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Raining こっこ 09/6/18(木) 21:18
Raining2. こっこ 09/6/18(木) 22:03
Raining3. こっこ 09/6/18(木) 22:42
Re(1):Raining3. walnuts 09/6/18(木) 23:28
Re(1):Raining3. こういち 09/6/19(金) 1:40
Re(1):Raining3. 09/6/20(土) 13:12
Raining4. こっこ 09/6/21(日) 23:38
Re(1):Raining4. ニコニコ 09/6/22(月) 1:34
Re(1):Raining4. [名前なし] 09/6/22(月) 8:35
Raining5. こっこ 09/6/22(月) 19:15
Re(1):Raining5. ニコニコ 09/6/23(火) 0:24

Raining
 こっこ  - 09/6/18(木) 21:18 -
こんばんわ。
中学から今までの備忘録的なものとして自分のこと書こうと思います。

中学二年。皆様の学校にも必ずはいたであろうカリスマ的存在のイケメン。
彼の名はT。Tは小学校のときからワックスをつけてたり、けた外れのおしゃれさんで背も高い、サッカーも選抜、そしてなぜかいい匂いという典型的なカリスマイケメン。大半の女子は「好き」ではなくとも話しかけられるとドキドキしていたはずだ。
まだゲイとして完全覚醒していなかった自分ですらドキドキしていたのだから。

なぜかTと仲良くなり、自然とTの取り巻きとも仲良くなった。
本来グループ行動が嫌いでいつも一人。
けどさびしがり屋っていう自分に気がつかないフリをしていたひねくれ者なおれ。
いつも同じ休み時間に同じ廊下の隅っこで馬鹿なことを企画しては馬鹿笑いする毎日があったかく感じたのは彼がいたからだったと思う。


休みの日も、授業でのグループワークも、帰り道も、いつもとなりにTがいた。
やつのチャリの後ろに乗るたびに薫るTの香りは忘れられない。


そんな暖かい毎日が、突然終わった。
エロい話書くとこなので簡潔に良います。

いじめが始まった。

Tはいじめのボスに、Tの取り巻きはみんな幹部に、他の同級生たちもみんな・・・的になった。

ターゲットは自分。


不思議だった。学校に行けていたこと自体、今思うとすごいなと思う。かなりえげつないことが24のジャックバウワーのごたる降りかかっていた。


高校に行って「やっぱり一人がいい。怖いから、仲間とか友達とか。」
なんていつも一人で音楽聞いて本読んで。

その反動か、携帯でゲイサイトが見れたことで覚醒した俺は何度も何度もセックスした。知らない相手の、知らない街の、知らない部屋で。一週間に一回は知らない人とエッチしていた。セフレは作らなかった。やっぱエッチ以外の気持ちが関わってきちゃうと怖いから。

はじめての相手は当時17歳だった一個年上の高校生。彼はハンドボールをしていて、サッカー体系と野球体系しかしらなかった俺にとってはかなり興奮する体だった。

引用なし

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Raining2.
 こっこ  - 09/6/18(木) 22:03 -
最初ファミレスで会って話していたが、緊張しながらもお互いチンコはビンビン。
そのまま近くのでかい公園の障害者用トイレに入った。

彼「あの・・・キスしてもいい?」
俺「・・・。」

無言で唇をつけた。寒くなり始めた季節だったためか、お互い唇がカサカサしていた。

彼「ごめん、おれキスもしたことないからよくわかんなくって・・」


体は大人で顔も大学生みたいに大人びているのに・・・かわいいな。って思ってた。

俺「俺も初めてだから・・・」
彼「優しくするよっていえばいいのかな?」


無言でキスをした。舌をからめて。音をたてて。
俺は彼の胸元に顔をうずめ、彼は逞しい腕で俺を抱きしめた。
顔をあげて、

俺「ねえ・・・ツバ・・ちょうだい?」
彼「あぁ・・」


彼のねっとりとした暖かそうなつばは糸を引きながら、空気に触れて少し冷たくなって俺の口の中へと落ちた。その唾を受け取ったとたん、いきなり体が持ち上げられ、激しくキスしてきた。お互い、制服の下でギンギンになったちんぽをこすりつけ合っている。

「はぁ・・・やべぇ・・」
「うん・・・」


二人の制服のベルトがカチャカチャと無機質な音をたててから、ズボンが落ちた。
当時はまだ珍しかったボクサーからピンク色の先っぽが、ぬちゃぬちゃになったビンビンのちんぽが、出ていた。デカイ・・・。


