3:01
Re(1):野球部のしょうじと16(終) ω 10/7/17(土) 0:50
Re(1):野球部のしょうじと16(終) しん 12/6/21(木) 2:30
Re(1):野球部のしょうじと16(終) けんた 13/7/30(火) 1:04
Re(1):野球部のしょうじと16(終) トシ 21/9/1(水) 22:47

野球部のしょうじと1
 cea  - 10/7/11(日) 12:36 -
中学生の時に体験したことを書きます。

おれとしょうじの出会いは最悪なものだったと思う。
中学1年の時、おれはテニス部。しょうじは野球部だった。

出会いは、仮入部期間の時。

仮入部期間、友達の友達〜みたいなつながりで、他のクラスの知らない奴数人と一緒に色んな部活を回っていた。
おれはもうテニス部って決めていたんだけど。

野球もサッカーもバスケもあんま興味がなかった。
しょうじもそんな感じ。頭はすでに坊主だったし、野球部って決めてたようだ。

目はぱっちりの二重で、第一印象は猿みたいな感じ。可愛い猿。あくまでも猿。

一通り回って、教室に戻る。1年生の教室は校庭に面している。

生徒はそこでキャッチボールなどをして遊ぶのが日常的な光景だ。

おれは当時は一応運動部に入ったけど、親が入った方が良いというから入っていた、いわばインドア派。

キャッチボールには参加せず、低い塀のようなとこに座っていた。ちなみに俺メガネ。切れ長の目。らしい。大体いつも短髪。

そこへテニスボールを持ったしょうじが話しかけてくる。最初のコンタクト。

「一人で何してんの?」
「別に。何も。」
「ふーん。なんかお前ってさ、変にかっこつけてね?クールぶってるっていうか。」
「・・・は?」
「自分が思ってるほどお前かっこついてないよ。」
「あ、そう?」

と、こんな感じ。まぁ、頭の悪い中学生同士なんてこんなもん。

引用なし

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野球部のしょうじと2
 cea  - 10/7/11(日) 12:40 -
そして男子らしい意味ない会話は続き、

「ね、このテニスボールお前の顔面に投げて良い?」

「なんで?」

「いや、なんとなくだよ笑 お前かっこつけてる割に度胸なさそうだからさ。」

今考えたらなんでこんな展開になったのか謎。

だけど、強さを示すのが好きな男子ならではのやりとりかな。今考えれば。

「別に良いよ。どうせ人の顔に投げる度胸ないだろうから。」

「マジで?ほんとに投げるよ?顔面当たったらお前後ろに落ちるよ?」

「全然良いけど?早く投げろよ。」

「じゃ投げるわ。」

おれは内心かなりびびっていたけども、辞めて下さいとも言えない。

無視するほど大人でもなかったおれは、しょうじの意味不明な挑発にのってしまう。

「じゃ、投げるかんな。」と、大きく肘を後ろに回し、腕を上げる。

野球部志望というだけあり、さまになっている。

おれはさすがに怖くなり、座っていた塀から飛び降りる。

が、しょうじの投げたボールが顔面に直撃。

「・・・ッてぇ・・・!」

「な!?お前なんで飛び降りんだよ!」

「・・・お前こそちゃんと顔面投げろよ。」

「ほんとに投げるわけないだろ!」

「しらねぇよ。いってぇ・・・」

「!・・・」

「・・・!」

おれはとりあえず痛みに耐えるので精一杯だった。


「ごめんな。」

「え?」

「まさか飛び降りるとは思わなかった。」

「・・・もう良いよ別に。」

「そっか・・・。」

「おれ帰るわ。」
そういっておれはかばんを勢いよく持って先へ帰った。

しょうじのことなど、一刻も早く忘れたかった。

ていうか名前知らなかったしその時。

でもまぁ、謝ったし、悪い奴ではないんだろうな、と思いながら。

引用なし

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野球部のしょうじと3
 cea  - 10/7/11(日) 12:55 -
一年の時はたまに廊下で会っても挨拶する程度にはなった。

おれが野球部で挨拶するほぼ唯一の人間。体育会系の人間とは根本的に合わなかった。


ニ年の時になって、同じクラスに。実はしょうじとおれは苗字的に前後しやすい。おれの前がしょうじだった。

「けんくんと一緒のクラスだー。しかも後ろじゃん。」

「おう、よろしく。」

二年の時はもう呼び方はお前じゃなくなっていた。

お前と呼ばれることは以降もなかったかな。ちなみにけんは俺の名前。

おれはおれで当時は男子が少し怖かったので、少し無愛想だった。

特に野球部なんて、暴力の塊のよう。

「まさか一緒のクラスになるなんて、なっ。」

「そーだなー。」

「まだ部活やってんの?」

「いや、やめたよ。」

おれは二年になってテニス部を辞めている。

当時ゲイの自覚はなかったが、やっぱノンケの世界はやりづらかった。

「そなんだ。。。あ、じゃぁまた後でね!」

二年のクラスは野球部の割合が多く、しょうじとおれが接触することはあまりなさそうだった。

引用なし

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野球部のしょうじと4
 cea  - 10/7/11(日) 13:36 -
案の定席替えをし、ほとんど近い席になることはなかった。

だが、試験の時はどうしても前後に座る。

その時は他愛もない会話をする。

「けん余裕だねー。」

「そんなことないよ。おれ多分赤点だよ。」

「そんなこと言いながらまた90点とか取るんしょ?(笑)」

「今回はだめだよ多分。」

「おれこそ今回点数悪かったら部活出れなくなるかもしんない。」

その頃にはしょうじの体は少しずつ大きくなっていて、部活を辞めたおれとは少しだけど、骨格に差が出ていた。

出会った時はお互い165センチくらいだったんだけど、しょうじの方は5センチくらい伸びていた。

「野球部の中だとそんな悪くないじゃん。」

「や、まぁうちのかぁちゃんがね・・・。」

母ちゃんには逆らえないしょうじがしょうじらしくて、少し笑える。

「笑うなよっ。」

「ごめんごめんw」

「余裕な人は良いよなー。」

そんな短い会話しかしなかったけど、おれが野球部で一番関わった人間だ。

でもやっぱりおれは野球部が怖かった。

しょうじだって例外じゃない。

いつぶん殴られるかわからない。

小学生の時、そういう体験があった俺は少し偏見を持っていた。

引用なし

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野球部のしょうじと5
 cea  - 10/7/11(日) 13:40 -
しょうじは中学3年間ずっと坊主だった。

いつも第二ボタンまであけて、おれに話しかけてくる。

制汗剤のシトラスの匂いが鼻につく。

ぱっちりした目でまっすぐにおれを見つめてくる。

今思えば、かなり可愛い系の顔だ。が、当時のおれはやっぱり恐怖が勝っていて、いつも緊張気味に話していた。

それでもおれに話しかけてくるしょうじ。

しょうじはおれに精一杯の好意を示してくれていた。


またある日の試験前の会話

「勉強した?」

「昨日2時間しか寝てない。」

「マジで?ガリ勉すげー。」

「おかげで目痛い。」

と言いながらメガネをはずす俺。

「・・・けんメガネとったら女子にモテんじゃね?」

「何言ってんのいきなり。」

「いや、結構イケると思うよ。」

「いやいやいやいや。ないから。」

「そうかなぁ。」

と言いながら、おれの顔をじっと見てくる。

おれは当時少しニキビがあったから、恥ずかしく見んなよーと言って教科書で顔を隠した。

引用なし

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野球部のしょうじと6
 cea  - 10/7/11(日) 14:34 -
3学期の学期末試験。