彼「もう・・・出してえよ・・・」

ちゅっ・・と先っぽにキスをして、俺はがむしゃらにしゃぶった。よがりながらブレザーとワイシャツを脱いだ彼の体は本当に「そそる」体だった。


「あぁ!まじ、、たまんねぇ!」
彼は自然に腰を振っていた。ただただ俺は必死にしゃぶった。
音をたてて、思い切り吸って・・・。


「なぁ・・・ケツに入れて、腰振ってもいいか?」
そんなトロンとした目つきで言われたら・・・。


「ゆっくり・・ね?」
バックになる感じでアナルを見せつけて言うと、彼は爆発寸前のちんぽを穴にあてがってきた。めっちゃ硬かったから先が当たっただけでチンコをいじることでは決して味わえない気持ちよさが頭の先まで届いたようだった。


「入るかな・・・?」
彼は呟きながらゆっくりと体重をかけてきた。

めり込むってこういうことか・・なんて考えてたっけな。最初は痛さにビックリした。

「あっ!」

と声を洩らすと「ごめん!痛いか?」
「うん・・初めてだったから、ちょっとびっくりしただけ。」

「めっちゃ入れたいんだ。ゆっくりでいいから、入れさせて?」
返事を聞くまでもなく彼は入れてきた。


さっきのようなめり込み感はない。
けど奥に来るほど痛い。彼ははじめての締め付け感に、挿入だけでかなり感じていた。

なんとか根本まで入った。けどやっぱり痛い・・・。
すると彼はおれの顎先に手をやり、おれの顔だけを振り向かせ、優しいキスをしてきた。

少しずつこわばりがほどけてきた。アナルに感じる挿入感は変わらないが、痛くはない。


「動いてみてもいい?」
「うん。たぶん平気。」


「あっ・・・あぁ・・あぁっ!」
「すげえ・・・やばい気持ちい・・!」

彼はどんどん腰を振ってくる。はじめての感覚だったからよくわかんなかったけど、のちにこれが「けつ感じる」ってことなんだと知った。


「すっげ・・ちんこ触ってないのに・・・びんびんじゃん」
先っぽをぐにゅりと触られ、へんな風に腰を動かしてしまった。

「あぁ!やべぇ!あぁっ・・どうだ?気持ちいいか!?」
どんどん彼が腰を打ちつけてくる。肉壁と肉棒の摩擦を感じる。彼の腰振りに合わせて俺のちんぽも我慢汁を垂らしながらブルンブルン揺れている。


「いきてぇよ・・中に・・・出してやるよ・・・!あぁ!あぁ!イクっ!!」


最大の脈打ちと圧迫感が熱と一緒に伝わってきた。
中に大量の精子をぶちまけながらも腰を振り続ける彼。おれの穴からは
ちゅぷちゅぷちゅぷちゅぷといういやらしい音が出ていた。


「あぁ・・・あぁ・・・・。全部・・・中に入れたぜ・・・」
「うん。すごい・・わかったよ・・。」
「まだ射れたままでいいか?」
「うん。」

彼はおれのからだの向きを変えて、便座に座り、おれはそのまま騎乗位のような体勢で彼の腕に支えられていた。おさまらない彼のちんこの圧迫感を感じながら、時々自分で腰を動かしていた。

そのまま一発、正常位で一発、最後は向き合いながらの騎乗位で俺も一緒にいった。


四時くらいにトイレに入ったのに、出たときは十一時だった。
彼と同じタイミングでトイレを出たため、アナルの中の精子を出せなかった俺は、駅の個室トイレまでケツに力を入れて、こぼれないようにと必死だった。

出してみると、四発ともかなり大量だったのか、本当に両手ですくえるほどのザーメンが出てきた。

引用なし

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Raining3.
 こっこ  - 09/6/18(木) 22:42 -
初めてのセックスで、なにかストッパーが外れたかのようにセックスに明け暮れた。勉強もした。笑

二回目からはゴムをつけてやるようになった。


高校二年になって半ば、もともと本が好きで本ばかり読んでいたってのが関係あるのかないのか、勉強もそれなりにしていた。自慢じゃないが、数学以外の試験では首位を譲ったことはない。


こう書くと、自分がなんだかひょろっとした色白少年に思えてくるが、そんなことはない。ひとりでできるスポーツである水泳もしていたし、キックボクシングもやっていたので体つきはそこそこ。「かわいい系」とはほど遠いはずだ。


いつも自分の席で音楽聞きながら本読んでるか寝てるか、休み時間は非常階段の踊り場でタバコ吸ってるかの毎日だったけど、少しずつ話す人も増えてきた。けどみんな似ている感じ。集団を作るのが嫌いな孤高タイプ。だからいつも一緒とかにはならない。その距離感がちょうどよかった。

そのうちの一人から借りたMDにはある曲がはいっていた。
CoccoのRaining。
いつものように非常階段でタバコに火をつけながらなんとなく聞いていた。

「ママ譲りの赤毛を
二つに束ねて みつあみ揺れてた
なぜだったのだろうと
今も思うけれど まだわからないよ
静かに席を立って
ハサミを握りしめて
おさげを切り落とした

それはとても晴れた日で
未来なんていらないと思ってた
私は無力で
言葉を選べずに
帰り道の匂いだけ 優しかった
‘生きていける‘
そんな気がしていた

教室で誰かが笑ってた
それはとても晴れた日で

髪がなくて今度は
腕を切ってみた 切れるだけ切った
温かさを感じた
血にまみれた腕で 踊っていたんだ
あなたがもういなくて
そこにはなにもなくて
太陽、眩しかった


それはとても晴れた日で
泣くことさえできなくてあまりにも
大地は果てしなく すべては美しく
白い服で遠くから 行列に並べずに
少し歌ってた
今日みたく雨なら きっと泣けてた

それはとても晴れた日で
未来なんていらないと思ってた
私は無力で 言葉を選べずに
帰り道の匂いだけ優しかった
‘生きていける‘
そんな気がしていた

教室で誰かが笑ってた
それはとても晴れた日で」


泣いた。おいおい泣いた。
Tと一緒に染めた茶色い髪をなびかせてたこと。
「なんで自分がいじめに、わからない」と思ったこと。

結局黙って耐えて、帰り道の匂いだけ優しくて。
教室で誰かが笑ってると、すごく怖かった。

ある日、授業中に手首を切ったこと。
騒ぎになっただけで、何も変わらなくって。
窓から空を見て、何も変わらない太陽も眩しくて。
なんでだか、涙は出たことがなくて。

朝礼でクラスごとに整列して体育館に行く時にも何かされるのがわかっていたから、行列に並べずに、白いワイシャツを着た俺は教室のベランダで少しだけ歌を歌ったりしていた。
それはとても、晴れた日で・・・。


自分のことを歌われた曲かとさえ思った。やさしい言葉をもらったわけでもないのに、慰められたわけでもないのに、泣き続けた。いじめられていたときも、一度も泣かなかったのに。

そっか。俺ずっと、泣きたかったんだ。

自分にちゃんと向き合えた気がした。
同時に、自分を縛っている過去の出来事を、解決したくなった。


全然エロくなくってすみません。脚色すればいくらでもエロくはなるんですけど・・・・。エッチはしまくっていたので。笑

次はエロいこと書けると思います。

引用なし

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Re(1):Raining3.
 walnuts  - 09/6/18(木) 23:28 -
続き宜しくお願いします。

引用なし

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Re(1):Raining3.
 こういち  - 09/6/19(金) 1:40 -
めちゃおもしろいから最後までがんばって書いてな〜!

引用なし

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Re(1):Raining3.
   - 09/6/20(土) 13:12 -
いじめって最悪だよね≧≦ いじめは世の中から消える日を願います

引用なし

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Raining4.
 こっこ  - 09/6/21(日) 23:38 -
遅くなりました。