3年になって違うクラスになったら、しょうじと話すことはなくなる。

おれはまぁ別に良かった。

が、最後の答案返却の時も、しょうじはおれに話しかけてくる。

最後の教科の時。

しょうじはいつもとちょっと違った。声のトーンが少し低かった。

相変わらず学ラン、Yシャツ共に第二ボタンまで空けて、おれの眼をじっと見つめてきた。

おれは目をそらし、思わずはだけた胸元を見る。少し変な気持ちになる。

なんかいつもと違うなーと思った。おれもまだ自分がゲイだと自覚していなかった。

「あのさー・・・」

「ん?どうしたん?」

「いや、大した話じゃないんだけど。」

「え、何?」

「いや、けんと話すのもこれで最後だなって思ってさ。」

「なんだよいきなり(笑)」

「いや、一緒のクラスになった時嬉しかったよって何言ってんだおれ。」

「や、まぁおれも知ってる人いて嬉しかったけど。」と社交辞令半分、本音半分。

「ほんと!?」

「うん、まぁ知らない人よか安心だった。」

「そっかー。」

「うん。」

そのあとはしょうじの飼っている犬の話に変わっていき、きっと野球部の中ではペットとかそういう和み系の話はできないんだろうなと思いながら、いつものように聞いていた。

引用なし

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野球部のしょうじと7
 cea  - 10/7/11(日) 14:38 -
3年になってしょうじとおれは違うクラスになった。

おれはA組でしょうじはD組だったかな?とにかく階が違ったため、滅多に合わなくなった。


ある日すれ違ったしょうじの体がさらに大きくなっていた時は少しびっくりした。

「お、けん久しぶり!」

「久しぶり・・・なんつーか、体デカくなったね。」

「うん、おっきくなっちゃった(笑)」

「部活大変?」

「まぁ大変だけどね。」

「そっか。がんばって。」

「おう、けんも暑さで倒れないようにな。」

「倒れないから。」

「(笑)」

そんな感じで、最初の出会い方からは想像できないような感じの仲になっていた。

おれは久しぶりにしょうじにあったことで、彼に会うのが嬉しいことに気付いた。

しょうじの笑顔を見ると安心する。彼は絶対おれに暴力を振るわない。

そんな確信があった。おれが初めて信頼した男子だった。

同時におれは自分がゲイだということに気付いていた。

男が怖いのに、男しか好きになれない。

男で抜きながらも、実際男に会うと委縮してしまう。

絶望にも矛盾にも似た、なんとも言えない感情だった。

だが、そんな中でもしょうじはオカズにはならなかった。

しょうじで抜いたことは一度もない。

しょうじはおれにとっては見ると安心できる存在だった。

引用なし

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野球部のしょうじと8
 cea  - 10/7/11(日) 14:45 -
おれの中学は中高一貫で、そのまま受験しなくても高校へ進める。

が、おれは高校は変えるつもりでいた。

生徒や先生の体育会系のノリについていけなかったのだ。

おれは秋頃から受験にシフトし始め、あまり学校とは関わらなくなっていた。

もともとそんな友達も居なかったし、唯一そこそこ仲が良かったのは本が好きな男子だけだった。

彼とは連絡をとっていたのだけど、それ以外の人とはほとんど関わらなかった。

しょうじとももちろん話さなかった。


そのまま冬になり、おれは勉強、しょうじは(多分)部活で、全く会わなかった。

年が明け、2月になりおれは無事に第一志望に受かった。

クラスの何人かに、高校へは進まないことを伝えた。

おれが高校へ行かないことは、ある程度衝撃だったようで(誰にも言っていなかったから)他のクラスの噂話になるまでになっていた。

しょうじもその時に聞いたんだと思う。

もう中学生活が残りわずかな時期だった。

引用なし

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Re(1):野球部のしょうじと8
   - 10/7/11(日) 14:51 -
読みやすいです
続きお願い(^人^)

引用なし

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<DoCoMo/2.0 SH906iTV(c100;TB;W24H16;ser358037010549764;icc8981100010335077591f)@proxy3161.docomo.ne.jp>
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野球部のしょうじと9
 cea  - 10/7/11(日) 15:07 -
他の連中は、高校も同じ場所だから中学生活になんら名残はないようだが、おれは少し違った。

あまり中学に愛着はなかったけども、やっぱりもう来ないとなると少し寂しく、2月の後半、あてもなく校内をぶらついていた。

3年間でだいぶ校内も変わり、新設された部室棟なんかはまだコンクリートが真っ白だった。

もうとっくに部活動は終わっており、部室棟の周りは静かだった。

おれは辞めたテニス部の部室を見に棟の中へ入った。夜の部室棟は少し怖かったが、まぁ最後だし、と思って部室の前へ立つ。

と、野球部の部室の中に人がいたらしく、人が出てきた。それはしょうじだった。

引用なし

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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB720; DS_gamingharbor; GTB6.4; desktopsmiley_3_1_9754735443133806_67_617; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; .NET4.0C)@p3173-ipbf4702marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp>
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野球部のしょうじと10
 cea  - 10/7/11(日) 15:58 -
おれはすごい偶然を感じながらも、やっぱり安心していた。