偶然とはかさなるもので、ちょうどその帰り道のこと。
いつものように本屋によって本を買ってファミレスでの読書中・・・

「あれ?こっこ?」

開いたページのどこまで読んだかを記憶してから顔をあげた。
中学の同級生の女子がいた。

彼女はどちらかといえば、傍観者の位置にいた子だ。
自分も部活内でいじめをうけた経験があったからだと思うが。


特に話したいこともなく、すぐにほんのページを開いた。


「ねぇ、Tのことまだ恨んでる?」
「は?」


座りもせず、腰を少しかがめて、片手に携帯を持ちながら話しかけてきた。
この質問は中学を卒業してからよく受けていた。マニュアルができつつある。


「別に・・・。」


一番無難な答えだと思う。否定もせず、肯定もせず。そして卑怯な答えだと思う。


「聞いた話なんだけど。こっことTってめっちゃ仲良かったじゃん?でね、MちゃんがTのこと好きだったらしいのね。」


そんな話は日常茶飯事だった。

「で?」
「で、休みの日もいつも一緒にいたじゃん?二人。あの日さ、ペアで英語の読みあいあったの覚えてる?」


‘あの日‘。すべてが敵になった日。忘れもしない。

「Mは席がTの隣だったから、Tに声かけようとしたら、Tがすぐにこっこのとこいっちゃってさ。それでMめっちゃむかついたらしくて。」


「うん。で?」
本からは目を離さない。

「あのときって授業中に手紙こっそり回すの流行ってたじゃん。Mが‘Tとこっこってもうやったらしいよ。Tが男役でこっこが女役。こっこは完全にTをモノにしたね。むかつく‘みたいな手紙をKに回したんだけど・・・・。その手紙がなんでだかTの席の近くに落ちてて、Tがそれを読んじゃって・・・」


「それがなんなの?」


「Tはもしかするとホモで、ほんとはこっこのこと好きだったから意地張っていじめてたんじゃないかって言ってたんだ。それでさ、私いま居酒屋でバイトしてんだけどこの前Tが来て・・・。酔っ払って‘こっこにあいてー!‘とか言ってたの聞いちゃったから・・・なんていうか。」


いまさら・・・。


「別に。もう卒業したし、どうでもいいよ。」


「そっか。ごめんね、本読んでたのに。」

彼女は帰った。俺はとりあえず煙草に火を着けて、深く吸い込んで、深く煙をはいた。体中の空気が出ていくように。


風呂に入る時に、背中の傷が気になった。
Tの取り巻きの連中に呼ばれ、夜の公園で待っていたら背中で「パーン!」と音が鳴った。ジワジワと傷んだ背中からは血が滲んでいた。何本ものロケット花火が飛んできた。背中の傷は化膿して、何かで深く切られたかのような傷が残ってしまった。
その翌日、Tが取り巻きの連中を殴り倒したのを思い出した。


もしかすると・・・・。


いや、期待はしない。


でも・・・。解決はしたい。理由が知りたい。
俺は何も知らない。


なんとかして、Tにコンタクトをとろう。


ただ文字だけを追っていた本を閉じて、電気を消した。


ちょっと具合が悪いのでもう寝ます。本当にエロくなくて申し訳ないです。
ちょと次の再会したとこあたりはぶっとびモードで書くんで次はエロに入れます。たぶん。笑

引用なし

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Re(1):Raining4.
 ニコニコ  - 09/6/22(月) 1:34 -
具合大丈夫でしょうか…?よろしいときにでも続き待ってます

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Re(1):Raining4.
 [名前なし]  - 09/6/22(月) 8:35 -
めっちゃ文章好きです。書き方も好きです。

引用なし

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Raining5.
 こっこ  - 09/6/22(月) 19:15 -
連絡先の入手にはそんなに時間はかからなかった。
こちらからメールや電話をしたとしても、返事が来るかはわからない。やはり直接会うのが一番手っ取り早い。

Tは部活内の縦社会に着いていけず、バンドを始めたとの情報を得た。頻繁にライブハウスでイベントに参加しているらしい。あとは簡単。高校の同級生たちでバンドを組んでいて、かつ同じ地域での行動をしているものを探せばいい。


あれから一週間。おれはTの学校の近くのライブハウスの前にいた。


心拍が全身を震わせて、もはや立っている心地すらない。・・・怖い。
たばこを吸おうとしたら、最後の一本だった。火をつけてゆっくりと吸う。
毒以外の何でもない煙草の煙が緊張を緩和していく。


少し離れた灰皿にたばこを投げ込んで、地下へと続く階段を下りた。少しずつ音の振動が伝わってくる。横隔膜を動かすようなベースの音のせいで、吐きそうだ。


落ちたお菓子に群がる蟻の群れの向こうに、いた。
ほんの一瞬、やつの香りを思い出し、すぐに地獄の日々が高速再生される。

見たくない。
怖い。


それでも目をそらさずに彼を見続けた。これは本の中のお話じゃないんだから、辛くても戦わなくちゃならない。これが現実!