野球部なのに、怖くない。今おれは男と二人きりなのに怖くない。

しょうじだったら薄暗い中でもわかる。

おれが安心できる唯一の野球部員。

「あれ、けんじゃん。何してんの?」

「しょうじかぁ。びっくりした(笑)やめたテニス部の部室見に来たんだよ。おれこの部室出来る前にやめちゃったし。しょうじは?」

「おれは忘れ物。帰る途中で気付いてこんな時間になった。…てか、けん、高校受験したってほんと?」

と遠慮がちに聞くしょうじ。

「ん?あぁ、聞いたんだ。ほんとだよ。」

「なんでそのまま高校行かないの?」

「なんとなく、違う世界が見たくなったんだよね。それで。」

「今いる友達と別れるの寂しくないん?」

「まぁ、寂しいっちゃ寂しいかな。」

部室棟の外からの光がおれたちを照らす。

しょうじは何か言いたそうだった。

おれは正直、今同じ空間にいられるだけで良かった。

受験であまり考えないようにしていたが、おれはしょうじに会いたかった。

しょうじがおれを好きなのがわかる。もちろん友達として。

そしておれもしょうじが好きだった。そう確信できる何かがあった。

だがおれのこの感情は友情なのだろうか?とおれが考えていたところにしょうじが口を開く。

「おれ、けんのこと好きだったよ。」

「え?」

聞き返すまでもなく、しょうじはおれを抱きしめていた。

引用なし

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野球部のしょうじと11
 cea  - 10/7/11(日) 16:04 -
「は?ちょっと、な!」

おれはきつく抱きしめられ、うまく話せない。

しょうじの体はおれより一回りくらい大きくなっていた。おれは混乱する。

「けんともう会えなくなるんだよな?」

「ちょ、待っ・・・」

「しばらく、こうさせて。」

おれはしょうじが落ち着くのを待った。

しょうじがおれの頭の上でどんな顔をしていたのかはわからない。そのくらいの身長差があった。

3分ほど、しょうじはふるえながらおれを抱きしめていた。

おれは、もちろん勃起していたのだけど、それ以上に泣きそうになるくらい安心していた。
体は強張っていたけど。

制服からしょうじのにおいがする。

おれは彼の制服に顔をうずめながら、目をつぶっていた。

泣きそうだったのは多分、ゲイであること、男なのに男が怖いこと、男を信頼できないこと、そんなもろもろの蓋をしていた悩みが、感情的に噴き出たからかもしれない。

見ないようにしていた不安を、まるごとしょうじが抱きしめてくれているような錯覚におちいった。

しょうじはゆっくりおれを解放した。

どことなく、居心地が悪そう。

外は静かで、誰も来そうにない。

引用なし

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Re(1):野球部のしょうじと11
 なつき  - 10/7/11(日) 19:07 -
いいですね
続きを期待してます

引用なし

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<KDDI-SH3D UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.4.304 (GUI) MMP/2.0@05001013533937_mc.ezweb.ne.jp>
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野球部のしょうじと12
 cea  - 10/7/11(日) 19:53 -
向こうはおれの方を見ないので、おれから話しかけてみる。