目が合う。


音が一瞬消える。ピントが彼だけに合う。
初めて染めた、色ムラだらけだった髪の毛じゃなく、きれいな茶色に染まった彼。
額から汗を流して、マイクを握る彼。


目をそらして、彼は歌い続けた。


カウンターにいるおじさんに、自分の連絡先を書いた紙を渡して、「Tに渡しておいてください」と残して地上に出た。

止んでいたはずの雨が降り返していた。


‘今日みたく雨なら きっと泣けてた‘
あの曲のフレーズが浮かぶ。

うん、あの日が雨なら・・・・きっと泣けてた。


「なにしにきた?」
警戒心がにじみ出たメールだった。
メールでの真相究明は危険だ。一方的に質問して返ってこないこともあるし、両者とも無駄に強気になることもあるため、冷静に事実をとらえることができないから。

無難に。過去をなかったもののようにしてメールを送る。
度重なる掲示板利用で、男がどんなメールを送れば喜ぶのかはなんとなく掴んでいた。ミッション成功。翌日の土曜日、飲むことになった。

**************

「なんで、いじめたの?」
聞けない。これは聞けない。どうしようもない臆病者な自分に嫌気がさしては酒が進む。


少しの沈黙の後、彼からの質問。
T「恨んでないの?」

俺「恨んでるよ。」

T「・・・だよな。」

俺「大好きだったから・・・その分、ショックだったし、辛かったし、恨んだよ。」

T「めっちゃ仲良かったもんね。・・・・ごめん!」

俺「謝らなくていいよ。Tだって、自分のこと責めたでしょ?いじめるほうだって、辛いに決まってる。ずっと一人でいて、周りから距離おいて生活してたらなんとなくわかってきた・・・感じ。ごめん、知ったかぶりかも。」

T「なんで?おまえ、バカだろ!」

俺「いつも、俺があえて辛いほうの道を選ぼうとしたときに、そう言ってたね。」


なんだこの空気っ。元恋人同士の会話かよ。


T「好きだったから。」

俺「知ってた。」

T「もしかしたら自分がいじめられるかもしれないって思って、怖くなって、他の連中に嘘吹き込んで、お前が全員の敵になるようにして・・・」


先生が腐っているクラスの団結力がとんでもなく強くなることがあるという。十人十色の世界であれ、共通の敵がいれば、団結してその敵を攻撃する。動物ならまあ当たり前だな。

T「今日絶対この話になると思ってた。いや、話したかった。」

俺「俺も、同じ。」

ここで、核心を突くことにする。ゲイならだれもが通る道。カミングアウトという処女膜をぶち破ってもらわなければ、おれもその先に進めない。

俺「Tは男同士の恋愛ってありだと思う?」

T「は?」

俺「俺はありだとおもう。性別なんて、外見の違いじゃん。むしろ、当たり前っていう壁の向こう・・ちゃんとその人の人間性を見れてるってことだと思うから、いいことだと思う。」

T「あぁ。・・・ありだと思う。」


そのままボロくさいカラオケに行った。少しづつ、距離が縮まる。
たばこを吸いながら、Tにもたれかかった。


居酒屋ではあれ以上の話はなかった。


だけど今は、昔みたいに、近くにいたい。常にTの香りに包まれていたい。

歌うたびに揺れるTの体は暖かかった。完全に凍結させていた心が、少しづつ、溶けていくようだ。


椅子においていた片手にTの手が少し当たった。
夏にTが泊まりに来た時も、こんな風にドキドキしてたな。


手が離れて、後ろから手を回される。
一気にTの香りに包まれる。頭にTの頭の重みを感じる。


振り返らず、ずっと逃げてきた過去の出来事。
少しだけ振り返って、Tにキスをした。


Tから、返事のキスが返ってきた。優しくて、温かくて、「好き」と「ごめん」が溢れた、深い深いキスだった。

「俺も好き」「もういいよ」という気持ちをこめて、キスを受け止める。


T「ごめん・・・」
俺「いいよ。もう一回・・。」

少しずつ、心を探るように舌を入れてくるTのキス。


チュプ・・・チュル・・クチュクチュ・・・はぁ・・チュプ・・・

引用なし

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Re(1):Raining5.
 ニコニコ  - 09/6/23(火) 0:24 -
続きお願いします

引用なし

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