「しょうじ、男好きなん?」しょうじがおれに視線を戻す。

「わかんない。でもずっとけんのこと抱き締めたかった。今ちょい止まんなかった。こんなこと言って、ごめん。」

「いや、別に良いよ。ってかおれもそういう気あるし。」

「え、マジ!?うそっ。けんもなの?でもなんか今抱きしめながら拒絶されてる感じしたけど。」

「あー、多分それは、昔いじめられて男が怖いせいだと思う。男が好きなんだけど、怖い・・・、みたいな感じ。」

「そう・・・なんだ。」

しばらく沈黙。

相変わらず、外は無音だ。

今度はしょうじが口を開く。

「男が怖いって、おれのことも?」

「いや、しょうじは別。さっきしょうじに偶然会った時もめっちゃ嬉しかった。」

「それほんと?」

「うん、おれがこんなに信頼できる男子って多分しょうじだけだよ。」

そう言うと、しょうじはおれをもう一回抱きしめた。

「ごめん、さっきずっと抱き締めたかったって言ったけど、ずっと体に触りたかった。ずっとけんで抜いてた。今もめっちゃ立ってる。」

というとおれのヘソの下にブツを押しつけてくる。

「好きだよ。」

結構、でかい。

「そ・・っか。ありがとう。っておれはしょうじで抜いたことないけどな(笑)」

「じゃ、今日おれで抜く?(笑)」

おれを見降ろすしょうじ。

「なんだよそれ(笑)」

「ごめん、他に誘い方わかんなくて(笑) 嫌?」

「ううん、しょうじで抜く。」

そう言うと、しょうじはおれを野球部の部室へ引っ張って行った。

引用なし

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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB720; DS_gamingharbor; GTB6.4; desktopsmiley_3_1_9754735443133806_67_617; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; .NET4.0C)@p3173-ipbf4702marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp>
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Re(1):野球部のしょうじと12
 こう  - 10/7/12(月) 1:20 -
続き楽しみにしてます(^O^)

引用なし

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<SoftBank/1.0/941SH/SHJ002/SN355605030954082 Browser/NetFront/3.5 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1@w42.jp-t.ne.jp>
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野球部のしょうじと13
 cea  - 10/7/12(月) 22:25 -
部屋は予想と違って片付いていた。

おれが眺めまわしていると、しょうじは後ろから抱きしめてきた。少し震えていた。

おれが首だけ後ろを向くと、しょうじがキスをしてくる。

おれはもちろん興奮していたのだけど、興奮を上回る安心感に包まれていた。

好きな人とするキスがこんなにも安心するものだとは思わなかった。

おれらは床に座り、制服のまま5分ほど抱き合っていた。

しょうじがおれをあぐらの上に乗せてくれた。

「立ってる?」

「めっちゃ立ってる。」

「けんでも立つんだ。」

「なんだそれ。」

「つか、ごめん、おれもう我慢できない。」

しょうじはそういうと一気におれの学ランを脱がしにかかった。

少し怖くなったけど、しょうじだったから大丈夫だった。

おれのはだけたYシャツにしょうじが手を入れる。

ごつい手が乳首をクリクリと刺激する。

「んッ・・・」乳首を刺激され、思わず声が出る。

その口をしょうじが口で塞ぐ。声が出ないように。

引用なし

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野球部のしょうじと14
 cea  - 10/7/12(月) 22:32 -
キスをしながらしょうじも服を脱ぐ。

筋肉が良くついた体があらわになる。

腹筋は割れている。

おれはなんだか恥ずかしくなって、しょうじの胸に両手を当ててキスから逃れようとする。

胸筋を触るとしょうじの体温を感じた。

小指が、少し生えているしょうじの脇毛に触れる。

脇からは汗と制汗剤の混ざった匂いが立ちのぼってきて、その刺激がおれのチンコをますます固くさせた。

しょうじの汗の匂い。体全体からしょうじのにおいがする。

「ん・・んっ・・んむっ離し・・て。」

「なんで?」

「やっぱ恥ずかしいからっ・・」

「ごめん、無理だわ。止まらねぇ。」

そう言うとしょうじはおれのベルトをはずしにかかる。

最初はしょうじが少し怖かったけど、おれも男になっていた。

恥ずかしいと思いながらも、早くしょうじにチンコを触ってもらいたくて、狂いそうだった。

ごつい手がおれのチンコを握ってしごきはじめる。

「はぁっ・・」

「気持ち良い?」

「あぁっ、気持ち、良いっ。でもおれもしょうじの触りたい。」

「わかった。」

そう言うと、しょうじはベルトを外してボクサーブリーフ一枚になった。

おれはズボンとトランクスが膝まで下がっている状態。

お互い何か言ったわけではないが、気付いたら69状態になっていた。おれが上だった。

初めてしゃぶるのに興奮した。

しょうじのちんこをしゃぶっていることに興奮したし、その間もおれのちんこはしょうじの口で刺激されている。

「んぐっ・・・んっんっ・・・」

「んはぁ・・・やっべ・・めっちゃ気持ち良い。」

しょうじのちんこはおれのよりでかかった。

少し小便と汗のにおいがつんとしたけど、それが逆にしょうじらしくて、愛おしく、またエロかった。

お互いただ快楽を求めてしゃぶり合っていた。まだケツを使うことを知らなかったから。

「しょうじ・・・おれやばい。イキそう・・・」

「おれも・・・やべっ。イク!いくから離れろっ!」

そういうとしょうじはおれを突き飛ばし、大量に出した。

びくっびくっと痙攣し、顔をゆがませながら。

突き飛ばしたものの、あまり意味はなく、おれの髪の毛にも少しかかっていた。

「はぁっ・・・はぁ・・」

「しょうじめっちゃ出たね・・。」

「おう(笑)めっちゃ気持ち良かった。今度はけんの番。」

そういうとおれを後ろから包み込むように抱いて、おれのチンコを握る。

しょうじの胸がおれの背中に密着する。

汗ばんでいた。広い胸板と腕がおれをすっぽり包む。

「あぁっ、あ、んっ・・・」

「やべぇ、けんめっちゃ可愛い。メガネ取って。」

しごいてない方の手でしょうじがメガネを取る。

「けんの顔が見たい。」

そう言っておれを対面する形に座らせる。

抱き寄せられたかと思うと、しょうじがおれの乳首をなめる。

「んはぁッ。や、やばい。しょうじ・・・や・・・」

初めて乳首とちんこの同時責めを他人にやられたおれは足がガクガクしていた。

おれは手で床をついて自分を支えるので精一杯だった。

「あぁっ。やば、おれもイクッ」

「いって良いよ。」

しょうじがおれを、やや覆いかぶさるようにしてじっと見つめながら、おれをイカせようとする。

顔が近い。しょうじの吐息がかかる。

真剣な瞳で見つめられるのが恥ずかしくて、少し興奮した。

そしてその時、目の前にいる友達が最初に会った頃のしょうじではなく、既に大人の骨格になり始めているしょうじであることに気付いた。

しょうじに見詰められたまま、おれは果てた。

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野球部のしょうじと15
 cea  - 10/7/12(月) 22:38 -
「はぁ・・制服にかかっちゃったね。」

「まぁ、良いよ。帰りに洗おう。」

そう言ってしょうじはおれをもう一度抱き寄せる。

「もう離したくねぇ。」

「うん・・・。」

「・・・なんでここの高校行かないの?」

「ごめん、やっぱ怖いよ。この学校のノリが。」

「いつもおれと話す時どっか緊張してたもんな。」

「気付いてた?」

「うん、おれをなめてもらっちゃ困る(笑)」

「(笑)でも今はしょうじは怖くないよ。」

「そうなん?」

「うん、おれしょうじのことは友達だと思ってたよ。」

「そっか・・・。」

「うん。」

しょうじはまた力をこめて俺を抱きしめた。

おれもしょうじの腕を強く握る。

しばらくそのまま過ごしていた。

お互い言いたいことはあったけど、言葉を交わすよりもこうして一緒になっていることを感じていた方が良かった。

お互いずっと黙っていたが、しょうじが口を開いた。

「高校、頑張れよ。男、そんな怖くないよ?」

「うん、頑張る。しょうじのおかげでちょっと男子信頼できるようになったし。」

「マジで?」

「うん。」

「じゃおれが記念すべき最初の友達だなっ。」

「うん(笑)」

「体育祭とか来いよ?」

「うん、行くよ。多分懐かしくなると思う。」

「よし、じゃぁその時までお互い元気でいような。」

「おう。」

そういっておれたちは後始末をして学ランを着て、部室棟を出た。

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野球部のしょうじと16(終)
 cea  - 10/7/12(月) 22:44 -
結局それから卒業まで、数回しょうじとはした。

やる時は大体野球部の部室だった。

やった後はあまりしゃべらず、むしろおれがしょうじに抱かれたままうたた寝するくらいだった。

そういう時はいつも「もう帰ろう。」としょうじに起こされていた。

毎回ほとんど同じ流れだったのに、おれたちは飽きなかった。

終わりが見えていたからかな。デートらしいデートはしなかった。

しょうじは部活が毎日あったし、住んでいる所は離れていたし。

だが、それで十分だった。

金と時間がないからこそ、お互いの気持ちを大事にしていたし、特にそれを口に出すこともなかった。

卒業して、一度だけ体育祭に足を運んだことがある。しょうじにも会った。

お互い少し照れくさく、でももう二人とも違う環境で違う方向に進んでいることを感じた。

今付き合うことになっても、多分上手くいかない。

しょうじは部活。おれも新しい学校での生活。

無理して付き合って、関係が壊れるのが怖かった。

おれは高校で気の合う男子の友達が数人できた。

しょうじがいなかったら、できなかったと思う。

今も連絡は取ってないけど、取らないのが良いかなと思う。


ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。

感想とかあったら書いてもらえると嬉しいです。文章下手、とか、伝わりにくい、とかでも大丈夫です。

書き込みをして下さった、生さん、なつきさん、こうさん、ありがとうございました。

書くのやめようかな?と思ったけど、三人の書き込みが励みになって、最後まで書くことにしました。感謝しています。

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 英樹  - 10/7/12(月) 23:32 -
何か自分も中学時代を思い出しました。

自分はうまくいかなかったから、
いいなぁーって、思いながら読ませて頂きました。

好きな人とキスしたり、抱きしめられるだけで、
ホント幸せですよね〜。

すいません、うまく言えませんが、
楽しく読ませていただきました!

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 りゅう  - 10/7/13(火) 1:56 -
一気によんで感動しました。

今日まさに振られたけど、、、なんかちょっと気持ちの整理がつけられる気になりました。
ありがとうございます。

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 ゆうた  - 10/7/13(火) 2:56 -
文章とてもわかりやすかったです。

内容もすばらしかったです。一つの作品を読んでるみたいで引き込まれました。

俺はしょうじくんと連絡取って欲しいです。今の関係を壊したくない気持ちもすごくわかりますけど、このまま疎遠になって欲しくないです。

付き合うという形を取らなくても、違う方向に進んでも、気持ちを通わせることはできると思います。

偉そうに言ってすみません。でもどうしてもこのまま自然消滅してほしくないので書き込ませてもらいました。

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 どん  - 10/7/13(火) 10:43 -
いい話ありがとうございました。

少しせつないけど、お互いがそれぞれの道を行くことでお互いとも大切に思ってるんだなって感じました。
今は連絡を取り合ってないけどいつかまた関わることがあればお互いを好きでよかったって思うぐらい幸せになってください。

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 普段はノンケ  - 10/7/13(火) 15:15 -
俺はいい話だと
思いましたo(^-^)o

あとしょうじさんとは
連絡を取った方が
いいと思いますよ(^O^)

大人になって、あのとき
連絡しておけば良かった…

と、後悔してしまうかもしれませんからね

お疲れ様でした(^-^)g"

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 元気  - 10/7/13(火) 18:49 -
とても素敵な投稿有り難うございました。なんだかジーンときました。若い時にこんな素敵な経験出来て幸せだと思います。縁がある2人なら、会おうとしなくたってどこかで必ず会いますよ。

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 ゆん  - 10/7/16(金) 3:01 -
久しぶりに読み応えのある文章を読ませてもらいました!描写がリアルでとてもよかったですo(^-^)o
好きだからこそ付き合わない方を選択する気持ち、よくわかります(>_<)

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 ω  - 10/7/17(土) 0:50 -
胸が締め付けられました、
いい話でした

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 しん  - 12/6/21(木) 2:30 -
これは名作だと思います。
ひとことすばらしい!

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 けんた  - 13/7/30(火) 1:04 -
投稿からだいぶ経ってますがレスさせてもらいます。
上の方も言ってる通り名作だと思います。
切ないけど前向きな終わりが良かったです。

素敵な話をありがとうございました。

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Re(1):野球部のしょうじと16(終)
 トシ  - 21/9/1(水) 22:47 -
こんな名作があったとは。

10年も前の投稿で、書き手さん見てないだろうけど、夏の終わりに切ない気分になりました。

浜崎あゆみさんのaeternalという曲がピッタリな話でした。この話読んだ後に聴いてまた切なくなりました。

素敵なお話をありがとうございました。

引用なし

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